スーパースター、スーパーヒロイン
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#65 [Gibson]
シュリの複製(コピー)の時と同様に、やがて動きが静まる。
"変身後の姿"を早速確認してみると、私の身体はタイトな黒いモビルスーツで包まれていた。
「…何か女スパイみたい…。」
「ははは。闘うにはこれが一番耐性がいいんだ。」
「それにしても、変身する度あんな熱くなるなんて…これから憂鬱だなあ。」
「だんだん慣れてくるさ。
買ったばかりの靴が、履き慣れない時があるだろう?
それと同じことだ。」
そう言うナナはいつも裸足じゃない…―
:09/02/06 00:20
:SH705i
:p/BCCk7.
#66 [Gibson]
「でもさ、その悪の組織っていうのは、どこに爆弾を仕掛けるっていうの?
こんな広い建物の中を、片っ端から探すのも効率悪〜い…。」
20階は裕にあるこの建物。
思わずため息が。
「その心配もない。
ダン!私だ、ナナだ!」
ナナの叫び声が、その場に響き渡る。
:09/02/06 01:06
:SH705i
:p/BCCk7.
#67 [Gibson]
「はいよっ。」
ナナの声に呼び寄せられるかのように、長身で知的な感じの男性が現れてきた。
シュリと同じように、彼もまた仲間ね。
そして彼女らと同様に、彼も体が浮いてる。
「こちらはダン。
組織の秘密や手掛かりを収集するのに、非常に長けている。
今日ここに爆弾が設置されることも、彼が掴んでくれた情報だ。」
ダンという彼が、ニッコリと微笑む。
:09/02/06 01:16
:SH705i
:p/BCCk7.
#68 [Gibson]
「それで、爆弾の設置場所は特定出来たの?」
「今まで組織は、どれも他殺と思わせないような手口を使ってきた。
その状況から判断して、今回もまた同様に、そのパターンを実行するだろう。
ここは薬品会社。
すなわち、劇薬による誤った爆発事故に見せかけることも可能な訳だ。」
「なるほどね。」
「17階にある第2実験室。
実験室最大の広さ、危険度から見ても、この場所に間違いないだろう。」
「そうと分かれば!」
私たちは急いで非常階段を上がっていった。
:09/02/07 02:34
:SH705i
:jBtSb0nA
#69 [Gibson]
「…もう10階は上がったっていうのに、息を切らすどころか、全く疲れてない!
もしかして変身のおかげ?」
階段を駆け上がりながら口にする。
平行な道を歩くのと、同じくらい楽に感じる。
「今のお主には、プロのアスリート以上の身体能力が備わっている。」
ナナが独り言に説明を加えた。
「ひゃ〜!!
普段は腕立て伏せを10回もできないのに…。」
:09/02/07 02:43
:SH705i
:jBtSb0nA
#70 [Gibson]
「ねぇ、ナナ?
ナナたちはどうして、私たち人間を助けようとするの!?
その、何て言うか…。」
ナナたちは人間じゃないから―
人類がどうなろうと、関係ない気もするけど…―
「…食物連鎖という言葉を知っているな?
微生物は土の中の養分を食べ、その微生物を虫が食べる。
その関係において、我々は普段、人間から放たれる見えないエネルギーを自らの蓄えとしている。」
「へぇ!?そうなの?」
:09/02/07 21:59
:SH705i
:jBtSb0nA
#71 [Gibson]
「それはどんな人間からのエネルギーでも、良いという訳ではない。
この国でしか、我々の必要な栄養分は得られない。
つまり、大勢の人間に死なれては困るということだよ。」
共倒れ、って奴ね―
「ねぇ、組織の目的は何なの!?
日本人を憎んでるなら、もっと一気に殺せばいいような気もするけど…。」
人殺しもちまちましててさ、イマイチ回りくどいのよね―
:09/02/07 22:07
:SH705i
:jBtSb0nA
#72 [Gibson]
「復讐には二つのパターンがある。
全てを瞬時にして跡形もなく失くす形と、ジワリジワリといたぶりながら消し去っていく形がある。
狙われてる者は皆、この国の発達において、大きな役割を果たしてきている。
その被害がもっと拡大すれはどうなるか?
主導者を瞬く間に失ったこの国は、混乱し始め、パニックを引き起こす。」
「つまり、復讐のパターンの後者の方ね…。」
怖いな…―
私たちのこと、そんなに憎んでるんだ…―
:09/02/07 22:18
:SH705i
:jBtSb0nA
#73 [Gibson]
ナナから色んな話を聞いている内に、17階に到着した。
階に着いてから、一つ一つの部屋のプレートを確認する。
「…第2実験室。ここね。」
大きな扉のドアノブに手をかける。
幸い、ドアに鍵は掛かっていなかった。
「ひゃあー!学生時代でいう、理科室って所!?
広さは比べものにならないけど…。」
暗幕のカーテンで閉ざされた室内を、色んな実験器具を見ながら歩き回る。
独特の薬品の臭いに、少し酔いそうになる。
:09/02/07 22:28
:SH705i
:jBtSb0nA
#74 [Gibson]
「…んー。爆弾らしきものはどこにもないみたいだけど…。」
隅から隅まで探し回ってみるが、何度確認しても見当たらない。
「ダン、ここで間違いないのか?」
「…100%とは言い切れない。」
「現在の時刻は11時…。後1時間か…。」
ナナの表情に、焦りが見える。
:09/02/07 22:39
:SH705i
:jBtSb0nA
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