友達以上 彼女未満。
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#101 [あ お、]
でも、
そんなまとまらない
あたしなんかの言葉を
うん、うん
って聞いてくれて
「ありがとね。
だいぶ楽んなった。」
って笑顔を見せてくれた。
せっかく2人になったし
このまま話してようと思ったら
:08/08/20 21:49 :SH905i :QnehhJnw
#102 [あ お、]
ガチャッ
「すいませんけど
貸せるのは1部屋だけ
だからね〜
そうゆうの困るんだわ」
…カラオケの店員の
おっちゃんだった。
せっかくのチャンスだった
のにぃー!
てなわけで
残念だけどみんなと合流。
:08/08/20 21:52 :SH905i :QnehhJnw
#103 [あ お、]
「そういえばさ〜」
和哉が言った。
「俺、志保たちのサークル
入ることにしたから!」
「まじかっ!
これからよろしく〜」
思わぬ展開。
いや、かなり嬉しい展開!
こうなればいいなぁって
思ってたけど
ほんとにそうなった
これからの毎日が
もっと楽しみになった
:08/08/21 21:08 :SH905i :qMAvEZCY
#104 [あ お、]
クラスコンパは
そのままオールになって
一人暮らしの
葵んちにみんなで泊まらせて
もらって
楽しい1日になった。
これだけ一日中一緒にいて
やっぱり意識する相手になった
ことは確かだった
弱いところを見せられたのは
不覚にも胸キュンだった
:08/08/22 17:24 :SH905i :DVaEn/W6
#105 [あ お、]
それから何日かして
週一の楽しみのサークルの日。
いつもより気合いが入る。
……あれ?
おかしい。
何がおかしいって
自分の態度だ
全然和哉を見れない!
自分から話かけるのはもちろん
みんなで話していても
和哉とは目も合わせられなく
なっていた
:08/08/22 17:28 :SH905i :DVaEn/W6
#106 [あ お、]
…いやいやいや!!
中学生じゃあるまいし!笑
何照れてんだ自分!
しかもキャラじゃないだろ。
そんな風に自分に
言い聞かせても
まったく話せない。
こんなこと久しぶりだから
戸惑った。
:08/08/22 17:31 :SH905i :DVaEn/W6
#107 [☆]
:08/08/22 23:59 :W45T :wSWchyVE
#108 [あ お、]
今まであれだけ自然に
喋れてた自分が嘘みたいに
消極的になっていた
「それ、好きってことなんじゃん?」
友達にさらっと言われた
「……///
やっぱそうかな…」
いつの間にか
恋に落ちてたんだ
その人はいつも近くにいた
和哉の無邪気な笑顔が大好き
:08/08/23 12:49 :SH905i :QSbgDPR.
#109 [あ お、]
毎日かろうじて出来る
「おはよう」
の挨拶だけで
胸のドキドキが止まらない
ちょっとのことで
テンション上がって
ちょっとのことで
不安になった
でもこんな日々が
たまらなく楽しかった
:08/08/23 13:04 :SH905i :QSbgDPR.
#110 [あ お、]
大学にも慣れた5月の下旬。
サークルの
新歓合宿があった
1泊2日の
夕方までスポーツをして
夜は飲みをする合宿。
まあ飲みがメイン(笑)
あたしはこの日をずっと
楽しみにしてきて、
絶対絶対、和哉といっぱい喋るんだ!って意気込んでいた
:08/08/23 23:50 :SH905i :QSbgDPR.
#111 [あ お、]
相変わらずスポーツを
してる時にはなかなか
話しかけられない。
でも、
夜になれば飲みがある。
全てを夜に賭けることにした。
…この夜が私たちの関係を
もっと悪いものにしてしまうなんて誰も予想しなかっただろう…
:08/08/23 23:53 :SH905i :QSbgDPR.
#112 [あ お、]
お風呂もご飯も済ませ、
待ちに待った宴の時!
1年は一人ずつ改めて
自己紹介をして
お決まりのお酒のコールを
ふられる。
合宿だけあって
そのお酒の量が半端ない
あたしはその日
人生で初めてくらい飲まされて
酔っ払ったと思う。
:08/08/23 23:57 :SH905i :QSbgDPR.
#113 [あ お、]
先輩たちもすごい勢いで
飲んで、
みんなベロベロ状態。
飲んで、飲ませて
すごく楽しかった
するとあたしの目に
映ったのは
ソファーに座った和哉だった
あたしは話しかけなきゃ!
