【コラボ企画】秋のラノベ祭り投下スレ【withイラスト板】
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#92 [あんみつ]
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家に帰ったルキは、牛乳を机に置いて、ポケットから包みを取り出す。

包みを机に置くと、カチャリと小さく音がした。

不思議に思ったルキは、包みを開け、中のものを取り出す。

「・・・これって」
.

⏰:08/11/03 14:11 📱:D904i 🆔:3PH3.VE6


#93 [あんみつ]
 
それは、赤い石のはめ込まれたペンダントだった。

ペンダントは、当然のような顔でルキの手のひらにある。

そして、急に輝きを増したと思うと、辺りを赤い光で包み込んだ。


・・・今、新しい物語が始まる。

.

ルキ [jpg/18KB]
⏰:08/11/03 14:14 📱:D904i 🆔:3PH3.VE6


#94 [あんみつ]
>>33-93 受け継がれし者

以上です。
続き・・・が出てしまいましたが、無視して読んでもらって大丈夫です。

次の方どうぞ!

⏰:08/11/03 14:16 📱:D904i 🆔:3PH3.VE6


#95 [紫陽花→渚坂 さいめ]
投下します

使用イラスト
001 002 003
010 030 032
053 002追加分

⏰:08/11/03 14:49 📱:F905i 🆔:WY17HTaw


#96 [紫陽花→渚坂 さいめ]


Get Blue Into Trouble

⏰:08/11/03 14:50 📱:F905i 🆔:WY17HTaw


#97 [紫陽花→渚坂 さいめ]
時は20XX年。

幻と言われていたドラゴンは、この世の支配者と言わんばかりに地に轟き、その生き血を啜った者は不死を得られるという不死鳥もその羽を華麗に揺らしながら空を舞う。

そんな風景が当たり前の世界で、一人の少年が一つの運命と出会う。

この物語は、私たちの知らないもう一つの世界の物語である。

⏰:08/11/03 14:51 📱:F905i 🆔:WY17HTaw


#98 [紫陽花→渚坂 さいめ]
―――――――…………

―――――………

ある、どんよりとした曇りの日の正午。

憂鬱に広がる曇り空と、その下に一面に広がる草むらが奏でるコントラストは、名もないドラゴン使いの少年の心を分けもなく曇らせていた。

「うぇー。今日も曇りかぁ……」

口をとがらせながらも、少年は思いっきり背伸びをする。

「疲れたなぁー。さぼちゃおっかなぁー……」

このまま倒れ込んで一日中、雲を眺めていたい。

そんな衝動に駆られるが、仕事を放棄するわけにはいかない。

⏰:08/11/03 14:51 📱:F905i 🆔:WY17HTaw


#99 [紫陽花→渚坂 さいめ]
ドラゴン使いと言っても彼は鑑賞用の小さなドラゴンの仕付け役。

ペットのようにドラゴンを飼うことが流行したこの世界では、彼のようなドラゴン使いが需要のあるものとなっていた。

何十匹の赤い小さなドラゴンたちが逃げないように注意しながら、少年は曇り空を見上げる。

「おい、お前!!」

湿っぽい風がゆったりと辺りを流れた時、空を眺めていた少年は一人の青年に呼び止められた。

⏰:08/11/03 14:52 📱:F905i 🆔:WY17HTaw


#100 [紫陽花→渚坂 さいめ]
「うぇ!?オイラのこと?」

不意に呼び止められた少年は不思議そうに首を右に傾ける。

それもそのはず。

さっきまでこの草原には自分とドラゴン達しかいなかったのだから。

首を傾げたときに茶色の髪の毛がふわりと揺れ、ビー玉のような澄んだ碧い目をパチパチさせる少年は森を駆け回る小動物のよう。

「そうだ。ここにお前以外に誰がいる」

少年より、はるかに背の高い青年は少年を見下ろしながら話す。

⏰:08/11/03 14:53 📱:F905i 🆔:WY17HTaw


#101 [紫陽花→渚坂 さいめ]
だが不思議なことに、服とも言えぬようなボロ布を身に纏っている少年とは打って変わって、背の高い青年はエプロン姿。

さらに左手には鍋つかみに、お玉。

奇妙な格好をした青年は一歩ずつ、少年の近くまで歩み寄る。

「あの……オイラになんのようですか?」

「うむ。特に用はないのだが、お前 名はなんと申す?」

青年 [jpg/24KB]
⏰:08/11/03 14:54 📱:F905i 🆔:WY17HTaw


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