・・万華鏡・・
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#301 [果樹]
顎に手を当てて考える私に総がフッと笑み浮かべる。
「此木財閥。俺はそこの長男」
「え?!」
そうだ!
全国に名を轟かせる此木財閥。
社長は随分と厳しい方だって聞いたことがある。
でも、総があの此木財閥の息子でしかも長男だなんて!
:08/06/16 02:50
:P902iS
:☆☆☆
#302 [果樹]
「だって名前・・・。名前は?!時田って!」
そうだよ!
初対面の時、確かに“時田総一郎”って言ってた!
「時田は母親の旧姓。此木じゃいろいろと不便なんだよ」
総は軽く伸びをして、月を見上げる。
確かに・・・。
此木の姓を使っていたらいろいろと面倒かもしれない。
:08/06/16 02:54
:P902iS
:☆☆☆
#303 [果樹]
:08/06/16 02:55
:P902iS
:☆☆☆
#304 [果樹]
「それより・・・ごめんな」
「え?」
総は私の方を見ながら顔を歪める。
「あの時助けてやれなくて・・・」
「あ・・・」
総の言葉で萩野に連れ戻された時の事が頭をよぎる。
総は私から顔を背けてテラスの下の噴水を見る。
:08/06/19 01:15
:P902iS
:☆☆☆
#305 [果樹]
「俺はさ此木の家が嫌いで、高校入学と同時に家を出たんだ」
初めて聞く総の過去。
「だからつかさの気持はよくわかった。逃げ出したいって気持ちも・・・でも」
“でも”を総が強調する。
「つかさには家に戻った方が幸せだと思った。俺は家を出てから大分苦労したから・・・」
:08/06/19 01:16
:P902iS
:☆☆☆
#306 [果樹]
寂しそうな総の横顔に心が痛む。
「今はさ、親父も納得してくれて支援してくれてんだけど。つかさには俺みたいな思いしてほしくなかったから」
総の気持ち。
私を思う、私の事を考えてくれる総の気持ちに心が高鳴る。
「いいんです」
「良くないだろ。好きな女を泣かせるなんて男として最低だよ」
:08/06/19 01:16
:P902iS
:☆☆☆
#307 [果樹]
え・・・?
振り向いて言った総の言葉に思考が停止する。
「あ・・・」
総は気まずそうな顔をして、口元を手で抑える。
顔が赤いのは私の気のせい・・・?
総は咳払いをしてから私の方に向き直って真面目な顔をする。
それにつられて私も背筋が伸びる。
:08/06/19 01:17
:P902iS
:☆☆☆
#308 [果樹]
「つかさが好きだ。苦労してもいいなら俺と来るか?」
伸ばされた手を私は迷うことなく取る。
「はいっ」
いつのまにか流れていた涙が頬を伝って流れ落ちる。
恋愛なんて経験したことない私だけど、この気持ちは恋だと思った。
:08/06/19 01:17
:P902iS
:☆☆☆
#309 [果樹]
「つかさ。こんなところで何をしているんだ」
「お父・・・様」
低く響く声がして見ると、テラスの入り口にお父様の姿があった。
「ん?貴様は・・・っ」
お父様が私の横にいる総に気付く。
総を見ると総は口元に笑みを浮かべて堂々とした様子だ。
:08/06/19 01:18
:P902iS
:☆☆☆
#310 [果樹]
:08/06/19 01:19
:P902iS
:☆☆☆
#311 [果樹]
「お久しぶりです。本日はお招き頂きありがとうございます。此木家の嫡男として参りました」
「此木家?」
お父様の眉間に皺が寄る。
「僕の名前は此木総一郎。此木家の嫡男です」
「素性を隠しておったのか」
睨みをきかせるお父様に怯む様子もなく総は堂々としている。
:08/06/24 05:43
:P902iS
:☆☆☆
#312 [果樹]
「こっちの方が動きやすいものですから」
へらっと笑う総にお父様は更に厳しい顔をしてから私の方をちらりと見る。
お父様の目に見つめられると私は蛇に睨まれた蛙のように動けなくなってしまう。
「つかさこっちへ来なさい。将来お前の夫となる者の紹介をしよう」
お父様の言葉には逆らえない・・・。
:08/06/24 05:43
:P902iS
:☆☆☆
#313 [果樹]
私が一歩歩みだそうとするとそれを総が止める。
驚いて総を見ると総は笑っている。
「申し訳ありませんがそれは出来ません」
「貴様には関係のないことだ」
ピシャリと総の言葉を払い除けるように言うお父様。
「そうもいかないんです。つかささんは僕の物ですから」
「っ!!」
:08/06/24 05:44
:P902iS
:☆☆☆
#314 [果樹]
私の前にまるでかばうように立つ総に私は何故か涙が出そうになる。
「何をふざけたことを」
お父様がふっと笑う。
このままじゃいけない。
総の後ろにばかり隠れていたら何も進まない・・・!
