先生の言うとおりB
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#1 [あお☆まる]
 

先生の言うとおり最終章です


>>2 過去作紹介
>>3 アンカー


■感想板■
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3711/

⏰:08/11/28 04:18 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#2 [あお☆まる]
 
●過去作●




先生の言うとおり
*本編*
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/8335/

*続編*
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/8456/

*番外編*サイドストーリー
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/8719/


*ベリー* SSS祭より
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/7545/478-480
*雨のち…* 恋愛祭より
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/8929/70-93
 

⏰:08/11/28 04:33 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#3 [あお☆まる]
 
●アンカー●


>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/11/28 04:39 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#4 [あお☆まる]
俺は必死に必死に

勉強して来た


あいつを信じて
日本を飛び出た…

けど本当は…
心配だったんだ

あいつが…
俺を忘れちゃわないかって…

⏰:08/11/28 04:49 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#5 [あお☆まる]
  
愛子から受け取った手紙を見つめる



返事を返せなかった
愛子を日本に置いて行ってしまった
罪悪感があったからだ



そのうち返事をする
タイミングを見失った
 

⏰:08/11/28 04:53 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#6 [あお☆まる]
 
「だっせぇーの…俺」



もう愛されてないんじゃないかって言う
不安が襲う


怖くて「帰る」とも
とおとお言えずにいた



「もう…五年もほったらかしか……」
 

⏰:08/11/28 04:55 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#7 [あお☆まる]
 
「お客さん、着きましたよ。」



タクシーの運転手の声で
我にかえると
お金を支払いタクシーを降りる


車を降りると
懐かしい風景が広がる
 

⏰:08/12/01 18:17 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#8 [あお☆まる]
 
「少し…変わったかな?」



懐かしい風景に並び
久しぶりの我が家が姿を見せる


鍵を開けるのも
少し緊張する



「…あれ?」
 

⏰:08/12/01 18:20 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#9 [あお☆まる]
 
鍵が開いていた

もしかして…アコが?



緊張する気持ちを抑えて ドアに手を伸ばす


ドアを開けると
懐かしい愛しい香が
胸を締め付ける
 

⏰:08/12/01 18:26 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#10 [あお☆まる]
 
部屋を進んで行くと
ベットの上で
丸まって寝ている
愛しい人



ベットの横に腰を下ろし
部屋を見渡す

五年も帰って来なかった
我が家は、五年も
人が居なかったとは思えないほど
綺麗に掃除されていた
 

⏰:08/12/03 03:58 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#11 [あお☆まる]
 
きっと愛子が、定期的に
掃除していたんだろう



目線を愛子に戻すと
まだ夢の中の
愛子の頭を撫でる




「…ただいま。アコ」
 

⏰:08/12/03 04:00 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#12 [あお☆まる]
 
愛子の髪に
優しく触ると
愛子は寝返りを打って
嬉しそうに笑う



「…たつ…や」



久しぶりに聞いた
愛子の自分を呼ぶ声

心の中がじんわりと暖かくなるのを感じる
 

⏰:08/12/03 04:03 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#13 [あお☆まる]
 
そっと布団に入って
愛子を抱きしめる




プニプニして気持ちイイな…
寝ちゃいそうだ…




…………………………………………
 

⏰:08/12/03 04:07 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#14 [あお☆まる]
 



「……つや……。た……つ…や。」



ん…?
アコ……?
 

⏰:08/12/03 04:08 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#15 [あお☆まる]
 
「達也ってば!」



目を開けると
目の前には愛子の姿



「あれ?俺…」



「寝ぼけてないで、用意しないと!今日はお母さん所に挨拶いくんでしょ?」
 

⏰:08/12/03 04:10 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#16 [あお☆まる]
 
「…夢か…しかし…懐かしい夢みてたなぁ……」



あれから一年
達也と愛子は同棲している



今日は、愛子のお母さんに結婚の許しを貰いに行く予定だ
 

⏰:08/12/03 04:14 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#17 [あお☆まる]
 
「?何か言った?」



「……」



愛子の腕を掴むと
ベットに
引きずりこむ達也



「きゃっ」
 

⏰:08/12/03 04:16 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#18 [あお☆まる]
 
気付いた時には
達也は愛子に跨がる体制になっていた



「お姫様、目覚めのキスは?」



「なっなっ!///そっそんな事よりっ用意を…」



戸惑う愛子をよそに
一向に
退ける気配のない達也
 

⏰:08/12/03 04:21 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#19 [あお☆まる]
 
