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#1 [蛍火]
作品名未定です
無事完結したら付ける予定です
ジャンルは恋愛物かと…
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
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>>801-900
>>901-1000

⏰:09/01/28 13:57 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#2 [蛍火]
 
―――pm 16:00

腰まである栗色の髪を軽く巻き、薄めのメイクをする

そして今日も鏡に映った自分の顔を見て母を思い出す

泣きながら私を追い出した母の顔が
脳裏に焼き付いて離れない

あの時した選択は間違っていたのか
正解だったのか…
未だに答えは出ないまま…

⏰:09/01/28 14:20 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#3 [蛍火]
 
容姿端麗な母から生まれた私は、
中学入学頃から母に似てきて
その容姿を見事に引き継いだ

身長はぐんぐん伸び
モデル並みの私の容姿に
思春期真っ盛りの男子達は群がってくる

そのせいで女子からは
冷ややかな視線を浴び
徐々に虐められるようになった

今まで仲良くしていた女友達は、
手の平を返したように
全員敵に周り

人ってこんなにも簡単に裏切るんだ、

と痛感した
 

⏰:09/01/28 14:29 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#4 [蛍火]
 
日に日に虐めはエスカレートし、
体中に痣が増えていく

何度も母に虐められていることを
告げようとしだが

優しい母に心配かけたくない、
それ以上に余計酷くなるかもしれない、

と言う恐怖の方が強く
母には言えなかった
 

⏰:09/01/28 15:52 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#5 [蛍火]
 
しかし体は正直で
いざ学校に行こうとすると吐き気が襲ってくるのだ

学校は休みがちになり
一週間に2日くらいしか登校しなくなった

そんな私に母もようやくイジメに気づき
学校側に相談しに行くが
生徒同士の問題ですので…
と、全く聞き耳を立ててはくれなかった
 

⏰:09/01/28 15:56 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#6 [蛍火]
 
そんなある朝、
またいつもの吐き気に襲われ
トイレにこもっていると

―――――――ドンドン!

「絢音(アヤネ)!絢音っ!」

母が慌てた様子でトイレのドアを叩いた

「なに?どしたの?」

トイレの中から尋ねると

「お友達が迎えに来てくれたわよ!」
 

⏰:09/01/28 17:09 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#7 [蛍火]
 
「え…なんで…?」

体中が硬直し血の気が引いた

どうして?何の為に?
何でいきなり?

疑問しか浮かばない

「ほらぁ!待たせてるんだから早く出てきなさい!」

母の嬉しそうな声が私を呼ぶ
 

⏰:09/01/28 17:25 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#8 [蛍火]
 
行きたくない…
どうしよう

「絢音?行かないの?」

母が心配そうに聞いてくる

どうしようどうしようどうしよう

でもせっかく来てくれたし…
母にも迷惑かけたくない

「…………行く」
 

⏰:09/01/28 18:32 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#9 [蛍火]
 
トイレから出て母に笑顔で答えた

「大丈夫?気分が悪くなったらすぐ帰ってくるのよ?」

母は心配そうに私を見つめるが
私に友達が出来たんだろう、
と思っているみたいで嬉しそうだった

小さい頃から母は私にとても優しかった
私が泣いていると頭をいつも撫でてくれた

だから虐められるのは母のせいだ
こんな顔に産んだ母のせいだ

そんなことは少しも思わなかった

⏰:09/01/28 18:46 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#10 [蛍火]
 
「じゃあ、行ってくるね」

「行ってらっしゃい!具合悪くなったらすぐ帰ってくるのよ!」

母に笑顔で見送られ私は外に出た



この時、無理して行かなければ
母に休むって言えてたら

ねぇ、私の選択は間違っていたのかな…?

⏰:09/01/28 18:59 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#11 [蛍火]
――――――
――――

「まーまっ」
「痛っ!」

鏡の前で動かない私の髪が
思いっきり引っ張られた

「もう痛いじゃない!髪は引っ張っちゃダーメ」
「だってママぼーってしてるんだもん」

ぷいっと顔を逸らしホッペを膨らます
そんな姿に自然と笑みが零れる

⏰:09/01/28 19:22 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#12 [蛍火]
「のーぞーみっ!ほら拗ねてないでこっちおいで?」

チラッとこちらを向くと
またそっぽを向いて
「やーだもん」
「おいでって」
「いーやーよ」
「なでなでしたげるから」
「いらないもん」

………なにこれ反抗期…?
前はもっと素直だったのに!

