俺がホストじゃなかったら
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#51 [ゆう]
俺は目の前が真っ暗になった気がした
俺のせいでエリコさんの人生を狂わせてしまった
ただその思いだった
その日はもうチェックをしてもらう気にもなれず、半ば強引に俺にツケて帰ってもらった
その後も俺のバースデーは続いた
俺はうまく笑えていただろうか?
:07/07/04 04:25 :D902iS :☆☆☆
#52 [ゆう]
閉店後のソファーで少し眠った俺を起こしたのはトウヤだった
「元気ないねー忙しかったもんな。あ、誕生日おめでとう」
俺は力なく笑った
「なぁ、ソープってどれくらい稼げるの?」
「そりゃピンキリだろ、俺の知ってる子なら500は稼いでる。なんで?ユウ、ソープ嬢にでもなるつもり?笑」
トウヤの冗談にもうまく笑えず俺は「バカか」とだけ言った
:07/07/04 04:31 :D902iS :☆☆☆
#53 [ゆう]
「まぁ500なんて少ない方じゃね?だってソープなんてあんなん、最終手段だろ」
トウヤはそういうとスタッフルームに消えていった
最終手段‥
俺はいつからエリコさんをそこまで追いつめた?
他人事だと思ってた
まさか俺が人をここまで変えてしまうとは思いもしなかった
:07/07/04 04:37 :D902iS :☆☆☆
#54 [ゆう]
俺は家に帰って今日来てくれた人全員にお礼のメールを入れた
合間合間電話をかけてくる子もいたから、送りきるのに2時間かかった
なんだか眠れそうになかった
そんな時玄関のインターフォンが鳴った
レナだった
:07/07/04 04:54 :D902iS :☆☆☆
#55 [ゆう]
「ハッピーバースデー
」
玄関のドアをあけるとレナがケーキの箱とプーさんのぬいぐるみを持って立っていた
素直にホッとした自分に気づいた
「ごめんねーあんなショボいボトルしか入れれなくて。ほさ、ケーキ買って来たから一緒に食べよ
」
レナは俺の部屋に上がり込むとテレビの上にプーさんを飾ってくれた
:07/07/04 04:59 :D902iS :☆☆☆
#56 [ゆう]
「元気ないねー。疲れた?なんかあった?」
俺はレナに全部話した
一年前にエリコさんに出会ってから今日さっきまでのことを
レナには何でも喋ってしまう自分が怖かった
レナは黙って話しを聞いてくれた
:07/07/04 05:02 :D902iS :☆☆☆
#57 [虎]
ぉもろい
俺も夜の世界で働いてたからちょっと気持ちわかるし
頑張って更新してな
:07/07/04 08:44 :P902iS :☆☆☆
#58 [ゆう]
虎さんありがとう
これからも見てやってください
:07/07/04 09:22 :D902iS :☆☆☆
#59 [ゆう]
俺は全部を話した
別に綺麗事じゃない、ただ自分のお客さんでそういう人を出したくなかった
それに、俺に貢ぐためにそこまでする人がいるとは思わなかった
レナは「わかるわぁー」
と言った
「ホストに恋する、なんてそんなもんでしょ。ユウが喜ぶ顔が見たかったんだよ。ユウのお客さんの中で一番になりたかったんだよ。ユウは悪くないよ。仕方ないんだよ」
そんなもん?
俺には分からなかった
俺のせいで体を売ったエリコさん
分からなかった
:07/07/04 09:24 :D902iS :☆☆☆
#60 [すぅな]
:07/07/04 09:29 :SH904i :☆☆☆
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