僕しか知らない君へ
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#282 [太郎]
最後の最後に、こうやってまたふざけあえる。
舞には本当に感謝してる。
よく考えて見たら俺は舞の事を何も知らない。
過去や、なんで夜やってるのかや、本名も。
でも、本当に良いやつだってことは、間違いない。
出会いも別れも、不純だった俺たち。
それでも出会えてよかった。
心からそう思うよ。
:14/05/10 02:54 :SBM302SH :EpZqM0TA
#283 [太郎]
「純ちゃん。バイバイ。」
「ありがとね、舞。」
舞の部屋を後にし、俺たちの関係はこれで終わった。
俺の思いの全てを包み込んでくれた舞の為にも、俺は前に進むしかない。
そう、もう一度伊月に会いに行く。
手段や方法はこれから考えるとして…。
舞のおかげで、決心がついた。
自分の気持ちに正直になるんだ。
:14/05/10 03:00 :SBM302SH :EpZqM0TA
#284 [葵]
ちょー続き楽しみです(^∇^)
:14/05/10 16:36 :SH-09D :eVjGcHG.
#285 [太郎]
ありがとう(^^)/
:14/05/11 01:58 :SBM302SH :vhZjKZtQ
#286 [太郎]
困った…。
舞ときっぱり縁が切れて、堂々と宣言してから1カ月ほど立とうとしているのに、俺は何も出来ずにいた。
舞と会わないおかげで、仕事が終われば暇で考える時間は十分にあったけど、まずどうすればいいか悩みまくった。
だって、別れたのは3年前だぞ。
今更何て言ったら良いんだ。
:14/05/12 16:38 :SBM302SH :uX1BWWIg
#287 [太郎]
何度も伊月の電話番号を眺め、発信のボタンを押そうとするけど、なかなか勇気がでない。
悩めば悩むほど、自信がなくなってい。
く。
男らしくねぇな。と思いつつ、未練たらたらで今更追いかけようとする時点でそもそも、女々しいんだよな、俺は。
携帯を眺めていて、ふと目に止まった名前。堀口。
:14/05/12 16:44 :SBM302SH :uX1BWWIg
#288 [太郎]
堀口は地元の俺の親友。
定期的にちょいちょい会ってはいたけどこの時は久しぶりだった。
何の気なしに着信してみる。
相変わらずの堀口。
さっそく週末に呑みに行く約束をした。
酒でも飲みながら伊月の事でも相談してみようかな、なんて、軽い気持ちで考えていた。
:14/05/12 16:47 :SBM302SH :uX1BWWIg
#289 [太郎]
週末。
予定通りに地元にある居酒屋に到着。
遅れて行った俺は聞かされた席に着くなり、驚いてしまう。、
「堀口すまん〜遅れた…って、え!?春田さん!?」
てっきり堀口と二人だと思い込んでいたら、席には堀口と同じく中学の時の同級生、春田さんが座っている。
:14/05/12 16:50 :SBM302SH :uX1BWWIg
#290 [葵]
それでそれで(^ω^)
:14/05/12 16:51 :SH-09D :VoQF.3IY
#291 [太郎]
「え!?安藤くん!?」
同じく驚く春田さん。
二人して、堀口を見つめると、ニヤニヤしながら言った。
「久しぶりに安藤が地元帰ってくるって言うからさぁ、プチ同窓会してやろうと思っていろんなやつ呼んどいた!」
「それならそれで先に言っとけよ、ビビったわ。」
「私もさっき突然堀口くんから連絡来て、安藤くんが来るとは思ってなかったからビックリ〜。久しぶりだね!元気?」
しかもこの春田さんとは、伊月の親友だ。
昔は色々お世話になったけど…別れてからははじめて絡むな…。
「お〜。元気元気。春田さんと飲むとか変な感じだわー。笑」
:14/05/12 16:58 :SBM302SH :uX1BWWIg
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