まぁいいや

そ〜っと後ろから近づき
「拗ねてる子にはこちょこちょの刑!」

⏰:09/01/28 19:34 📱:auCA3C 🆔:Sv2HRysI


#13 [蛍火]
 
「きゃははは//ママやめてやめて!こちょこちょやめて〜」

「まだまだ〜!こちょこちょこちょこちょ〜」

望実は小さく丸くなり必死にもがいている

もう4歳かぁ

ふと壁に掛けてある時計を見上げる
 

⏰:09/01/29 01:37 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#14 [蛍火]
 
「あ゙ぁ!!もう18時!?」

時間経ち過ぎ…

「マーマ?」
「ちょっと急いでご飯用意するから待っててね」
「はぁい!」

あぁどうしよう
遅刻かな…

10分程でオムライスとサラダが完成した

⏰:09/01/29 02:00 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#15 [蛍火]
「ご飯出来たから食べるよ〜」

望実はお気に入りのスプーンを持って
とことこ走ってきた

「あ!のぞみのオムライスくまさんだ!」
「可愛いでしょ〜」
「ママのはくまさんにしないの??」
望実はまだケチャップの付いていない私のオムライスを覗き込む

「あ〜じゃぁママのもくまさんにしようかな♪」

まぁ何でもいいんだけどね(笑

ケチャップを取ろうと
手を伸ばすと
「んっ?」
サッと望実にケチャップを取られてしまった

⏰:09/01/29 02:16 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#16 [蛍火]
 
「ママのはのぞみがやってあげる!」

そう言うと私のオムライスに
くま?犬?きつね?
色々ごちゃ混ぜになったような動物を描いた

「はいっ犬さんだよ♪」

あっ犬だったんだ!
望実はわんちゃん好きだもんね
今は無理だけど
そのうち飼ってあげたいなぁ

⏰:09/01/29 02:29 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#17 [蛍火]
 
「ごちそうさま〜」
「ごっちょさまでしたっ」

急いで茶碗を洗い着替えをする

「ママ、おしごと??」

望実が支度をする私を寂しそうに見つめてくる

「うん、ごめんね望実…
今日は大家のおばぁちゃんが
寝るまで来てくれるから、
良い子にしててね?」

「……。分かったぁ!」

⏰:09/01/29 10:21 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#18 [蛍火]
 
一瞬悲しそうな顔をしたが
すぐに笑顔に戻り
元気よく返事をした

子供なりに気を使っているようだ
寂しい思いさせてごめんね…


―――ピンポーン

あ、大家さんだ

「はーい!」

⏰:09/01/29 10:30 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#19 [蛍火]
 
「こんばんわ絢音ちゃん
おまんじゅう持ってきたよ」

ドアを開けると
白髪頭に腰を丸めた大家さんがにっこりと微笑んだ

「おばあちゃん、いつもありがとう」
「いいんだよ〜私にはこのくらいしか出来ないんだから…
申し訳ないのう」

「そんな事ないよ!
すごい助かるし
私も早くちゃんとしたとこで働くから」

「あまり無茶したらいかんよ?」
「うん!ありがとう
じゃ望実の事よろしくお願いします」

⏰:09/01/29 12:51 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#20 [蛍火]
 
「おばあちゃんパズルやろ〜」
望実は手にパズルを持って私とおばぁちゃんの元にやってきた

「おぉ望実ちゃん今日はパズルかい
一緒にやろうかね」

「うんっ!ママはお仕事がんばってね!」

私を見上げ可愛らしい笑顔を向ける
そんな望実の頭をポンポンと撫でながら
複雑な思いを胸に私は家を出た

⏰:09/01/29 13:21 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#21 [蛍火]
 
19時か…
間に合わないな
いちお電話入れとくか…

電車に乗り早足で仕事場に向かう

夜の街は派手な彩りでライトアップされ昼間とは全く違う街になる

露出の激しい服をまとう女達に
いやらしい目つきで女を追う男共

⏰:09/01/29 14:11 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#22 [蛍火]
 
