○アダムの唄○
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#289 [渚坂さいめ]
一人はナイフを右手に持っていた。小さなものだが央里の頸動脈を切り裂くには十分すぎるエモノだ。

そして一人は斧。
黒光りするソレを振り上げながら走ってくる。

一人は両手に黒い手袋をはめていた。よく目を凝らさないと見ることは出来ないが、その手袋の指先からはピアノ線のような細い糸が伸びている。
そう、男の武器はその細い糸なのだ。

三人は足音を立てずに央里へと距離をつめる。

⏰:09/03/15 13:17 📱:F905i 🆔:CPJGjg/I


#290 [渚坂さいめ]
「央里!!!!」

逃げるぞ、と言いかけて傳は口をつぐんだ。
傳の真横で央里はすでに彼らに銃口を向けていた。

肉食獣が小動物を狩るときのような鋭い瞳。
もう央里の心、そして身体は完全に戦闘態勢へと移行していたのだ。

「央里……」

「ちょっと黙ってろ。すぐ終わらすから」

そして、央里は引き金を連続して三回引いた。

⏰:09/03/15 13:17 📱:F905i 🆔:CPJGjg/I


#291 [渚坂さいめ]
銃口を自分の前に固定させ三発。銃口は決して揺らしていない。あくまで直線上に三発放った。


そのとき傳は央里が一人に向けて三発打ったのだと思っていた。

央里は銃口を動かさず、ある一点のみを狙っていたことからも傳の予想はまず間違っていないだろう。

⏰:09/03/15 13:17 📱:F905i 🆔:CPJGjg/I


#292 [渚坂さいめ]
……しかし、正面を見たときに目に飛び込んだ景色は傳を大いに驚かせた。

目の前には首筋を押さえてうずくまる三人の黒スーツの姿が。

央里の放った三発は一発も外れることもなく黒スーツ男の首筋にヒットしていたのだ。

そして傳の真横では満面の笑みを浮かべる央里の姿が。

⏰:09/03/15 13:18 📱:F905i 🆔:CPJGjg/I


#293 [渚坂さいめ]
「どう?スゴいだろ」


えへへ、と無邪気に笑う央里。

「ふーん、宇峰央里の実力はよく分かった。じゃあ俺はめんどくさくなる前に仕事終わらそっかな」

⏰:09/03/15 13:18 📱:F905i 🆔:CPJGjg/I


#294 [渚坂さいめ]
一部始終を見ていた浅葱は組んでいた腕をパッとほどいて胸ポケットから一枚の封筒を取り出した。

「はい、これ。朽葉様からの招待状だよ」

浅葱はスタスタと二人に近付き、ひらひらと揺れる薄っぺらい封筒を央里へ渡す。


「じゃ、仕事も終わったし俺は帰ろっかな」

まだ木を薙ぎ倒している黒スーツの男たちに「帰るぞー」と声をかけ、数分もしない内に浅葱たちはこの森から姿を消した。

⏰:09/03/15 13:19 📱:F905i 🆔:CPJGjg/I


#295 [渚坂さいめ]


9頁
《返答》

⏰:09/03/30 22:55 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#296 [渚坂さいめ]
嵐のように訪れた浅葱たちが去っていくのを見届けた二人は一枚の紙をのぞき込んでいた。

「招待状って言ってたけど……」

「あからさまに罠だよな」

⏰:09/03/30 22:55 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#297 [渚坂さいめ]
―――――――――――――――
ごきげんよう

この度あなた方をネイクの
本拠地へと招待いたします

場所は單柵村から
数十キロ南へ進んだ所です

本音を言いますと
あなた方はたいへん邪魔です
ゴミ並に邪魔です

今までのことも含めて
そこで決着をつけましょう

ネイクNO.1 朽葉
―――――――――――――――

⏰:09/03/30 22:56 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#298 [渚坂さいめ]
「なんか最後のほう怒ってるし」

「でも、行かなかったら行かなかったで大変なことになりそうだよね……」


うーん、と考え込む二人。
そこへ單柵村村長の重守と、瞬光村村長のマサムネが多くの武装した瞬光村の村人を連れてやってきた。

⏰:09/03/30 22:56 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


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