俺と幼なじみ２

みちって名前はややこしい。

だから俺は名字の鈴木から取って勝手に“りんちゃん”って呼んどった。

その場はまあ皆で話して盛り上がったんかな？

俺はみちって名前を聞くたびドキドキしとったけどな。

連れはりんちゃんの連れの女を気に入って自分で送ってくって言い出した。

だから俺はりんちゃんを送ってく事になった。

連れ達が行ってからりんちゃん俺の車に乗ろうとせんかったな(笑)

『何で乗らんの？』

『だって怖いもん。』

『何が？』

『車乗ってどこかに降ろされたりしたら嫌だ。山とか…』

そんなんを警戒するりんちゃんに笑ってまった。

『は？するわけないやん。安心して乗って。』

『嫌です。ナンパしてきた人やし怖い。』

『あのねーナンパしたの俺やないよ？連れがしたんやん。だから俺はナンパしてきた人じゃないですよ。』

『…本当や。』

けど中々車に乗ってくれんかった。
俺はただ単純に女の子を１人で帰らせるのは危ないから言っただけやのにやけに警戒しとった。

『大丈夫やから乗ってよ。』
『えー、怖いです。』
『なんなのマジで(笑)大丈夫やって。』

『そうやって乗れ乗れ言うのが怪しいー。』
『うわー、生意気。』
『怖いもん。』

イライラしたな(笑)
本当大丈夫なのに(笑)

もう仕方ないから俺はりんちゃんが立っとる地面の横に座った。

『分かった。りんちゃんが安心やと思うまでここで話そか。話とる間に車のナンバーメモっていいし、なんかあったら警察チクれ(笑)』

て事で暫くその場所で話をしとった。

りんちゃんは見かけによらず真面目？なんやと思った。
今時の女子高生って外見派手な子ははしゃいだり遊んでる女の子なんやと思った。

俺の若い時の女がそうやったから(笑)
やけど意外と真面目やった(笑)

『あたし…なんて呼んだらいいですか？』

『遼って名前やから好きなように呼んで。』

『年上に向かって呼び捨ては失礼やから…じゃあー…遼君？遼ちゃん？ちゃんも失礼か…』

『………ちゃん付けはやめて下さい。』

『じゃあ遼君で。』

『分かった。』

さすがにちゃん付けは無理や。

“遼ちゃん”と呼ばれるのは、未知だけで十分や────

俺は絶対に遊び人やと断言された(笑)
二股三股してるやろとも言われた(笑)
いや、自分で言うのもなんやけど俺一途ですよ(笑)
そう言っても絶対嘘やと言われた。
いやいや、案外マジよ(笑)

連絡先を聞いてみたろか思って聞いたらそれはすんなり教えてくれた。

なんかりんちゃん妹みたいやな。

りんちゃんに聞いたら俺はオッサン言われたぞ(泣)

女子高生から見る二十代半ばはオッサンか(泣)

その後も話しててりんちゃんが夜景見に行きたい言ったから行く事になって、そん時でやっと車に乗ってくれた。

もう安心しとるみたいやった。

関係ないけど俺自分の車２つあって、１つはエルグランドでチャイルドシートとかちびの乗っとるし家族用。

その時乗っとったのはもう１つの車のセルシオ。

さすがにエルグランドでは行けんかった(笑)

夜景終わってからはちゃんと家の近くまで送った。
またねも何もないまま別れたし、もう別に会う事はないんやと思って帰っとる時にメールがきた。

“ありがとうございます。疑ってすいません。良かったらまた遊んで下さい”

ってきた。

そのりんちゃんのメールをきっかけに俺達はメールするようになった。

正直りんちゃんからメールこんかったら俺から送るつもりはなかった。

りんちゃんがメールしてくれたでキッカケが出来たからメールするようになったんやんな。

不思議とりんちゃんとメールが毎日続いた。

りんちゃんマメでさ、しかも結構長文(笑)

別に俺メール嫌いやないから俺もちゃんと返しとった。

若い子ってメールの文が可愛い。
なんか絵文字めちゃいっぱい使ってくんのな(笑)
最初はりんちゃんの事本当何とも思ってなかった。
俺はりんちゃんからしたらオッサンかもしれん。
けどこんなオッサンでも、りんちゃんを好きになってまった────

それはまだ少し先の話────

>>1-100
>>101-200
>>201-300
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>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000
頑張ってください！