私はおずおずと総の後ろから出て総の横に並ぶ。
今から言うことに冷汗なのか脂汗なのかわからない汗が額に滲む。
ぎゅっと握った拳は力が入りすぎてもう感覚がない
:08/06/24 05:44
:P902iS
:☆☆☆
#315 [果樹]
「お父様ごめんなさい。私は総と一緒に生きていきます」
強い意思表示の為かお父様への恐怖からか握った拳が震える。
真っ直ぐにお父様を見つめる私にお父様も真っ直ぐ私を見返すが迫力の違いに少し腰が引けるが、足に力を入れて崩れないように踏ん張る。
「クッ・・・ククッ」
「?!」
:08/06/30 05:19
:P902iS
:☆☆☆
#316 [果樹]
ふいに聞こえた笑い声に隣を見ると総が口許を抑えてはっきりとしない笑いを漏らしていた。
私が眉間に皺を寄せると総は笑ったまま私の頭をポンポンと叩き目線を動かしお父様を見据える。
「そういうわけでつかさは貰って行きます」
そういって身を翻して総はいきなりテラスから下に飛び下りた。
それはまるであの時・・・。
私を家から連れだした時のように。
:08/06/30 05:19
:P902iS
:☆☆☆
#317 [果樹]
「総!?」
下を覗き込むと平気そうな顔で総手を広げて笑っていた。
「おいで、つかさ」
あの時と同じ台詞・・・。
行きたい!!
ギュッとテラスの柵を握り締めてテラスから飛び降りようとするが、後ろから低く地を這いずるような声に名前を呼ばれると身体がビクッと跳ねて身動きがとれなくなる。
:08/06/30 05:20
:P902iS
:☆☆☆
#318 [果樹]
「つかさ」
お父様の方を振り向くとお父様は一度だって見せたことのない柔和な優しい顔で笑っていた。
「行きなさい」
お父様の口から出た言葉は信じられないくらい優しく暖かいものだった。
私の目からは自然に涙が溢れ、気が付けば私はお父様に抱きついていた。
「ありがとうございます・・・。お父様」
:08/06/30 05:20
:P902iS
:☆☆☆
#319 [果樹]
わんわんと子供みたいに泣く私の頭を優しく撫でるお父様の手は暖かく“愛情”を感じた。
一頻り泣いた後、私はお父様から離れテラスの柵に手をかける。
「行って参ります!」
お父様に向かって笑顔で言ってから私はテラスから総の胸の中に飛込んだ。
――――――――・・・・
「よろしいんですか?旦那様」
:08/06/30 05:21
:P902iS
:☆☆☆
#320 [果樹]
萩野は数歩下がった所から自分の主人に声をかける。
「あぁ。いいんだ」
本当ならつかさの婚約者を選ぶ為に開かれたパーティだ。
しかしつかさはもう最愛の人を見つけて愛の逃避行をしてしまった。
メインがいなくなってはパーティは成立しない。
つかさの父が大恥じをかくのはわかっているはずなのに当の本人は柔和にそれは優しく笑っていた。
:08/06/30 05:22
:P902iS
:☆☆☆
#321 [果樹]
そんな主人をみて萩野もまた笑みを溢すのであった。
つかさのあんなに真剣な目を見たのは初めてだ。
それにあの笑顔・・・。
何年振りに見たことか。
それもあの男のお陰か。
ふっと笑いを溢して、つかさの父は萩野と共にパーティへと戻って行った。
――――――――・・・・
「つかさの父親ならぜってぇ許してくれると思ったんだ」
:08/06/30 05:22
:P902iS
:☆☆☆
#322 [果樹]
夜道を歩きながらネクタイを緩めた総がカラカラと笑う。
「どうしてですか?」
総が自信たっぷりに言うものだからつい目を見開いてしまう。
すると総は笑ったまま私の方をちらりと見てすぐ前を向く。
「つかさの父親と母親も駈け落ちしたからだよ」
「え?!」
:08/06/30 05:23
:P902iS
:☆☆☆
#323 [果樹]
総の口から出た信じられない言葉に私の足が止まる。
それに合わせるように総も足を止めて私の前に立つ。
「つかさの父親と母親は周りから見ても本当に幸せそうだったらしい。だから俺たちもきっと幸せになれる。いや、なるんだ!」
力強くそう言った総の言葉に私は涙を流しながら何度も頷く。
そんな私を抱き寄せて力強く総は私を抱き締める。
:08/06/30 05:24
:P902iS
:☆☆☆
#324 [果樹]
総から伝わるぬくもりが暖かくて心地好くて私はまた涙を流した。
――――――――・・・・
ねぇ総?