「…アコからキスしてくれなきゃ用意しねぇー。早く…」



なっなんて
タダッコなの……?汗
…恥ずかしいよ……


けど…
約束の時間もあるし…
 

⏰:08/12/03 04:24 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#20 [あお☆まる]
 
……チュ



軽く
唇に触れるキスをする



「…達也?ちゃっちゃんとしたよ?用意しよ?」



赤くなりながら
達也を見て促す愛子
 

⏰:08/12/03 04:27 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#21 [あお☆まる]
 
「…しまった…逆効果だったな…。キスしてもらったら起きるかと思ったけど…」



そう言って
愛子の寝巻の中に手を入れる達也



「たったっ達也!?」



「お前が悪い。お前が可愛いすぎるから、襲いたくなっただろ?」
 

⏰:08/12/03 04:31 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#22 [めぇ]
むっちゃ!!
早く読みたい!ですッ★


こんなドSな☆MEN's★いなぃかなぁ。。。
ッと思ぅ今日この頃。。。

⏰:08/12/06 15:17 📱:911SH 🆔:Y4n5tORg


#23 [あお☆まる]
……………………………………
【めぇ 様】
わぁー!嬉しいですぅヽ(≧∀≦)ノありがとうございます♪
ぜひ、感想板にも遊びに来て下さいね( ´艸`)
……………………………………

⏰:08/12/07 00:14 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#24 [あお☆まる]
 
「へぇ?……んっ!ちょっとっ!たっ達也っっ」



愛子の制しも虚しく
達也の手は
愛子の服の中に
どんどん侵入していく



「っ!〜〜〜先生ったらぁ!!!」
 

⏰:08/12/07 00:47 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#25 [あお☆まる]
 
達也の手が止まる



「……懐かしいな、その呼び方。……はぁ何かなぁ〜…分かったよ。用意すればいーんだろ」



愛子の上から退く達也
ほっとしてベットに座った状態の愛子
 

⏰:08/12/07 00:51 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#26 [あお☆まる]
 
達也は、そんな愛子の
背後にまわり
後ろから抱きしめながら



「今夜、覚えてろよ?」



と怪しく笑うと
愛子から離れ
スーツに着替える
 

⏰:08/12/07 00:54 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#27 [あお☆まる]
 
「!!!」



…今夜寝れないかも…




「アコも早く着替えろよ。なんなら、手伝ってやろうか?」
 

⏰:08/12/07 01:05 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#28 [あお☆まる]
 
「だっ大丈夫!」



勢いよく扉を閉めて
用意を始める


今日は特別な日だから
念入りに…



そう今日、
私のお母さんに結婚の許しを貰いに行く
 

⏰:08/12/07 01:09 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#29 [あお☆まる]
 
お母さんだけじゃなくて
本当はお父さんにも
認めてもらいたい……


だから思い切って
お父さんの事聞いたけど

…お母さんも
お父さんの
居場所どころか
安否すらしらないらしい



なんか…寂しいな
お父さんにも
祝って欲しいって思うのは贅沢なのかな?
 

⏰:08/12/07 01:15 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#30 [あお☆まる]
 
「アコ?用意出来た?」



「あ…うん。」



「…どうした?」



達也は愛子に近づくと
優しく頭を撫でる
 

⏰:08/12/07 01:17 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#31 [あお☆まる]
 
化粧台の前の
椅子に座りながら
達也に抱き着く愛子



「…お父さん…どこに居るだろう?って…ちょっと沈んじゃった」



達也はより一層強い力で愛子を抱きしめる



「どこかに居るお父さんに分かるくらい、アコを幸せにするよ。」
 

⏰:08/12/07 01:22 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#32 [あお☆まる]
 
「うん…」



「だから、俺から離れんなよ?」



と言うと
優しく優しくキスをする



「じゃ、行くか!」



「うん!」
 

⏰:08/12/07 01:25 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#33 [あお☆まる]
 

>>1   -*感想板*-

見てる人いたら
良かったら感想や
意見等下さい


 

⏰:08/12/07 01:28 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#34 [あお☆まる]
 
達也の車に乗り込む
付き合う前に初めて達也の車に乗った時は
高そうなアメ車でビックリしたっけ…


でも、最近じゃ
右の助手席に違和感なく座れる自分がいる



先生が…旦那様かぁ…
なんか…くすぐったいな
 

⏰:08/12/08 09:58 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#35 [あお☆まる]
 