ある日いきなり未知が俺ん家にやってきた。
離婚してもう夫婦でもなく他人になったのに意味が分からんよな。

『鍵あるで勝手に開けれるもん。』

やとさ…
不法侵入やん(笑)

『子供に会いに来た。』

やって…
ふざけんなてクソ女ってそれはもう本気で思った。
家族と子供捨てた女に会わせたくなかった。
けど未知は実の母親…
子供が未知に寄ってくよな…

下の双子はダメやったな。
まだ小さいし誰が母親か分からんから人見知りもするようになってきた頃やし泣いた。

『何で泣くのうっとうしいー！』

って…
うっとうしいのお前や。

もう頼むから俺の家族に関わらんといてくれ…
まず未知を子供から遠ざけた。
そして外に出て話をした。
未知はなんかギャル化しとって怖かった(笑)
年なんやからやめてくれよと思った。

子供に会いに来たのもそうやけど俺に話があったんやと。

『遼ちゃん今女子高生とメールしてるんやって？』

どこからの情報やて(笑)
未知には関係ない事なのに。

『女子高生って…そんな若い子に手え出すの？』

『手出すってそんな軽いような言い方やめてくれん？』

『若い子と関わり持ちたいんや？』

『は？』

意味分からん。
関わりってなんですか？
誰と知り合おうが未知には関係ない。

関係ないって言ったらな未知はキレ始めたんや。
まず…

未知がキレる意味が分からんよな？
もう俺らは別れたんやし関係ないし、俺がどの女と仲良くしとろうが本当にそれは関係のない事。

なのに何で未知が怒る必要があんの？

やたら文句言われたけど文句言われる必要ないし反論すれば良かったけど、別れた女に反論する事さえ無駄に思えた。

未知は本当何がしたいか分からん。

ただ構ってほしいだけなら違う奴にかまってもらえ。

彼氏がおるなら俺んとこに来る必要ないし来る事が間違っとるやろ。

家の鍵も返してくれへんし未知は何かが間違っとる。

どこから未知の考え方とかが狂ったんやろうな？

今はそれさえ考えるのも嫌やな。

未知の事嫌いなわけやないよ。

ただこれ以上されたら嫌いになってまうわ────

ゴールデンウィークはりんちゃんと俺の連れの薫とりんちゃんの連れの紗季ちゃんと海に行った。

まだ海の水は冷たかったけど皆裸足になって海に入って遊んどった(笑)

楽しいなと思った…

こうゆうのも悪くねえなって…

これ読んでる皆さん、子供放置して何遊んでんの？って思いますか？

そう思ったらすいません。

子供とおる時間は確かに楽しいし幸せや。

子供が悪さしたら俺ちゃんと怒るしそれで泣かれてうるさくて困る時もある。

けどやっぱ幸せなんやんな。

ただ、連れとおる時も楽しいわ。

違う楽しさがある。

それは大体の人があると思うんやんな。

……分かってくれる人いますか？

それから俺はりんちゃんと２人で遊ぶ事も増えた。
週１か週２やったな。

まあ全部夜遊んどったんやけどな。
遊ぶにつれてりんちゃんも俺に気を許してくれて色々と話してくれた。

俺がりんちゃんを可愛いと思うのは八重歯(笑)
片方あってなんか可愛い(笑)
けどりんちゃんは八重歯嫌やって言う。
可愛いのに(笑)

遊ぶたびりんちゃんは髪の色直したら？って言ってくる。

まあ俺金髪？くらいの色やからオッサンやからやめろ言われるし遊んでるようにどうしても見えるらしい。

…悲しいわ(笑)

ある日りんちゃんがいきなり彼女の話をしてきた。

『遼君本当は彼女いるやろ？』

って。

『彼女？おらんなあ。』
『絶対嘘や。いそうやもん。』
『おったらなんになんの？』
『別に何にもならんけどー…』

彼女なんておらん。
別れた妻ならいるが…
けど言えない。

『りんちゃんは彼氏は？』
『いたら遼君と遊ばへんよ。』
『そっか。』

それからりんちゃんは元彼の話をしてきた。

その元彼の話を聞いててさ…

なんか変な気持ちになったんやんな。

元彼の話を聞きたくなかったって言うかなんて言うか…

なんか嫌やった。

『元彼最悪。』

とか言って嫌な事ばっかり話してくれたけど、なんか話を聞きたくなかった。
その時はまだ自分の気持ちが分からへんかった。
ただ嫌やなって思っただけや。

やけどなー、段々惹かれていったんよな。
何でやろ…
女子高生ですよ？
年が離れ過ぎとるやん。
ＪＫとかって言うんやお？
そんな略した言葉についてけへんわ(笑)

