○アダムの唄○
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#299 [渚坂さいめ]
ある者は刀。
ある者は包丁のような刃物。
ある者は薙刀。
ある者は弓矢。
瞬光村の村人は、それこそ先頭集団の「ヤマト」だったころを思わせるような重装備。
その中でも、一際殺気立っているマサムネは腰に日本刀をさげている。
「あ、親方!!俺の初陣見てくれました?圧勝でしたよ!!」
「……うむ、ここにネイクの連中がいないのを見るとそのようだな」
:09/03/30 22:57
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#300 [渚坂さいめ]
そう、央里はつい数分前にネイクの三人を一瞬で片づけてしまったのだ。
「そのことでちょっと聞きたいんだけど……」
傳は右手を挙げながら、先生に質問する生徒のようにおずおずと声を発した。
「央里は何したの?てか、マサムネさんの所で何したの……」
傳はちらりと央里の顔を伺う。
そして央里は不敵に笑った。
「……修行だよ、修行!!」
:09/03/30 22:57
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#301 [渚坂さいめ]
――――――…………
――――………
時は数週間前、つまり央里がマサムネに嘆願していたところまでさかのぼる。
もう足手まといは嫌だ、と叫ぶ央里にマサムネは心打たれ、修行をつけると約束していたのだった。
そして央里はマサムネに連れられ、瞬光村の端にある森林までやってきていた。
:09/03/30 22:58
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#302 [渚坂さいめ]
「で、親方!!何をしたらいいか教えてくれ」
「うむ……。まず央里殿の才である『運命を変える才』について知識を深めとかなければならないな」
「知識もなにも……。俺の才はイヴっていう何かが無いと使えないって事だろ?」
:09/03/30 22:58
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#303 [渚坂さいめ]
「その認識こそが間違いだ。
央里殿は知らず知らずのうちに、その強大な才の力を発揮しておるぞ。
その証拠に央里殿は戦闘において素人なのにも関わらず、数々の戦闘をくぐり抜け、今生きておるではないか」
「あ……!!」
この一ヶ月、確かに央里は数多くの修羅場を経験し、そのたび相手を打ち負かし生き延びてきた。
:09/03/30 22:59
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#304 [渚坂さいめ]
マサムネの言うとおり、央里は自分の『ここで死ぬ』『大怪我をする』といった運命のサイクルを自身の才でもってねじ曲げてきたのだった。
「央里殿は才を全く使えない、ということじゃない。
そう、世界の運命を変えるほどの強大な力は『イヴ』という制御がないと使えないだけなんじゃ」
「と言うことは、この力を利用すれば……」
:09/03/30 22:59
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#305 [渚坂さいめ]
「その通り。
そこでだ、儂はこんなモノは嫌いなんだが……央里殿にはちょうどよいだろう」
マサムネは着物の内側からあるモノを取り出し央里に渡した。
鬱蒼と生い茂る木々の隙間から漏れる僅かな光を身にまとい、その黒い拳銃は姿を露わにした。
:09/03/30 23:00
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#306 [渚坂さいめ]
「ちょ、これって!?」
「案ずるな。
エアガンとかいう偽物だ。本物ではない」
これが、里が自身の才を生かした、自分だけの武器に出会った瞬間だった。
:09/03/30 23:00
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#307 [渚坂さいめ]
「いいか、央里殿の才は『運命を変える』ものだ。
だからその力でもって、この弾丸の軌道をねじ曲げるのだ。
外れることのない弾丸なんて最強すぎると思わないか?」
マサムネはニヤリと笑みをこぼした。
確かに弾丸の『直線に進む』と言う不変の運命を意のままに変える訳なのだから最強には間違いない。
:09/03/30 23:01
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#308 [渚坂さいめ]
:09/03/30 23:03
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