言葉
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#284 [あい]
抱きしめたまま、しゅうは話始めた。

「あい…お前が言いたい事はわかってる。彼女がいるのに、こんな事するなだろ?」



そうだよ…
しゅうには彼女いるじゃん。


「でも無理。やっぱお前の事好き。」

好き…。
しゅうからまたこの言葉が聞けるなんて。

「クリスマスの日から、あいの事ばっか。彼女と前みたいに戻ってきたと思ってたのに…。」

⏰:09/03/17 22:03 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#285 [あい]
「あい…好きだよ。」

そう言い、しゅうはあたしから離れて、じっとあたしを見る。


「彼女と別れる。」


「「でも、彼女の事好きなんじゃないの?」」



さっきそう言ってたじゃん。
彼女もいきなり、納得しないと思うよ。

「好き。ちゃんとまた好きになったよ。でも仕方ねぇじゃん。俺にとってお前は存在でけぇって、わかっちまったんだから。」

⏰:09/03/18 00:39 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#286 [あい]
「連絡するな。」

そう言い、あたし達はバイバイした。


連絡する…
そう言ったけど、しゅうからの連絡はなかった。

1週間…1ヶ月…
気づけば、4月になっていた。

しゅうは高校を卒業したな。


あたしから連絡した事もあった。
でも返事はこない、電話にも出ない。

どうして?

⏰:09/03/18 13:39 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#287 [ゆか]
気になる(→o←)

⏰:09/03/18 19:41 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#288 [彩]


頑張ってッ

待ってます゚+。(*′∇`)。+゚

⏰:09/03/18 22:34 📱:N04A 🆔:djgXPQj6


#289 [ゆきな]
がんばって
ヾ(^∇^)ノ

⏰:09/03/20 08:24 📱:P903iX 🆔:☆☆☆


#290 [あい]
>>287 ゆかさん

遅れてすいません
今から更新します

⏰:09/03/20 10:55 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#291 [あい]
>>288 彩さん

遅れてすいません
頑張りまーす

⏰:09/03/20 10:55 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#292 [あい]
>>289 ゆきなさん

遅れてすいません
頑張りますよー

⏰:09/03/20 10:56 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#293 [あい]
どうして連絡くれないの?
好きって言ったじゃん。
彼女とは別れるって。

まだ別れてないの?


あたしはずっと待っていた。
連絡きたら、やり直せたら今度こそ離さないって決めてたんだ。


でも、現実はそう甘くなかった。




しゅうを見たのは、休みの日だった。

⏰:09/03/20 11:02 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#294 [あい]
あたしは、しゅうの家に行こうとしていた。
何でもっと早く行かなかったんだろう。


そう思うけど、あの時は行くのが何故か恐くて、なかなかその行動ができなかった。

久しぶりに、この道を歩くな。
付き合っていた時は、何回も歩いてたな。


そう思っていた。


横を見た時、向かい側の歩道に見た事があるような、女の人が歩いていた。

⏰:09/03/20 11:10 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#295 [葵]
┏〇ペコリ

>>1-200
>>201-400

⏰:09/03/21 04:37 📱:SH906i 🆔:NJcnj.j.


#296 [あい]
あれ…?
あの子クリスマスに見た子だ。


しゅうの彼女だ。
もう別れたのかな?



何かクリスマスに見た時より痩せた感じがした。

よく見てみれば、様子がおかしかった。
ボーっとしているのか、力が抜けた感じで歩いている。

今にも倒れちゃいそうな…
その時だった。


「さやか!!」

⏰:09/03/22 01:15 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#297 [あい]
声のする方を見ると、走ってくるしゅう。
彼女は振り向き、しゅうが手を引っ張っている。

嫌がって動かない彼女。

あたしは…それを見ていた。
2人は、あたしに気づいていない。


2人の会話は聞こえない。
でも言い合ったような感じ。
彼女は…泣いていた。


しゅう…あたしここにいるんだけど。
気づいてよ。

⏰:09/03/22 01:17 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#298 [ゆか]
頑張って(ToT)

⏰:09/03/22 01:19 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#299 [あい]
別れてないの?
どうして一緒にいるの?

あたしに連絡くれなかった理由は、これ?
またあたしは1人で期待してたのかな…。



しゅう…あたしに気づいてよ。


「しゅ…う。しゅう!!」


あたしはしゅうを呼んだ。
そう、耳が聞こえるようになり、初めてあたしは声を出した。

しゅうって…

⏰:09/03/22 01:22 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#300 [あい]
>>298 ゆかさん

頑張ります

⏰:09/03/22 01:23 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#301 [あい]
しゅうがこっちを向く。
彼女もあたしを見る。

しゅうは、驚いた顔をしていた。


彼女がしゅうの手を払い、走って行ってしまった。


しゅうは、走っていく彼女を見て、あたしはしゅうを見る。


その状態が続く。

再びしゅうが、こちらを向き、歩いてきた。

「あい、何で?」

⏰:09/03/22 01:26 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#302 [あい]
「「全然連絡くれないから、しゅうの家行こうとしてた。」」


黙るしゅう。


「「何で連絡くれなかったの?彼女と何で一緒にいるの?別れてないの?」」

何も言わないしゅう。
あたしはジッとしゅうを見つめる。

そして、しゅうが言った事は、「ごめん。」の一言だった。


えっ?ごめんって?
……そっか。

⏰:09/03/22 01:29 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#303 [あい]
「「そっか。そうゆう事か。」」

何かバカすぎて、涙なんか出なかったよ。

「違うんだよ、あい。」


「「何が違うの?別れてないんでしょ?」」



悲しそうな顔をするしゅう。
何でしゅうが、そんな顔すんの?

「「好きって言ってさ、あたしずっと連絡待ってたのに。1人で期待して、バカバカしいよ。」」

「好きなのは嘘じゃないよ。」

⏰:09/03/23 01:57 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#304 [あい]
「「別れてないじゃん。しゅうは何がしたいの?わかんないよ…あたし、信じていいの?」」


「信じていい。でも、今あいつと別れられない。」


えっ?
言ってる意味がわからないよ。
何で別れられないの?


あたしを見てよ…
さっき声を出してしゅうを呼んだのに、言いたい事が言えない。

喋るのって、こんなに難しい事なんだな。

⏰:09/03/23 02:08 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#305 [ぐみ]
いつも見てまス

頑張って下さい

⏰:09/03/23 02:47 📱:F904i 🆔:sxSkB8Q.


