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#201 [t]
そう言えばこの数年で友紀はどれだけの金を俺に使ったやろ
その金はどこから?
まさか?
一瞬にしてさやかの事が頭に過ぎった
(あかんあかん!考え
たらあかん)
:09/06/11 21:35 :F906i :4t8z7rxs
#202 [t]
俺はまだ知らんかった
この日のやりとりを
さやかに見られとったとは。
そしてさやかは今1人の男に貢いでると言う事も。
性奴隷のようにされとると言う事も。
:09/06/11 21:36 :F906i :4t8z7rxs
#203 [t]
いや正確には貢いでた。
過去形。
でも払えなかった分があるからと
今必死に体を売って埋めていると言う事。
でもまだ体の関係は切れてないと言う事も。
:09/06/11 21:37 :F906i :4t8z7rxs
#204 [t]
そしてその日も友紀は、けして安くは無い酒を入れてくれようとした
でも今日は、と入れさせんかった
いつもの用に営業終了時刻が来て
最後のコールを歌ってしめた。
:09/06/11 21:42 :F906i :4t8z7rxs
#205 [t]
『んじゃおつかれ〜』
うぇ〜い。の下りが終わった後
いつの間にか、かいも
転がりこんどる状態の家に。
今日も仲良く3人で帰る事になっとった
たった今の今までは。
:09/06/11 23:23 :F906i :4t8z7rxs
#206 [t]
整った髪をほぐしながら、
(帰ったらなんかおもろいテレビやっとるかな今日)
そんな事を思いながら
俺はある物が目に止まった
『ごめん俺降りる!!』
。
:09/06/11 23:25 :F906i :4t8z7rxs
#207 [t]
そうさやかがおったから
『ごめんさやかが今
いた気がすんねん!ちょい降りて見てきます!』
(なんでこう、今まで見かけなかった女をまた何度も見つけてまうんやろ)
。
:09/06/11 23:32 :F906i :4t8z7rxs
#208 [t]
竜『マジで?気をつけろな〜』
俺はさやかがおった気がしたビルの下へ急いだ。
そう言えばあそこは初めて
さやかを見かけた場所やった。
そこにはちょこんとビルを見て
歯を食いしばるさやかがおった。
:09/06/11 23:34 :F906i :4t8z7rxs
#209 [t]
俺『…さやか』
『おいさやか!!!早くしろよ!!』
俺の声をかき消す声が聞こえたの瞬間
さやかが引き込まれたように消えた
:09/06/11 23:36 :F906i :4t8z7rxs
#210 [t]
男『なあ?俺の事好きなんだろ?だったら家入ってこいよ。』
『嫌だよ…だめだよ
もうやめたの…だめっ
こう言うのは無し…だめ!』
(なんやなんや?)
俺はこれはただ事やない!
と思いこの世で1番早いスピードで駆け寄った。
:09/06/11 23:38 :F906i :4t8z7rxs
#211 [t]
俺のゴール地点には、さやかの髪にキスする男がおった。
俺の怒りバロメーターは計りきれない程やった
『おい、何してんねんあんた?』
男と男の一騎打ちや
さやかが少し足早に駆け寄ってきた。
:09/06/11 23:41 :F906i :4t8z7rxs
#212 [t]
男『何あんたなんの用?さやかの新しい男か?』
やっと顔をちゃんと見せた男はあの
忘れもしないドンキでぶつかった男やった
:09/06/11 23:45 :F906i :4t8z7rxs
#213 [t]
『かあくんやめて!この人は知り合い…だから。ごめんね…!今日は帰るね…ごめんね本当に』
(さやかはかあくんと
言うその男に気を使い
ながらそう話しとった)
男『もういいうざい』
『かあくんごめん!
