・・万華鏡・・
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#502 [果樹]
「ははは・・・だね。気をつける」
乾いた笑いを浮かべる俺に、少女はなんだか面白そうに笑っている。
「昼休みのときにあった子だよね?」
俺の問いに少女は、コクリと首を縦に振る。
「小鶴めぐみ」
「え?」
:08/10/05 00:20
:P902iS
:☆☆☆
#503 [果樹]
「名前。小鶴めぐみ。お菓子ありがとう。美味しかったです」
にこりと笑いながらお礼を言われた俺は、心臓がドキドキした。
何だ・・・?この感覚は?
「あなたは?」
「え?あっ!俺は倉橋空。倉でいいよ」
一瞬キョトンとしたが、小鶴さんはすぐににこりと笑う。
:08/10/05 00:20
:P902iS
:☆☆☆
#504 [果樹]
「それじゃあ私はこれで・・・。ばいばい倉くん」
そういって小鶴さんは手を軽く振って廊下を歩いていってしまった。
俺はしばらく、小鶴さんが歩いていったほうをぼけーっと見ていた。
あ!思い出した。
小鶴さんて哲が騒いでいたあの小鶴さんだ。
哲にこのこと話したらまたうるっせーんだろうなぁ・・・。
:08/10/05 00:21
:P902iS
:☆☆☆
#505 [果樹]
はぁと軽いため息をついて俺は昇降口へと向かった。
――――――――――・・・・
「つーる子ー!!」
ドンッ!
「んぎゃ!」
ドサッ
私は突然背中に感じた重さに耐えられず、そのまま地面に倒れる。
:08/10/05 12:27
:P902iS
:☆☆☆
#506 [果樹]
「麻ぁぁーー衣ぃぃーー・・・」
「あ・・あはははははー・・・」
上体を起こし私は後ろにいる麻衣を睨みつける。
麻衣は乾いた笑いを浮かべ顔を引きつらせている。
「まったくもー」
私は立ち上がり、スカートについたほこりを手で振り払う。
:08/10/05 12:28
:P902iS
:☆☆☆
#507 [果樹]
そのついでに頬を少し膨らませながら麻衣を再度睨みつける。
「ごめんってばー」
麻衣は両手を顔の前に合わせ必死に謝ってくる。
「別にいいけどさー。何いきなり?」
「え?なんでもないよ?」
「は?」
:08/10/05 12:28
:P902iS
:☆☆☆
#508 [果樹]
麻衣の返答に思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
「つる子の姿が見えたから飛びついただけー」
麻衣はまるで悪びれも無く笑顔で答える。
「ああ、そう・・・」
私は思わず肩の力が抜ける。
「つる子ー早く教室行こーよー」
「はいはい」
:08/10/05 12:29
:P902iS
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#509 [果樹]
いつの間にか私の前の方に来ていた麻衣は、おいでおいでをするように私を呼ぶ。
私は仕方なく麻衣の後に続く。
「小鶴さんおはよー」
「え?あ、おはようございます」
突然呼ばれた名前に振り向けば、男の子がこちらに向かって手を振っていた。
反射的に私も挨拶をしてしまう。
:08/10/05 12:29
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#510 [果樹]
「誰?あれ」
私の肩に顎を乗せながら麻衣が聞いてくる。
「知らない人」
「またぁ?つる子って本当よく知らない人に声かけられるよねー」
「ね。」
そうなのだ。
私は入学当初から知らない先輩や同級生によく声をかけられる。
:08/10/10 13:51
:P902iS
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#511 [果樹]
最初はとても面倒くさいかったのだが次第にそれにも慣れてきた。
「倉ーはよー」
「はよー」
「おっ倉ー今日は早ぇじゃん」
「うるせー」
あ・・・。
:08/10/10 13:52
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