#306 [あい]
>>305 ぐみさん

ありがとうございます
頑張ります

⏰:09/03/23 11:22 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#307 [あい]
「「意味わかんないよ。もういいよ。」」


あたしはそうしゅうに言って、その場を離れた。

しゅうは引き止めも、追いかけてもこなかった。

その夜、しゅうからメールが届いた。


【今日はごめん。会って話したい。】




しゅうと会う日。
仕事が終わり、駅前であたしは待っていた。

⏰:09/03/23 11:26 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#308 [彩]


頑張ってねッ(^・ェ・)

⏰:09/03/23 23:50 📱:N04A 🆔:KVNLKEvQ


#309 [あい]
>>308 彩さん

頑張ります

⏰:09/03/24 22:38 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#310 [あい]
ちょっと遅れて、しゅうは来た。

「ごめん、待った?ちょっと授業が延びちゃって。」

しゅう、ちゃんと美容師目指して学校行ってるんだね。


あたし達はお店に入り、適当に飲み物を頼んだ。



「ごめんな、あい。お前にちゃんと謝りたくて。話聞いてくれる?」

あたしは頷いた。

⏰:09/03/24 22:43 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#311 [あい]
「連絡しなかった事、謝る。ごめん。ずっと待っててくれたんだな。」

「「そうだよ。あたし、ずっと待ってた。」」


あたしは、しゅうに言う。


「俺、お前とまたやり直すために、彼女に別れ話したんだ。正直に話した。」

あたしは、机の上で光っているしゅうの携帯が気になった。

「「携帯鳴ってるよ。」」


するとしゅうは、画面を見て、電話に出る。

⏰:09/03/24 22:48 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#312 [あい]
「おう。」

誰だろう?

「今専門の友達といるから、後で行くよ。」


あぁ。彼女か。
専門の友達…嘘まで付いてる。


しゅうが電話を切ると、あたしは言った。

「「あたし、専門の友達じゃないよ。」」


するとしゅうは、ちょっと笑った。
あたしも笑った。


「お前といるって言ったら、大変だよ。」

⏰:09/03/27 00:03 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#313 [あい]
「「何で大変なの?」」

やきもち妬きなのかな?
そんな事を思っていて、あたしはしゅうに聞いた。


「そんな事言ったら、また手首切っちゃう。」


…えっ?
今何て?手首切っちゃう?

それって、リストカットだよね?
彼女は、そんな事する人なの?
あたしは、何も聞けなかった。

⏰:09/03/27 00:35 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#314 [あい]
「ビックリしただろ?」


あたしは首を振る。

本当はすごくビックリしてるけど。
ねぇ、どうしてなの?



「精神的にヤバいんだ、彼女。俺が、別れ話してからするようになっちまって。夜も、睡眠薬飲まなきゃ寝れない時だってあるし、ちょっと不安になると切っちゃうし。」


だから、別れられないのか。
やっと理由がわかったって思ったけど、何かが引っかかる。

⏰:09/03/27 11:37 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#315 [あい]
「だから、別れられない。」

「「しゅうは、それでいいの?」」

あたしはしゅうに聞く。


「「あたしとやり直せないよとかじゃなくて、ずっと彼女の傍から離れないの?それでしゅうはいいの?」」


「しょうがねぇだろ。俺が別れようとしたら、死のうのすんだぞ?ほっとけるかよ。本当に離れたら、あいつは確実に逝くよ。」

⏰:09/03/27 11:43 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#316 [あい]
ちょっと泣きそうなしゅう。
いつも態度でかくて、強気なしゅう。


今のしゅう、何か小さく見える。
ちょっと痩せた感じもするし。




「お前、この前俺の名前呼んだよな。」

⏰:09/03/27 12:58 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#317 [あい]
しゅう。

あたしは名前を呼んだ。
あの時、全然あたしに気づいてなかったしゅうに、気づいてほしかったから。



「すげー嬉しかった。」

そう言って、しゅうは泣き出した。
下を向くしゅう。


しゅう…泣かないで。
あたしまで泣いちゃうよ。

「本当驚いた…。」

⏰:09/03/27 13:03 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#318 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

⏰:09/03/27 17:15 📱:F03A 🆔:2DmTCpDE


#319 [我輩は匿名である]
一気に読んじゃいました!
すごい感動しました(T_T)
読みやすいし(´ω`)
これからも楽しみにしてます♪
主さんのペースで頑張ってください(^^)

⏰:09/03/27 19:34 📱:F03A 🆔:2DmTCpDE


#320 [あんり]
更新まってます

⏰:09/03/27 20:58 📱:SH905iTV 🆔:2YKvPxvc


#321 [彩]


頑張って!!

いつも更新お疲れ様ッ

⏰:09/03/27 23:24 📱:N04A 🆔:4a0J9lvA


#322 [あい]
>>319 我輩は匿名であるさん


ありがとうございます
頑張ります

⏰:09/03/27 23:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#323 [あい]
>>320 あんりさん

今からまたちょっと更新します

⏰:09/03/27 23:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#324 [あい]
>>321 彩さん

たくさんコメントありがとうございます

⏰:09/03/27 23:31 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#325 [あい]
「俺の勝手な思い込みだけどさ…あの時、名前呼ばれた時お前は…俺の事まじなんだって思った。」

鼻をすすりながら、話すしゅう。

「だけど、本当にごめん。」


泣かないでよ。
ごめんと言われ、あたしも涙が出てきてしまった。

好きって言ってくれたけど、やっぱりクリスマスの時に諦めとけばよかったのかな?

こんな風になるなら、諦めとけばよかったのかな?

⏰:09/03/27 23:37 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#326 [あい]
それから、しゅうから連絡はなかった。
当たり前だよね。

「ごめん。」

しゅうにそう言われたのに、なかなか諦められない。


あたしの中でしゅうって本当に大きい存在なんだって、わかったよ。



心配もしていた。
彼女がいつ何をするかわからない。
ビクビクしてるんじゃないかな?

心配だった…。

⏰:09/03/27 23:46 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#327 [あい]
「えー?それないわ。」

あたしは、かなに話した。
かなは、手話を結構覚え、あたしの言ってる事はほとんどわかるようになっていた。


「しゅう、てか彼女がありえない。」

「「どうして?」」



「どうしてって、手首とか切ってさ、しゅうの事脅してるようなもんじゃん?」

声が大きいかな。
周りの人も驚いてる様子。

⏰:09/03/27 23:54 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#328 [ちイ]
>>280-600

⏰:09/03/28 01:53 📱:SH905i 🆔:ztOkb26I


#329 [ひとみ]
続きめっちゃ気になります
更新頑張ってください

⏰:09/03/28 03:50 📱:SO705i 🆔:UHyMx2pQ


#330 [あい]
>>329 ひとみさん

ありがとうございます
今からまた更新します

⏰:09/03/28 10:37 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#331 [あい]
「しゅうは死ぬかもと思って心配だから、別れないんでしょ?手首切れば、しゅうは離れないって思ってんだよ。」


………。


「本気だったら、もういないでしょ。死ぬ気なんてないんだよ。ただの脅しだよ。」

「「でも、あたしはキッパリしゅうにごめんって言われちゃった。」」


するとかなが、あたしのほっぺをつねってきた。

痛い、痛いー!!