また来るからね!また絶対払いに来るからね!』
さやかは震えた声で叫んどった。
:09/06/11 23:46 :F906i :4t8z7rxs
#214 [t]
好きな女が目の前の男に泣きながら謝る姿を見て
俺の目が涙でいっぱいになるのが自分でも分かった
泣きそうになった…
(なんなんこれ…なあ、いややー)
俺どないしたらええの。
:09/06/11 23:50 :F906i :4t8z7rxs
#215 [t]
消えた男の姿に向かってさやかは座り混んで
泣きじゃくった
こんなに可愛い子が、なんであんな男なんかに
こんな女みんなほっとかんはずやろ
こんなボロボロなるまで
。
:09/06/11 23:57 :F906i :4t8z7rxs
#216 [t]
俺『なあ?どうした?言って?落ち着いたらでええから、聞いたるから』
ドスンと音を立てて座る俺の横に
さやかは膝をかかえて小さく座った。
呼吸を乱しながら一生懸命に俺の胸の中で話を始めた。
:09/06/11 23:59 :F906i :4t8z7rxs
#217 [t]
さやかの話をまとめるとこうだ。
さっきの男は昔付き合っとった彼氏で
昔はさやかが辛い時優しくて、本当に優しい人やった。
でも親の借金返すのに
ホストになって
それからさやかと距離が出来た
。
:09/06/12 00:01 :F906i :e5bwlorc
#218 [t]
それでもさやかは好きやったから
会えない日は店に通った
でもそのうち客として
扱われるようになった
お金も貢いでしまった
大金を使ってしまって
でも払えなくて
男が自腹を切る事になってしまった
。
:09/06/12 00:02 :F906i :e5bwlorc
#219 [t]
だからお金を返し続けている
女として扱ってくれる時もあったそれがセックスの時やった
でもだんだんさやかは
お金を返せてない
と言う事実と引き換えに男の性欲処理の為にしか使われなくなった
。
:09/06/12 00:03 :F906i :e5bwlorc
#220 [t]
もう体がなきゃ愛してくれ無いんだと
男への思い吹っ切ろうとした
でも貢いだ金の残りの
支払いがあるか
ら風俗に勤めて早く蹴りをつけようとした。
男はさやかが好きやと言ってくれる
でも結局いつも体だけなんやって
。
:09/06/12 00:04 :F906i :e5bwlorc
#221 [t]
『なぁ、もう金返すだけなんやったらり込みでも何でもいいやんか?
せやからもう会わん方がいいと思う。さやかやって嫌いになれやん理由があるんやと思うきっと。でもそんな女の子に成り下がったらあかんよ。こんなに可愛い顔した女の子が台無しやぞ!いい加減目覚まさなあかん!な?』
『…うん…何でそんなに真剣になってくれるの?』
『俺あんたほっとけんわ。分からんけど、あんたの人生きっともったいないわ』
:09/06/12 00:10 :F906i :e5bwlorc
#222 [t]
『はじめてみたこんな真剣に聞いてくれる男の人』
『なにいうてんの。あんたなら男がほっとかんやろ』
さやかはその後、何十分も泣き続けた
:09/06/12 00:13 :F906i :e5bwlorc
#223 [t]
俺は隣でただ背中をさするしか出来んかった
さやかは俺の気持ちなんか分かっとらんから
男の話ばっか俺に聞かせた
もう遅いからってその日は家まで送る事にした。
:09/06/12 00:14 :F906i :e5bwlorc
#224 [t]
帰り道、俺はさやかの番号をやっとゲットした
スーパーミラクルストレートに
俺『番号知りたいんやけど!』
『いいよ赤外線どこ〜?』
これがゲットの瞬間だ
(ここですとも!ここ!早く一刻も早く!)
『ワン切りしといてね』
(何切りでもしてやるYYY!w)
:09/06/12 00:19 :F906i :e5bwlorc
#225 [t]
『それと明日電話してもいい?』
俺『おう!もちろん!』
と、昼過ぎに起きた俺はこんなやりとりをした事を思い出して
今朝から携帯を握りしめとる。
いつでも出られるようにだ
:09/06/12 00:20 :F906i :e5bwlorc
#226 [t]
携帯が鳴った瞬間に
俺はダブルクリックする勢いで構えた
………
夕方出勤前になっても。
残されてく跡はいらん奴からの着信だけやった
:09/06/12 00:22 :F906i :e5bwlorc
#227 [t]
『どうしたんすかー?タクさーん、顔死んでますよー』
俺『お〜かい…ある子
から連絡来ないんやってなー』
『ああ聞きましたよ、詳しくその話!さやかちゃんて子可愛いこっすね』
俺『あれ、聞いたんや。当たり前やろ〜まじ可愛いよなぁ』
:09/06/12 00:27 :F906i :e5bwlorc
#228 [t]
(〜〜〜〜〜〜♪♪)
か&俺『お!お!お!』
俺は画面を5度見した後、さやかからやと確信した
(チョッリース!!チョリスチョリース!ww)
:09/06/12 00:28 :F906i :e5bwlorc
#229 [t]
俺『もしもし?』
『…あ…あのあのね…ひぃッ今から…』
(???なんやなんや?)