好きなんかな俺、りんちゃんが。
好きの意味はなんなんやろ？
友達として好きなんか恋愛として好きなんか…
それが自分の中で分からんかったんやおな。
“年が離れとるから”
って事が引っ掛かった。

やけどまた元彼の話をされた時にはっきり分かったんやな。

“俺はりんちゃんが好きや”

って…
友達としてじゃなくて、１人の女として見てて好きなんやなって────

やけど好きなんて言いませんよ。
付き合おうなんて思ってないし、俺がりんちゃんといて楽しかったらそれで良かった。

『まだ帰りたくないなー、まだ遊んでたいなー。』

そう言われて俺はどうしたらいい？
帰せませんよ(笑)

けど相手は高校生。

どんな意味でそう言っとるか知らんけど次の日学校がある時はダメやし帰しました(笑)

りんちゃんが親に怒られたら厄介やろ(笑)

人を好きになる事はもうないと勝手に自分の中で思っとった。

やけど好きになったんや。

離婚してから早いって思う人もおるかもしれん。

けど、好きになるのは誰でも自由ですよ。

そして花火大会の日りんちゃんは浴衣を着てきた。

ピンクの浴衣やった。

俺はジーパンにティシャツやしラフな格好やった(笑)

髪上げとったしいつもと雰囲気違う。

女って着る服によって全然違うと思う。

りんちゃんの制服姿もいいけど浴衣姿もいいもんやなと思った。

花火大会やから道がかなり混んどったし会場に行く事を諦めて車を止めて車の中で見とった。

『会場行けんくてごめんな。せっかく浴衣着とるんやし歩く？』
『歩くー。』

車から降りて２人で歩いた。
俺はりんちゃんに手を差し出した。

『下駄は危ないです。手え繋ぎますか？転ばないように。』

『…繋ぎます。』

『俺と繋げて光栄やと思え。』

『それあたしのセリフでーす。』

ドキドキしたなあ。
普通のカップルみたいやん！って思った(笑)
話す事がなくてずっと手を繋いだままやった。
りんちゃんも何も話してくれんかった。
ただ、手えずっと繋いどるもんで汗かいてきたわ(笑)

車に乗ってまた少し話をしとる時に俺は決めた。

りんちゃんに好きだと言おうと。

ただ気持ちを伝えるだけでいい。

それだけで良かった。

いつ言おうか悩んどる時俺もりんちゃんも無言…

無言やから余計に言いずらくなる…

りんちゃん携帯いじり出すし言うタイミング逃すやんな。

そう思っとった時やった。

俺の携帯が鳴った。

誰やと思って見たらメールが入っとって、それはりんちゃんからのメールやった。

“あたしは遼君が大好きです”

咄嗟のメールに俺はびっくりして携帯を閉じた。

んでまた開けて見るとちゃんとりんちゃんからのメールで好きと書かれてあった。

『…は？』

『…………』

『…は？』

『そう…思っとるから。』

『…』

嬉しかったよ。
けど突然過ぎて喜ぶタイミングを逃してまった。

『あー、ありがとう…』

『……うん…』

『……』

『……』

『俺も…好きですよ。』

『…絶対嘘やん。』

『嘘じゃねえわ。』

『絶対嘘。』

『嘘じゃねえて。１人の女性として好きですよ。』

『…アホー…』

そこからくだらん会話やったかもしれん(笑)
俺がりんちゃんを好きって事信じてくれへんくて本当は好きじゃないとかまで言い出した。
全然信じてくれへんかったな…(笑)
あたしも遊びの中の１人やろって言われた時は何故かカチンときた(笑)

やけど最終的には好きって分かってくれて、付き合いたいですって言われた。
俺は悩んだんやんな…
付き合うのは別にいい。
むしろ俺はりんちゃんが好きやから付き合いたいかも(笑)
けど俺はりんちゃんに隠しとる事がある。
それを言わなあかん…

言わなあかんって分かっとる。

けど…

“言えん”