⏰:09/03/28 10:47 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#332 [あい]
「あんたバカじゃないの!?好きって言われたんでしょ?しゅうは、あいが好きなんだよ?あいも好きなんでしょ!何で引いちゃうんだよ!」


かなってこんなキャラだったっけ?笑
でもかなの言ってる事って間違ってないよね。

しゅうは、好きって言ってくれたし。
あたしは、しゅうが好き。


もうどうしようもないくらい、本当に好き。
かなの言葉が背中を押してくれた。

しゅうに、会いに行く。

⏰:09/03/28 10:55 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#333 [あい]
しゅうの家にあたしは行った。


ピンポーン…
………ガチャ。
出てきたのは、しゅうのお母さんだった。

「あなた…。」

あたしは頭を下げた。


「しゅういるけど、彼女もいるんだよね。」


彼女もいるのか。
…帰ろうかな。

「入れば?どうぞ。」

いや、帰っちゃダメだ。
あたしは中に入った。

⏰:09/03/29 18:27 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#334 [あい]
「耳、聞こえるようになったらしいね。よかったね。」

しゅうのお母さん、変わったかな?
何か、優しくなった。
そんな言い方よくないけど、優しくなった気がする。


「ありがとうございます。」とあたしは、口パクで言った。


……あれ?しゅうは?
あたしはノートに書き、お母さんに見せた。


【しゅう呼んでくれません?】

お母さんは首を振った。

⏰:09/03/29 18:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#335 [あい]
「今はちょっと待って。何か言い合いしてるみたいだから。何か今日、怒鳴って彼女が来てね。」

あたしはリビングで、しゅうを待った。


飲み物を出してくれたお母さん。

「あの時はごめんね。」

あたしは首を傾げる。


「しゅうから聞いたよ。あたし達が一緒に暮らすために、別れたって。それも、あいちゃんから振ったって。」


あたしは下を向く。

⏰:09/03/29 18:34 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#336 [ゆきな]
久しぶりにきたら
たくさん更新されてる
ほんとにこの小説好き

⏰:09/03/29 19:22 📱:P903iX 🆔:☆☆☆


#337 [ひとみ]
頑張ってください

⏰:09/03/29 23:45 📱:SO705i 🆔:eMKgfZ8Y


#338 [あい]
>>336 ゆきなさん

好きとか嬉しいな
またあとでちょっとですが更新します

⏰:09/03/30 00:29 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#339 [あい]
>>337 ひとみさん

ありがとうございます

⏰:09/03/30 00:34 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#340 []
一気に読んだ

何回泣いたか

更新楽しみにしてるんで
頑張ってください

⏰:09/03/30 00:39 📱:SH01A 🆔:OscRDZAI


#341 [あい]
>>340 さん


泣いたんですか!?
あらら〜

頑張ります
ありがとうございます

⏰:09/03/30 01:08 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#342 [あい]
「あたし、本当ヒドい事言った。別れてなんて、本当にごめんなさい。」


ごめんなさいって…


「あの時、あたしは自分の事しか考えてなかった。。一緒に住み始めてからも、最初はどこか寂しそうにしてて。あなたにも辛い想いをさせた。本当にごめんね。」


あたしは首を振った。

ごめんなんて言わないでください。
確かに辛かったけど、お母さんもお母さんなりに辛かったと思うし。

⏰:09/03/30 01:18 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#343 [あい]
「最近のしゅう大変そう。本当彼女、何をするかわかんない。」


その時、しゅうがリビングに入ってきた。

「あい、何で…?」


しゅうが後ろを向き、そこにいたのは彼女だった。

目が合う。

あたしは息を飲み込んだ。

彼女は、体に力が入っているのか。
今にも本当に倒れそうなくらい細々している。

⏰:09/03/30 01:25 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#344 [あい]
あの時…しゅうの事を呼んだ日。
あの時よりもさらに、痩せてしまっていて、手首は服で見えないけど…

あそこを切っているのか。


よく見てみると、首にも切った跡が何個かあった。




あたしをジッと見る彼女。
いきなり泣き出し、頭を抱える。


「おい、どうした?」

「いやぁぁぁぁぁ!!」

⏰:09/03/30 01:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#345 [あい]
叫びだした彼女。
しゅうが、頭にあった手をとり、手を握る。


「嫌だ!!離して!!」

暴れる彼女を必死に止めるしゅう。

「落ちつけよ。」



泣き止まない彼女。
しゅうがあたしの方を向く。

「悪い。帰って。」

「しゅう、帰れなんて…」

「うるせぇな。早く帰れ!!」

⏰:09/03/30 01:34 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#346 [あい]
お母さんがしゅうに何か言おうとしたが、しゅうは無視し怒鳴った。

あたしは、鞄を取りリビングを出た。


彼女とすれ違う時、彼女を少し見た。
泣きながら、あたしを睨んでいた。



家を出て、あたしは歩きながら自分の家に向かった。


彼女いつもあんななの?
しゅう大丈夫かな?

「帰って」の言葉。
あと怒鳴られたな。

⏰:09/03/30 01:40 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#347 [ぷーた]
初めまして!今、一気に読みましたとても読みやすいし内容が深くていいです更新がんばってください。楽しみにしてます

⏰:09/03/30 01:53 📱:SH906iTV 🆔:cH05L64w


#348 [彩]


この小説好きッ*゚

頑張ってね!!

⏰:09/03/30 10:03 📱:N04A 🆔:0nYqQvDk


#349 [あい]
>>347 ぷーたさん

応援ありがとうございます
また夜更新します

⏰:09/03/30 11:07 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#350 [あい]
>>348 彩さん

好きとかありがとうございます
また夜更新します

⏰:09/03/30 11:08 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#351 [あい]
ちょっと時間があるので




ビックリしたな。
しゅうに怒鳴られたの。

それにショックだった。
しゅうが彼女の手を握ってた。
しょうがないけどさ…


あたしが握りたいよ。

そんな事を考え、泣きながらあたしは歩いた。

⏰:09/03/30 15:51 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#352 [あい]
「あい!!」


しゅうだ。
後ろから声がする。


でも振り向きたくない。
泣いてるから、顔見られたくない。

「おい。」

腕を掴まれ…でもあたしは振り向かない。
涙が出てくるだけ。

しゅうがあたしの前に来て、顔を覗いてきた。

嫌だ…見ないで。

⏰:09/03/30 15:55 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#353 [あい]
「あいごめん。怒鳴ったりして。来てくれたのに、本当ごめんな。」

あたしは首を振った。
掴むしゅうの手を離そうとしたけど、離さないしゅう。


涙が止まらない。


そのまましゅうは、腕を引っ張り、あたしを抱きしめてきた。

「泣くんじゃねぇよ。お前バカかっ。」


泣き止んでと、頭を撫でてくるしゅう。
こんな事しちゃダメだけど、離れたくない。

⏰:09/03/30 15:59 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#354 [あい]
「あい、やり直そ?」