俺『…なんやどうした?さやか?泣いとるんやな?いい!なんも言わんでいいわもう!今どこ?』
泣いてると確信した俺は訳がわからんまま
言われた場所へとすっ飛んだ。
:09/06/12 00:29 :F906i :e5bwlorc
#230 [t]
路地裏を抜けた駐輪場に
さやかは小刻みに震え座っとった。
俺『さやか!!』
さやかは顔いっぱいに涙をためて振り返って
『もう無理…辛い…』
とすぐにもたれかかった
:09/06/12 00:32 :F906i :e5bwlorc
#231 [t]
俺『何があったん?』
さやかのちょっと乱れた髪を優しくとかす。
『さやかね…かあくんが今日ね女の人と歩いてるの見ちゃって泣きそうになって…逃げたの。そしたらね…かあくんがね?あのかあくんがだよ?追いかけてくれたの…。でね、さやか嬉しくてまた…かあくんと…、キスまでして受け入れたんだけど、でもねタクマの顔が浮かんで…ダメだって思って。そしたらかあくん…また冷たくなって帰れって』
俺『うんうん』
(やっぱ聞くのやーめた!アホやwこいつアホw)
:09/06/12 00:33 :F906i :e5bwlorc
#232 [t]
てキレて帰りたい話やった。
いや、本間に辛かったんやで
俺『本間にアホやなお前。でも、俺の顔思い出してハッと我に帰れただけさやかは偉かった!な?第一歩クリアしたんやでそれわ』
と伝えた
:09/06/12 00:35 :F906i :e5bwlorc
#233 [t]
『…ほんどにほんどにごべんなだい…ぁりがどぅ』
泣きじゃくった声でさやかは
そう言って俺の胸にうまった。
小さな体で今にも壊れそうやった
こんな小さな体の中にある心はどんな大きさなんやろ
もう限界で悲鳴あげてたんやろねきっと
:09/06/12 00:38 :F906i :e5bwlorc
#234 [t]
『…ほんどにほんどにごべんなだい…ぁりがどぅ』
泣きじゃくった声でさやかは
そう言って俺の胸にうまった
『しゃあないなーもう、次こんなんあったら俺もう助けに来たらん!さやかがどんなに可愛いく来て?て言ったって絶対行かんからな!分かった?』
『うん絶対やくそく…
(〜〜〜〜♪♪)
さ『けいだいなっでゅよ』
(竜さんや!あっやっべーこんな時間か!)
:09/06/12 00:42 :F906i :e5bwlorc
#235 [t]
『もしもし、竜さんすんませんでした』
竜『おーさやかちゃんと一緒か?』
(嘘つこうかと迷ったあげく正直に話した)
:09/06/12 00:44 :F906i :e5bwlorc
#236 [t]
竜『ほほぅ〜ハッハッハペナルティ5倍だかんなー笑よろしく!笑』
『竜さん本間すいません!それわ勘弁すよー笑』
竜『でわお邪魔しましたぁ。今日は私事情によりお休みて出しときましたから。どうせ営業やる気ねえだろ?な?笑』
。
:09/06/12 00:46 :F906i :e5bwlorc
#237 [t]
俺『まじすか?本間にすいません…明日倍やりますから!』
竜『あーい、期待してるよんまたなっ』
竜さんはこの頃から俺とさやかを応援してくれとった
これやもん
竜さんには頭あがらん。
:09/06/12 00:47 :F906i :e5bwlorc
#238 [t]
『迷惑かけちゃったね』
とさやかが申し訳なさそうに俺を見た
『本間やぞーお前!ばかたれがー!てかもう…よく聞いとけさやか!』
『…ハイ』
『こうやっていつでも俺はさやか1番に考えるから…あんな奴全部忘れさしたるから。だから
もう俺だけ見て欲しいねんけど』
『ふふふっ…わかった。あたしも一緒にいたい』
。
:09/06/13 11:39 :F906i :UO035P2Y
#239 [t]
きっと他から見たらこんな付き合いかたどうかしてる
そう思われるやろうけど、この時はそんなんどうでもよくて
ただたださやかを救ってあげたい、守ってあげたいの一心やった
さやかは俺やなくても付き合ったかな?
聞いてみたかったな。
:09/06/13 11:43 :F906i :UO035P2Y
#240 [t]
『言ったな?なあ、
笑いごとやないぞ。ほな約束やで!さやか俺
本間に大好きやからね!』
(いーひゃっほーいww!)
ぎゅーっと力いっぱい
俺はさやかを抱きしめた。
さやかは恥ずかしそうに俺の背中に手を回した
:09/06/13 11:45 :F906i :UO035P2Y
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