友達以上 彼女未満。
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#101 [あ お、]

でも、
そんなまとまらない
あたしなんかの言葉を

うん、うん
って聞いてくれて

「ありがとね。
 だいぶ楽んなった。」

って笑顔を見せてくれた。

せっかく2人になったし
このまま話してようと思ったら

⏰:08/08/20 21:49 📱:SH905i 🆔:QnehhJnw


#102 [あ お、]

ガチャッ
「すいませんけど
 貸せるのは1部屋だけ
 だからね〜
 そうゆうの困るんだわ」

…カラオケの店員の
おっちゃんだった。

せっかくのチャンスだった
のにぃー!


てなわけで
残念だけどみんなと合流。

⏰:08/08/20 21:52 📱:SH905i 🆔:QnehhJnw


#103 [あ お、]

「そういえばさ〜」

和哉が言った。

「俺、志保たちのサークル
 入ることにしたから!」

「まじかっ!
 これからよろしく〜」


思わぬ展開。
いや、かなり嬉しい展開!

こうなればいいなぁって
思ってたけど
ほんとにそうなった

これからの毎日が
もっと楽しみになった

⏰:08/08/21 21:08 📱:SH905i 🆔:qMAvEZCY


#104 [あ お、]

クラスコンパは
そのままオールになって
一人暮らしの
葵んちにみんなで泊まらせて
もらって

楽しい1日になった。


これだけ一日中一緒にいて
やっぱり意識する相手になった
ことは確かだった

弱いところを見せられたのは
不覚にも胸キュンだった

⏰:08/08/22 17:24 📱:SH905i 🆔:DVaEn/W6


#105 [あ お、]


それから何日かして
週一の楽しみのサークルの日。

いつもより気合いが入る。


……あれ?
おかしい。

何がおかしいって
自分の態度だ

全然和哉を見れない!
自分から話かけるのはもちろん
みんなで話していても
和哉とは目も合わせられなく
なっていた

⏰:08/08/22 17:28 📱:SH905i 🆔:DVaEn/W6


#106 [あ お、]

…いやいやいや!!
中学生じゃあるまいし!笑


何照れてんだ自分!
しかもキャラじゃないだろ。

そんな風に自分に
言い聞かせても
まったく話せない。


こんなこと久しぶりだから
戸惑った。

⏰:08/08/22 17:31 📱:SH905i 🆔:DVaEn/W6


#107 [☆]
>>50-100

⏰:08/08/22 23:59 📱:W45T 🆔:wSWchyVE


#108 [あ お、]

今まであれだけ自然に
喋れてた自分が嘘みたいに

消極的になっていた


「それ、好きってことなんじゃん?」

友達にさらっと言われた


「……///
 やっぱそうかな…」

いつの間にか
恋に落ちてたんだ
その人はいつも近くにいた

和哉の無邪気な笑顔が大好き

⏰:08/08/23 12:49 📱:SH905i 🆔:QSbgDPR.


#109 [あ お、]

毎日かろうじて出来る
「おはよう」
の挨拶だけで

胸のドキドキが止まらない

ちょっとのことで
テンション上がって
ちょっとのことで
不安になった


でもこんな日々が
たまらなく楽しかった

⏰:08/08/23 13:04 📱:SH905i 🆔:QSbgDPR.


#110 [あ お、]

大学にも慣れた5月の下旬。


サークルの
新歓合宿があった

1泊2日の
夕方までスポーツをして
夜は飲みをする合宿。

まあ飲みがメイン(笑)

あたしはこの日をずっと
楽しみにしてきて、
絶対絶対、和哉といっぱい喋るんだ!って意気込んでいた

⏰:08/08/23 23:50 📱:SH905i 🆔:QSbgDPR.


#111 [あ お、]

相変わらずスポーツを
してる時にはなかなか
話しかけられない。


でも、
夜になれば飲みがある。
全てを夜に賭けることにした。


…この夜が私たちの関係を
もっと悪いものにしてしまうなんて誰も予想しなかっただろう…

⏰:08/08/23 23:53 📱:SH905i 🆔:QSbgDPR.


#112 [あ お、]

お風呂もご飯も済ませ、
待ちに待った宴の時!

1年は一人ずつ改めて
自己紹介をして
お決まりのお酒のコールを
ふられる。

合宿だけあって
そのお酒の量が半端ない

あたしはその日
人生で初めてくらい飲まされて
酔っ払ったと思う。

⏰:08/08/23 23:57 📱:SH905i 🆔:QSbgDPR.