そう言ってきたしゅう。
あたしはしゅうを見る。


「やっぱお前じゃなきゃダメなんだよな。自分勝手でごめん。でも、あいと戻りたい。」

しゅうがキスをしてきた。
一瞬触れたぐらいのキス。


あたしはしゅうを見つめる。

⏰:09/03/30 16:02 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#355 [あい]
顔を近づけてきて、あたし達は何回もキスをした。

こんな事しちゃダメなのに…もう無理だ。


あたしとしゅうは、その日はそこで別れた。



やり直した?
よくわかんないけど、あたし達は毎日連絡を取っていた。

ある日しゅうに呼ばれ、しゅうの家に行った。


しゅうの部屋にいたのは、彼女だった。

⏰:09/03/31 02:11 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#356 [あい]
彼女…さやかちゃんは、あたしを見た瞬間、泣き始めてしまった。

泣き声が部屋に響く。


しゅう、何で呼んだの?
あたしはそう思っていた。


「さやか、泣きやめよ。話したいから、ちゃんと聞いて?」

嫌だと言い、座らないさやかちゃん。
しゅうが無理矢理座らせ、隣に座る。

「悪い、あい。何するかわかんないから、隣座ってるな。」

あたしは頷く。

⏰:09/03/31 02:16 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#357 [@y]
>>284-400

⏰:09/03/31 05:56 📱:D705i 🆔:coqljDlA


#358 [ひとみ]
あげ\(^O^)/

⏰:09/04/01 00:27 📱:SO705i 🆔:d97nVAf2


#359 [優]
めっちゃ泣きました

これからも
頑張って下さい

⏰:09/04/01 02:05 📱:F703i 🆔:Om2uH1cM


#360 [あい]
>>359 優さん

ありがとうございます
今からまた更新します

⏰:09/04/02 00:19 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#361 [あい]
「お前がこうなっちゃったのは、いつからだっけ?」


しゅうが彼女に聞く。
彼女は、しゅうの肩をずっと軽く殴っていた。

「いつからだっけ?」


でもしゅうは聞く。
ポロポロ流れる彼女の涙。何故か見てると胸が痛くなった。

「俺が1回別れ話してからだよな。」


止まらない涙。
彼女は泣き続けていた。

⏰:09/04/02 00:24 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#362 [あい]
これからしゅうが言おうとしてる事はわからない。

でも彼女は、何か感じとっていたのかな?


「お前は手首切るよな。何でそんな事すんの?」



まだ肩を殴っている彼女。
見ているのが辛かった。

あたしは何をやってるんだろう。
ただ座って見てるだけで…何かしなきゃ。

でも…何もできなかった。

⏰:09/04/02 00:29 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#363 [あい]
「さやか答えて?」

聞いてるしゅうも辛そう。


殴るのを止めた彼女は、しゅうにキスした。
あたしはビックリした。


ダメだ。これもしょうがないって思わなきゃ。
思わなきゃ…


「だってこうでもしないと、しゅう離れていっちゃうもん。」
口を開いた彼女。

彼女は着ていたロングTシャツをめくり、手首の傷を見せてきた。

⏰:09/04/02 00:39 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#364 [あい]
すぐにしゅうが隠したけど、ものすごい量の傷だった。


首に巻かれている包帯。
机に置いてあるカッター。

あたしを見る彼女。
あたしは、なかなか目を合わせる事が出来なかった。

「しゅうは、あたしが切れば絶対離れないでくれる。あたしは、しゅうがいないとダメなの。あんたなんかに渡さない。」


あたしは携帯で文を打ち、彼女に見せた。

⏰:09/04/02 00:49 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#365 [我輩は匿名である]
初めて読ませてもらいました

一気に読んでこの時間
でも、時間忘れちゃう位真剣に読ませてもらいました

ドキドキしたり、主さんと同じキモチになって
喜んだり泣いたりしました

しゅう君、うちのチビと同じ名前でなんか嬉しかったです

うちのチビもしゅう君みたいに優しくてかっこいい男の子になって欲しい

主さんの幸せを願って
読ませてもらいます
頑張って下さい

⏰:09/04/02 03:08 📱:F01A 🆔:HGaj4Ulg


#366 [あい]
>>365 我輩は匿名であるさん


お子さん、しゅうって名前なんですか?
あたしも嬉しいんですけど


少しずつですが
更新してくんで読んでください

⏰:09/04/02 12:46 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#367 [あい]
【あたし、しゅうが好きです。】


【何回も諦めようとした。でも無理だった。あなたは、切ればしゅうは離れないでいてくれるって思ってるんだよね。それは間違ってるよ。】



何でよって言ってきたから、あたしはまた文を打つ。

【好きなら、もっと違う事で傍にいてくれるようにしなよ。自分も相手も傷つけないで、違う事で。】

【しゅうは、あなたの隣にいて幸せそう?】

⏰:09/04/02 12:58 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#368 []
こんにちは。
一気に読みました。
主さんはとても優しい方ですねしゅうさんと幸せになってもらいたいです。
私の知り合いでも、彼女がパニック障害を持っていて、別れ話をすると、包丁をも持って「別れるくらいなら○○を殺して私も死ぬ」
と発狂して普通に会話にならないそうです
その親からは結婚してくれって頼まれたらしくて
彼も結婚するしかないのかなってなんか鬱みたいになってしまって。

私は彼が幼なじみだから
心配で辛いです
関係ない話ですみません

でも主さんとしゅうさんには幸せになってもらいたいです!!
応援してます

⏰:09/04/02 17:36 📱:P905i 🆔:☆☆☆


#369 [あんり]
毎回見てます
続きが気になる

⏰:09/04/02 23:14 📱:SH905iTV 🆔:1zE.i/tg


#370 [あい]
>>368 さん

コメントありがとうございます
応援も嬉しいです


さんの幼なじみは大丈夫なんですか
彼女も彼女で心配ですが、鬱になってしまったその彼も心配ですね

⏰:09/04/03 02:12 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#371 [あい]
>>369 あんりさん

ありがとうございます

今から更新します

⏰:09/04/03 02:13 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#372 [あい]
文を読み終わった彼女は、しゅうを見て聞く。

「しゅうは、何であたしの傍にいてくれるの?」

「さやかが心配だからだよ。」


「しゅうは、あたしの事好き?あたしと一緒にいて幸せ?」


しゅうは何も答えず、彼女を見ていた。

「何でよ…」

泣き出す彼女。もう、彼女の体はボロボロだった。
見える傷跡がボロボロって事を表してた。

⏰:09/04/03 02:17 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#373 [あい]
「やだよ。しゅう、離れないで。いなきゃ嫌だ。」

必死でしゅうにしがみつく彼女。
しゅうは今にも泣きそうな顔。


「さやか…本当ごめん。もう無理だよ…俺…」

泣きながらもちゃんと話すしゅう。

「俺が毎日考えてんのは、さやかじゃない。あいなんだ…クリスマスの時から。こいつじゃなきゃダメなんだ……本当ごめん。」


泣き崩れる2人を、あたしは見てる事しかできなかった。
…入っちゃいけない気がした。

⏰:09/04/03 02:23 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#374 [あい]
「何でしゅうが泣くの?そんな好きなの…?」


