うそつき

乾杯ー！

その声と共に始まるガールズトーク
久しぶりに集まった懐かしい顔ぶれ

店員さんがおめでとうごさいます！
と笑顔でケーキを運んできた。

ケーキは私の前に置かれ
みんなが揃っておめでとうと口にする

その約束は意外と早く訪れ
次美紀とご飯に行く日に
えりなも誘っていいか聞かれ
３人で会うことになった

初めてとは思えないくらい
いろんなことを話してえりなとは
気が合うしすぐに仲良くなれた

えりなは彼氏大好きな子で
彼氏ネタが多かったけど
彼氏の話しをするえりなは本当に幸せそうで
見ているこっちが彼氏がほしくなるくらいだった

アドレスも交換しすっかり仲良くなった私達を見て美紀も喜んでいた

その時は何もわかっていなかった。

数週間後、
夜中に大吾から電話がかかってきた

寝ていたけど着信音で目覚め
相手が大吾だったためすぐに電話にでた

｢ごめん寝とったよな？｣

｢うん、めっちゃ。｣

｢あんな、○○えりなと友達なん？｣

｢あ、うん、友達繋がりで仲良くなった子｣

｢そいつな、俺の女｣

え、、、？

開いた口が塞がらないとは
こうゆうことなのか

女？えりなが？彼女？
てか、彼女いたんや、、

｢うそやん？｣

｢友達できたって写メ見せてくれて
前飯行ったやろ？沙耶ちゃん沙耶ちゃんいうし、俺めっちゃびっくりして｣

｢そ、そうなんや、、。
大丈夫、大吾の彼女とか知らんかったし
大吾の話なんか出てないし
安心して。｣

｢そっか、いや、沙耶知ってたんかな？思って。｣

｢知らんし、大吾に彼女がいてるんも今知った。えりなちゃんには言わへんし大丈夫やから｣

多分大吾は二人の関係を私が
えりなにいうと思っていたらしい。

なんでこんな身近で。
しかも仲良くなった子が大吾の彼女で、
大吾には彼女がいた。

電話を切ったあと
自分が虚しすぎて泣いた。

遊びやったんや、、、
そうだよね。ただのセフレ。
それだけの関係。