籠の鳥は籠の中で生きている方が幸せだって誰かが言っていたけれどそれは間違いだったみたい。
なんで?
だって籠の外だって私はこんなに幸せに満ち溢れているもの。
:08/06/30 05:25
:P902iS
:☆☆☆
#325 [果樹]
貴方のお陰で私は再び羽を伸ばす事ができたの。
自由はもう憧れでも夢でもなくなったのよ。
これって私にとっては凄い事だわ!
ありがとう総。
あ、でもね。
飛ぶだけじゃ疲れちゃうからたまには休ませて。
休む・・・?
:08/06/30 05:26
:P902iS
:☆☆☆
#326 [果樹]
うん!
貴方の胸の中が一番私が羽を休めて落ち着けるところだから。
大好きよ・・・。
【自由に憧れた鳥】
―END―
:08/06/30 05:26
:P902iS
:☆☆☆
#327 [果樹]
.
大人の恋?
そんなのが欲しいんじゃない。
あたしはただあたしだけを見てほしかったの。
story 4
【恋患い】
.
:08/07/01 02:37
:P902iS
:☆☆☆
#328 [果樹]
ガタガタン!!
ん?何だ?
俺は、柴浦要。
この学校の教師で、今は校内の循環中。
さっき近くの教室から聞こえてきた机が倒れたっぽい音。
「お前なんかこっちから願い下げだよ!!」
「うっさい!もー早く出てって!!」
:08/07/01 02:38
:P902iS
:☆☆☆
#329 [果樹]
そして続けて聞こえる男女の怒鳴り声。
なんだー?
痴話喧嘩か?
俺はつい野次馬心で聞耳を立てる。
「言われなくても出てってやるよ!バカ女!」
バンッと大きな音と共に開かれた教室のドアからは、金髪の男子生徒が不機嫌な顔を露にして、出てきた。
:08/07/01 02:39
:P902iS
:☆☆☆
#330 [果樹]
「チッ」
俺を見るなりそいつは舌打ちをして、近くの階段を降りていく。
チッて昭和のヤンキーですか、とそいつの背中を見送りながら俺はついツッコミを入れる。
そしてさっき金髪の男子生徒が出てきた教室の中を見ると、栗色の髪をした女の子が涙を目いっぱいに溜めて泣いていた。
――――――――・・・・
.
:08/07/01 02:41
:P902iS
:☆☆☆
#331 [果樹]
「笹原さーん。もう授業は始まっているんですけどー?」
足元の方からから聞こえてきた声。
教師か。
でも動くの面倒いや。
「だから?」
私は近付いてくる教師に冷たく言い返し、寝転がったまま雲一つない青空を見つめる。
:08/07/01 02:42
:P902iS
:☆☆☆
#332 [果樹]
私は、笹原真理奈。高1。
今日は天気が良すぎて机に向かう気にならないので、私は裏庭で昼寝をしている。
そして今、教師に昼寝の邪魔をされたところだ。
近付いてきた教師を見れば担任の柴浦だ。
柴浦は私のすぐ横に来るなり、少し眉間に皺を寄せるが、すぐに眉間の皺は消えた。
:08/07/01 02:43
:P902iS
:☆☆☆
#333 [果樹]
「はー。まぁ、いーか。」
と言って柴浦は隣に腰を下ろした。
なんだこいつ・・・。
普通の教師ならもっとカンカンになって怒鳴ってくるのに、こいつは違った。
てゆーか一緒になってくつろいでるし。
「いい天気だなー」
:08/07/01 02:44
:P902iS
:☆☆☆
#334 [果樹]
柴浦は足を前に投げ出し、手は後ろについて、空を見上げながら言う。
「・・・・・・・」
「話かけてるんだから何か答えなさいよ」
なんで・・・?と言う疑問が湧いたが、面倒くさいので一応言葉を返す。
「そーですね」
感情もなく言う私に、柴浦はクッと笑って着ていたジャケットのポケットから煙草を取り出す。
:08/07/01 02:45
:P902iS
:☆☆☆
#335 [果樹]
「不良教師」
「ハハッそれは君もデショ?笹原真理奈さん」
ぼそっと言ったつもりだったけど聞えていたらしい。
柴浦は煙草を吹かしてこっちを見てきた。
変なやつ・・・。
心の中で静かに悪態をついて、私は暖かい陽気の中、放課後までひたすら眠り続けた。
:08/07/01 20:21
:P902iS
:☆☆☆
#336 [果樹]
.