下を向きながら頷くしゅう。
彼女は、机にあったカッターを手に取った。

でも刃を出すわけでもなく、ただ見つめている。


鼻で笑い、もういいよって言った彼女。
しゅうが顔を上げる。

「でもさ、また切っちゃいそうになったらどうすればいいの?」

困った感じのしゅうを見て、あたしは文を打ち、彼女に見せた。

⏰:09/04/03 02:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#375 [あい]
【あたし達を呼んでください。そしたら行きますから。】

「えっ?」


キョトンとする彼女。
あたしはまた文を打つ。

【なんなら止められるまで行きますから。】

笑う彼女。

「しゅうと別れなくていいよとかは、言わないんだ。」


あたしはちょっと困った。

「あんた、いい奴だね。」

⏰:09/04/03 02:33 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#376 [あい]
「今ね、切りたくてたまんないの。自分じゃ止められないの。頭がおかしくなっちゃうの…。」


また泣き出しそうな感じ。手首を押さえ、必死で我慢している。

「しゅう…好きなんだよ、本当に。」

彼女の目からは涙が流れる。
いつもいつも泣いてるからか、彼女の目は腫れて痛々しい。

ジッとしゅうを見つめる目は、本当凄かった。
彼女の気持ちが伝わってくると言うか…
本当に胸が痛かった。

⏰:09/04/03 02:39 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#377 [あい]
「あたしといて、幸せじゃないなら意味ないよ。しゅう、もういいから。」

本当にごめんと言い、しゅうは頭を下ろす。
あたしも一緒に下ろした。




彼女を家まで送り、彼女が家に入ろうとした時だった。

「今までごめんね。」

謝ってきた彼女。

「それと、ありがとう。」

あたしの顔を見て言う彼女の表情は寂しそうに笑ってた。

⏰:09/04/03 02:43 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#378 [あい]
彼女はすぐに、精神科に通う事になった。
時々、あたしとしゅうも付いて行った。

少しずつだけど、彼女は自然に笑うようになり、自分を傷つける事も少なくなった。


自分を傷つけそうになった時は、あたしを呼んできた。
家族も必死で止めている。

ただ、彼女は絶対にしゅうを呼ばなかった。
あたしを呼んでも、しゅうは連れてこないでと。

自分を見て、しゅうに嫌な事を思い出させたくないからと。
そう彼女は言っていた。

⏰:09/04/03 02:49 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#379 []
>>200-500

⏰:09/04/03 14:54 📱:SH905i 🆔:cf7Qg59E


#380 [ぷーた]
続き気になる〜

⏰:09/04/03 20:04 📱:SH906iTV 🆔:2VHxfz1k


#381 [あい]
>>380 ぷーたさん

今から更新します

⏰:09/04/03 23:02 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#382 [あい]
「ごめんね。あたしのせいで。でも言っとくけど、あんたはあたしからしゅうを奪ったんだよ。あたし、一応彼女だったんだから。」

笑いながら文句を言ってきた彼女。

「でも、あたしといるより全然いいのかもね。あたしはしゅうを悲しませるだけだし。」



手首を見つめ、話す彼女。

「やり方間違ってた。傍にいてほしいなら、違う事でだよね?」

あたしは頷く。

⏰:09/04/03 23:08 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#383 [あい]
「あたし頑張る。このいかれた頭もちゃんと治す。…あんたも、しゅうと頑張ってよね。」






「さやか大丈夫だった?」

あたしは頷き、しゅうと腕を組む。
しゅうは、家の前で待っててくれたんだ。

あたし達はやり直した。
いろいろあったけど。


もうしゅうを離さない。

⏰:09/04/03 23:12 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#384 [あい]
しゅうは専門生活で忙しい日々を送っていた。

でも、あたし達はうまくいっていた。


あたしは家族から物凄く反対されたけど、一人暮らしを始めた。

施設から近い、家からも近いとこという条件。

だからしょっちゅう、ママが来たりたくみが来たり。


しゅうには合い鍵を渡してあり、しゅうはよく学校帰りに寄って、あたしの帰りを待っていてくれた。

こんなあたしの幸せな日々。

⏰:09/04/03 23:18 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#385 [あい]
「お」

「…お」

「じゃあ、最初から言ってみ?」



「あ…いうえお…」


あたしは喋る練習を始めた。
しゅうが教えてやるって言ってくれて。

しゅうがご飯を食べに、遊びに、泊まりにって。
家に来た時には絶対練習していた。

「いいじゃーん。」

しゅうは褒めたあと、必ず頭を撫でてくれる。
それがすごい嬉しかった。

⏰:09/04/04 01:19 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#386 [あい]
あたしは、今まで練習をしようともしなかった。

変な声が出るんじゃないかって…
すごくそれが嫌で、自分でもそんなの聞きたくなかった。

でもしゅうは、そんな気持ち無くしてくれる。

小さい時、あたしは喋れてたんだから。
自信持って練習が出来ていた。



本当…しゅうはすごいよ。

⏰:09/04/04 01:25 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#387 [あい]
気づけば、しゅうはあたしの家に住み着いていた。

2年生になり、就職先の美容室も決まった。
卒業もし、仕事を始めたしゅう。



あたしは、そこの美容室に通うようになった。
まだカットは無理だけど、いつかしゅうに担当してもらうんだ。

働いてるしゅうの姿を鏡越しから見ていると、かっこよくてやばかった。

テンパってウロチョロしているかわいいしゅう。
またまたあたしは、しゅうを知っていく。

⏰:09/04/04 13:47 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#388 [あい]
月日は過ぎ、あたしはいつも通りしゅうと家を出て、仕事に向かった。

その日は2人して体調が悪かった。


風邪かな?
仕事中、かなり気持ち悪くなり、あたしはトイレに行った。



家に帰っても気持ち悪い。
しゅうがあと少しで帰ってくるのに。


そんなのがずっと続いた。



これ………つわり?

⏰:09/04/04 13:57 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#389 [あい]
「おい、大丈夫か?」

ベッドで横になるあたしを、心配するしゅう。


つわりかな?
でもしゅうに何故か言えない。
何て言えばいいの?