「ね…達也、緊張する?」



「んー…どうだろ。」



「…何よぉ…その気のない返事……」



すると達也は、得意げに笑う




「だって、親御さんに反対されたとしても、俺の嫁さんは…アコしかいないから」
 

⏰:08/12/08 10:02 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#36 [あお☆まる]
 
“俺の嫁さん”


なんか
そのフレーズが
嬉しくて新鮮で…
余計私の心をくすぐった




「よし。着いた。行くか」



差し出された
その手を迷う事なく取る 

⏰:08/12/08 10:07 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#37 [あお☆まる]
 
玄関まで行くと
達也は玄関前で立ち止まる




「…さっきはあんな事言ったけど…流石に緊張してきたな……」




そう言って
苦笑いする達也も
久々に見る
スーツ姿の達也も
全てが特別で…
緊張よりも嬉しい気持ちが勝っちゃうよ
 

⏰:08/12/08 10:11 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#38 [あお☆まる]
 
「…よしっ。」



気合いを入れなおして
チャイムを鳴らす




ピーンポーン




「…………」
「…………」



 

⏰:08/12/08 10:14 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#39 [あお☆まる]
 




「……あれ?」




全然出て来る気配がない
どうしたんだろう……


ドアを開ける…と

 

⏰:08/12/08 10:15 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#40 [あお☆まる]
 
「………え?」




………………………………………………





…どうなってんだ?
目の前には
キスをする男女の姿
 

⏰:08/12/08 10:17 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#41 [あお☆まる]
 
女の方は…
多分アコの母親……


アコの方を見ると
口を金魚みたいにパクパクさせてる



無理ないよな…
いきなり親のまさかのラブシーンだもんな
 

⏰:08/12/08 10:19 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#42 [あお☆まる]
 
しかし……
相手のおっさんは誰だ?




「…パパ…」




あぁー…
親父さんかぁ……………
………………
…………………パパ?!

 

⏰:08/12/08 10:22 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#43 [るん☆]
気になるーーーっ!!
頑張って下さいッ

⏰:08/12/09 20:28 📱:SH903i 🆔:UR1uelUs


#44 [あお☆まる]
……………………………………
【るん☆ 様】
気になっちゃった感じですか?( ´艸`)嬉しいです!更新がんばりまぁす☆良かったら感想板にも遊びに来て下さいね
……………………………………

⏰:08/12/10 01:28 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#45 [あお☆まる]
 

「愛子…!!」



見事なキスシーンを披露したお父さんらしい男の人が愛子に抱き着く



………本当にお父さんだろうな……?
違ってたら殴るな…




「パパぁ!!」
 

⏰:08/12/10 01:32 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#46 [あお☆まる]
 
嬉しそうに愛子は抱き返す

そんな愛子の頭を撫でる



「大きくなったな…」




……抱き着き過ぎじゃねーか?…お父さんだとしても長すぎだろ…
 

⏰:08/12/10 01:34 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#47 [あお☆まる]
 
少しイラっとしながら
二人を見ていると
お父さんと目が合う




「……誰?君…」




「初めましてお父さん。アコ…いえ愛子さんとお付き合いさせて頂いております、達也と申します」
 

⏰:08/12/10 01:36 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#48 [あお☆まる]
 
「…君のお父さんじゃないし。」




「…鈴木達也です。お父さん。」




そう言って笑う達也
しかしその笑顔は引き攣っていて
二人の間に火花が散った様に見えた…
 

⏰:08/12/10 01:40 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#49 [あお☆まる]
 

>>1   -*感想板*-
>>380  -*アンカー類*-


 

⏰:08/12/10 01:43 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#50 [めぇ]
気になるぅ〜★
頑張って

⏰:08/12/10 11:56 📱:911SH 🆔:oROULVFs


#51 [あお☆まる]
……………………………………
【めぇ 様】

わぁーー嬉しいです!ありがとうございますヽ(≧∀≦)ノ是非、感想板にも遊びに来て下さいなぁ♪
……………………………………

⏰:08/12/13 03:41 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#52 [あお☆まる]
 
そんな不穏な雰囲気を掻き消してくれたのは

愛子のお母さんだった



「もぉ!クロ!大人げないこと言ってないの!達也さん、とりあえず中にどぉ〜ぞ」



「……クロって…懐かしいな、マリエ」
 

⏰:08/12/13 03:44 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#53 [あお☆まる]
 
「あ…つい……。」



そうやって言い合う二人は、とても離婚した夫婦には見えなかった





身内じゃない俺から見ても仲がイイ二人だ
なんで離婚したんだ?
 