と近づいていった
:08/08/24 00:01 :SH905i :Y3LA26eU
#114 [あ お、]
―――ぷつん―――
気づくと
目に見えるのは真っ白な天井。
……ベッドに寝ていた
…え?
ちょっと待って。
なんであたし寝てんの…?
:08/08/24 00:04 :SH905i :Y3LA26eU
#115 [あ お、]
そう。
昨日の夜、和哉の隣に座った
ところから
記憶がなくなっていた。
お酒を飲むとよくあること
だけど、初めてだったあたしは
訳が分からない。
思い出そうとしても
全然思い出せない
:08/08/24 00:07 :SH905i :Y3LA26eU
#116 [あ お、]
…あれ?
コールふられて
飲んで、
先輩と楽しくゲームして
飲んで、
先輩と恋愛トークして
切なくなって大泣きして←
和哉を見つけて……
やっぱりそこから記憶がない。
なぜか嫌な予感がしたのを
覚えてる
:08/08/24 00:11 :SH905i :Y3LA26eU
#117 [あ お、]
目が覚めたあたしは
とりあえず朝になってるし
みんなのいる所に
行った
酔い潰れて床にころがってる
人が数人。
元気に片付けをしてる人も数人。
…和哉は…ころがってた(笑)
あたしも2日酔いは
なかったけど
ねっころがることにした
:08/08/26 00:29 :SH905i :e1SvVcXw
#118 [あ お、]
朝ご飯は食べられる人だけ
食べて
お昼までごろごろしていた。
ほとんどの人が
2日酔いとかでどこにも
行けないから。
合宿2日目は
毎年こうなるらしい(笑)
なかでも友達の裕子は本当に
気持ち悪そうで
見てるのも辛かった
:08/08/26 00:34 :SH905i :e1SvVcXw
#119 [あ お、]
あたしは昨日あんなに
飲んだのに全然ケロっとしてて
奇跡みたいだった
とにかく
記憶のない間に何があったのか
気になって
時々和哉の方を見てみる。
……目を合わせてくれない…
:08/08/26 00:37 :SH905i :e1SvVcXw
#120 [あ お、]
思い過ごしかもしれないけど
和哉に避けられてる気がした
目も合わないし
近くに行くと
ふらっとどこかに行ってしまう…
友達には全然そんな風には
見えないって言われたけど
あたしには分かる。
ずっと和哉を見てきたんだもん
:08/08/26 00:41 :SH905i :e1SvVcXw
#121 [あ お、]
同じ部屋にいるのに
すごく遠い気がして
和哉との心の距離が離れて
しまった気がして
ほんとに辛かった
でも直接和哉に聞くことも
出来なくて
寝てるふりして
涙を流すしか出来なかった
:08/08/26 00:45 :SH905i :e1SvVcXw
#122 [あ お、]
泣いてるあたしに気づいた
友達が
「えっ!どうしたの志保!
泣いてんの…?」
って心配してくれた
「ちっがうよーあくびあくび!
ちょっと外の空気吸いに
行ってくる!」
…今はもう強がるしかなかった
あたしちゃんと笑えてたかな…
:08/08/26 00:49 :SH905i :e1SvVcXw
#123 [あ お、]
理由も分からず
避けられてる今。
何があったのか
知ってる人もいない
ぼーっとしてたら
もうお昼になっていた
あっという間の2日間。
帰りのバスは
行きとは違い静かに
地元へと走らせていた
:08/08/26 00:53 :SH905i :e1SvVcXw
#124 [あ お、]
合宿が終わって
次の日
同じサークルの友達、ゆりから
メールがあった
「お前に話があるっ
今日お昼一緒に食べよ」
なんだろうと思いながら
「了解学食で会お」
送信した。
この日
あたしは全てを知ることになる…
:08/08/26 17:29 :SH905i :e1SvVcXw
#125 [あ お、]
昼休み。
学食でゆりを待っていた
「ごめんごめん!
授業長引いちゃって」
小走りでゆりが来た
「全然平気!
ところでどうしたん?
なんかあった?」
「いやうちじゃなくて
志保のことだから」
「えっあたし?…何?」
:08/08/26 17:34 :SH905i :e1SvVcXw
#126 [あ お、]
「志保さあ、かっちゃんに
告ったんだって?」
…ん?