そんな中をパーカーにジーンズという地味な格好をした私は小走りで走る

人混みは上京して5年経つというのに未だに慣れない

鬱陶しい
息が苦しくなる

でも弱音なんか吐いてはいけない
私は強くなったんだ
愛する我が子の為に
自分自身生きる為に




私は今日も体を売る

⏰:09/01/29 15:37 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#23 [蛍火]
 
人混みを掻き分け先を急ぐ

今日は特に人が多いな…
あぁもう!急いでるのに


「さくら!」


突然耳元に大きな声が響き、
それと同時に誰かに腕を強く掴まれた

⏰:09/01/29 15:59 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#24 [蛍火]
 
驚いて後ろに振り返るとスーツ姿で背の高い男が私の腕を掴んでいた

どうやら人違いをしているようだ

「どちら様ですか?離して下さい」

私はそう言いながら掴んでいる手を振り払おうとするが
男は私を見たまま固まったように動かない

なんなのこの人…

「あの!急いでるんで離して下さい!」

私はきつく睨んでさっきよりも大きな声で言った

⏰:09/01/29 17:28 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#25 [蛍火]
 
「あ…あぁすまん、人違い」

男はようやく手を離すと私をまじまじと見てきた

「あんた名前は?」

は…?見ず知らずの他人に名前言う訳ないじゃない

「なんでですか?」
「いいから名前」
「教える必要ないですよね」
「なんで?早く名前」
「………」
「聞いてんだけど」


し つ こ い !

なんなの本当に
新手のナンパ?

こういうのは無視に限る

⏰:09/01/29 19:19 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#26 [蛍火]
見てくれてる人とか…いますかね(´・ω・`)

⏰:09/01/29 19:20 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#27 [蛍火]
 
私はもう一度
男の顔を睨みつけ走り出した

「あっ…おい!」

男の声が聞こえたが振り返らずそのまま仕事場まで走った

はぁっ…はぁ…
疲れた…
これから余計疲れる行為をするというのに、、、

⏰:09/01/29 19:35 📱:auCA3C 🆔:S4zYO/GE


#28 [蛍火]
 
「遅いぞ!葵!」

仕事場に着くと店長に怒鳴られた

「…すみません」

「とりあえず一本入って客待たせてるから、さっさと着替えて行け」

私は店にあるドレスを手にとり着替えメイクを濃くした

⏰:09/01/30 10:33 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#29 [蛍火]
 
さすがにジーンズとパーカーで仕事は出来ない
ピンクのドレスに身を包むと、この体は商売道具へと変わる

部屋の前に着き軽くノックをする
コンコン…

「どうぞ〜」

ガチャ

「大変お待たせしました。葵です。」

40代後半くらいだろうか
軽いメタボぎみの客は
もう既にベッドの上でパンツ一枚になっている

⏰:09/01/30 12:55 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#30 [蛍火]
 
私の体を上から下まで舐めるように見ると私に近付いてきた

「葵ちゃん遅かったねぇ
おじさん待ちくたびれちゃったよぉ〜」

気持ち悪い
何度抱かれても
やはりヤる前は抵抗がある


これは仕事だ
私には金が必要なんだ
大丈夫、何も怖くない


 

⏰:09/01/30 13:11 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#31 [蛍火]
 
私は目を閉じ深く深呼吸をして自分に言い聞かせた


よし、


目を開き客を見つめる


―――演技

   ……スタート

⏰:09/01/30 13:15 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#32 [蛍火]
 
「待たせちゃってごめんなさい…」
しゅんとした表情で上目使いで客を見上げる

「いいんだよぉ〜
葵ちゃんに会えるならいくらでも待つさ…ハァ…ハァ」

客は息を荒くして私の腰に手を回すと自分の股関を押しつけてきた

「あんッもう硬くなってる〜」
「ハァ…ハァ
葵ちゃんに早く入りたいみたいだねぇ…ハァッ」

そして首筋に顔をうずめ胸を揉み始めた
「柔らかいねぇ」

腰に回した手は背中をまさぐりドレスを脱がそうとする

⏰:09/01/30 13:48 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#33 [蛍火]
 
「あっまだダーメ、ベッドでしよ?」

私は可愛らしく言うと
焦る客の手をそっと払いベッドへ歩き出した

「葵ちゃん」

後ろから抱き締められ
そのままベッドに押し倒される

望実…
いい子にしてるかな
ちゃんと眠れたかな

犯されながら考えるのは娘のことばかり

⏰:09/01/30 14:18 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#34 [蛍火]
 