⏰:08/12/13 03:46 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#54 [あお☆まる]
 
愛子お母さんの
フォローお陰でやっと
家に入る事が出来た




「はい。お飲みになって?」




そう言って
ちょっとしたお菓子とお茶が出される
 

⏰:08/12/13 03:54 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#55 [あお☆まる]
 
「あの…これ、つまらない物なんですが…」




菓子折りを、お父さんに向かって差し出すが

こっちを見ようともせず
ただお茶を飲んでいる




「…やっぱり、マリエの入れたお茶はうまいな」
 

⏰:08/12/13 03:56 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#56 [あお☆まる]
 
……無視ですか?




見兼ねたお母さんが
呆れた顔をしながら、変わりに受け取ってくれる




「…しょうがないんだから……達也君ごめんなさいね?菓子折りわざわざありがとう。」
 

⏰:08/12/13 03:59 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#57 [あお☆まる]
 
「……本当にパパなんだよね……?」




「うん。…寂しい思いさせて…ごめんな?」




…喋れるじゃんか…


…でも本当に
なんで…今まで一度も
愛子に会いに来なかったんだ……?
 

⏰:08/12/13 04:02 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#58 [あお☆まる]
 
こんなに
親バカ丸出しなら
例え離婚したとしても、
会いに来てても変じゃないのに…


ってか…二人さっき
キスしてたよな?
なんで…離婚した二人が久しぶりに会ってキス?




俺の頭にハテナマークが無数浮かんだ時
その話しを始めたのは
ずっと口をつぐんでいた
愛子だった
 

⏰:08/12/13 04:06 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#59 [あお☆まる]
>>1  -*感想板*-
>>3  -*アンカ−*-

 
ちなみに、愛子のお母さん達の話しについては


■サイドストーリ■

bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/8719/


(短編集)に詳しく書いてますので宜しかったら読んでみて下さいね。

⏰:08/12/13 04:11 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#60 [あお☆まる]
 
「パパ……愛子とお母さんの事…愛してる?」




愛子は弱々しく
手に力を入れて一言、一言丁寧に問い掛ける




「あぁ…。お前達の事、心から愛してる」




そう答えた瞳には
嘘は一つもなかった
 

⏰:08/12/14 13:24 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#61 [あお☆まる]
 
「じゃあ…なんで…」



「愛子、その話しは…」



と母親が言うのを
父親が止める



「いいんだ。マリエ…ちゃんと話さなきゃな」
 

⏰:08/12/14 13:28 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#62 [あお☆まる]
 
「俺の両親はな、二人共癌でなくなった。そして人を愛する事に臆病になってた俺の前にマリエが現れた。そして愛子が生まれた。そんな時…俺は癌に犯されたんだ」




「え……」




言葉を失う愛子
愛子はその事実を知らなかったらしい
 

⏰:08/12/15 03:12 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#63 [あお☆まる]
 
少し震えている…

俺は、
そんな愛子の小さい手を
両親にばれないように
テーブルの下で
そっと握った




「俺はお前達に…俺が苦しむ姿を見せたくなかった。死ぬ…姿も。だから、一人家を出て必ず病気を治して戻ると約束したんだ。」
 

⏰:08/12/15 03:17 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#64 [あお☆まる]
 
「マリエさえよければ、又夫婦としてやり直したい。…いいかな?」




「勿論よ…。だって私は又、クロのお嫁さんになるって信じて待ってたんだから。」




「お母さん…良かったね」




愛子の瞳に涙が溢れる
達也は握った手に力を込めると、愛子も握り返して、そっと微笑む
 

⏰:08/12/15 03:22 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#65 [あお☆まる]
 
良かった。
愛子が笑ってる



けど…
俺らの結婚話は…?