#113 [あ お、]

先輩たちもすごい勢いで
飲んで、
みんなベロベロ状態。

飲んで、飲ませて
すごく楽しかった


するとあたしの目に
映ったのは
ソファーに座った和哉だった

あたしは話しかけなきゃ!
と近づいていった

⏰:08/08/24 00:01 📱:SH905i 🆔:Y3LA26eU


#114 [あ お、]


―――ぷつん―――


気づくと
目に見えるのは真っ白な天井。
……ベッドに寝ていた


…え?
ちょっと待って。


なんであたし寝てんの…?


⏰:08/08/24 00:04 📱:SH905i 🆔:Y3LA26eU


#115 [あ お、]



そう。
昨日の夜、和哉の隣に座った
ところから

記憶がなくなっていた。


お酒を飲むとよくあること
だけど、初めてだったあたしは
訳が分からない。

思い出そうとしても
全然思い出せない


⏰:08/08/24 00:07 📱:SH905i 🆔:Y3LA26eU


#116 [あ お、]

…あれ?

コールふられて
飲んで、
先輩と楽しくゲームして
飲んで、
先輩と恋愛トークして
切なくなって大泣きして←

和哉を見つけて……

やっぱりそこから記憶がない。


なぜか嫌な予感がしたのを
覚えてる

⏰:08/08/24 00:11 📱:SH905i 🆔:Y3LA26eU


#117 [あ お、]

目が覚めたあたしは
とりあえず朝になってるし
みんなのいる所に
行った

酔い潰れて床にころがってる
人が数人。
元気に片付けをしてる人も数人。

…和哉は…ころがってた(笑)


あたしも2日酔いは
なかったけど
ねっころがることにした

⏰:08/08/26 00:29 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#118 [あ お、]

朝ご飯は食べられる人だけ
食べて

お昼までごろごろしていた。
ほとんどの人が
2日酔いとかでどこにも
行けないから。

合宿2日目は
毎年こうなるらしい(笑)


なかでも友達の裕子は本当に
気持ち悪そうで
見てるのも辛かった

⏰:08/08/26 00:34 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#119 [あ お、]

あたしは昨日あんなに
飲んだのに全然ケロっとしてて
奇跡みたいだった


とにかく
記憶のない間に何があったのか
気になって

時々和哉の方を見てみる。



……目を合わせてくれない…

⏰:08/08/26 00:37 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#120 [あ お、]

思い過ごしかもしれないけど

和哉に避けられてる気がした


目も合わないし
近くに行くと
ふらっとどこかに行ってしまう…

友達には全然そんな風には
見えないって言われたけど
あたしには分かる。

ずっと和哉を見てきたんだもん

⏰:08/08/26 00:41 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#121 [あ お、]

同じ部屋にいるのに

すごく遠い気がして
和哉との心の距離が離れて
しまった気がして

ほんとに辛かった

でも直接和哉に聞くことも
出来なくて


寝てるふりして
涙を流すしか出来なかった

⏰:08/08/26 00:45 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#122 [あ お、]

泣いてるあたしに気づいた
友達が
「えっ!どうしたの志保!
 泣いてんの…?」

って心配してくれた

「ちっがうよーあくびあくび!
 ちょっと外の空気吸いに
 行ってくる!」

…今はもう強がるしかなかった
あたしちゃんと笑えてたかな…

⏰:08/08/26 00:49 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#123 [あ お、]

理由も分からず
避けられてる今。

何があったのか
知ってる人もいない



ぼーっとしてたら
もうお昼になっていた

あっという間の2日間。

帰りのバスは
行きとは違い静かに
地元へと走らせていた

⏰:08/08/26 00:53 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#124 [あ お、]

合宿が終わって
次の日

同じサークルの友達、ゆりから
メールがあった
「お前に話があるっ
 今日お昼一緒に食べよ

なんだろうと思いながら

「了解学食で会お

送信した。


この日
あたしは全てを知ることになる…

⏰:08/08/26 17:29 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#125 [あ お、]


昼休み。

学食でゆりを待っていた


「ごめんごめん!
 授業長引いちゃって」

小走りでゆりが来た

「全然平気!
 ところでどうしたん?
 なんかあった?」

「いやうちじゃなくて
 志保のことだから」

「えっあたし?…何?」

⏰:08/08/26 17:34 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#126 [あ お、]

