先輩と旅立ちの唄
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#361 [あかり]
「聞いてくださいよ、
最近部活で、翔馬さんがやたら俺のこといじるんすよ。」

「アハハ。竜樹くんはいじめがいがありそうやけんねっ(笑)。」

「えーっ、俺結構しっかりしてるっすよ!
そういやぁ、木村先輩、アドレス教えてくださいよ!」

「あ、まだ交換してなかったっけ?
じゃあ私、翔馬から聞いとくね!」

「あざーっす!」

⏰:08/11/07 22:44 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


#362 [あかり]
「じゃ、俺、部活行って来ます。」

「うん、分かった!またね!」

一旦、職員室を出ようとした彼が、また振り返る。

「あ、木村先輩!」

「?」

「先輩、最近髪切ったっすよね。カワイイっすよ。」

⏰:08/11/07 22:54 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


#363 [あかり]
「あーかーりっ。」

「わぁ!藍美!いたの?」

今度は藍美と鉢合わせ。

「ついさっき来たの。
今の男の子、地元の子?」

「ううん、高校で仲良くなったの。」

「なんか、カッコ可愛いって感じ〜♪
背も高いし、しかもあかり、仲よさ気じゃんっ。」

⏰:08/11/07 22:59 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


#364 [あかり]
「うん。面白くて明るい子だよっ!」

「…彼なんかどう?」

「…え?」

「彼を恋愛対象として見るのはどう?」

「…えぇっ!」

⏰:08/11/07 23:03 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


#365 [あかり]
「塩見先輩はさ、彼女いるじゃん。
遠くから見るっていうのもいいと思うけど、
私、最近あかり見てて心から笑ってないと思うのね…。

もしかしたら辛いんじゃないかなって。
新しい出会いや予期せぬ出来事が、自分を変えてくれることもあるよ。」

「…藍美。
心配させてたんだね、ごめんね…。」

「ううん、全然。最終的にはあかりが決めることだから。」

「私、私は…。」

⏰:08/11/07 23:09 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


#366 [あかり]
「本当にわかんないんだ、自分でも…。

先輩のこと、いっそのこと忘れたいって思っても、
いざその姿を見るとやっぱり出来ないし、
付き合いたいとか思ってないつもりだったのに、
いざ先輩が他の女の人のになると、無償に悲しくて、辛くて、寂しくて…。

私の中にも、嫉妬心があったんだね。」

「うんうん…。
私も克次先輩に彼女がいたら、きっとあかりくらい悩んでると思うよ…。

だからさ、だから、二人で一緒に幸せになろう…。」

⏰:08/11/07 23:15 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


#367 [あかり]
「翔馬ー、阿倍野竜樹くんってどう思うー?」

帰りの船の中。
今日は、いつも話題にあまり出ない人を中心とした会話。

「ん?あいつは一年の中じゃ中心人物って感じだし、
いつもふざけたことやってて、皆の笑い誘ってるよ。

俺、あいついつもおちょくってる(笑)」

⏰:08/11/07 23:24 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


#368 [あかり]
今日の藍美の苦しそうな表情を思い出す。
私のこと、いつもずっと気にしてたんだ。

片思いなんて、私一人だけの問題かと思ってた。
でも、そうじゃないということが分かった。

客観的に見たら、今の私の恋は、もう終わってるのだろうか?
『思うだけなら勝手』っていうのも、実際、虚しいものがあるよ…。

⏰:08/11/07 23:30 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


#369 [あかり]
「翔馬。」

「何?」

「私ね、幸せになりたいの。」

「うん。俺も。」

「だから、もっと視野を広げることにする。」

「うん?」

「タクロウ先輩だけが、男じゃない…よね…。」

「あ?ああ、まあ。」

⏰:08/11/07 23:35 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


#370 [あかり]
私のいいたいことを察したのか、翔馬が口を開く。

「そういや、竜樹から何回かお前の地元の時のこととか、クラスでの様子とか聞かれたことあるわ。」

「え?私のこと気にかけてくれてるんだ。嬉しいな。」

「まあ、あいつは普通にいい奴だと思う。」

「うん。」

⏰:08/11/07 23:42 📱:SH705i 🆔:Xo6TOlQk


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