いやいやいや。
そんな覚えありませんから。
「なにそれー!告ってないよ!
誰が言ったの」
「いやかっちゃん本人が
言ってたし」
:08/08/26 17:40 :SH905i :e1SvVcXw
#127 [あ お、]
えええぇぇ!!!!
全然理解できなかった。
「うっうそ…
まじで言ってんの?」
「まじだって!
なんであたしのこと
見てくんないのー!!
って叫んだらしいよ」
うわー…
最悪。まったく覚えてない
自分にびっくり
:08/08/26 17:48 :SH905i :e1SvVcXw
#128 [あ お、]
でもこれで避けられてる
ワケが分かった
でもそれって…
あたしの気持ちを知ってて
それで避けてる
って事だよね…
切なかった。
ねぇ和哉
あの時何を考えたの?
何を思ったの?
酔ってたけど、あたしの
本当の気持ちなんだよ。
:08/08/29 16:04 :SH905i :9k7vW4Xs
#129 [あ お、]
それから、
合宿のあたしの行動を
たまたま見てた
先輩の話によると
例の
「なんであたしのこと
見てくんないのー!!」
って叫んだ後
かっちゃーん!!って泣き叫んでた
らしい…自分ほんと厄介(笑)
そのあと友達が
部屋まで連れてってくれたらしい。
:08/08/29 16:10 :SH905i :9k7vW4Xs
#130 [あ お、]
合宿のことは
和哉本人とは今だに
話したことがない。
和哉が、なかったことのように
触れないでいてくれてるから
あたしも記憶がないって
ことにしておいた
いつか気持ちを伝えようって
決意したから
…もちろんお酒が
一滴も入ってない時に(笑)
:08/08/29 16:20 :SH905i :9k7vW4Xs
#131 [あ お、]
合宿も終わり、6月になった
やっぱり意識しすぎて
なかなか和哉とは
喋れない日々。
ちょっと喋れただけで
その日はハッピー!
ようは全然前に進めていなかった。
それでも馬鹿みたいに
好きで。
恋は盲目とはこのことだ。
:08/08/29 16:26 :SH905i :9k7vW4Xs
#132 [あ お、]
読んでくれてる人いますか?
:08/08/29 17:27 :SH905i :9k7vW4Xs
#133 [我輩は匿名である]
ずっと読んでますっ!
がんばって下さい☆
:08/08/29 17:55 :W61T :☆☆☆
#134 [のっち]
:08/08/29 18:56 :F905i :7jIeerM.
#135 [あ お、]
匿名さん
ありがとうございます
いっきにやる気でました
がんばります
:08/08/29 23:49 :SH905i :9k7vW4Xs
#136 [あ お、]
のっちさん
読んでくれてる人がいて
安心しましたあ
嬉しかったです!!
ありがとうございます
:08/08/29 23:52 :SH905i :9k7vW4Xs
#137 [たか]
:08/08/30 03:10 :SH904i :.Bm8/61Q
#138 [あ お、]
たかさん
共感してくれるとかすごく
嬉しいです
切ない想いしてるんですね
応援ありがとうございます
:08/09/02 00:31 :SH905i :vSdAnAdg
#139 [あ お、]
ある時から
和哉にあたしが意識しすぎる
ことがなくなっていた
それは本当にささいな事。
「志保テストもう全部
終わったの?」
の一言だった
他の人には理解できないことかもしれないけど
何となく避けられてた和哉から
珍しく話しかけられた
ってだけで
すごく嬉しくなった
:08/09/02 12:18 :SH905i :vSdAnAdg
#140 [あ お、]
本当に合宿から
お互いが気まずく感じていて
めったに和哉から
話しかけるなんてなかった
だから
その一言がなぜだか
嬉しくて。
その一言からあたしは変わったの。普通に話せるようになった
話せるようになって
もっと楽しくなった
もっと好きになった。
:08/09/02 12:25 :SH905i :vSdAnAdg
#141 [あ お、]
それから、
仲のいいサークルのメンバーで
よくサークル以外でも飲みに行ったり遊びに行くようになった
メンバーは
和哉、あたしを含めて
8人。
アホばっかりで一緒にいると
最高に楽しい
:08/09/02 12:45 :SH905i :vSdAnAdg