「志保さあ、かっちゃんに
 告ったんだって?」


…ん?
いやいやいや。
そんな覚えありませんから。

「なにそれー!告ってないよ!
 誰が言ったの」

「いやかっちゃん本人が
 言ってたし」

⏰:08/08/26 17:40 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#127 [あ お、]


えええぇぇ!!!!
全然理解できなかった。

「うっうそ…
 まじで言ってんの?」

「まじだって!
 なんであたしのこと
 見てくんないのー!!
 って叫んだらしいよ」

うわー…
最悪。まったく覚えてない
自分にびっくり

⏰:08/08/26 17:48 📱:SH905i 🆔:e1SvVcXw


#128 [あ お、]

でもこれで避けられてる
ワケが分かった


でもそれって…
あたしの気持ちを知ってて
それで避けてる
って事だよね…

切なかった。

ねぇ和哉
あの時何を考えたの?
何を思ったの?

酔ってたけど、あたしの
本当の気持ちなんだよ。

⏰:08/08/29 16:04 📱:SH905i 🆔:9k7vW4Xs


#129 [あ お、]

それから、
合宿のあたしの行動を
たまたま見てた
先輩の話によると

例の
「なんであたしのこと
 見てくんないのー!!」
って叫んだ後

かっちゃーん!!って泣き叫んでた
らしい…自分ほんと厄介(笑)

そのあと友達が
部屋まで連れてってくれたらしい。

⏰:08/08/29 16:10 📱:SH905i 🆔:9k7vW4Xs


#130 [あ お、]

合宿のことは
和哉本人とは今だに
話したことがない。

和哉が、なかったことのように
触れないでいてくれてるから
あたしも記憶がないって
ことにしておいた


いつか気持ちを伝えようって
決意したから
…もちろんお酒が
一滴も入ってない時に(笑)

⏰:08/08/29 16:20 📱:SH905i 🆔:9k7vW4Xs


#131 [あ お、]

合宿も終わり、6月になった

やっぱり意識しすぎて
なかなか和哉とは
喋れない日々。

ちょっと喋れただけで
その日はハッピー!

ようは全然前に進めていなかった。
それでも馬鹿みたいに
好きで。
恋は盲目とはこのことだ。

⏰:08/08/29 16:26 📱:SH905i 🆔:9k7vW4Xs


#132 [あ お、]


読んでくれてる人いますか?

⏰:08/08/29 17:27 📱:SH905i 🆔:9k7vW4Xs


#133 [我輩は匿名である]
ずっと読んでますっ!
がんばって下さい☆

⏰:08/08/29 17:55 📱:W61T 🆔:☆☆☆


#134 [のっち]
あたしも読んでます
頑張ってくださぃ

⏰:08/08/29 18:56 📱:F905i 🆔:7jIeerM.


#135 [あ お、]

匿名さん

ありがとうございます
いっきにやる気でました
がんばります

⏰:08/08/29 23:49 📱:SH905i 🆔:9k7vW4Xs


#136 [あ お、]

のっちさん

読んでくれてる人がいて
安心しましたあ
嬉しかったです!!
ありがとうございます

⏰:08/08/29 23:52 📱:SH905i 🆔:9k7vW4Xs


#137 [たか]
自分も同じような恋して共感しました
今もひきずってます
頑張って下さい

⏰:08/08/30 03:10 📱:SH904i 🆔:.Bm8/61Q


#138 [あ お、]

たかさん

共感してくれるとかすごく
嬉しいです
切ない想いしてるんですね
応援ありがとうございます

⏰:08/09/02 00:31 📱:SH905i 🆔:vSdAnAdg


#139 [あ お、]

ある時から
和哉にあたしが意識しすぎる
ことがなくなっていた

それは本当にささいな事。
「志保テストもう全部
 終わったの?」
の一言だった

他の人には理解できないことかもしれないけど
何となく避けられてた和哉から
珍しく話しかけられた
ってだけで
すごく嬉しくなった

⏰:08/09/02 12:18 📱:SH905i 🆔:vSdAnAdg


#140 [あ お、]

本当に合宿から
お互いが気まずく感じていて

めったに和哉から
話しかけるなんてなかった

だから
その一言がなぜだか
嬉しくて。

その一言からあたしは変わったの。普通に話せるようになった

話せるようになって
もっと楽しくなった

もっと好きになった。

⏰:08/09/02 12:25 📱:SH905i 🆔:vSdAnAdg


#141 [あ お、]