――――――――・・・・
「斎藤ー」
「はーい」
「笹原ー」
シーン・・・。
「笹原ー。いないのかー?」
俺は教室中を見渡すが、生徒たちはお互いの顔を見合わせている。
:08/07/01 20:22
:P902iS
:☆☆☆
#337 [果樹]
「笹原さんなら2限終わったあたりからいませーん」
一人の女子生徒が手をあげて言う。
「・・・・・・」
――――――――・・・・
私は今屋上で寝転んで空を見ている。
ぼーっとただ雲が自分の上を過ぎていくのを見ていると世界に自分しかいない気がして気持ちがいい。
:08/07/01 20:23
:P902iS
:☆☆☆
#338 [果樹]
:08/07/01 20:23
:P902iS
:☆☆☆
#339 [我輩は匿名である]
:08/07/01 22:08
:P903i
:YQQlX4Z2
#340 [果樹]
「おーい。そこの不良少女」
私の至福の一時を邪魔する存在がきた。
そいつはこっちに向かって歩いてくる。
「無視しなーい」
面倒くさ。
「なんですか?」
私はむくりと起き上がりその邪魔する存在こと柴浦を睨む。
:08/07/02 07:20
:P902iS
:☆☆☆
#341 [果樹]
「化学の時間いなかったろ?」
「・・・・・・・」
なんだそんなことか。
私は、はぁと溜め息をつき立ち上がって屋上の柵に肘をついて校庭を眺めた。
「ここにいたのか?」
うるさいなぁ。
当たり前じゃん。
「・・・・・・」
:08/07/02 07:21
:P902iS
:☆☆☆
#342 [果樹]
心の中では返事をするが決して口には出さない。
「聞いてんだから答えなさいな」
背後から柴浦が頭にチョップをかましてきた。
「いったいなー。暴力教師!」
私は振り返って頭を擦りながら後ろで腕を組んで笑っている柴浦を睨む。
「なんで授業にでない?」
結局説教か。
:08/07/02 07:21
:P902iS
:☆☆☆
#343 [果樹]
「かったるいから」
「でも前は出てたろ?」
「・・・・・・・」
「なんでいきなり出なくなった?」
何こいつ?
尋問でも始める気?
私は柵に寄りかかる。
「別に。意味なんかないよ」
「ふーん」
:08/07/02 07:22
:P902iS
:☆☆☆
#344 [果樹]
それっきり柴浦はそこに胡座をかいて座り込んだ。
「てゆーか。居座らないでくれる?」
「なんで?」
上目使いで見てくる柴浦。
「ここはあたしが見つけた場所だから」
「プハッお前かわいーね」
真顔で言った私に柴浦は吹き出してクックッと喉の奥で笑っている。
:08/07/02 07:22
:P902iS
:☆☆☆
#345 [果樹]
:08/07/02 07:23
:P902iS
:☆☆☆
#346 [果樹]
嫌な感じ。
「は?馬鹿にしてんの?」
睨んだ私を、柴浦はまた上目使いで見てきて
「違うよ。褒めてんの」
とか言いやがった。
なんだこいつ。
意味がわからない。
私は眉間に皺が寄る。
「用がないならどっか行ってよね!」
:08/07/02 20:00
:P902iS
:☆☆☆
#347 [果樹]
私は、柴浦から目線を外しまた校庭を見る。
「用ならあるよ。なんであの時泣いてたんだ?」
「あの時?」
柴浦の言っている言葉の意味がわからず思わず聞き返してしまう。
「先週の放課後。男と別れた後の教室」
柴浦の言う短い言葉にピンと来るがこいつの前で戸惑いを見せるのは嫌なのであくまで平常心を保つ。
:08/07/02 20:01
:P902iS
:☆☆☆
#348 [果樹]
「見てたんだ。変態。あんた覗きが趣味なの?」
柴浦の言う“あの時”とは、あいつと最悪な別れ方をした放課後のことだ。
「違います」
「変態教師」
「だから違うって言ってるでしょーが」
柴浦は着ているジャケットから煙草を出して、火をつける。
:08/07/02 20:01
:P902iS
:☆☆☆
#349 [果樹]
「どうでもいいけど、あたしに関わらないでくれる?」
「そうはいかないんだよ。一応お前は俺のクラスの生徒だからな」
煙草を吹かしながら言う柴浦に言われても説得力に欠ける。
「教師の勤めってやつ?くっだらない。」
ハッと悪態をつくが柴浦はへらへらと脳天気に笑っている。
:08/07/02 20:02
:P902iS
:☆☆☆
#350 [果樹]
「まぁそー言わないで仲良くやろうぜ。笹原真理奈さん」
「馬鹿らしい。」
手を出して握手を求める柴浦を無視して私は校庭を見続けた。
――――――――・・・・
あれからというもの柴浦は私を見かければ声をかけてくる。
:08/07/08 00:19
:P902iS
:☆☆☆
#351 [果樹]
トイレから出れば
「おー笹原ー」
屋上に行こうとすれば
「笹原サボんなー」
昼ご飯を食べてれば
「うまそーなの食ってんな笹原」
私にも我慢の限界がある。
こんなのが一週間も続いたら鬱病になってしまう。
:08/07/08 00:20
:P902iS
:☆☆☆
#352 [果樹]
「真理奈さぁ。なんか最近柴くんにストーカーされてない?」
今は廊下で友達の百合と話している。
「そうみたい」
私は窓の桟に肘をつき、手に顎を乗せて溜め息をつく。
「相当参ってるわね」
そんな私を見た百合は苦笑いを溢す。
:08/07/08 00:20
:P902iS
:☆☆☆
#353 [果樹]
「勘弁してほしーよ。毎日毎日、笹原笹原ってほんとうざったい!」
悪態をつく私に百合は紅一点、さっきの顔とは違い、今度はにこにこと嬉しそうに笑っている。
「真理奈にはいい変化なんじゃないの?」
「何それ」
百合の言っている意味が分からず聞き返すと、百合は更ににこっと笑って、「そのまんまの意味よ」といって教室の中に入っていってしまった。
:08/07/08 00:22
:P902iS
:☆☆☆
#354 [果樹]
いい変化・・・?