「今日、愛子泊まっていくだろ?」




「え…?あの…」




ちらっと
俺の様子を伺う愛子
 

⏰:08/12/15 03:25 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#66 [あお☆まる]
 
「お父さん、その前にお話が…」




「…聞きたくない。それより今日は帰ってくれないか?親子水入らずで過ごしたい」




オロオロと愛子は
俺とお父さんを交互に見る



……この頑固親父めっ
 

⏰:08/12/15 03:28 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#67 [あお☆まる]
 
「…分かりました。今日は帰ります。けど、明日またくるのでお話はその時に…」




愛子のお父さんは
返事はくれなかったし
最後まで目が合う事もなかった






「…ごめんね、達也…」
 

⏰:08/12/15 03:30 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#68 [あお☆まる]
 
帰る達也を玄関まで見送りにくる愛子の頭に
ポンと手をおく



「仕方ない。久々なんだろ?…けど楽しいから、ずっと実家に居るとかはなしだからな?」



「ふふ…なんで?」




茶化す様に笑う愛子を、
自分の腕に閉じ込める
 

⏰:08/12/15 03:36 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#69 [あお☆まる]
 
「アコがいないと禁断症状でる」




「あはは。なにそれ」




「だから…」




体を離すと
触れるだけのキスをする
 

⏰:08/12/15 03:38 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#70 [あお☆まる]
 
突然のキスに
顔を赤らめる愛子




「禁断症状になる前にアコの補充完了!」




といつもの
悪戯っ子の笑顔で笑う




「もっもう…//」
 

⏰:08/12/15 03:41 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#71 [あお☆まる]
 
「じゃあ、明日な?」




「うん…。じゃあね」






その日は久しぶりに
ベットに一人で寝た。
布団が妙に冷たくてなかなか寝れなかった
 

⏰:08/12/15 03:43 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#72 [あお☆まる]
 

>>1   -*感想板*-
>>3   -*アンカー類*-


 

⏰:08/12/15 03:44 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#73 [あお☆まる]
 
「えぇー!じゃあそれから一週間も愛子ちゃん帰ってないのぉ??」




五月蝿く喚くこの女は
俺のダチで大塚 麗子

高校の時にコイツの実家のケーキ屋でバイトしてたんだ




「って麗子、来てんだったら少しは手伝えよ」
 

⏰:08/12/19 01:58 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#74 [あお☆まる]
 
「えぇーー…。面倒」




「だったら帰れよなぁ…俺、開店準備で忙しいんだよ!」




そう、俺は念願のケーキ屋のオープンを半年後に控えていた
 

⏰:08/12/19 02:12 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#75 [あお☆まる]
 
「…いよいよだね。」




「おう。半分はお前のお陰だから、オープン記念には呼んでやるよ」




「…結婚式はあと三ヶ月後でしょ?もう、お父さん関係なしで愛子ちゃん奪いにいけば?」



俺は作業を止めて
麗子の向かい側の椅子に座る
 

⏰:08/12/19 02:18 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#76 [あお☆まる]
 
「…んな事できねーよ。アコが…悲しむ」




きっとアコは
誰よりお父さんに
結婚を認めて欲しいって思ってるはずだ



だから……
俺もちゃんとお父さんに
認めて欲しい
 

⏰:08/12/19 02:21 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#77 [あお☆まる]
 
「ほぉーんと、達也は昔から“愛子馬鹿”だよねぇ……。」




そう呟きながら
紅茶を飲む




「馬鹿ってなんだよ…。って、結婚式秀じい来れそうだって?」
 

⏰:08/12/19 02:24 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#78 [あお☆まる]
 
秀じぃは
俺が麗子の実家でバイトしてた時に
でよくしてくれた
バイト先の副オーナーだ


今は、オーナーになったらしいけど



あっ、ちなみに
『秀じぃ』っても
じぃさんって訳じゃない
確か、俺の12歳上だから…42?だったかな
 

⏰:08/12/19 02:32 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#79 [あお☆まる]
 
麗子を見ると
何やら考え事をしてる様だった




「…んで?麗子、秀じぃはなんて言ってたの?」




その言葉に麗子は
体を反応させる




「ひっひっ秀じぃ?!あっ……うっうん…行くって…」
 

⏰:08/12/19 02:37 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#80 [あお☆まる]
 
「?何顔赤くしてんだ?」




「え?あっ…紅茶のせい…かな…」




「ふぅーん。」
 

⏰:08/12/19 02:45 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#81 [あお☆まる]
 
俺はテーブルの
コーヒーを一気に飲むと
作業を再開した




「とっとにかく、達也ももう三十路なんだから愛子ちゃん離しちゃだめよ?!」




…分かってるっつーの
でも中々の意地っ張りってか…なんてーか…

はぁ…アコ抱きしめてぇ
 

⏰:08/12/19 02:49 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#82 [あお☆まる]
 

>>1   -*感想板*-
>>3   -*アンカー類*-


 

⏰:08/12/19 02:53 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#83 [めぇ]
早く読みたいです!
頑張って!!