それから、
仲のいいサークルのメンバーで
よくサークル以外でも飲みに行ったり遊びに行くようになった

メンバーは
和哉、あたしを含めて
8人。
アホばっかりで一緒にいると
最高に楽しい

⏰:08/09/02 12:45 📱:SH905i 🆔:vSdAnAdg


#142 [あ お、]

当たり前みたいに一緒にいて
朝まで飲んで

みんなでいるのが
本当に大好きだった
みんなでいると
楽しくてしょうがない。

この関係を

壊したくない……。

ずっとずっと
みんなで一緒にバカやって
笑ってたい

⏰:08/09/02 21:25 📱:SH905i 🆔:vSdAnAdg


#143 [あ お、]

そう思うようになっていった


でもそれは
和哉を好きな気持ちが
薄れていったわけでは
全然なくて


好きだからこそ
告白が怖かった

もう、和哉と気まずくなるのは
嫌だから…
あの日々が辛すぎたから

⏰:08/09/02 21:41 📱:SH905i 🆔:vSdAnAdg


#144 [あ お、]

だから結局
前には進めなくて。
"このままでいい"って
ただ強がっていただけだった

言う度胸もない、
あたしは弱虫。

時間ばかりが
過ぎていった

本当は和哉の特別な存在
「彼女」に
なりたいよ…
仲のいい女友達の1人でなんか
いたくない……。

⏰:08/09/02 21:52 📱:SH905i 🆔:vSdAnAdg


#145 [あ お、]

恋は楽しくもあり
辛いもの。

和哉を見てれば
あたしの片想いだってことくらいは分かる。
痛いほどに。

自分の好きな人が
自分を見ていないという事実…
一緒にいればいるほど
実感してしまう。

辛いな…悲しいな…。

⏰:08/09/03 00:21 📱:SH905i 🆔:TPMVTdWw


#146 [あ お、]

好きな相手が
自分を好きになってくれる

たったそれだけの条件
なのに…なんでだろ
叶う気がしないや…

両想いって
奇跡だよ
本気でそう思う。

⏰:08/09/03 00:23 📱:SH905i 🆔:TPMVTdWw


#147 [あ お、]

何も行動に出来ないまま
夏休みに入った

毎日暑い日が続く。

夏休み中でも
いつものメンバーで遊んだりした
大学近くの花火大会。
気合い入れて
浴衣を着た。

家を出る何時間も前から
お化粧したり髪をかわいくしたり

全部、和哉に見せたかったから

⏰:08/09/03 00:28 📱:SH905i 🆔:TPMVTdWw


#148 [あ お、]

駅に着いて
仲良しのひかりと合流。
和哉も改札の近くに座ってた。

他のみんなは
少し遅れるらしい

するとひかりは
「志保とかっちゃん
 場所取りしといて!
 うち慶介とかと合流したら
 行くから

…明らかに語尾にハートつけて
ニヤニヤしながら言った

「しょおがないな〜!」

⏰:08/09/03 00:35 📱:SH905i 🆔:TPMVTdWw


#149 [あ お、]

そうは言ったけど
内心では
ひかりありがとー!!って
叫んでた(笑)

いざ場所取りのために
和哉と2人きりで歩くと
やたらドキドキした
浴衣だし2人きりだし…

周りから見て
あたしたちカップルに
見えるのかな
…なーんて考えたり。

⏰:08/09/03 00:40 📱:SH905i 🆔:TPMVTdWw


#150 [一]
続き気になりますー(`A`)イ

⏰:08/09/04 20:53 📱:W61T 🆔:h1LM6AZ6


#151 [あ お、]

ーさん

ありがとうございます
少し書こうと思います

⏰:08/09/05 20:06 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#152 [あ お、]

結局、期待してたカップルらしい出来事は全くなく

ひかりや慶介とかと合流した


花火はすごくすごく綺麗で
和哉が当たり前に隣で
同じ花火を見てることに
幸せを感じた。

…やっぱ好きだなあ

⏰:08/09/05 20:13 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#153 [あ お、]

いつも一緒にいるメンバーに
あたし以外に
恋愛感情がある奴はいない。

「仲間」

それがあたしたちの関係の
全てだと思う。

だからこそ
考えるんだ


もし言ったらどうなるんだろう

「"彼女"になって」って…

⏰:08/09/05 20:18 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#154 [あ お、]

ずっとこのまま…

このままでいいの?