自分の欲求を満たす為に金を払う客
自分の体を商売道具にし金を稼ぐ私

同じだ
この腐った客と私も同じくらい腐ってる

こんな汚い方法でしか望実を育てられない
こんな汚れた母をもって望実は幸せなのかな




こんな汚れた私に手を差し伸べてくれる人はいるのかな

⏰:09/01/30 14:35 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#35 [ゆな]
読みやすいです
頑張って下さい(・∀・)ャ

⏰:09/01/30 15:02 📱:825SH 🆔:qfDHMt6w


#36 [蛍火]
 
―――am 3:00

シャワーで体を隅々まで洗い流し再び地味な服に着替える

あれから2人の客の指名を受け、ようやく仕事が終わった

やっと帰れる…


駅までとぼとぼ歩き
いつも立ち寄る自販機で飲み物を買う

烏龍茶とミルクティ
私と望実の分

ミルクティを薄汚れた鞄に入れ烏龍茶を開けた

飲もうと口を付けようとした瞬間…
  ――ドンッ

⏰:09/01/30 15:56 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#37 [蛍火]
≫ゆなさん
ありがとうございますっ
励みになります
(´・ω・`*)

⏰:09/01/30 15:58 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#38 [蛍火]
 
「!?」
「あっすんませーん!」

背中に思いっきり人がぶつかってきたらしく
一口も飲んでいない烏龍茶は顔にかかり服はびしょびしょ…

「うっわ〜
烏龍茶飲んでたんだ!まじごめんっ」

顔を上げると私の姿を見て
頭を下げている男

…ふざけんな
なんて最悪な日なんだ

まだ一口も飲んでないのに!
顔と服はびしょびしょだし!
行きは変なやつに絡まれるし!
仕事には遅刻して怒られるし!

⏰:09/01/30 16:42 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#39 [蛍火]
 
だんだんと怒りが強く込み上げてきた

今すぐこの男に怒鳴りつけてやりたい

でも…我慢だ我慢
面倒な事になりかねない

「大丈夫です、失礼します」

そそくさと返事をしてその場を去ろうとすると
今度はグイッと腕を引っ張られた

⏰:09/01/30 17:05 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#40 [蛍火]
 
………なにこれデジャヴ?
もー早く帰りたいのに!

「まだ何か?」

振り返り掴んでいる手の持ち主に目を向けた

「げ……」
「おはよーさん」



ま た で す か


掴んでいたのは先程会ったスーツ姿の男だった

⏰:09/01/30 18:00 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#41 [蛍火]
 
「何か用ですか?」

私は軽く掴んでいる男の手を振り払い問いかけた

すると男は無表情で私に紺色のハンカチを差し出す

「いりません」
「顔ウーロン茶まみれ」
「家近いんで大丈夫です」
「ウーロン茶臭い」
「…………」

もうやだ…面倒くさい
うん.帰ろう

と思ったのに

「なにー?遥(ハルカ)の知り合いー?」

⏰:09/01/30 18:46 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#42 [蛍火]
感想用スレ作りました
(´・ω・`)

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4208/

⏰:09/01/30 19:15 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#43 [蛍火]
 
さっきぶつかってきた男が前に出て来て行く手を阻む

ものすごく邪魔…

「違いま『ん.知り合い』

はああ!?

男は私が否定しようと発した言葉を遮り知り合いだと言い出した

⏰:09/01/30 20:44 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#44 [蛍火]
 
「違います!全然知り合いじゃないですから!」

私は慌てて否定し男を睨みつける

「えー違うの?どっちだよー」
ぶつかってきた男が笑いながら私と人違い男を交互に見てきた

「翼(ツバサ).知り合いと話しあるから先行ってて」

ん?

「あー分かった
じゃ先に帰ってるわ〜」

え?

⏰:09/01/30 23:19 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#45 [蛍火]
 
「ウーロン茶まみれにしちゃってごめんね!じゃあまた!」

え……ええーー!?

翼と呼ばれた男は私に軽く頭を下げ走っていってしまった

「これ飲むか?」

はい?つかお前も行けよ!