あいつに追われることのどこがいい変化?
「あ!笹原ー」
百合の言葉に頭を悩ましていると廊下の向こうから呼ばれた。
来た。今一番会いたくない奴ナンバー1が!!
「何ですか?柴浦せんせ」
私は、顔に貼りつけたような笑顔で柴浦に対応する。
:08/07/10 07:05
:P902iS
:☆☆☆
#355 [果樹]
「そんな他人行儀な」
「他人ですから」
相変わらずうざいなこいつ。
「今日は授業出る気になったの?」
「先生には関係ないと思いますが?」
「冷たっ!先生泣いちゃうよ?」
:08/07/10 07:06
:P902iS
:☆☆☆
#356 [果樹]
相手をしてるだけ時間の無駄に思えてきた私は、柴浦を無視して柴浦とは反対方向に歩く。
「あ、ちょっと笹原どこ行くの?笹原ー?」
後ろでは柴浦がしつこく名前を呼んでいたけど、そんなのは無視。
私は屋上へと繋がる階段を上った。
――――――――・・・・
カチャッ・・キィ
:08/07/10 07:06
:P902iS
:☆☆☆
#357 [果樹]
鉄製のちょっと重たい扉を開いて屋上に出ると、空は相変わらずの快晴で、とても気持ちが良かった。
私はいつも通り寝転び目を閉じる。
なんでみんなは授業なんかに出る気になるんだろうとふと思ってしまう。
こんなに風も気持よくて、暖かいのに。
そんなことを思ってると屋上の扉がゆっくりと開き、人が出てきた。
:08/07/10 07:07
:P902iS
:☆☆☆
#358 [果樹]
「やっぱりここにいた」
来たのは柴浦だった。
私は、うっすらと開けた目からその姿を確認してまた目を閉じる。
「なー笹原。授業出れば?」
私は寝たふりを決めこむ。
「笹原笹原笹原ー!」
耳元でいきなり大声で名前を連呼されたせいでキーンと耳の中で音が反響する。
:08/07/13 22:17
:P902iS
:☆☆☆
#359 [果樹]
「煩いんですけど」
上体を起こし柴浦を睨む。
「授業出れば?」
「嫌です」
「何で?」
「・・・・・・・」
最近この繰り返しばかりな気がする。
「この間の男と別れてからだよな。お前が授業に出なくなったの」
:08/07/13 22:18
:P902iS
:☆☆☆
#360 [果樹]
こいつ・・・!
柴浦を今までにないくらい鋭い目付きで睨んでからにっこりと口元で笑みを作る。
「柴浦先生。一つ忠告してあげます。人の心の中にズカズカと土足で踏み込むと痛い目に合いますよ?」
それだけ言って私は柴浦を置いて屋上を後にした。
――――――――・・・・
「よっ!」
:08/07/13 22:19
:P902iS
:☆☆☆
#361 [果樹]
うざいの言葉しか思いつかない私は目を瞑ったまま今、声をかけてきた奴に背中を向ける。
「無視すんなよ。寂しいだろー?」
トサッと音がして声が近くに聞こえる。
柴浦が私の横に腰を下ろしたのだろう。
「なぁ笹原?授業出ない?」
またこの繰り返しか。
:08/07/13 22:19
:P902iS
:☆☆☆
#362 [果樹]
:08/07/13 22:56
:P902iS
:☆☆☆
#363 [果樹]
「出ません」
「じゃあ恋愛すれば?」
いつものように言葉を返すといつもと違う言葉が返ってきた。
“恋愛”
それは今の私には重く痛い言葉だった。
「当分恋はしないって決めたんです」
そう、恋なんてしない。
:08/07/16 21:55
:P902iS
:☆☆☆
#364 [果樹]
恋なんて痛みしかない。
辛さしか知らない。
幸せになれないのなら恋なんてしたくない。
「あの男のために人生棒に振るのか?」
「柴浦先生」
私は体を起こして柴浦の方を見る。
「何かな?不良少女の笹原さん?」
柴浦は意地悪そうな顔を私に向ける。
:08/07/16 21:55
:P902iS
:☆☆☆
#365 [果樹]
「もう私につきまとわないでで下さい」
「いやだ」
きっぱりと言った私に柴浦は子供みたいな言葉を返す。
「なぁ笹原」
柴浦の言葉なんて聞きたくなくて私は柴浦に背中を向けて体育座りをして膝に顔を埋める。
:08/07/16 21:56
:P902iS
:☆☆☆
#366 [果樹]
「お前が一生恋愛をしなくてもきっと相手の男は恋愛をするぞ?それもたくさん」
煩いうるさいウルサイ!
