スーパースター、スーパーヒロイン
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#55 [Gibson]
「ねぇ、ナナ?
私も一応社会人な訳でー…
仕事に穴開けたら、私会社クビになっちゃうんだけど。」
仕事と正義のヒロイン、同時にこなせないよ―
「その心配はない。
ちょっとあそこの扉で行くぞ。」
彼女に従って、普段全く使われていない非常口まで歩いた。
:09/02/05 17:34
:SH705i
:SvoYBDoU
#56 [Gibson]
ナナに言われ、ドアを開けてみる。
「はぁ〜い。」
「わぁっ!!」
そこには、手を振るグラマーなお姉さんの姿があった。
そしてナナと同様、体が浮いている。
「紹介しよう。彼女の名はシュリ。
私たちの仲間だ。
私以外にも複数の仲間が存在するから、覚えておくように。」
「沙世子、よろしくね。」
シュリがウインクをする。
わ、私より色っぽい…―
:09/02/05 17:41
:SH705i
:SvoYBDoU
#57 [Gibson]
「沙世子、シュリとそれぞれ右手を合わせてみろ。
そして目を閉じれ。」
「へ!?うん。」
ナナの言うように、目の前のシュリと手の平を重ねてみた。
「…!?」
目を閉じた瞬間、全身に不思議な力が込み上げてきた。
しっかり立っていないと、頭上に浮いてしまいそうな位、身体が軽くなる。
何か、私の中のものが、シュリに渡っている感じ…!?―
:09/02/05 17:47
:SH705i
:SvoYBDoU
#58 [Gibson]
しばらくして、その不思議な雰囲気が収まった。
「…もういいぞ、目を開けてよい。」
ナナの言葉で、ゆっくりと瞼を開いてみる。
目の前にはシュリじゃなくて、私自身の姿が!?
「な、何これ!?」
私、ちょっと太った!?
…じゃなくて、私が二人いる!?―
:09/02/05 17:55
:SH705i
:SvoYBDoU
#59 [Gibson]
「シュリにはネックレスの持ち主を、複製(コピー)出来る能力がある。
精神はシュリのままだが、紗世子の性格・癖・身体能力・その日のスケジュールまでもインプットされている。
持続時間は一日以内。
それが過ぎれば、再び元の姿に戻る。」
じゃあ、今目の前にいるのはシュリってこと!?
何かスゲー!
「紗世子、今日の分の仕事なら私に任せて!」
私、もといシュリが胸を張って言う。
何かズルしてるみたいで、悪いなあ〜。
でもこれで、徹底して悪の集団に挑める!
:09/02/05 18:02
:SH705i
:SvoYBDoU
#60 [Gibson]
会社のことはシュリに任せることにして、私とナナはそれからタクシーで薬品会社へと向かった。
同じ区内に位置するので、十分程度で到着した。
「うっひょ〜!うちと違っておっきい会社。」
会社は、辺りでは一番広くて高い建物だった。
私とナナは、そのまま会社の入口へと入って行った。
:09/02/05 20:03
:SH705i
:SvoYBDoU
#61 [Gibson]
「…ですから、今日この建物内に爆弾が仕掛けられるんです!
中にいる人全員に避難するよう指示して下さい!」
「は、はあ…。」
中に入ってからまず、受け付けの女性に強く訴えかけた。
何度説明しても、彼女のキョトンとした顔は変わらない。
その後、彼女は責任者と呼ばれる人を呼び、私はその人にこっぴどく叱られてしまった。
いい大人が、馬鹿げたことを言うんじゃない。
この会社の防犯設備は万全で、不審者がいればすぐにセンサーが反応するって。
そして、私は社内から追い出されてしまうはめになった。
…カッコ悪〜い…。―
:09/02/05 20:15
:SH705i
:SvoYBDoU
#62 [Gibson]
「先輩も薬品会社も、誰も信じてくれない…。」
ナナと建物の裏口に回って、しょんぼりと座り込む私。
「人間は事態が起こらないと、動かない生き物だからな。
まあ紗世子、お主が爆発を防げばいいだけのことだ。
さあ、行くぞ!」
ナナが私を立ち上がらせる。
私たちは裏口のドアから建物に侵入した。
:09/02/05 20:20
:SH705i
:SvoYBDoU
#63 [Gibson]
誰もいないことを確認すると、ナナが私にもう一つのネックレスを差し出す。
「…この力を授かるということは、同時に人々を救うという義務と責任を背負うということだ。」
ナナが瞬き一つせず、見開いた目で私を見つめる。
「…分かったわ。」
彼女の言葉に、コクリと頷く。
重大な任務であるという状況が、重くのしかかる。
いよいよ変身ね。
でも、どんな風に姿が変わるんだろう?
特撮みたいに、全身かっこいい衣装を纏っちゃうのかしら!?
:09/02/05 20:28
:SH705i
:SvoYBDoU
#64 [Gibson]
ナナの手からネックレスを取り、それを掛けてみた。
その瞬間、全身が光り出す。
体温がどんどん上昇する。
「あ、熱い〜!!」
何よコレ…!
今にも溶けてなくなりそう…。
人々を助ける前に、自分が死んじゃうじゃないの…?―
:09/02/06 00:06
:SH705i
:p/BCCk7.
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