男は手に新しい烏龍茶を持って私を見ている

⏰:09/01/30 23:38 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#46 [蛍火]
 
「なんなんですか?
私達知り合いじゃないですよね
私あなたに何かしました?
話す事なんてないんですけど」

私は冷めた口調で男に問いかけた

⏰:09/01/30 23:56 📱:auCA3C 🆔:8O6TFm.Y


#47 [蛍火]
 

もしかして客…?
いや違うよな

男は180cmくらいだろうか
整った顔立ちに黒髪でビシッとスーツを着ている

ものすごくモテそうな顔だ

こんな女に困ってなさそうな男が風俗なんかに来る訳がない

やっぱり知り合いじゃない
他人だ他人

男は黙ったまま私を見ている





「あんた名前は?」
 

⏰:09/01/31 00:07 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#48 [由姫]
すごくおもしろいです!
頑張って下さい!

⏰:09/01/31 01:19 📱:D902iS 🆔:ejjeTru.


#49 [蛍火]
ありがとうございますっ
頑張ります><!

⏰:09/01/31 07:50 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#50 [蛍火]
 

……うん…うん

こいつ日本語通じないの?
もう勘弁してほしい

ようやく喋ったと思ったら男は私の質問を無視してまた名前を聞いてきた

「だから教える必要ないですよね、いい加減にして下さい!」

⏰:09/01/31 08:03 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#51 [蛍火]
 
男は、はぁ…と溜め息をつき頭をぽりぽりと掻いた

「俺の名前は遥」
「そうですか」

「あんたの名前は?」

本当にしつこい
この分だと教えるまで帰れなそうだ

「名前教えたら私にもう関わらないでくれますか?」

⏰:09/01/31 11:13 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#52 [蛍火]
 
「うん。」
即答かよ

名前だけ聞けばいいんだ?
名前聞く趣味なのか?

うん.まぁそれで解放されるならいいか

「葵です」

私は本名ではなく店で使っている名前を答えた

⏰:09/01/31 12:54 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#53 [蛍火]
 
「もう用はないですよね。では失礼し…!!?」


時間が止まった
何が起こった?

すぐ目の前には男の顔
唇に柔らかい感触


………!!!!


私は男を思いっきり突き飛ばした

⏰:09/01/31 13:48 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#54 [蛍火]
 
男は軽くよろめいたが悪びれる様子もなく平然と立っている

「何するんですか!」

「別に」

この男…!意味不明
なんでキスすんの?
信じらんない

私は服の袖で口をゴシゴシと拭いた
仕事以外で見ず知らずの他人とキスなんかしたくない

例えそれがイケメンだろうが不細工だろうが関係ない

⏰:09/01/31 15:44 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#55 [蛍火]
 
「…お金」

男は少し驚いた表情をし私を見たが
すぐに笑顔になった

その行動と反する爽やかな笑顔を魅せられ私は少し戸惑った


「へぇ。金取るんだー」

何を考えているのか分からない低い声

年齢は…20代前半?
私と同じくらいにも見える
まぁそんなことはどうでもいい

⏰:09/01/31 16:11 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#56 [蛍火]
 
男の笑顔に負けじと私も笑顔を作った

「当たり前じゃないですか。仕事以外で男に触れられたくないんです。キスした分お金払って下さい」

にっこりと微笑んで言うと
男は無表情に戻りポケットから財布を取り出した

「あんた.売りやってんの?」
「答える必要あります?」
「ウーロン臭いって言われない?」

こいつ…(怒)

 

⏰:09/01/31 16:39 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#57 [蛍火]
 
「普段ウーロン茶まみれになってませんから」

「コスプレとかするの?」
「しませんけど」
「俺はナース服が好きだな」
「聞いてませんけど」
「ほらよ」
「え?」

男は私の手に数枚の福沢諭吉を握らせた

「現金あんまり持ち歩かないから、そんくらいで勘弁して」

数えてみると8枚の諭吉が私を見ている

⏰:09/01/31 17:04 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#58 [蛍火]
 
「ちょっ!こんなに貰えないです!」

キスだけで八万なんて
いくら私でも気が引ける

慌てて返そうとしたがサッと避けられてしまった

「ぷっ、じゃあね。葵ちゃん」
男は笑いながらそう言うと
私の頭を軽く撫でて行ってしまった

⏰:09/01/31 17:53 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#59 [蛍火]
 