そんなの言われなくてもわかってる。
他に女がいるって知ってた。
でも・・・それでもあいつのことが大好きで、好きって気持ちは止められなかった。
:08/07/16 21:56
:P902iS
:☆☆☆
#367 [果樹]
だから他の女の事も目を瞑ってきた。
でもやっぱり1番になりたかった。
あいつの中の1番になりたかった。
「先生には・・・関係ない。放っといて」
すくっと立ち上がって歯をくいしばりながら溢れそうになる涙を必死に堪えて私は中庭を離れようと歩き出す。
が、柴浦によってそれは阻まれた。
:08/07/16 21:57
:P902iS
:☆☆☆
#368 [果樹]
柴浦は私の手首をつかんで離さない。
「離して!」
「嫌だ」
「離してってばぁ!」
ぶんぶんと振ってもなかなか離してくれない柴浦に苛立ちが募り、思わず大きな声が出る。
「離さないし放っけねー。悪りぃけどそんな泣きそうな顔してる奴を放っておけるほど俺鬼蓄じゃねーんだわ」
:08/07/20 05:20
:P902iS
:☆☆☆
#369 [果樹]
「っ!!」
強く握られた手首から柴浦の熱を感じる。
「笹原」
柴浦の私を呼ぶ声が煩いくらい耳に響く。
「こっち向け笹原」
グイッと肩を掴まれ強制的に柴浦の方を向かされた。
「もう泣いてんじゃん」
:08/07/20 05:20
:P902iS
:☆☆☆
#370 [果樹]
「うるさい・・・」
ふっと笑う柴浦。
私は泣き顔を見られたのが恥ずかしくて柴浦から顔を背けた。
「そんなに歯ぁくいしばらなくても泣けばいいよ。思いきり泣けばいい」
そう言って柴浦は私の頭をぽんぽんと優しく叩いた。
それに応じるように私の涙は積を切ったように流れ出す。
:08/07/26 05:21
:P902iS
:☆☆☆
#371 [果樹]
「うっ・・ひっく・・」
止まらない涙をまるで見ないようにでもするかのように、柴浦は私の頭を抱えるようにして抱き締めた。
「いっぱい泣け」
柴浦の優しい言葉に余計に涙がでそうになって私はそれを誤魔化すように悪態をつく。
「なに・・・それ。偉そうに」
:08/07/26 05:22
:P902iS
:☆☆☆
#372 [唄]
:08/07/26 09:24
:D905i
:4hzSTtkc
#373 [果樹]
:08/07/26 15:34
:P902iS
:☆☆☆
#374 [果樹]
でも柴浦は何も言わずに優しく私が泣き止むまで頭を撫でてくれた。
―――――――――――
「あ゙ぁぁーーー」
私は野太い雄叫びを出してベッドに突っ伏した。
あの後、次第に冷静になった私は柴浦に抱き締められている状況が恥ずかしくなり柴浦を突き飛ばして逃げた。
:08/07/26 15:39
:P902iS
:☆☆☆
#375 [果樹]
しかも廊下で柴浦に会うたびに心臓がどくんと音を立てるのでその気まずさから、私は学校を早退して帰ってきてしまった。
そして今は部屋でベッドに突っ伏している。
「あ゙ぁぁぁーーーー」
さっきよりも長い雄叫びが出る。
それもこれも柴浦のせいだ。
:08/07/26 15:40
:P902iS
:☆☆☆
#376 [果樹]
♪〜・・♪〜・・
ごろごろとベッドで転がっていたら突然携帯が鳴り、それは着信を知らせていた。
サブ画面を見ると知らない番号・・・。
出ようか出ないか迷っている私を急かすかのように着信音が部屋に響く。
うるさい・・。
:08/07/26 15:41
:P902iS
:☆☆☆
#377 [果樹]
ピッとボタンを押し携帯を耳に当てる。
「はい」
『俺だ俺ー』
イタ電・・・?
