・・万華鏡・・
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#852 [○○&◆.x/9qDRof2]
周りの友人や家族や、いろんなひとがあの空中に浮かぶ都市に連れて行かれているのに、自分はそんなにも必要とされていないなんて。

「あなたは、地球人ではないのです」

わたしは宇宙人だったのだ。

⏰:22/10/18 14:03 📱:Android 🆔:h3l12Mig


#853 [○○&◆.x/9qDRof2]
わたしのまわりはそのことに気付いていたのかも知れない。だからみんな、自分に仕事をさせなかったのだ。わたしは、自分の両親が橋の下で拾ってきた子だと言われて育てられてきた。冗談だと思っていたが、わたしは地球人に拾われた宇宙人だったのだ。

⏰:22/10/18 14:03 📱:Android 🆔:h3l12Mig


#854 [○○&◆.x/9qDRof2]
「二十年前、この星を調べに来たあなたの本当の両親は、あなたを実験台に使ったのです。地球人に育てられた者は、一体どう育つのか。そして、あなたの目を通して地球人の暮らしや、文明の水準を探ろうとしたのだ。しかしあなたは、我々にも、地球人にも成れなかったのです。あなたは明らかに、パワーがありませんから」

⏰:22/10/18 14:04 📱:Android 🆔:h3l12Mig


#855 [○○&◆.x/9qDRof2]
 会社や学校に、何を考えているのか、やる気があるのか無いのか分からない、宇宙人のような若者はいないだろうか。どうか彼らを、温かく見守ってあげてほしい。

⏰:22/10/18 14:04 📱:Android 🆔:h3l12Mig


#856 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>820-860

⏰:22/10/18 14:04 📱:Android 🆔:h3l12Mig


#857 [○○&◆.x/9qDRof2]
躊躇いも嘘も、


 おれの彼女は、とんでもない猫かぶりだった。

 容姿はこれといって秀でていたわけではない。ただ、コミュニケーション能力は抜群にあったし、声と笑顔はめちゃくちゃかわいかったもので、おれはすぐさま虜になった。

⏰:22/10/18 17:54 📱:Android 🆔:h3l12Mig


#858 [○○&◆.x/9qDRof2]
「ねえね、きみ、頭いいの?」

 それがおれと彼女の、初めての接触だった。猫みたいなふうに首を傾げながら、それでもすこし高慢な雰囲気を漂わせながら、彼女はおれに話しかけてきた。

「え、ああ、まあ、うん」
「ふうん、勉強すき?」
「う、うん」
「じゃ、今度教えて?」

⏰:22/10/18 17:54 📱:Android 🆔:h3l12Mig


#859 [○○&◆.x/9qDRof2]
 おれは言葉もなく頷くほかなかった。きらきらした瞳に見つめられると、言葉が恥ずかしがって喉元から出てこなくなってしまうのだ。
⏰:11/12/28 00:54 📱:H001 🆔:☆☆☆

#3 [我輩は匿名である]
 しかしそれきり、彼女と会話を交わすことはなかった。おれは至極ふつうな男子生徒だったし、彼女はクラスメイトとのコミュニケーションで、毎日駆け回っていた。
 すこし、寂しい。いや、かなり寂しい。

⏰:22/10/18 17:54 📱:Android 🆔:h3l12Mig


#860 [○○&◆.x/9qDRof2]
彼女がほかの誰かに笑いかけるたびに、おれのなかの焦燥感が鎌首をもたげた。どうしようもなく愛しいその姿に、ただ一度でも触れてみたいと思った。いけないと知りながらも、情欲の炎は燃え上がるばかり。
 そしておれは、見てしまった。

⏰:22/10/18 17:55 📱:Android 🆔:h3l12Mig


#861 [○○&◆.x/9qDRof2]
#4 [我輩は匿名である]
 彼女が、泣いている。斜陽を一身に浴びながら、ただただ泣いているのだ。
 音はない。しゃくりあげる様子もない。ただ静かに、口元をかたくつぐんでいる。

「……見ないでよ」

 おれの存在は、いつの間にか彼女にバレていたらしい。彼女はおれをねめつけて言った。

「あんたなんかには、ぜったい分かりっこないんだから」

⏰:22/10/18 17:55 📱:Android 🆔:h3l12Mig


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