呆然と立ち尽くす私


なんだったんだ一体

人違いされて
今度はキスされて
金払えって言ったら
八万も渡してきて


結局何がしたかったのか
私には分からない

出逢ったのは謎の男だった



「………遥。」
 

⏰:09/01/31 18:14 📱:auCA3C 🆔:eO5Jmbds


#60 [蛍火]
 

家に帰ると望実はスヤスヤ寝息を立てて寝ていた

「ただいま望実」

犬のぬいぐるみを抱き締め眠る、私の大切な天使

⏰:09/02/01 00:10 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#61 [蛍火]
 
この子がいるから頑張れる
この子の顔を見るだけで嫌な事も全て忘れられる


この子は私の全て





そう、この子の父親が見ず知らずの他人でも


私は望実を愛す
 

⏰:09/02/01 00:12 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#62 [蛍火]
 

それにしても、あの男…

現金は持ち歩かないとか言って八万も財布に入れてるじゃないか

金持ちなんだろうな
ホストっぽかったし

まぁいいや
もう忘れよ
二度と会うことはないだろう

私は望実の寝顔を見ながら眠りについた

⏰:09/02/01 01:43 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#63 [蛍火]
 
それから数日が経ち私は今日も仕事をしていた

「お疲れ。じゃ次は瀬川さんて人だから」

一本終わり休憩する暇もなく次の指名を受ける

「もう別室で待ってるから」
「はい。」

私は短く返事をして部屋へ向かった


────コンコン


「葵です。失礼します」

⏰:09/02/01 11:04 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#64 [蛍火]
 
ガチャ


え……

私は客を見た瞬間固まった



「久しぶり.葵ちゃん」


 

⏰:09/02/01 11:21 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#65 [蛍火]
 

待っていたのは二度と会う事はないと思ってた…謎の男だった

男はやはりスーツ姿でにっこり微笑み私を見ている


「な……なんで…」


「なんとなく来てみた」


あ…あぁ
なんとなくか.うん
なるほどね

って

⏰:09/02/01 11:38 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#66 [蛍火]
 
そんな訳あるかーい!

あの時さんざんウーロン茶臭いって言ってた癖に!

あっもしかして
やっぱり金上げずぎたから返せって言いに来たのか?

きっとそうだ!
だってどう考えても
八万なんて多すぎる


でも急にそんなこと言われても
今持ってないし…

体で払えってこと?

⏰:09/02/01 11:44 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#67 [蛍火]
 
嫌だ、それは嫌だ

客だと分かっていてもこいつだけは嫌だ

店で会う客となら
演技で別人になれる

でもこいつには一度外で会ってしまっている

今更甘ったるい演技なんか出来る訳がない

⏰:09/02/01 13:25 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#68 [蛍火]
 
いや…出来る自信がないんだ


こいつにはなぜか見透かされそうな気がして



「金返せって言いにきたんでしょ?
八万円分.抱きにきたんでしょ?
おかしいと思ったのよ
キス代だけで八万なんて。

最低ね。こういう事になるんなら追いかけてでも返せば良かったわ」

私は怒りに満ちた瞳で男を睨んだ

⏰:09/02/01 13:49 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#69 [蛍火]
 

「なに勘違いしてんの?」

男は平然と答えた

「は…?」

「別に抱きにきたんじゃねーよ」

え…ええっ!?
違うの…?

じゃぁ何しに来たんだよ!
どこまでも謎な男だな.おい

⏰:09/02/01 14:06 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#70 [蛍火]
 

「抱きたいとは思ってるけど」
思ってるんかい!!
やっぱりそれが目的なんじゃん!

「それにしても…この前とは別人の様だな」

「はい?あぁまあ.仕事なんで」

確かに普段はすっぴんに近いし派手な格好もしないから
別人に見えるのも仕方ない

⏰:09/02/01 18:24 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#71 [蛍火]
 
「全くウーロン臭くない」

「………」

ねぇ.これ素なの?
この人は素で言ってるの?

いやわざとだよね?
うん.もうなんていうか
凄く疲れたんだけど


「あんた美人だよな」

え?