って気持ちのが強かった───

付き合っても俺らはそんな関係変わらんかったな。
りんちゃんは学校夏休みやし俺は仕事がある。
時間を見付けてはちゃんと会ってデートしとった(笑)

りんちゃんは俺を友達に紹介してくれる事が多かったんやけど、それは俺は怖かった。

だって俺が結婚しとって子供がおるって事を知っとる奴がもしいたらどうする？

気が気じゃなかった…

隠しとる俺が悪いんやけどな…

付き合って１ヶ月経とうとしとる頃未知はまた俺の前に現れた。

『何で付き合っとんの？』

やとさ。
関係ないから俺の感情を全てぶつけた。

『遼ちゃんが幸せになるとかありえん。あたしの事好きなんじゃなかったの？すぐ気持ち変わるなんて、結局誰でも良かったの？』

あのさ…
お前自分の胸に手を当ててよく聞いてみろ？
悪いのは誰や？
俺にも悪いとこあったかもしれんよ？
けど大半以上はお前やろ。

なのになんやてその言い方。
考えおかしくないか？

『女子高生とか…若い子のエキス吸いたいの？』
『…』

エキスって言われて笑いそうになったけど堪えた(笑)

まあどうでもいいけど、未知さんあなたもう俺とは関係ないでしょう。
別れてから何でそんなに執着すんの？
意味分からんわ(笑)
俺はもう本当に未知に感情は一切ない。
ただの幼なじみ。
ただそれだけの関係────

９月の終わり頃、夜ドライブをしとった。
行くあてもなく走っとってラブホが何個かある場所を走っとった。
したらりんちゃんがいきなり

『ラブホ…入りたい。』

って言い出した。
大胆やなと思った。

『…入りたいの？』
『うん…』

よし入ろうとすぐに思ったな(笑)
やらしい事考えとったわけやないよ(笑)
りんちゃんが入りたいって言ったから入っただけや(笑)

りんちゃんラブホ初めてなんやと。

『ラブホって意外と綺麗なんやね。なんかボロい感じしとったー。』

ソファにチョコンと座って礼儀正しく座っとったな。

ラブホで何すりゃいい？
まあ大概寝るかヤるかのどっちか？
寝たらりんちゃん送ってけんしヤるのは…
あ、俺らこの時までキスも何もなしで手繋ぐだけやった(笑)

手出すの悪いしりんちゃん何も言わんし何もせんかっただけなんやけどな。
りんちゃん緊張しとったな。
顔と態度見れば分かった。
だから俺はりんちゃんの隣に座って手を繋いだ。

『何もせんからええよ。そんな緊張せんとって。』
『うん…』

緊張すんの可愛いなあとか思いながら俺は煙草を吸ってりんちゃんから話し掛けてくるまでずっと待った。

したらりんちゃん全然話し掛けてこんくて俺３本も煙草吸ってまったやんか(笑)
んでついに話し掛けてきたと思ったら

『遼君。』

やと(笑)

『何？』

『何も…』

『なんやて？』

『…』

『…』

『遼君…本当にあたしの事好き…？』

『…いきなり何？』

『だってさ…なんもしてこんやん？』

『なんもって？』

『ちゅーとか…』

『…してほしいの？つかむしろ…していいの？』

『していいけど…なんかそうゆうのあたしから言うの嫌やった…何もしてこんから本当は好きじゃないんやないかって思って…』

『心配なの？』
『そりゃ当たり前…』

何もしないから不安にさせるなんて、俺バカやなあと思った。
やけどすぐに手出すとかしたくなかった。
大切にする事と手を出さない事は違うかもしれんけど、俺はただ単純にすぐ手を出したくなかった。

よく連れに言われたりするんやけど、お前みかけによらず真面目やおなって言われる。

普通に見たらお前ヤリチンに見えるとかも言われた事あるし酷くねえ？(笑)

真面目過ぎるとこあるかもしれんけどそれが俺の付き合い方やで仕方なくね？

そうゆう性格なんやから仕方ない。

そりゃ俺だって男やからがっつきたい時あるわ(笑)

けどそこは我慢やん(笑)

我慢強いってだけの事やん(笑)

