先輩と旅立ちの唄
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#274 [あかり]
「文化祭の時にアタックするの!」
決意を私に示す藍美。

夏休みが終われば、文化祭の準備に取り掛かり、
それが一ヶ月もすれば、本番が始まる。
学校中が、文化祭一色になる季節。

今日の放課後も、クラスでの出し物を決める話し合いが行われる予定だ。

⏰:08/11/03 23:39 📱:SH705i 🆔:yfrWS1oo


#275 [あかり]
文化祭かあ…―
私も、先輩と何か思い出が出来るといいけど―

まだ来ぬ学校行事に、別の意味で胸が膨らむ。

「あかりも頑張ろうよ!
塩見先輩のこと、好きなんでしょ?

そういえば、克次先輩と塩見先輩、同じクラスだねーっ。
なんか嬉しい。」

⏰:08/11/03 23:43 📱:SH705i 🆔:yfrWS1oo


#276 [あかり]
昼休み―
私は藍美と購買、それから自販機へと足を運ぶ。

彼女とは昼食を取るグループが違うが、この行動は二人の日課であった。

タクロウ先輩とすれ違えるかな―
ひそかな私の期待。

⏰:08/11/04 00:07 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#277 [あかり]
自販機で紙パックのジュースを買っている時、
少し離れた所から、友達と一緒にいるタクロウ先輩の姿が見えた。

ドキンドキンドキンドキン…
久しぶりの先輩の姿に、体全身で、緊張する。

夏休み前と変わっていない先輩の外見に、私は何故か安心感を覚えた。

⏰:08/11/04 00:13 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#278 [あかり]
先輩は、昼食は友達と外で取っているようで、
一年の時から、その移動中をしょっちゅう見ていた。

私がお母さんに弁当を作らなくていいと言ったり、
毎日飲み物を買っていたのも、
先輩が廊下を通り掛かるこの瞬間を、一目でも見たいという、淡い希望を抱いていたからだ。

⏰:08/11/04 00:19 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#279 [あかり]
私の狙いどおり、先輩は毎日その時間帯に、この場所に、姿を現しにやって来る。

補習の日であろうと、それは変わらなかったようだ。

「タクロウ先輩いた…。」
階段を上がりながら、教室へと戻る途中、藍美にぼそぼそと言った。

⏰:08/11/04 01:32 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#280 [あかり]
私はこの日から、日記をつけることにした。

先輩の卒業まで残り半年ということで、
先輩と過ごす貴重な時間を、少しでも書き留めておきたいという気持ちからであった。

家にあった大学ノートを、それ用にすることにした。

先輩をどこどこで見たとか、どんな些細なことでも、ノートに記そうと決めた。

⏰:08/11/04 01:40 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#281 [あかり]
最初ページに、今日一日の出来事や、感じたことなどを書き込む。

ペンが思わず進む。

『今日は通り掛かったタクロウ先輩を見ただけど、とても嬉しかった。』―

⏰:08/11/04 02:48 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#282 [あかり]
夏休みの補習も終了し、
学校は二学期に入った―

学校全体で、文化祭に向けての準備に取り掛かろうとしていた。

毎年一年生は展示、二年生はステージ発表と決まっていた。
三年生は受験ということもあって、クラス一丸で何かすることはない。

私のクラスは、皆でソーラン節を踊ることへと進行した。

⏰:08/11/04 02:53 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


#283 [あかり]
放課後、クラス一体で柔剣道場へと移動し、ひたすら練習へと励む。

私は藍美と水野名美佳という子と、いつも三人で固まって踊りに励んでいた。

名美佳は「三年三組の坂下幸弘先輩がかっこいい〜。」と私と藍美に話していて、
したがって、私たちは自分たちのことを"先輩に恋する三人組"などと総称していた。

⏰:08/11/04 03:04 📱:SH705i 🆔:Of3VRH9k


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