ずっと和哉を想って
想い続けて
何も伝えないで

側にいて…

それが幸せなの?


あたしの幸せは…和哉が1番近くにいること

⏰:08/09/05 20:38 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#155 [あ お、]






伝えなくちゃ。
和哉の事が好きって。





⏰:08/09/05 20:39 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#156 [あ お、]

8月の半ば。

いよいよ夏本番。

ジリジリと焦げ付く太陽と
青い海。

サークルの合宿で
沖縄に来ていた


あたしはこの日
和哉に伝える決意をしたんだ

後先なんて考えたって
しょうがない
大切なのは"今"。

今、誰を好きかだけ。

⏰:08/09/05 20:44 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#157 [あ お、]

沖縄は本当にいい所で
景色が綺麗で
素直な気分になれる気がした。

海のない県に住んでるあたしは
目の前に広がる
透き通ってる海を見て
子供みたいにはしゃいだ

ふいに見る
和哉の笑顔に
誓った

もう過去の自分には戻らない。
前に進む。

⏰:08/09/05 20:50 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#158 [あ お、]

2泊3日の合宿だから
言うなら3日目だと思った

だから緊張するのは
その日だけでいい
2日間は思う存分楽しんだ

海に入ったり
花火をしたり
水族館行ったり
買い物したり
もちろん飲んだり←

最高の合宿になった。

⏰:08/09/05 20:55 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#159 [あ お、]

いよいよ最後の日。

沖縄を離れるのがすごく
寂しかった。
と同時に
あたしにはやらなきゃいけない
事がある。

この日を逃したら
もう言えない気さえした。


だから言うんだ
緊張よりも意思が強かったんだと思う。

⏰:08/09/05 23:41 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#160 [あ お、]

「…かっ和哉!!」

あたしはなぜかめったに呼ばない、
名前で和哉を呼び止めた。

大学の最寄駅にバスが着いて
みんな降りた時だった。


もうバスのなかで
部長がシメの挨拶をしていたから
みんなバスを降りて
それぞれ帰っていった

⏰:08/09/05 23:46 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#161 [あ お、]

「ん?どした?」
和哉が振り返る。

「…ちょっと
 …は、話があるんだけど」

緊張してないなんてまったくの
嘘だった

あたしの心臓は
限界まで速く鼓動を打っている

耳まで真っ赤なのが
自分でも分かるほどだ


少しの沈黙。
空気を察したのか
和哉も黙ってる。

⏰:08/09/05 23:50 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#162 [あ お、]

口を動かそうとしても
心臓のドキドキがうるさくて
なかなか声が出ない…

…言わなきゃ…

「なんだよ
 早くしろよ」
あまりに黙ってるから
しびれを切らして和哉が
言った。

「わっ分かってるよ
 うるさいなっ」

⏰:08/09/05 23:53 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#163 [あ お、]

つい、いつもの友達ノリで
返してる自分がいた

そうか
ありのままを言えばいいんだ!
あたしの気持ち。
そのまま伝えよう…。

ついに決心がついた。
顔を上げ、
和哉をまっすぐ見る。

⏰:08/09/05 23:56 📱:SH905i 🆔:CFvMAvB.


#164 [あ お、]

「…あのね?
 知ってると思うけど
 あたしは…
 あたしは、かっちゃんが
 大好き。…好きです…っ
 友達のままでいいって
 思った時期もあった。
 でもね、やっぱ嫌なの
 友達じゃなくて…
 彼女になりたいって思った。
 かっちゃんの彼女に
 してください…っ!」

半分泣きそうになりながらも
精一杯伝えた。

⏰:08/09/06 00:00 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#165 [あ お、]

「………。」

びっくりしてたみたい。
目がまんまるになってた

和哉が
そのまま何も言わないから
一気に不安になって

今度は、
あたしフラれるんだ…って
覚悟を決めてた

そしたらいきなり涙が溢れて
頬を濡らした

⏰:08/09/06 00:04 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#166 [あ お、]

涙を必死にぬぐって
この場から去ろうとした
その時…



和哉の大きくてあったかい
手があたしの頭に
乗っていた


あたしはまだ止まらない
涙を拭きながら
和哉を見た

⏰:08/09/06 00:09 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#167 [あ お、]

「お前さ…
 言うの遅すぎ…っ!」


照れて横を向きながら
和哉が言う。



「……は…?」

よく状況が飲み込めないあたし。

⏰:08/09/06 00:12 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#168 [あ お、]