なんかいざりんちゃんにそう言われたらいつキスしたらいいかタイミングが分からん。
なんかドキドキした。
だからもうぶっちゃけ聞いた。

『あのさありんちゃん…ヤっていいの？』

『ヤっていいとか言い方おかしくない？てかそんなん聞いてこんといて。恥ずかしいやん…』

『だってなあ…どうかなって。』

『あたしはいいよ。遼君の事好きやもん。』

両足に手を置いて下を向いて言ったりんちゃん。
可愛かった(笑)
どうせするなら風呂入ってからにしようと思い一緒に入ったんやけど真っ暗にするで危なかった。
本当危ないし電気付けたんやけど絶対こっち見んといてって言ってタオル体に巻き付けとった。

俺はずっとりんちゃんの反対を見て体を見ないようにしていた。

風呂入ってそのままタオル１枚でお互いに出てベットに入った。

俺はドキドキしっぱなし。

まあ、興奮ってやつやな。

久しぶりにこのドキドキ味わったって感じやった。

『電気消して下さい。』

って言われたけど消さずにマメデンにしたった。
それでも嫌がっとったけどそこは消さずにいじめたった(笑)

まあそれからは普通にキス(笑)
りんちゃん緊張かなんか知らんけど若干震えてました。
体触るたびピクピクしてさ、声出さずに抑えとるみたいやった。
嫌なんかなって思ったんやて。
やっぱするの嫌なんかなって…

『りんちゃん…嫌なら別にいいよ。恥ずかしい？』

『うん…てかさ…あたしさ…』

『うん。』

『………

した事ないんやて。』

『………

(ﾟ∀ﾟ)！？』

びっくり。
ただその一言やった。
だって、まさかやん？(笑)
ラブホ行きたいって言った本人やぞ？
しかも処女なんて事考えてもなかった。
てっきり経験してるかと…

『あ…マジで？』
『うん…』

どんな反応していいか分からんかったけど、きっとりんちゃんも勇気出して言ったんやないかなと思う。

『どうする？俺…どうしたらいい？』

『分かんない…けどあたしは遼君とやったらいいなと思ったから今ここでこうしとる…』

りんちゃんは勇気出したんや。
ここでやっぱしないとか言ったら男としてなんか情けないって言うかなんて言うか…
って感じやった。

正直この年で初めての子とするなんて思ってもなかった。

女の子はやっぱ初めては大切にするもんなんかな？

それを俺にくれる言ってるりんちゃんやけど本当にそれでいいんかな…

『俺なんかでいいの？りんちゃんいつも俺の事オッサン言うやん。そんなオッサンとが初めてでいいの？』

『オッサンやけど、遼君は遼君やもん。遼君が好きやから、あたしはそれでいいの。』

そうして俺達は１つになりました。

…略してごめん(笑)
生々しく話すの嫌やでよ(笑)

なんて言うんやろな。
正直俺も久しぶりってのがあったしなんか変な感じやった(笑)
それにりんちゃん初めてやし痛くならんようにせなあかんしちょっとテンパった部分があった。

し終わった後寝転がりながら煙草吸っとる俺にりんちゃんは抱き付いてきた。

『遼君筋肉凄いんやね。』
『そりゃ外仕事ですから。』
『腹筋も凄い。』
『そうか？』

『指がエロかった。』
『は？(笑)』
『指も舌もエロかった。』
『は？(笑)』

いきなり何を言い出すんや(笑)
ヤり終わったら大胆やんと思った(笑)

そんな事言うあなたのが十分エロイですよ(笑)

まあそれから俺らは普通にその辺におるカップルやったわ(笑)