そう言うと男は煙草に火をつけ吸い始めた

⏰:09/02/01 18:57 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#72 [蛍火]
 
あぁ…今度は誉めて
からかうんですね

馬鹿にするのもいい加減にしてほしい

「抱きに来たんじゃないなら何の目的で来たんですか?
凄く迷惑なんですけど」

煙草を吸いながら男は下を向いた


「あんたさー…」

⏰:09/02/01 19:28 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#73 [蛍火]
 

「何ですか」

男は顔を上げると微笑を浮かべ

「俺が貰ってやるよ」

と言い煙草を消した
 

⏰:09/02/01 19:59 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#74 [蛍火]
 


“俺が貰ってやるよ”



一瞬思考が停止した

これは…どういう意味?
私を買うってこと?

「そーゆーこと」

「えっ待って!貰うってどういう事ですか!」

⏰:09/02/01 21:38 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#75 [蛍火]
 
「そーゆーこと」
「意味分かんないです!」
「なんで?」
「なんでって…」

「あんたは何で売りやってんの?」

男の顔がさっきまでの微笑から無表情に変わった

「それは…お金が必要だから」

⏰:09/02/01 22:16 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#76 [蛍火]
 
「借金返済が理由ー?」
「違います」
「じゃあ何」

私が体売ってる理由…

望実を育てる為
それしかない

望実の為なら自分の体なんか惜しくない


だって私の子だもの。

⏰:09/02/01 22:42 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#77 [蛍火]
 
「あなたに関係ないですから」

「いくら?」
「え?」
「いくら必要なんだよ」

男はじっと私を見てくる

「いくらって言われても…分かりません」

「なんだそれ」

私は男の瞳から逃げるように視線を逸らした

⏰:09/02/01 22:55 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#78 [蛍火]
 
「とりあえず今日から俺んとこに引っ越しね」

「は…?」

「貰うって言っただろ」

いやいや!ちょっと待て
「それって一緒に住むってこと…?」

「そーだけど」

⏰:09/02/01 23:25 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#79 [蛍火]
 
「いや無理です!お断りします!」

この人絶対おかしい!

他人と一緒に住むなんて考えられない

「金なら毎月欲しい分やるよ
あんたは家事だけしてくれればいい
もちろん借金も俺が返しとく」
金額に上限はないの!?
どんだけ金持ちなんだ

家事だけでいいって…家政婦?

⏰:09/02/02 00:05 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#80 [蛍火]
 
「どーすんの?」

男はネクタイを緩めてまた煙草を吸い始めた


上限がないなら今より稼げる
しかも家事するだけ

でも望実は?
私がこいつの家に行ったら1人になってしまう

いくら金を稼いだって
望実と会う時間が減る

いや.会うことさえ
出来なくなるかもしれない

⏰:09/02/02 00:17 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#81 [蛍火]
 
そんなの無理
これ以上寂しい思いさせたくない

それに万が一監禁とかされたら大変だ


「お断りします」


私は男の瞳を見てきっぱりと断った

⏰:09/02/02 00:44 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#82 [蛍火]
 
「なんで?」

男は怪訝そうな顔をしている

「嫌だからです」
「信用出来ない?」
「はい.当たり前です」
「ふーん」

ふーんて…

そう言うと椅子から立ち上がり
煙草を灰皿に押し付けた

⏰:09/02/02 01:06 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#83 [蛍火]
 
「こっちきて」

「何でですか?」
「いいから早く」

私は言われたように男の方まで近付いた


「きゃっ!」


近付いた途端
いきなり肩を掴まれ抱き寄せられた

⏰:09/02/02 01:53 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#84 [蛍火]
 
「離して下さい!」

力いっぱい男の胸を押し抵抗するがびくともしない

「一応客なんだけど」
「っ…!」

男の低い声が耳に響く


そうだ…こいつは客だった
すっかり忘れてたよ

私は抵抗をやめるしかなかった

⏰:09/02/02 10:17 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#85 [やな]
面白いな
更新楽しみに
してま〜す

⏰:09/02/02 10:25 📱:F706i 🆔:LGGVfAVw


#86 [蛍火]
 
「よく分かってるじゃん」

私の抵抗がなくなると男も抱き締める力を弱めた

そして私の首筋に顔を寄せる

私このまま抱かれちゃうのかな

断ったからだよね
やっぱり男は性欲の塊なんだ
ヤる事しか頭にないんだ

⏰:09/02/02 10:28 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#87 [蛍火]
やなさん

ありがとです
(*´・ω・`*)!