#142 [あ お、]
当たり前みたいに一緒にいて
朝まで飲んで
みんなでいるのが
本当に大好きだった
みんなでいると
楽しくてしょうがない。
この関係を
壊したくない……。
ずっとずっと
みんなで一緒にバカやって
笑ってたい
:08/09/02 21:25 :SH905i :vSdAnAdg
#143 [あ お、]
そう思うようになっていった
でもそれは
和哉を好きな気持ちが
薄れていったわけでは
全然なくて
好きだからこそ
告白が怖かった
もう、和哉と気まずくなるのは
嫌だから…
あの日々が辛すぎたから
:08/09/02 21:41 :SH905i :vSdAnAdg
#144 [あ お、]
だから結局
前には進めなくて。
"このままでいい"って
ただ強がっていただけだった
言う度胸もない、
あたしは弱虫。
時間ばかりが
過ぎていった
本当は和哉の特別な存在
「彼女」に
なりたいよ…
仲のいい女友達の1人でなんか
いたくない……。
:08/09/02 21:52 :SH905i :vSdAnAdg
#145 [あ お、]
恋は楽しくもあり
辛いもの。
和哉を見てれば
あたしの片想いだってことくらいは分かる。
痛いほどに。
自分の好きな人が
自分を見ていないという事実…
一緒にいればいるほど
実感してしまう。
辛いな…悲しいな…。
:08/09/03 00:21 :SH905i :TPMVTdWw
#146 [あ お、]
好きな相手が
自分を好きになってくれる
たったそれだけの条件
なのに…なんでだろ
叶う気がしないや…
両想いって
奇跡だよ
本気でそう思う。
:08/09/03 00:23 :SH905i :TPMVTdWw
#147 [あ お、]
何も行動に出来ないまま
夏休みに入った
毎日暑い日が続く。
夏休み中でも
いつものメンバーで遊んだりした
大学近くの花火大会。
気合い入れて
浴衣を着た。
家を出る何時間も前から
お化粧したり髪をかわいくしたり
全部、和哉に見せたかったから
:08/09/03 00:28 :SH905i :TPMVTdWw
#148 [あ お、]
駅に着いて
仲良しのひかりと合流。
和哉も改札の近くに座ってた。
他のみんなは
少し遅れるらしい
するとひかりは
「志保とかっちゃん
場所取りしといて!
うち慶介とかと合流したら
行くから」
…明らかに語尾にハートつけて
ニヤニヤしながら言った
「しょおがないな〜!」
:08/09/03 00:35 :SH905i :TPMVTdWw
#149 [あ お、]
そうは言ったけど
内心では
ひかりありがとー!!って
叫んでた(笑)
いざ場所取りのために
和哉と2人きりで歩くと
やたらドキドキした
浴衣だし2人きりだし…
周りから見て
あたしたちカップルに
見えるのかな
…なーんて考えたり。
:08/09/03 00:40 :SH905i :TPMVTdWw
#150 [一]
続き気になりますー(`A`)イ
:08/09/04 20:53 :W61T :h1LM6AZ6
#151 [あ お、]
ーさん
ありがとうございます
少し書こうと思います
:08/09/05 20:06 :SH905i :CFvMAvB.
#152 [あ お、]
結局、期待してたカップルらしい出来事は全くなく
ひかりや慶介とかと合流した
花火はすごくすごく綺麗で
和哉が当たり前に隣で
同じ花火を見てることに
幸せを感じた。
…やっぱ好きだなあ
:08/09/05 20:13 :SH905i :CFvMAvB.
#153 [あ お、]
いつも一緒にいるメンバーに
あたし以外に
恋愛感情がある奴はいない。
「仲間」
それがあたしたちの関係の
全てだと思う。
だからこそ
考えるんだ
もし言ったらどうなるんだろう
「"彼女"になって」って…
:08/09/05 20:18 :SH905i :CFvMAvB.
#154 [あ お、]
ずっとこのまま…
このままでいいの?
ずっと和哉を想って
想い続けて
何も伝えないで
側にいて…
それが幸せなの?
あたしの幸せは…和哉が1番近くにいること
:08/09/05 20:38 :SH905i :CFvMAvB.
#155 [あ お、]
伝えなくちゃ。
和哉の事が好きって。
:08/09/05 20:39 :SH905i :CFvMAvB.