ちゃんとりんちゃんに言わなあかん。
言って、ちゃんとそれを受け止めてもらわなあかん。

言おうってちゃんと決めとったんや。
本当に言おうって…
けど、あの悪魔め…

りんちゃんに言いやがったんやて────

１０月１５日

ついにりんちゃんにバレた────

りんちゃんがいつから知っとったかは知らん。

前日もりんちゃんは普通に俺と連絡を取っとった。

その日の確か夜８時くらいやったかな。

普通にりんちゃんに会った。

迎えに行って飯食いに行ってそのままドライブ行って、りんちゃんが静かな場所に行きたい言ったでちょっと高い場所にある公園に行って車を止めた。

話そうと思ったらりんちゃんずっと外見とるんやわな。
こっち見てくれんのやわ。

『どしたん？』

『…』

『おーいりんちゃん？』

『…』

『こっち向いてよ。』

『…』

『おーい？』

なんか様子がおかしい。
無理矢理こっち向かせたらうつ向いたままで鼻をすすった。

『何？どうしたん？』

『…』

『何で泣いとん？』

『…』

『どうしたの？』

『遼君…

子供いるんや…

バツイチなんやね…』

言われた瞬間心臓がめちゃ早く動いたのが分かった。
ドキドキして本当ヤバかった。

『……何で知っとん…』

『………奥さんに…会った…奥さんから聞いた…』

何で？
何でりんちゃんと未知が会うの？
繋がりはないはずや。
すぐにでも未知に聞きたかった。
けど今は未知に電話する時じゃない。

『何で話してくれんかったの…！何で嘘ついとるの…！！奥さんが未知やから…あたしを名前で呼んでくれんのや…！？』

『…』

俺は何を言ったらいいか分からんかった。
言い訳は出来ん。
だって事実なんやから。

『ごめん…』

それを言うので精一杯やった。

りんちゃんはずっと泣いとった。
俺が悪い。
言い訳も出来んし言葉をかけてやる事も出来ん。
言ったら尚更怒るかと思ったから。

胸が痛かった。
ちゃんと正直に話せば良かったな。
言ったらちゃんと俺を受け入れてくれたか？
許してくれたか？
正直に言っても俺を好きになってくれたか？
それが怖いから言えんかったんやん。
バレんと思った俺の考えは甘かったな…

『もう帰る…一緒におりたくない…』

『…』

すっげー胸が痛んだ。
失恋した感じやった。

『俺は帰したくない…』

『……あたしが一緒にいたくないの…』

『……』

そう言われたら帰さなあかんやないか…
けど帰したくなかったんや。
帰したらもう終わりやと思ったからな。

『嫌や、帰さん。』

いい大人が女子高生監禁してアホみたいや。
何をムキになっとるんやろ俺は。
バカや…

『奥さんの事、まだ好きなんやろ…？』

『え？好きやないわ。』

『だって奥さん言っとった。遼ちゃんはまだあたしが好きやおって…あ、今思えばちゃん付けで呼ばれたくない理由、奥さんと同じになるから…？』

『…』

俺は何も言ってないのにりんちゃんはまた泣き出した。
泣き顔なんて見たくねえわ。
けどどうやって泣き止ませればいいんや？
何したって無理じゃねえか？

『あたし本当に無理…もう帰りたい…………』
『……』

帰したくない。
帰したくなかった。
けど何も出来ん俺は静かに車を動かせてりんちゃんを家まで送った。

車から降りる時りんちゃんは俺に見向きもせずに車から降りた。
何も言わずに車から降りてそのまま家の中に入ってった。
ああ、俺どうしような。
本当アホとしか言えん。
終わったんかな？
もう無理なんかな。
色々考えた。

元嫁ありえない！自分のせいで離婚になったよーなもんなのに、チクった上、まだ自分を好きって…同じ女としてないわあー

返事は感想板に書きます

家に帰っても寝れんわな。
どうしたらいいか分からん俺は未知に電話して未知と会う事にした。
未知に会ってまず聞いたのはどうやってりんちゃんの連絡先を知ったか。
人に調べてもらって知ったそうや。

『あの子の名前あたしと同じなんやね。遼ちゃんの事で話があるって言って呼び出して全部喋ったよ。めっちゃ泣いてたわー(笑)なんか悪い事しとるみたいやった。けど事実やから仕方ないやんね。だからあたしは事実を話しただけ。けど泣いてたし、可哀想やったかな(笑)？』

それを未知は笑いながら話してきた。
俺本当苛立ってさ、未知の胸ぐら掴んだんやわ。

『ちょっ…痛いし離して！』
『何が痛いんや？りんちゃんのがもっと痛いやろが。』
『何がよ！！』
『傷付いて痛いやろが。』

『…そんなんあたしは知らんよ！あの子が勝手に傷付いたんやん！あたしは本当の事話しただけ！言わんかった遼ちゃんも悪いよ！？』

確かにそれはそうや。
それは俺が１番分かっとる。
けど…

『俺の幸せ壊すなや。』

って感じやおな。
何で元嫁に俺の幸せを左右されなあかんわけ？
それは間違っとる事やろ。

『あたしは遼ちゃんが幸せになってほしくない！あたしやっぱ遼ちゃんとの生活が１番いい！あたしには遼ちゃんしかいない！だからまた戻りたい！遼ちゃんが他の女と幸せになるのは嫌や！』

