○アダムの唄○
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#229 [紫陽花]
>>228
×→二人の目に
○→振り返った二人の目に

他にも誤字脱字は沢山あると思いますが、気にせず読んでいただけると幸いです;;;

⏰:08/10/05 18:18 📱:F905i 🆔:OpvDvjGI


#230 [紫陽花]
向かって右側にたつ老人は銀縁の眼鏡を掛け、群青色の着物を着ている。

銀縁の眼鏡の奥にはハの字に曲がった、開いてるのか開いていないのか分からない目。


眼鏡の老人とは対照的に左側の老人は、がっちりとした体格に藍染の着物を着て、キツくつり上がった目をしている。

⏰:08/10/07 00:54 📱:F905i 🆔:/hfRFL0M


#231 [紫陽花]
そして、おでこから顎にかけて頬には一本傷。

その傷によって誰もが、彼が壮絶な過去を持っているのだろうと、想像せざるを得ない。

「申し遅れましたが、私の名前は重ねて守ると書いて“重守(シゲモリ)”と言います。まぁ、村のみなさんからは“しげ爺”と呼ばれていますけど」

しゃがれた声の老人が、ハの字の目をより一層細めながらにっこりと笑った。

⏰:08/10/07 00:57 📱:F905i 🆔:/hfRFL0M


#232 [紫陽花]
「儂の名前はマサムネ。そこのじゃじゃ馬の祖父になる」

今度は左側に立っていた老人が話した。

しゃべる度にピクピクと動く傷痕が少々気になるが、央里たちにはそれよりも気になることがあった。

「え、ハルキさんの祖父……?」

改めて問い直した央里を真っ正面に見ながら、マサムネは深くうなずいた。

⏰:08/10/07 00:58 📱:F905i 🆔:/hfRFL0M


#233 [紫陽花]
「しげ爺はここの村長さんだから当たり前だけど……、なんで瞬光村の村長のじいちゃんがここにいるのよ!?」

「なんだ、儂がここにいたら悪いのか?」

「……そんな風に言ってないでしょ!!そーゆー被害妄想やめてくれる?」

「すまんが、儂にはそう聞こえたもんでな」

どう見ても互いに喧嘩を売っているようにしか見えない二人に挟まれた央里と傳は、どうしようもない気まずさと居心地の悪さを感じた。

⏰:08/10/09 19:49 📱:F905i 🆔:YMmUGsCQ


#234 [紫陽花]
「ハルキ、今日は定例の会議があったのじゃ。だからマサムネさんはここに居られる。マサムネさんも落ち着いてくだされ」

火花を散らしている二人を制止するように重守が間に割ってはいる。

「とりあえず座りましょうぞ。こちらにいらしてください」

そう言って重守は、流れるように皆を奥の部屋へと促した。

⏰:08/10/09 19:50 📱:F905i 🆔:YMmUGsCQ


#235 [紫陽花]
「奥に部屋があったんだ……知らなかった」

重守に促されながら部屋の奥へいく途中、央里は独り言のようにボソリと呟いた。

「………」

そして、同時にハルキの突き刺すような視線が央里を捉える。

「だからアンタ達の考えは甘いのよ、救世主さん」

皮肉を込めて吐き捨てるように放ったその言葉は、マサムネや重守に届くことはなく央里の心だけに深く突き刺さるのだった。

⏰:08/10/09 19:51 📱:F905i 🆔:YMmUGsCQ


#236 [紫陽花]



6頁
《繋がる事実》


⏰:08/10/14 00:38 📱:F905i 🆔:lMPfPTt.


#237 [紫陽花]
――――――………

――――………

役場の奥、つまり正面からは見えない部分に配置されていた応接室に央里、傳たちは案内されていた。

応接室と言っても、真新しい畳のしかれた八畳程度の和室。

だがクリーム色の壁の向こう、つまり、障子の向こう側は全く別の雰囲気を持っていた。

⏰:08/10/14 00:39 📱:F905i 🆔:lMPfPTt.


#238 [紫陽花]
一部分だけ窪んだ壁には、水墨画の掛け軸があり、その下には生け花が置いてある。

足元からほのかに染み出した畳の匂いが、この部屋に入った瞬間に鼻孔に広がり、何とも言えない安堵感を作り出す。

そん部屋に、央里、傳、ハルキ、マサムネは一つのちゃぶ台を囲んで座っていた。

⏰:08/10/15 00:03 📱:F905i 🆔:Lp9Y1HJs


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