⏰:09/02/02 10:29 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#88 [蛍火]
 
男の唇が首筋をなぞる

そして首筋から鎖骨へゆっくりと移動する


腰に置いてある男の手はとても温かかい

今まで私を抱いてきた男とはどこか違う
私の冷たさも包み込むような

そんな温かさ

嫌だ、触らないで

こんな温かさ求めてない


―――――やめて
 

⏰:09/02/02 13:33 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#89 [蛍火]
 
ふと、男が顔を上げた

私と目が合う

「ねぇ」

「…何ですか」

男は私の耳に髪をかけ

「なんで泣いてんの」


そう耳元で言うと私から離れた

⏰:09/02/02 13:51 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#90 [蛍火]
 
「え…」

私が泣いてる…?
とっさに自分の頬を手で触り確かめた

手には光る水滴

…どうして

どうして私泣いてるの?

今まで仕事で泣いた事なんかなかったのに

⏰:09/02/02 15:02 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#91 [蛍火]
 

カチッ

男は再び煙草を取り出し
ライターで火をつけた

「あんた何歳?」

「え…あ…18です」

ぼーっと突っ立っていた私は
我にかえり急いで涙を拭いた

「若…20後半かと思った」

はあ!?なんて失礼な

確かによく年上に見られるけど
そんな上に見られたことないし!

「老けてるんです。すいませんね」

⏰:09/02/02 15:26 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#92 [蛍火]
 
「確かに」

この野郎…
普通そんなことないとか言うんじゃないの?

まぁ別にいいけどさ
気にしてないし、多分


男は私から視線を外すと
携帯でどこかに電話をかけ始めた

⏰:09/02/02 16:01 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#93 [蛍火]
 

「あー、今から行くから」

え…電話それだけ?短っ

男は電話を切ると緩めたネクタイを締め立ち上がった

ん?もう帰るのか?
でもまだ時間はあるし…

「次いつ?」

「はいっ?」
「だから次入んのいつなんだよ」

⏰:09/02/02 16:38 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#94 [蛍火]
 
「なんであなたに」
「いいから早く」

早くって言われても何で教えなくちゃいけないんだ

「今週木曜日」

男に急かされしぶしぶ答えた

「ん.じゃ俺帰るから」

「えぇっ!?」

「なんすか」

⏰:09/02/02 16:56 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#95 [蛍火]
 
男は部屋のドアノブに手をかけたまま振り返った

「えっと、そのヤらないんですか?
何もしないで帰るなんて
有り得ないです」

そう、欲求を満たさずに帰るのはおかしすぎる


「あんたヤりたいの?」
 

⏰:09/02/02 17:34 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#96 [蛍火]
 
不思議そうな顔をして私を見てくる

そんな訳ないでしょ!

好きで知らん男と寝る馬鹿がどこにいる


「それが…私の仕事だから」


私は下を向いてギュッと唇を噛み締めた

⏰:09/02/02 18:54 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#97 [蛍火]
 
「あんた変態だな」

変態!?

「なんでそーなんの!」

顔を上げ男を見ると
男は…クスクス笑っていた


笑うところ?
そこ笑うところなの?
てか何で私が笑われてんのよ

⏰:09/02/02 19:15 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#98 [蛍火]
 
「俺帰るけどー、あんたは仕事終わるまでこの部屋で好きに過ごしてていーから」

「いや私あなたが帰るなら待機室いかないと」

「あー大丈夫
あんたの帰るまでの時間.金払ったから」

はいぃ???
何言ってるんだこの男は!
そんなこと許されるの?

もう理解不能で頭が目回ってるよ絶対

⏰:09/02/02 19:31 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#99 [あーちゃん*~]
すごく面白いです
頑張ってください

⏰:09/02/02 19:58 📱:SH905i 🆔:TVvKRgGE


#100 [蛍火]
 
ガチャ

男はドアを開け出て行こうとする

「じゃ木曜日にねー」

「え!ちょっと!」

私は焦って男の腕を掴もうとした。…がサッと避けられ一言

「ばいばーい」


行ってしまった…。

⏰:09/02/02 21:52 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


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