何を興奮しとるか知らんけど未知は泣きわめいた。

それには絶対理由があるなと思って聞いたらさ…
男と別れたんやと。
おまけに妊娠して堕ろしたんやと…
んでこう言ってきた。

『他の男の子供なんていらん！どうせ出来るなら遼ちゃんとの子がいい！』

やと。

未知は人の命をなんやと思っとる？

死ねって言ったらお前は死ぬんか？

まだ小さい赤ちゃんは手術で簡単に死ぬんやぞ？

何で分からんのやろう。

何でそんなに勝手なんやろう。

いくら他の男の子でも堕ろしたって聞いてめっちゃ辛かった。

『遼ちゃん…あたしやっぱ遼ちゃんがいいよ。遼ちゃんが１番やよ…』

『知らん。もうお前は俺と関係ないから。』

都合がいいな。

勝手すぎるな。

もう未知に振り回されるのは飽きた。

ここまでくると何で俺コイツの事好きになったんやろって感じ。

話しとんのも馬鹿馬鹿しくなってきた。

『とにかく俺は知らん。お前との間に子供がおるからお前とは連絡取らなあかんって思っとったけど、もういいわ。本当にもういいわ。親権俺やし俺が全部面倒見て育てとるんやし、もう俺の前に現れんといて。マジでお願いします。』

未知は嫌だ嫌だと泣いてきた。

けどもう本当にいいんです。

頼むからこれ以上幸せ壊さんといてくれ────

それから一週間くらいりんちゃんは連絡取ってくれんかった。

やけど連絡がきた。

もう終わったと思ってたから連絡がきて嬉しく思ったのが本音やった。

それと同時に申し訳ないと思った。

連絡きたのはメールで、こうメールがきた。

『連絡しなくてごめんなさい。あたしなりに色々考えてました。』

きっとりんちゃんも俺に沢山言いたい事があるはずや。
俺もちゃんと向き合って話さなきゃいけない。

ちゃんと会って話したいし待ち合わせ場所を決めた。
りんちゃんが来てくれるかどうかは分からん。

けど俺は待った。

公園での待ち合わせ場所やったし、暫くしたら歩いてくる人影が見えた。
りんちゃんやなと思った。
暗いから顔は見えんけど、俺は顔を合わせれなくて下を向いていた。
りんちゃんは俺の横に座った。

『…』
『…』

お互い無言が続いたし、何を話したらいいか分からんかったな…
無言なんて嫌やし俺から話した。

『ごめんな。』
『…………何が？』

『歩いてこさせて。夜道やのに危ないよな。』

『…………そんなんは全然いいよ。』

『…』

『…』

また無言が続いてまった。

『色々考えたって、何を？』

『…遼君の事に決まってるやん。』

『俺の、何をでしょうか…』

『…』

りんちゃんはまた泣き出したんや。

俺が悪いって分かっとるのに、何もしてやれん自分が情けない。
ごめんと謝るだけじゃ無理やろう。
騙してたの俺なんやし、ちゃんと全部話さなあかんもんな。

『ちゃんと話すからさ…車ん中で話そ。』
『うん…』

りんちゃんが未知から何を聞いたかは俺からは聞いたりせんかった。
俺はりんちゃんに未知との関係を全て知ってほしくて全部話した。
小さい頃からの幼なじみで、幼なじみなんて異性として見てなかったのに好きになった事から今に至るまで全部話した。
裕樹と浮気をしていた事も話したし、勝手に男を作って出ていった事も話した。

りんちゃんは黙って聞いてただけで、時々頷いたり、へーとか言ったりびっくりしたりしとった。
何をどうりんちゃんに説明したか分からん。
うまく話せてなかったかも…
けどちゃんと話したし、黙っていた事も謝った。

子供がいてバツイチなんて言えなかったのは、未知と色んな事があり過ぎたからや。
まだ信じてた俺もバカやけど、ただ単に言えなかったんやな。
りんちゃんに出会って余計に言えんくなった。
嫌われるの怖いやん。

まさか好きになると思ってなかったし好きになられるとも思ってなかった。

難しいな人って。
何があるか分からんな…

文章だけやとそんなに悩んでないと感じるかもしれんけど、この時相当悩んどったよ(笑)

言わなきゃあかんのに言えないもどかしさっつーか、そんな変なのがめちゃくちゃあったからな…(笑)