#156 [あ お、]
8月の半ば。
いよいよ夏本番。
ジリジリと焦げ付く太陽と
青い海。
サークルの合宿で
沖縄に来ていた
あたしはこの日
和哉に伝える決意をしたんだ
後先なんて考えたって
しょうがない
大切なのは"今"。
今、誰を好きかだけ。
:08/09/05 20:44 :SH905i :CFvMAvB.
#157 [あ お、]
沖縄は本当にいい所で
景色が綺麗で
素直な気分になれる気がした。
海のない県に住んでるあたしは
目の前に広がる
透き通ってる海を見て
子供みたいにはしゃいだ
ふいに見る
和哉の笑顔に
誓った
もう過去の自分には戻らない。
前に進む。
:08/09/05 20:50 :SH905i :CFvMAvB.
#158 [あ お、]
2泊3日の合宿だから
言うなら3日目だと思った
だから緊張するのは
その日だけでいい
2日間は思う存分楽しんだ
海に入ったり
花火をしたり
水族館行ったり
買い物したり
もちろん飲んだり←
最高の合宿になった。
:08/09/05 20:55 :SH905i :CFvMAvB.
#159 [あ お、]
いよいよ最後の日。
沖縄を離れるのがすごく
寂しかった。
と同時に
あたしにはやらなきゃいけない
事がある。
この日を逃したら
もう言えない気さえした。
だから言うんだ
緊張よりも意思が強かったんだと思う。
:08/09/05 23:41 :SH905i :CFvMAvB.
#160 [あ お、]
「…かっ和哉!!」
あたしはなぜかめったに呼ばない、
名前で和哉を呼び止めた。
大学の最寄駅にバスが着いて
みんな降りた時だった。
もうバスのなかで
部長がシメの挨拶をしていたから
みんなバスを降りて
それぞれ帰っていった
:08/09/05 23:46 :SH905i :CFvMAvB.
#161 [あ お、]
「ん?どした?」
和哉が振り返る。
「…ちょっと
…は、話があるんだけど」
緊張してないなんてまったくの
嘘だった
あたしの心臓は
限界まで速く鼓動を打っている
耳まで真っ赤なのが
自分でも分かるほどだ
少しの沈黙。
空気を察したのか
和哉も黙ってる。
:08/09/05 23:50 :SH905i :CFvMAvB.
#162 [あ お、]
口を動かそうとしても
心臓のドキドキがうるさくて
なかなか声が出ない…
…言わなきゃ…
「なんだよ
早くしろよ」
あまりに黙ってるから
しびれを切らして和哉が
言った。
「わっ分かってるよ
うるさいなっ」
:08/09/05 23:53 :SH905i :CFvMAvB.
#163 [あ お、]
つい、いつもの友達ノリで
返してる自分がいた
そうか
ありのままを言えばいいんだ!
あたしの気持ち。
そのまま伝えよう…。
ついに決心がついた。
顔を上げ、
和哉をまっすぐ見る。
:08/09/05 23:56 :SH905i :CFvMAvB.
#164 [あ お、]
「…あのね?
知ってると思うけど
あたしは…
あたしは、かっちゃんが
大好き。…好きです…っ
友達のままでいいって
思った時期もあった。
でもね、やっぱ嫌なの
友達じゃなくて…
彼女になりたいって思った。
かっちゃんの彼女に
してください…っ!」
半分泣きそうになりながらも
精一杯伝えた。
:08/09/06 00:00 :SH905i :azVzlRZI
#165 [あ お、]
「………。」
びっくりしてたみたい。
目がまんまるになってた
和哉が
そのまま何も言わないから
一気に不安になって
今度は、
あたしフラれるんだ…って
覚悟を決めてた
そしたらいきなり涙が溢れて
頬を濡らした
:08/09/06 00:04 :SH905i :azVzlRZI
#166 [あ お、]
涙を必死にぬぐって
この場から去ろうとした
その時…
和哉の大きくてあったかい
手があたしの頭に
乗っていた
あたしはまだ止まらない
涙を拭きながら
和哉を見た
:08/09/06 00:09 :SH905i :azVzlRZI
#167 [あ お、]
「お前さ…
言うの遅すぎ…っ!」
照れて横を向きながら
和哉が言う。
「……は…?」
よく状況が飲み込めないあたし。
:08/09/06 00:12 :SH905i :azVzlRZI
#168 [あ お、]
「だからー!
