先輩と旅立ちの唄
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#231 [あかり]
「原 希緒ちゃん―
タクロウ先輩のことを、どんな風な目で見ているのだろうか?

仮に二人が付き合うとかなったとしても、ここに怜香という、
一緒にブツブツ文句言える相手がいるから、いいっか。」

⏰:08/10/31 12:10 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#232 [あかり]
そして、真夏日も続く中、学期末試験も無事に終了し、学校は夏休みに入った―

私は長期休暇を兼ねて、隣の県に住んでいる、いとこの姉の元を訪ねることにした。

黒田未央という人で、私は未央姉と呼んでいる。
美容専門学校生ということもあり、服装や髪型もお洒落で、自慢の身内だった。

⏰:08/10/31 12:22 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#233 [あかり]
一人暮らしの未央姉の部屋に、数日間お泊りをさせてもらうことになった。

未央姉の住んでいる街は、田舎育ちの私からしてみれば、断然に都会に見え、
彼女に色んなお店などを案内してもらう度、自分もいつかはこんな所に住みたいと憧れた。

買い物から帰宅して―
買ったものを整理しながら、未央姉は言う。

「あ、今日の夜は、あたしの彼氏とその友達と、その後輩とか、色々来るけん。」

⏰:08/10/31 12:31 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#234 [あかり]
「うん、分かった。
未央姉の彼氏、どんなんだろー。
写真もプリクラも見せてくれないんだもんっ。」

「ブッサイクだから、あんま期待しないでー!(笑)
あかりと同い年の子も来るよ。」

「本当?仲良くなろうっと。」

⏰:08/10/31 12:35 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#235 [あかり]
夜になり―
ピンポーン、とチャイムが鳴る。

「あ、来た来た。」
未央姉が玄関まで、そそくさと立ち寄る。

「いらっしゃーい。」
未央姉がドアを開けた瞬間、がやがやという声が部屋からも聞こえ出した。

⏰:08/10/31 12:39 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#236 [あかり]
「こんばんはー!」
「おじゃましまーっす!」
部屋に続々と人が入る。

入って来る人来る人が、お姉さん・お兄さんという感じがして、少し緊張した。

「あかり、これがあたしの彼氏。」
未央姉が紹介する男の人を見た。

⏰:08/10/31 12:47 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#237 [あかり]
「あかりちゃん、初めまして。」
ファッション雑誌に載っても、おかしくはないような風貌と身なりだった。

彼はいわゆるお兄系という系統で、全体を決めていた。

「あかりちゃん、高二なんだって?
そこにいる彼が、あかりちゃんと同級生だよ。」
彼氏の人は、一人の男の子を指差す。

⏰:08/10/31 12:54 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#238 [あかり]
私は彼と目が合った―

「こいつな、高校で同じ部活の後輩やったに。
俺は今年で卒業したけどな。」

「あ、初めまして。
木村あかりって言います。」
私はその男の子に向けて、自己紹介をした。

「…初めまして。
…堀之内悠介です。」
彼は私に視線を合わせることなく、ぼそぼそと言った。

⏰:08/10/31 13:05 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#239 [あかり]
「悠の奴、なかなかのイケメンやろぉ!?
でもなー、こんな風にシャイな奴やし、
高校も男子高やけん、彼女が出来んのよな〜。

あ、俺の名前秋人ね(笑)。」
買ってきたお菓子の袋を開けながら、秋人さんが説明する。

彼の言うように、悠介くんはとても整った顔立ちをしていた。

眼球の大きな目、高くてスーッとした鼻、分厚い唇、爽やかなオーラや服装。

私の学校に転校して来たら、間違いなくたくさんの女の子からの、熱烈アプローチを受けるだろうと思った。

⏰:08/10/31 13:16 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#240 [あかり]
その後、未央姉と秋人さんの馴れ初め話や、学校での出来事などを聞いたりしていた。

一時して、持ち込んだお菓子の量が予想以上に足りず、数人でコンビニまで買い出しを行くことになった。

未央姉は秋人さんと女友達と楽しそうに歩いていて、
私は同級生の悠介くんの元に近寄ってみた。

⏰:08/10/31 13:25 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


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