○アダムの唄○
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#314 [渚坂]
央里たちは村の外側の森に向かって走っていた。
途中何度も村人に引き返せと忠告を受けたものの、央里の足はスピードを緩めず前へ前へ風を切って進んだ。
浅葱の元へ一直線に。
:09/08/20 18:35
:F905i
:ZnOLqX92
#315 [渚坂]
「おい。あの目立つ水色のスーツ着てる奴誰だ?」
しばらく走ったところで央里が口を開いた。浅葱たちの元へ到着したのだ。
二人はまだ薙ぎ倒されていない木の影に身を潜ませる。
「あいつは浅葱だ……」
「浅葱?もしかして三鬼心の?」
「そうだ。No.3の浅葱だよ……」
:09/08/20 18:36
:F905i
:ZnOLqX92
#316 [渚坂]
浅葱は腕を組み、わずかに顎を傾け空を仰いでいた。
だが次の瞬間、少しだけ口元に笑いを浮かべ、空を仰いでいた目を央里たちに向けた。
「出てこい。そこに隠れていることは分かってるよ。お互い、もうかくれんぼをするような歳じゃないだろう?
」
浅葱の声が森中に響きわたる。
:09/08/20 18:37
:F905i
:ZnOLqX92
#317 [渚坂]
「なんだバレバレだったのか。おら、傳行くぞ」
央里は勢いよく木の影から姿をさらけ出し、スタスタと浅葱の元へ足を進める。
「ちょ、央里……」
後れをとらぬよう傳も姿を現した。
:09/08/20 18:37
:F905i
:ZnOLqX92
#318 [渚坂]
「初めまして、だよな?俺は浅葱。この前は紅が世話になったみたいだね」
浅葱は右手を、まるで探偵のように顎の下に持っていく。
そして、その手の上では余裕の表れからだろうか、悪戯っぽい笑いが口元を彩っている。
そして浅葱は央里たちが何も言わない内に話を進めだした。
:09/08/20 18:38
:F905i
:ZnOLqX92
#319 [渚坂]
「よし、初めましてだし宇峰央里ね実力見せてもらうよ」
そして、浅葱が顎をちょっと動かすと彼の左脇から三人の黒スーツの男が現れた。
:09/08/20 18:38
:F905i
:ZnOLqX92
#320 [渚坂]
>>319訂正
×「よし、初めましてだし宇峰央里ね実力見せてもらうよ」
○「よし、初めましてだし宇峰央里の実力見せてもらうよ」
:09/08/20 18:40
:F905i
:ZnOLqX92
#321 [渚坂]
一人はナイフを右手に持っていた。小さなものだが央里の頸動脈を切り裂くには十分すぎるエモノだ。
そして一人は斧。
黒光りするソレを振り上げながら走ってくる。
一人は両手に黒い手袋をはめていた。その手袋の拳の部分に鉄のような金具が装着されており、素手で殴るより数倍の威力があるだろう。
そして三人は足音を立てずに央里へと距離をつめる。
:09/08/20 18:40
:F905i
:ZnOLqX92
#322 [渚坂]
「央里!!!!」
逃げるぞ、と言いかけて傳は口をつぐんだ。傳の真横で央里はすでに彼らに銃口を向けていたのだ。
肉食獣が小動物を狩るときのような鋭い瞳。もう央里の心、そして身体は完全に戦闘態勢へと移行していた。
「央里……」
「ちょっと黙ってろ。すぐ終わらすから」
そして、央里は引き金を連続して三回引いた。
:09/08/20 18:40
:F905i
:ZnOLqX92
#323 [渚坂]
銃口を自分の前に固定させ三発。銃口は決して揺らしていない。あくまで直線上に三発放った。
そのとき傳は央里が一人に向けて三発打ったのだと思っていた。
央里は銃口を動かさず、ある一点のみを狙っていたことからも傳の予想は当然のことだろう。
:09/08/20 18:41
:F905i
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