好きなら好きって
早く言えっつってんの!」
「はー?人がどんだけ緊張して
この日を迎えたと
思ってんのよー!
何が言いたいわけ?」
意味も分からず
言い合いになる2人。
結局いつもの2人だ
:08/09/06 00:16 :SH905i :azVzlRZI
#169 [あ お、]
「ったく!ほんとお前って
バカだよな
俺も志保が好きだって
言ってんの!!」
:08/09/06 00:17 :SH905i :azVzlRZI
#170 [あ お、]
「…え…うそ…っ」
「こんな時に嘘つくかよ」
大真面目な顔で和哉が答える。
また涙が溢れてきた。
でも今度はあったかい涙。
「志保今日泣きすぎっ(笑)」
:08/09/06 00:47 :SH905i :azVzlRZI
#171 [あ お、]
「だってぇ〜!かっちゃんが
泣かしてんだからね!!」
「あはははは」
あったかい涙はなかなか
止まってくれなくて
泣いたまま和哉と一緒に
笑った。
そして一緒に駅に向かった
:08/09/06 00:56 :SH905i :azVzlRZI
#172 [あ お、]
駅には仲間が待っててくれていた。
みんなに報告。
照れ臭かったけど
最高に幸せだった
「あーあせっかく
志保の失恋パーティーで
飲みにいく話出てたのに(笑)」
笑いながらゆりが言う
「ちょっとー!
シャレんなんないから!」
:08/09/06 01:12 :SH905i :azVzlRZI
#173 [あ お、]
そう言ってみんなで
笑った。
隣には和哉がいる。
あたしの1番近くにいる。
これからは
「彼女」っていう唯一の存在
として一緒にいれるんだ…
あたしを好きになってくれて
ありがとう…
:08/09/06 21:35 :SH905i :azVzlRZI
#174 [あ お、]
ねぇ昌樹?
あたしは、和哉に出会えたのと
同じくらい昌樹に会えてよかったって思ってるんだよ
昌樹に出会って
好きになって
でも好きって言えなくて…
そんな自分が嫌で。
後悔したけど
その分成長できた。
:08/09/06 21:40 :SH905i :azVzlRZI
#175 [あ お、]
結局言えなかったのは
気まずくなる事より
自分一人の勇気の問題だった
前に進む勇気が
あたしになかっただけだった
でももう後悔したくないから
和哉が違う女の子のものになんてなってほしくなかったから。
あたしは和哉と歩いてく
:08/09/06 21:53 :SH905i :azVzlRZI
#176 [あ お、]
「和哉のことが大好き」
この言葉を言えて
本当によかった。
‐END‐
:08/09/06 21:56 :SH905i :azVzlRZI
#177 [あ お、]
完結です。
読んでくれた方、本当に
ありがとうございました
こんな普通すぎる話でしたが
書いていて自分も整理できたし
成長できた気がします。
感想くれた方も
励みになりました
ありがとうございました
:08/09/06 21:59 :SH905i :azVzlRZI
#178 [我輩は匿名である]
今まで読んで
ました劍a哉
さんとはまだ
続いてるんで
すか??
:08/09/06 22:46 :W51H :RQa9fY.I
#179 [あ お、]
匿名さん
読んでくれて
ありがとうございます
もちろんですよ〜
つい最近の出来事なんで
:08/09/06 23:50 :SH905i :azVzlRZI
#180 [一]
お疲れ様でした(^^)/イ
あたしも今
友達以上恋人未満で
それ以上は絶対に絶対に
無理だと言い切れてしまう
相手なのに
やっぱりどの男見ても
最後に残るのはその人で…
そんな今の状況だから
この小説が目にとまって
全部読んじゃいました(TOT)イ
読んでて共感できたし
楽しかったです(^D^)
ありがとうございましたP
:08/09/06 23:56 :W61T :DOYs/cRc
#181 [あ お、]
―さん
読んでくれて
ありがとうございました
同じ状況だったんですね
気持ち分かります
次に行きたいのに
その人以上なんていないって
思っちゃうんですよね!
でもそれほど好きってことなんですね
その気持ち大事にして欲しいです
辛いだろうけど頑張って下さいね
:08/09/07 00:08 :SH905i :RRrmmolI
#182 [コ]
:08/09/07 00:51 :W53T :d8NEky3Q
#183 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*
:22/10/29 10:05 :Android :ww1G8DfI
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