「だからー!
 好きなら好きって
 早く言えっつってんの!」

「はー?人がどんだけ緊張して
 この日を迎えたと
 思ってんのよー!
 何が言いたいわけ?」


意味も分からず
言い合いになる2人。

結局いつもの2人だ

⏰:08/09/06 00:16 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#169 [あ お、]




「ったく!ほんとお前って
 バカだよな


 俺も志保が好きだって
 言ってんの!!」




⏰:08/09/06 00:17 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#170 [あ お、]

「…え…うそ…っ」

「こんな時に嘘つくかよ」


大真面目な顔で和哉が答える。

また涙が溢れてきた。
でも今度はあったかい涙。


「志保今日泣きすぎっ(笑)」

⏰:08/09/06 00:47 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#171 [あ お、]

「だってぇ〜!かっちゃんが
 泣かしてんだからね!!」

「あはははは」


あったかい涙はなかなか
止まってくれなくて
泣いたまま和哉と一緒に
笑った。

そして一緒に駅に向かった

⏰:08/09/06 00:56 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#172 [あ お、]

駅には仲間が待っててくれていた。
みんなに報告。
照れ臭かったけど
最高に幸せだった

「あーあせっかく
 志保の失恋パーティーで
 飲みにいく話出てたのに(笑)」

笑いながらゆりが言う

「ちょっとー!
 シャレんなんないから!」

⏰:08/09/06 01:12 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#173 [あ お、]

そう言ってみんなで
笑った。

隣には和哉がいる。
あたしの1番近くにいる。


これからは
「彼女」っていう唯一の存在
として一緒にいれるんだ…


あたしを好きになってくれて
ありがとう…

⏰:08/09/06 21:35 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#174 [あ お、]

ねぇ昌樹?
あたしは、和哉に出会えたのと
同じくらい昌樹に会えてよかったって思ってるんだよ

昌樹に出会って
好きになって
でも好きって言えなくて…
そんな自分が嫌で。

後悔したけど
その分成長できた。

⏰:08/09/06 21:40 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#175 [あ お、]

結局言えなかったのは
気まずくなる事より
自分一人の勇気の問題だった

前に進む勇気が
あたしになかっただけだった

でももう後悔したくないから
和哉が違う女の子のものになんてなってほしくなかったから。

あたしは和哉と歩いてく

⏰:08/09/06 21:53 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#176 [あ お、]





「和哉のことが大好き」

この言葉を言えて
本当によかった。




  ‐END‐


⏰:08/09/06 21:56 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#177 [あ お、]

完結です。
読んでくれた方、本当に
ありがとうございました

こんな普通すぎる話でしたが
書いていて自分も整理できたし
成長できた気がします。

感想くれた方も
励みになりました
ありがとうございました

⏰:08/09/06 21:59 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#178 [我輩は匿名である]
今まで読んで
ました劍a哉
さんとはまだ
続いてるんで
すか??

⏰:08/09/06 22:46 📱:W51H 🆔:RQa9fY.I


#179 [あ お、]

匿名さん

読んでくれて
ありがとうございます
もちろんですよ〜
つい最近の出来事なんで

⏰:08/09/06 23:50 📱:SH905i 🆔:azVzlRZI


#180 [一]
お疲れ様でした(^^)/イ

あたしも今
友達以上恋人未満で
それ以上は絶対に絶対に
無理だと言い切れてしまう
相手なのに
やっぱりどの男見ても
最後に残るのはその人で…

そんな今の状況だから
この小説が目にとまって
全部読んじゃいました(TOT)イ

読んでて共感できたし
楽しかったです(^D^)
ありがとうございましたP

⏰:08/09/06 23:56 📱:W61T 🆔:DOYs/cRc


#181 [あ お、]

―さん

読んでくれて
ありがとうございました

同じ状況だったんですね
気持ち分かります
次に行きたいのに
その人以上なんていないって
思っちゃうんですよね!
でもそれほど好きってことなんですね
その気持ち大事にして欲しいです

辛いだろうけど頑張って下さいね

⏰:08/09/07 00:08 📱:SH905i 🆔:RRrmmolI


#182 [コ]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
読まして下さいx

⏰:08/09/07 00:51 📱:W53T 🆔:d8NEky3Q


#183 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*

⏰:22/10/29 10:05 📱:Android 🆔:ww1G8DfI


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