「俺と言う人物に心当たりはありませんけど」
『ハハッ相変わらず冷たいなぁ。担任の声も忘れちまったか?』
は・・・?
:08/07/26 15:42
:P902iS
:☆☆☆
#378 [果樹]
「担任って・・・まさか柴浦?!」
『柴浦先生ですかだろ?まったく・・・』
電話の向こうで柴浦が軽く溜め息をついたのが聞こえた。
「てゆーか何で柴浦があたしの番号知ってるの?」
教えてないし教える気もなかったのに。
『石川に聞いた』
:08/07/26 15:42
:P902iS
:☆☆☆
#379 [果樹]
石川とは百合のことだ。
百合め・・・。
今度会ったらたたじゃおかねぇと心に近い今は取り合えず柴浦とうるさいぐらい鳴っているこの心臓をどうにかしなければということに頭が回る。
「何の用ですか?」
口調をいつも通りに私は平静を装う。
『お前勝手に早退してんなよなー』
:08/07/26 15:43
:P902iS
:☆☆☆
#380 [果樹]
そんなことで電話かよ。
「お腹があまりの激痛を訴えたので帰ったんですが何か問題がありましたか?」
『あのなぁ・・・一言くらい俺に言っていけよなー』
「すみませんでしたー」
さして反省の色も見せず言うと柴浦がまた溜め息をつく。
:08/07/26 15:44
:P902iS
:☆☆☆
#381 [果樹]
『まぁいいけどさ。明日はちゃんと学校来いよ』
「・・・・・」
『クスッ・・じゃあな』
プツッという音と共に電話は切れてツーツーという機械音だけが耳に残った。
もうこれ以上あたしに構わないで欲しい・・・。
今だうるさく鳴る心臓を押さえて私は仰向けに寝転ぶ。
:08/07/28 01:11
:P902iS
:☆☆☆
#382 [果樹]
♪〜・・♪〜・・
今日はよく鳴るな。
再び鳴った携帯に目をやればそれは驚く人物からの着信だった。
サブ画面に写し出された名前は“進藤啓祐(シンドウ ケイスケ)”
啓祐はあたしの彼氏。
いや、彼氏だった人。
あたしたちはあの放課後の教室で終わった。
:08/07/28 01:12
:P902iS
:☆☆☆
#383 [果樹]
鳴り響く着信音。
携帯を掴む手が震える。
ピッとボタンを押して携帯を耳に当てがう。
「はい・・・」
『真理奈ー久しぶりだなぁギャハハ』
「啓祐・・・」
電話の向こうの啓祐はなにやら上機嫌で相変わらず軽いノリだった。
:08/07/28 01:12
:P902iS
:☆☆☆
#384 [果樹]
『俺、女と別れちまってよぉ。また相手してくんね?』
「何・・いってんの?」
『あん時のことまだ怒ってんのかぁ?水に流してまた仲良くしようぜ。なぁ?』
「・・・・・」
『まぁいーや。とりあえず明日の放課後残ってろ。教室行くから。じゃな』
:08/07/28 01:13
:P902iS
:☆☆☆
#385 [果樹]
啓祐との会話はプツッという音と共に切れた。
なんで今更・・・。
私はベッドに倒れこんで顔を腕で覆い隠して明日のことを考えたまま寝てしまった。
―――――――――――
「はぁ・・・」
:08/07/28 01:13
:P902iS
:☆☆☆
#386 [果樹]
結局考えもまとまらぬまま放課後が来てしまった。
帰りたいけど帰ったら帰ったで後が怖いのだ。
私は机に突っ伏してまた盛大に溜め息をついた。
「そんなに溜め息ばっかりしてると幸せ逃げるよ?」
カタンという音がして顔を上げると百合が前の席に座っていた。
:08/07/29 19:53
:P902iS
:☆☆☆
#387 [果樹]
「百合ぃー」
「うわ!何?どうした?」
半泣き状態で百合に泣き付くと百合がビックリしたようなでも心配そうな顔で聞いてきた。
私はとりあえず百合に昨日あったことの一部始終を話し啓祐のことも話した。
「あたしこのまま待ってるべきかなぁ?」
:08/07/29 19:53
:P902iS
:☆☆☆
#388 [果樹]
「うーん・・真理奈はさ啓祐くんとヨリ戻したいの?」
そう聞かれて一瞬戸惑ってしまった。
前の私だったら即「うん」と答えていたのに今はそうではない。
「ううん・・・もういい」
私は首を横に振って否定を表す。
:08/07/29 19:54
:P902iS
:☆☆☆
#389 [果樹]
あんなに好きだった人だけれど今は違う。
何故かはわからないけどあたしの心が好きじゃないっていっている。
「じゃあ啓祐くんにきっぱりと言ったら?このまま逃げてたって同じ学校にいるんだからいつかは捕まるでしょ?だったら今日きっぱりと別れるって言った方がいいよ」
「・・・・・うん。そうだね。そうする」
:08/07/29 19:56
:P902iS
:☆☆☆
#390 [果樹]
「大丈夫!強い見方を呼んであげるから!何かあったら電話して」
そう言って百合は手を振って教室を出ていった。
強い見方・・・?