毎日帰ってきたら、早くカットしたいな。
今日仕事でね〜…って楽しそうに話すしゅう。



何か言いづらかった。

「明日病院行く?明日店休みだし、付いてくよ?お前も明日は仕事休め。」

⏰:09/04/04 14:05 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#390 [我輩は匿名である]
感想とかで、すごく読みにくい。アンカ使ったり、感想板つくってオーダーしたら、どうですか?わかりやすい文章なのに、感想や上げで見にくいのがもったいない。

⏰:09/04/04 15:21 📱:F906i 🆔:UEGkgAVU


#391 [あい]
>>390 我輩は匿名であるさん


すいません
感想版作りました。
みなさんもこちらにお願いします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4340/

⏰:09/04/05 00:27 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#392 [あい]
翌日、しゅうはまだ寝ている。

あたしは準備をし、1人で家を出た。
向かったのは、産婦人科。

名前を呼ばれ、診察が始まった。

「ズボンと下着を脱いで、こちらに来てください。」


診察中、目を閉じた。
しゅうの顔ばかり浮かぶ。


あたしは結果を待っていた。

⏰:09/04/05 11:47 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#393 [あい]
「ご懐妊ですね。」

えっ…それって妊娠してるって事だよね。
あたしは頭が回ってなく、妊娠してるの?って心の中で先生に聞いていた。

「見てください。この小さいのが…」

モニターを見て、あたしは気づいた。

赤ちゃんがいる。
本当に小さいけど、あたしとしゅうの子だ。


病院を出て、携帯を見ると、しゅうからメールが届いていた。

【どこ?】

⏰:09/04/05 20:57 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#394 [あい]
帰らなきゃ。
しゅうに話さなきゃ。

あたしはまっすぐ家に向かった。


「どこ行ってたんだよ!起きたらいねぇし、心配したんだぞ?」

テーブルを見ると、ご飯が並んでいた。
作ってくれてたんだ…
本当にしゅうは優しいな。

「「ごめんね。病院行ってた。」」


「病院行ったの?俺も付いていったのに。で、何だったの?」

とりあえず、あたし達はご飯を食べた。

⏰:09/04/05 21:03 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#395 [あい]
「「妊娠してた。」」

しゅうが丁度食べ終わった時に、あたしは言った。

タバコを加えていたしゅうは、机にタバコを置く。

「えっ?まじ?」

かなり驚いているしゅう。
まぁ、誰だって妊娠してるって知らされたら驚くよね。

「「10月に産まれるよ。」」


あたしはお腹に手をやる。

⏰:09/04/06 20:14 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#396 [あい]
「あい、俺たちの子産んで。てか、産めよ。なっ?」

何この上から目線。
でも、嬉しくてたまらなかった。

「全然気づいてあげれなくてごめんな。俺、仕事始めたばっかだけど、ちゃんと育てるから。」


あたしの隣に来て、お腹をさするしゅう。

「やべぇ。赤ちゃんか。」

嬉しそうに言うしゅう。



早く会いたいな〜…

⏰:09/04/07 00:16 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#397 [あい]
しゅうのお母さんは、すぐに了承してくれた。

あたしの親は大変だった。
ママは泣きながら喜んでいたけれど、大丈夫なのかって言い続けてたし。

普段あまり喋らないパパは、もっと喋んなくなり。


普段仲いいのに、あいさつにしに行った時のしゅうは、本当に緊張していた。

今思うと、あの時のしゅう、本当に可愛かった。

2人で責任持って育てる。
それを約束し、あたしの家族も了承してくれた。

⏰:09/04/07 00:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#398 [あい]
「「あの一言、嬉しかった。」」


「はっ?何?」

「「絶対にあいの事も、産まれてくる子の事も幸せにしますって言うの。」」

そう…しゅうは、あたしの親にそう言ったんだ。

本当に嬉しかったんだ。

「恥ずかしー!!」

頭をかきながら、照れてるしゅう。

あたし達は、手を繋ぎ帰った。

⏰:09/04/07 00:35 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#399 [あい]
あたしとしゅうは、すぐに籍を入れた。

結婚式。
あたしはずっとウエディングドレスに憧れていた。
いつかあれを着て結婚したいって。


でもそんな余裕などない。
生活は毎月ギリギリだし、赤ちゃんだって産まれる。

結婚式は無理だったけど、あたしは幸せ。

しゅう…初めての彼氏との結婚。
そして、その人との赤ちゃん。

⏰:09/04/08 02:00 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#400 [あい]
「どっちに似るだろうな?」

「「しゅうに似たら、言葉づかい悪くて困っちゃう。」」


こんな話や、性別はどっちかなとか。
毎日赤ちゃんの話。

早く会いたいね。
この事を1番言ってたかな。


しゅうは、タバコをやめた。
赤ちゃんが産まれるまで禁煙をするって事だったけど…

「いや。なんならやめる。子供の体に悪いし、あいだって。」

⏰:09/04/08 02:05 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#401 [あい]
そう言って、しゅうは禁煙を始めた。
でもやっぱり吸いたいのか、落ち着きがない時がある。

それを見ると、笑ってしまう。
我慢してるなって。
それにかわいいなって。


見ててあたしは思っていた。

"しゅうはいいパパになる"




あたしは、喋る練習を続けていた。

⏰:09/04/08 02:08 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#402 [あい]
「あい、赤ちゃん産まれたらさ、どっちの事先に呼ぶかな?」

あたしは「マ…マ。」

ってしゅうに言った。


あたしは紙に書いてある言葉を喋っていた。

「おはようございます。」
「すいません。」


その時、しゅうが抱きしめてきた。

「しゅ…う?」

「お前頑張ってるな。喋る練習も、仕事も。」

⏰:09/04/08 16:59 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#403 [あい]
「俺さ、あいに辛い想いすげぇさせてきた。ごめんな?」

「いいよ。」

あたしがしゅうに言うと、しゅうは強く、強く抱きしめる。


「俺まだ美容師になったばっかだし、結婚式もあげさせてやれなかったけど、俺絶対幸せにするからな。」

あたしは頷く。

「だからお前もずっと、俺の隣にいろよ。」

また上から口調。
何でこんな命令形なんだろうね。

⏰:09/04/08 17:05 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#404 [やん]
更新待ってまぁす

⏰:09/04/12 17:57 📱:N706i 🆔:Jyvkl1Q.


#405 [ウタ]
この小説大好きです
ひそかにズット読んでました
頑張ってください。

⏰:09/04/12 19:48 📱:SH904i 🆔:NjY8Nd52


#406 [あい]
>>404 やんさん
>>405 ウタさん


更新してなくてすいません
最近忙しくて
でも必ずまた更新するので見てください

⏰:09/04/13 08:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#407 [あい]
俺様?ではないけど、この俺に付いて来い!
こんな感じがあたしは大好きだ。

耳が聞こえない事で、人と付き合う事を勝手に無理と決めていた自分。


好きな人が出来てもどうせ無理だろうって。
そんな感じで諦めた人だっていた。

でもしゅうは違った。
この人はあたしを好きでいてくれてる。



結婚…赤ちゃん…
本当に幸せ。

あたしは、あんな事…
あんな事起こるなんて予想もしてなかった。

⏰:09/04/18 01:38 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#408 [あい]
それからのあたしは、5月いっぱい仕事をして、6月から休み、出産まで過ごしていた。


