俺が一番と思った女2
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#641 [しゅん]
「またお見舞い来るけん!それまでに昔あった体重まで戻しとけよ!
いや、食べれるようになったらそれ以上になるかもな!!」

冗談交じりで元気を出させようとしても、未来はうつむいたままだった。

「じゃあ、帰るな!」

⏰:08/11/08 17:00 📱:PC 🆔:9GYbncMw


#642 [しゅん]
そう言うと、未来は俺に抱きついてきた。

『帰らんで』

「どしたん?」

『帰らんで?』

「ここに泊まれっち?バカか!嵐待っとーちゃ!」

また黙り込む。

⏰:08/11/08 17:00 📱:PC 🆔:9GYbncMw


#643 [しゅん]
「良く聞けよ?お前の手術は大丈夫や!絶対うまくいく!手術の日は俺も一緒に祈りよくけん!
そんな弱音ばっかはきよったら、治るもんも治らんわ!
良くなったら、またチーズケーキそーとー買ってきちゃーけん!
な?俺はお前の涙を見にきたわけやねぇよ?
笑ったお前が一番可愛いけん!笑顔で頑張ってくるっち言ってくれよ!」

そこには、涙を流さないように堪えている未来がいた。
体が震えていて、必死に耐えている。
そして、口を開いた。

⏰:08/11/08 17:01 📱:PC 🆔:9GYbncMw


#644 [しゅん]
『しゅん、ありがと!会えてよかった。
もう大丈夫ーーー!!
元気になったら、またキャッチボールしてね!!』

めぇいっぱいの笑顔で言いながら言う未来は、目にいっぱいためた涙が今にもこぼれ落ちそうだった。
それが落ちてしまう前に病室を出たくて、最後の言葉を捜していた。

⏰:08/11/08 17:01 📱:PC 🆔:9GYbncMw


#645 [しゅん]
俺にはもう会う気はない。
未来にはまた会えるような口ぶりで言ってしまったが、会う気はねぇ。
術後の経過は嵐にでも報告してもらおう。
そう思っていた。

会えば会うほど、気持ちが戻りそうな気がしたから。
そして、前よりももっと好きになってしまいそうやったから。
これ以上未来と会うと、自分の気持ちに拍車がかかるのが目に見えていた。

⏰:08/11/08 17:01 📱:PC 🆔:9GYbncMw


#646 [しゅん]
未来もわかっていたんやろう。

俺が最後の言葉を言う前に、先に未来がしゃべった。

『サヨナラ。しゅん』

俺の目を見れず、下を向いた未来からは涙がとめどなくふとんに落ちていて体も震えている。
精一杯、最後の言葉を言う未来を見ると、俺も涙を耐えられなかった。

「おう!じゃあな!」

頭をぽんぽんっと叩き病室を後にした。

病室の外では嵐が待っている。
嵐も目に涙がたまっていた。

⏰:08/11/08 17:02 📱:PC 🆔:9GYbncMw


#647 [しゅん]
《大丈夫か?》

「やべぇ…」

ナースステーションの看護師さんたちに

「失礼します」

っち涙目のまま挨拶した。

⏰:08/11/13 18:28 📱:PC 🆔:xnXm9bnc


#648 [しゅん]
駐車場まで無言で行き、車に乗り込む。
福岡までの長い距離、途中まで2人とも無言やった。
その沈黙をやぶったのは嵐。

《ちょっとは落ち着いたか?》

「おう」

《未来に会ってどーやった?》

「ん?会ってどう?気持ち的にっちこと?」

《そそ。気持ち戻ったか?》

⏰:08/11/13 18:28 📱:PC 🆔:xnXm9bnc


#649 [しゅん]
「んーー。何かよくわからんけど、これは好きっちことなんやっか…
情なんか本当に気持ちがあるんかよーわからん」

《まぁなー。時間も結構たっとるしな》

「でも、もう会えんわ…会ったらぜってぇ気持ちが戻る。それは確実や。」

《未来もそれはわかっとるんやねぇかな…会ったらいけんっち》

「かねー?でも仮にそうやったとしたら、俺、あいつにとってそーとーつれぇことしたわ。
次、会えるようなこと言ってしまったし」

⏰:08/11/13 18:29 📱:PC 🆔:xnXm9bnc


#650 [しゅん]
《それも含めてわかっとんやね?そうやねぇとあんなん泣かんやろ…》

「んー。無理矢理やろーな。無理矢理そう言い聞かせとんと思う。」

《それはお前もやろーがちゃ!》

「いやいや…。てか、見たやろ?あの痩せとるの。やべぇやろ…」

《俺、一瞬未来っち思えんやったもんね…物食えんっち?》

⏰:08/11/13 18:29 📱:PC 🆔:xnXm9bnc


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