百合が最後に言っていた言葉が気になったが分からなかったのでとりあえず考えるのを止めた。
:08/07/29 19:56
:P902iS
:☆☆☆
#391 [果樹]
教室に一人になってから10分。
もう帰ろうかなと思っていた時に教室のドアがガラッと開いて制服を身に纏った男子生徒が入ってきた。
入ってきたのは啓祐。
体が一瞬ビクッと震える。
「ちゃんと待ってたんだ。えらいじゃん。ギャハハ」
不愉快になるほどの笑いを浮かべて啓祐は私に近付いてくる。
:08/07/29 19:57
:P902iS
:☆☆☆
#392 [果樹]
あたしはぎこちなく立ち上がり啓祐と向かい合わせになる。
「あ、あたし啓祐とはもう終わってるから・・・ヨリ戻す気もないし」
「は?ヨリ戻す気は俺にもねぇけど。ただやらせろって言ってんの」
・・・・・・え?
何言ってるの?
:08/07/29 19:57
:P902iS
:☆☆☆
#393 [果樹]
「い・・・いや」
私は勇気を振り絞って啓祐に自分の意思を伝えた。
震えて今にも崩れそうな足を床につけて踏ん張る。
啓祐は自分の嫌なことがあるとすぐ物に当たったり私を殴ってくる人だった。
だから怖い。
啓祐の逆鱗に触れたら私は間違いなく殴られるだろう。
:08/07/29 19:58
:P902iS
:☆☆☆
#394 [果樹]
ぎゅっと目を瞑って啓祐の言葉を待つ。
・・・・・・・・・。
長い沈黙の後、それを打ち破るように啓祐が口を開く。
「お前誰に向かってそんな口きいてんだよ!!」
ガンッという音と共に啓祐の側にあった机が大きな音を立てて倒れた。
:08/07/29 19:59
:P902iS
:☆☆☆
#395 [果樹]
ビクッと体が跳ねる。
「ヤらせろよ」
「い・・や・・・・・キャッ!」
二度目の否定をしたところでいきなり腕を掴まれて啓祐に引っ張られた。
「口ごたえしてんじゃねぇよ」
パシンッと乾いた音と頬に走った痛みが啓祐に叩かれたことを私に認識させた。
:08/08/02 17:56
:P902iS
:☆☆☆
#396 [果樹]
「真ー理奈♪まだ俺のこと好きなんだろ?」
ぎゅっと啓祐に抱き締められたが私は頬を押さえたまま呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
恐怖で頭が混乱して今から何をされるかわかっているのに抵抗できなかった。
私はぎゅっと固く目を瞑って今ある恐怖をやりすごすことだけに専念した。
「気持ちよくしてやるからな?」
:08/08/02 17:56
:P902iS
:☆☆☆
#397 [果樹]
ちゅっと首筋に啓祐がキスを落とす。
嫌なのに抵抗できない・・・。
助けて・・・逃げたい・・・。
誰かっ・・・!!
心の中で叫んでも誰も来ないのはわかってる。
だけど望んでしまう。
助けて・・・と。
:08/08/02 17:57
:P902iS
:☆☆☆
#398 [果樹]
ダンッ!!
「痛っ」
啓祐に押し倒されて机に仰向けにされた。
押し倒された時に打ったようで肩が痛い。
啓祐の手が制服の上から胸を触る。
キモチワルイ・・・。
「いや・・・いやー!!」
:08/08/02 17:57
:P902iS
:☆☆☆
#399 [果樹]
―ガラガラッ
私が叫んだ直後に教室のドアが開く音がして啓祐の顔がそちらに向く。
私も少し顔を上げて見ると入り口には不機嫌そうな柴浦が立っていた。
「お取り込み中か?」
「見りゃあわかんだろ」
いつもより低い声の柴浦。
:08/08/02 17:58
:P902iS
:☆☆☆
#400 [果樹]
啓祐はだるそうに柴浦を睨みながら言う。
「そりゃあ悪かったな。でも」
言葉の途中で柴浦は早歩きでこちらに向かってきて私の手首を掴むといきなりグイッと引き寄せ、
「笹原は返してもらう」
とだけ言って、そのまま呆然とする啓祐を残し、私の手を引いたまま教室の外へ連れだした。
:08/08/02 17:58
:P902iS
:☆☆☆
#401 [果樹]
読んでくれている方いらっしゃるのでしょうか?
もしよろしかったら感想ください


:08/08/02 17:59
:P902iS
:☆☆☆
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