朝は朝食を作り、一緒に食べ、しゅうは仕事へ。

それからのあたしは、家事ばかりだ。
時々ママが来たり、しゅうのお母さんも。

手伝いなんかもしてくれていた。



妊婦だからかな?
わかんないけど、妊娠中は眠くてお昼寝してたり。

夕食を作り忘れて、しゅうに怒られたりなんかも。

⏰:09/04/18 01:48 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#409 [あい]
あっという間に9月。
あたしのお腹は大きくなり、本当にもうすぐで産まれる。

性別をあたし達は聞かなかった。
やっぱりお楽しみにしたかったから。


しゅうがお腹を触ったり、声をかけた時、トンって…
赤ちゃんがお腹を蹴るんだ。
本当元気に育っている。



産まれるまであと少しだ。

⏰:09/04/19 01:56 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#410 [あい]
10月に入り、事件は起きた。

その日は久しぶりにあたしの家族とご飯を食べると言う事で、あたしは実家に帰っていた。


しゅうは仕事が終わったら来るはずだった。

【今から行くな。】

このメールが着てから、かなり待ったけど…

…おかしい。
しゅうが来ない。

メールを送ったけど、返ってこない。
たくみに電話をかけてもらったが、通じない。


何をしてるの?
今どこにいるの?

⏰:09/04/19 02:07 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#411 [あい]
あたしの携帯が鳴った時、あたしは嫌な予感がした。

電話だったから、たくみが取る。


「はい。はい。」

誰?

「場所はどこですか?」

場所って?たくみはだれと話してるの?
電話を切り、たくみがあたしを見る。


「落ち着いて聞け。しゅう君が事故った。多分、ここに向かってる時だな。」

事故?何で?
嘘でしょ?

⏰:09/04/19 02:14 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#412 [あい]
たくみの話はこうだった。

あたしの携帯にかけてきたのは警察の人。
しゅうの携帯から、あたしにかけてきた。


車との衝突らしい。
車の持ち主は負傷だが、しゅうは意識不明で病院に運ばれた。


さっきメール送ってきたばっかなのに。

あたしは震えが止まらなくなり、座り込んだ。
涙も出た。

「行かなきゃ…。」

あたしは言い、パパに車を出してもらうよう頼んだ。

⏰:09/04/19 02:22 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#413 [あい]
ママの手を借り、立ち上がった時だった。

………っ!!!


いきなりの事だった。
お腹が…痛い。

嘘?産まれる?
まだ予定日より全然早かった。


ものすごい痛み。
またあたしは、座り込んでしまい、動けない。

たくみに持ち上げられ、車へと移動した。



どこに向かってる?
病院だよね。
着いたのは、あたしがいつも通っているとこだった。

⏰:09/04/19 11:42 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#414 [あい]
違う。
しゅうがいる病院はここじゃない。

あたしはたくみの腕を掴み、必死に言った。


「しゅうのとこ。しゅうのとこに行かせて…」って。


「バカな事言うなよ。赤ちゃん産まれんだぞ。」

お腹が痛い…
でもあたしは必死に首を振る。

しゅう…しゅうに会いたいよ。


「今しゅう君のとこ行ったら、お前と赤ちゃんが危ねぇだろ。」

⏰:09/04/19 11:45 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#415 [あい]
「お前が運ばれた後、俺と父さんで、しゅう君のいる病院行くから。」


病院の入り口に看護婦さんが何人かいて、あたしはそのまま病院の中に。

ママも付いてきた。



「あい、頑張って。」


激痛に、ものすごい汗。
あたしは痛みをすごく訴えた。

どれくらい時間が経っただろう。

あたしは足を開き、産む体制になっていた。

⏰:09/04/19 11:52 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#416 [あい]
何て言っていいのかわからない。
ときかくすごい汗をかいた事、覚えてる。

何時間あたしは、頑張っていただろう。


赤ちゃんの声が聞こえた時、一安心。
初めての出産。

男の子だった。



顔を見た時、しゅうの顔が思い浮かんだ。

しゅう…しゅうはどうなったのだろう。

これではしゅうのとこには行けない。

⏰:09/04/20 01:11 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#417 [あい]
パパとたくみが病院に来て、赤ちゃんの顔を見た後、ベッドに寝るあたしの前にパパが来た。

しゅうの事話されるな。


どうか…どうか無事でいて。

あたしはそれだけを祈っていた。

パパが口を開き話を聞く。

あたしは話を聞き終わったあと、何も言わなかったし、手話で何か言おうともしなかった。


だって、しゅうが…

しゅうの意識が戻ってないって言うんだもん。

⏰:09/04/20 01:20 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#418 [あい]
気づけば、あたしは退院する日になっていた。

あたしはすぐに、しゅうがいる病院に連れてってもらった。


早く…早くしゅうに会いたいよ。

赤ちゃんが産まれてから、あたしが退院するまでの間も、しゅうが目を覚ましたと言う報告はなかった。



あたしは心の中で思っていた。
あたしが行けば覚ましてくれるんじゃないかって。

⏰:09/04/21 00:41 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#419 [あい]
自信があったのかどうかは、今ではよくわからない。

でも、そうあってほしいって思ってたんだ。
しゅうは目を覚ます…


病室の前に着いた時、あたしは深呼吸した。

大丈夫…大丈夫だ。
赤ちゃんを抱き、あたしはノックした。

出てきたのは、しゅうのお母さんと再婚相手。
あたしは、頭を下げる。


「退院したんだ。どうぞ入って。」

あたしは、中に入った。

⏰:09/04/21 00:55 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#420 [!]
頑張って

⏰:09/04/22 07:58 📱:F902iS 🆔:☆☆☆


#421 [あやな]
しゅう君
ドラマみたいな展開ですね
頑張ってください

⏰:09/04/22 08:17 📱:F905i 🆔:qr1G1xhg


#422 [我輩は匿名である]
しゅうー(;´д⊂)

主さんやしゅう君、赤ちゃんみんなが幸せになれますように

頑張って下さい

⏰:09/04/22 08:23 📱:F01A 🆔:S4L1gEHQ


#423 [あい]
>>420 !さん

ありがとうございます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4340/

⏰:09/04/22 11:29 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#424 [あい]
>>421 あやなさん

ありがとうございます
頑張ります


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4340/

⏰:09/04/22 11:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#425 [あい]
>>422 我輩は匿名であるさん

ありがとうございます
頑張りますね


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4340/

⏰:09/04/22 11:31 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#426 [あい]
一歩、一歩、しゅうに近づく。
ベッドに着き、ゆっくりとしゅうの顔を見る。


あたしは一気に涙が出た。
顔は傷だらけ。
腕にも傷。

痛々しい姿。


マスクをしているしゅう。
あぁ…本当にしゅうだ。

起きるまでしゅうの手を握っていたかった。

でも痛いだろうなと思い、握れなかった。

⏰:09/04/22 11:37 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#427 [あい]
あたしはしゅうの前に赤ちゃんを。