⏰:08/12/23 17:22 📱:911SH 🆔:/EeP0oMg


#84 [あお☆まる]
……………………………………
【めぇ 様】
わぁ〜また、またありがとうござます(Pqε`*)
めぇ様の為に頑張って少し多めに更新しますね( ´艸`)
……………………………………

⏰:08/12/27 03:41 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#85 [あお☆まる]
 
達也……


会わなくなって
たったの一週間。



けど、
一緒に住み始めて
こんなに長く会わないのは初めてで……
 

⏰:08/12/27 03:46 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#86 [あお☆まる]
 
夜に隣に
体温を感じながら寝て


朝には
達也の香で目覚める




話し合って
笑いあったり


目が合って
キスしたり…
 

⏰:08/12/27 03:48 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#87 [あお☆まる]
 
すごく当たり前に
なっていた
毎日が



今では凄く
恋しい




けど…
お父さんに
認めて貰いたい
 

⏰:08/12/27 03:51 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#88 [あお☆まる]
 
達也も
認めてもらおう
って、協力してくれてる




けど、お父さんは
一筋縄では行かなくて…




「お父さん、達也さんにちゃんと会って話し聞いて?」
 

⏰:08/12/27 03:56 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#89 [あお☆まる]
 
「…んな事より愛子!このままこの家に住めばイイじゃないか」




こんな感じで
全然話しを
聞いてくれない




「…お父さん!今日達也さん来るから、ちゃんと会ってよ?」
 

⏰:08/12/27 04:00 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#90 [あお☆まる]
 
「……」




無言で
そっぽを向く




「〜〜お父さ……「愛子ぉー!買い物行って来て?」
 

⏰:08/12/27 04:03 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#91 [あお☆まる]
 
「……はーい」




愛子はそのまま
買い物に出掛けた




一人考え込むクロ
 

⏰:08/12/27 04:09 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#92 [あお☆まる]
 


 ※クロ=愛子パパ


 

⏰:08/12/27 04:11 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#93 [あお☆まる]
 
カタン…



クロは音がした
方向を見る
マリエがクロのお茶を
テーブルにおく




「…飲むでしょ?」
 

⏰:08/12/27 04:14 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#94 [あお☆まる]
 
「あぁ…ありがとう。」




「…クロは愛子のお嫁さん姿を見るのが夢だったんじゃないの?」




「…そうだよ。けど実際現実になるとまだ早いって気持ちになるな…」
 

⏰:08/12/27 04:17 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#95 [あお☆まる]
 
「ふふふ…。」




マリエは
クロを見ながら笑う



クロは少し
不機嫌な顔をして
マリエを見る




「……なんだよ」
 

⏰:08/12/27 04:19 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#96 [あお☆まる]
 
「クロは、愛子が大好きなんだなぁーって!本当は…もうちゃんと覚悟出来てるのよね?」




「…結婚をごねるのって最後の親父の我が儘だけど、素直にはやりたくないんだよ。……はぁー」




マリエの手を握る
 

⏰:08/12/27 04:43 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#97 [あお☆まる]
 
「…マリエの親父もこんな気分だったんかなぁ…」




「ふふふ。そうかもね」




…………………………………………………
 

⏰:08/12/27 04:45 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#98 [あお☆まる]
 
…お父さん
達也との結婚
認めてくれないのかなぁ



「はぁ……」



達也に会いたいな…



「あーこ」



やばいなぁ…
幻聴まで聞こえてきた
 

⏰:08/12/27 04:50 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#99 [あお☆まる]
 

そうボーと
思っていたら
いきなり抱きしめられる




「!!」




「無視してんじゃねーよ。こんにゃろ」
 

⏰:08/12/27 04:52 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#100 [あお☆まる]
 
「あっ、あれ?だって今日来るの夕方じゃあ…」




「…夕方まで、待てなかったんだよ。はぁ……会いたかった」




達也の
抱きしめる腕に
力が入る
 

⏰:08/12/27 04:55 📱:812SH 🆔:☆☆☆


#101 [あお☆まる]
 
「……」



黙って達也に
抱きしめられる



久しぶりに嗅ぐ
達也の匂い

とっても安心する
 

⏰:08/12/27 04:57 📱:812SH 🆔:☆☆☆


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