しゅう…赤ちゃん産まれたよ。
男の子だよ。
ねぇ起きてよ。

目覚ましてよ。

あいって呼んで……


あたしは心の中でしゅうに話かけてた。

泣いて声が出なかったし、まだそんな上手に話せないし。



だから、心の中でずっとしゅうに話かけてた。

起きて……

⏰:09/04/22 11:41 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#428 [あい]
あたしが行けば覚ましてくれる。
そう思ってたけど、しゅうは目を開かなかった。

あたしは毎日毎日、病院に行った。
赤ちゃんも一緒に。

でも目を開けない。

手がピクッと動くかも!
そう思って、ずっと手を見てる時もあった。


でも動かない。

いつも通り夕方になった。
帰らなくちゃ。

⏰:09/04/22 11:49 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#429 [あい]
部屋を出る時、ドアを開けた。
あたしはもう1度振り返る。


目開けてないかなって…開いてないや。
明日ねって心の中で言った時だった。


「あい…」



えっ?あたしは振り向いた。
しゅうが呼んだ。

あれ?でも目は開いていない。

空耳かな。
でもあたしは、しゅうのとこに戻った。

⏰:09/04/22 21:38 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#430 [あい]
しゅうを見ると、ゆっくり…ゆっくりと目を開けるしゅう。


「あい…」

空耳。空耳なんかじゃない。
しゅうが目を覚ました。

あいって、呼んでくれたよ。

あたしは嬉しくて
嬉しすぎて涙が出た。



片手でしゅうの手を握る。

「痛っ!!痛ぇよ…バカ。」

⏰:09/04/24 00:49 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#431 [あい]
傷があるのに、あたしは…。

赤ちゃんを抱いてるため、手話が出来ないし、涙が出て話せないし。

だからあたしは、顔の表情でごめんと伝えた。


きつそうに、笑うしゅう。

ゆっくりとしゅうは、手を上げ、赤ちゃんに触れようとした。

あたしはしゅうに赤ちゃんを近づかせ、見せる。



触って、しゅうは嬉しそうに、泣きそうになって笑っていた。

⏰:09/04/24 00:53 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#432 [あい]
「やべぇ。まじ可愛い。」

あたしはゆっくりと
「男の子」と伝えた。


紙にあたしは書いた。

しゅうの事故の日、病院に向かおうとした。

その時にお腹が痛くなり、あたしも病院に。

そして産まれた事。



産まれた後、退院した後もしゅうは目を覚まさなかった事。


何行書いたかな?

しゅうの前に出し、しゅうはそれを読んだ。

⏰:09/04/24 01:00 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#433 [あい]
「あい、ごめんな。心配かけて。お前も、産まれてくるって時に傍にいれなくてごめんな。」


ゆっくりとマスクを取り、あたし達に手を伸ばすしゅう。


片方のあたしの手を握るしゅう。


「俺ならもう大丈夫だからよ。お前ら置いて逝くかよ。」


もういっぱい泣いた。
かっこよすぎだよ、しゅう。

かっこいいよ…パパ。

⏰:09/04/24 19:28 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#434 [あい]
それからのしゅうは、どんどん元気になり、傷も治ってきて、退院した。


そして3人での生活が始まった。


あたし達の子は
「晃」ひかると言う名前に決まった。


しゅうが入院中に、晃がいいと言う。
あたしもそれで納得だ。

しゅうも仕事に復帰し、あたしも仕事をまた始めた。
そう、あの施設で。

⏰:09/04/26 10:59 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#435 [あい]
晃は日中、あたしの実家で預かってもらっている。

時々、しゅうのお母さんちでも。

しゅうて出会って、本当にいろいろあった。

初めての出会い。
あたしがぶつかって、あたし達は出会った。

彼女がいるのに、いると言う嘘。
始めた手話。

クリスマス、あたしに教えてくれた場所。

告白。お正月にあたし達は付き合った。

不安、喧嘩もいっぱいした。

⏰:09/04/26 11:05 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#436 [あい]
文化祭でのダンス、そしてキス。

しゅうの家族の事。


あたしの手術。

そして別れ…

新しい生活。


久しぶりに再会した時に知った事。
しゅうは、元カノとよりを戻していた。

悲しみ、そして涙。

声を出した事。やっぱり最初に呼ぶのはしゅうだった。


リストカット、しゅうが彼女と別れない理由。

⏰:09/04/26 11:09 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#437 [あい]
よりを戻す。
2人暮らし。

妊娠…そして結婚。
交通事故…そして新しい命。


あたし達の子供、晃。


本当にいろいろあった。
ありすぎだ。



部屋にある写真。
2人ばっかだったのが、今は3人で写っているのばかり。

⏰:09/04/26 11:13 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#438 [あい]
言葉ってすごいよね。
日常生活で普通に出す言葉。

「ありがとう」「ごめんね」
「おはよう」「おやすみ」


普通の事だと思うけど、その一言一言がとても大事って事が、耳が聞こえるようになり、話す練習をするようになり、あたしは気づいた。


そして「しゅう」
好きな人の名前を呼べる事が、こんなに嬉しい事だって事…

周りのみんな、そしてしゅうに出会って、あたしは学んだよ。

⏰:09/04/26 14:12 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#439 [あい]
声を出すのが、話す練習をする事も嫌だったあたし。

それを変えてくれたのもしゅうだった。

「あい、愛してる。」

「あたしも…あいしてる。」


言われたの初めてであれば、言ったのも初めてだ。

しゅう…あなたはあたしに、初めての事ばかり教えてくれた。

⏰:09/04/26 15:22 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#440 [あい]
「じゃあ行ってくるな。」

「いってらっしゃい。」

毎日しゅうを見送る。
あとからあたしも家を出て、施設に行く。


「おはようございます。」

今日もいろんな事を話す。
そして練習する。

いろんな言葉を…



しゅう…ありがとう。



言葉…

【完】

⏰:09/04/26 15:26 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#441 [あい]
2月からこの小説を更新させてもらい、今日終わりました。

みなさんからのコメント、凄く凄く嬉しかったです。


なかなか更新してなかった時もありました。

待っていてくれた人達…ごめんなさい。


みなさんが読んでくれて、応援してくれて。
本当にありがとうございました。

あたしは今日も話す練習をしています。

晃の世話もしています。

⏰:09/04/26 15:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#442 [あい]
晃は今年の10月で1歳になります。

まだですが、毎日元気で可愛い晃君です。



しゅうもあたしも、仕事は順調であり、でもあたしは5月いっぱいで施設を辞める事になりました。

家の事を中心に、晃の世話中心にする事にしました。


3人とも毎日、楽しく、幸せに暮らしてます。


みなさん本当にありがとうございました。

⏰:09/04/26 15:34 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#443 [あい]
1000までいかなかったため、よければコメントなど感想がありましたら、よろしくお願いします。


返事など遅れたりする事あると思いますが…。


では、あいでした♪

⏰:09/04/26 15:36 📱:F706i 🆔:☆☆☆


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