まあ一通り俺は全部話したつもりや。
ずっと黙っとったりんちゃんが言った。

『あたしなんかより…奥さんとの絆の方が強いのは確かやん…幼なじみで、付き合って、結婚なんて…そんな小さい頃からずっと一緒ならあたし負けるに決まってるやん…子供おるし尚更やん…奥さんの事好きじゃないって言うけど…忘れる事出来んやろ…？』

忘れる事か…
“忘れるよ”“忘れれるよ”
なんてのは言えない。

『はっきり言うけど…それは無理や。忘れんし、これから先忘れる事もないわ。』
『…』

りんちゃんの為に忘れれると言った方が良かったやろうか？

女としてはそう言った方が気持ち的に落ち着くんやろうか？
けど俺は嘘は付きたくなかった。
子供がおるから未知を忘れんとかそんな理由じゃない。
知り合って数日とかの女なら簡単に忘れる事出来るよ？

けど未知はそんなんじゃないでな。
期間が長いんや。
期間が長くても短くても、何か衝撃的な事があればそれは頭にインプットされるかもしれん。
未知は俺の中で最強やわ。
…色んな意味でな。
だから忘れる事はないわ。

『けど本当に未知とはもう関係ないから。好きなのはりんちゃんやし、それだけは本当信じてほしい。』

『…信じれんよ、怖いもん…』

『…』

『…』

『りんちゃん考えたって言ったけど、俺の何を考えてたん？』

『…』

別れたいと言われると思った。
離したくないけど、それはそれで仕方ない事かもしれん。
受け入れなあかんかもやな…

『めちゃくちゃ腹が立った…何で元奥さんからぶつくさ言われなあかんのやろうと思った…遼ちゃんはあたしのやから、遼ちゃんはまだあたしが好きやからって言ってきて…本当苦しかった…』

『…うん…』

『アンタ遊ばれてるだけって事に気付きなさい。遼ちゃんが女子高生相手にするわけないやん、むしろアンタが遊んでんの？とかも言われた…』

『…うん。』

『色々考えたけど…遼君が好きな気持ちは変わらんよ…騙しとったなんて酷いわオッサンと思ったけど、そんなオッサンでも…やっぱ好き…』

『…俺も好き。』

『それが嘘に聞こえる…』

『あのさ、俺自分でしか言えんから言うけど、俺一途よ？マジで一途よ？』

『嘘つけよ。』

『いやいやマジやって、リアルに一途やって。』

『嘘つけよ。』

『じゃあ浮気しよか？』

『…は？』

『嘘やて。』

たまには一途からそれてもいいかもしれん(笑)
けどここまできたら浮気とかしませんよ俺は。
外見と中身が違うんじゃと、翔に昔っから言われる。
浮気したいとか思わんの？バレんようにすれば浮気してもいいやんと言われる。

まあ確かにバレんければ浮気してもいいかもしれんな。
バレんければ相手が傷付かんのやからな。
だったら別にわざわざ浮気する必要もないよなって、俺は思う(笑)

まあ話がそれたけど、俺とりんちゃんは仲直りみたいなのしました。

軽く書いたけど雰囲気かなり重たかったです(汗)

『子供可愛い？』

『そりゃあ、可愛くないわけがないわな。』

『あたしとの子供…いつか…いつかは欲しいと思う？』

『…』

『…』

『思うやろうな。まあ子供作るよりもまず先に結婚やわな。』

『結婚とかはやすぎるよ、あはは。』

そんな先の将来の事なんて誰にも分からない。
けど良かったんや。
今が幸せなら───

そしてはい、そのまま車でヤったんやけど、ティッシュがなくてどうやって処理したかはご想像に任せるわ(笑)
いらん文章すいません(笑)

それからはまあ普通やったかな？
特にこれといった問題はなかった気がする。
そして年末、りんちゃんの家に初めて行く事になった。

『遼君の事親に紹介したい。』

悩んだな(笑)
だって俺オッサンやしヤバいやん。
りんちゃんが俺の何を親に話しとるか分からんけど、会うの嫌やと思ったなー…
やけどその日はやって来てしまった…

２９日の夜やな、りんちゃん家に行ったのは。
初めて会うわけやしスーツの方がいいかなとかも考えたけどそのままの普通の服で行った。
そりゃあもう会う時はかなり緊張したな(泣)

会ってからもやっぱ緊張やった。
俺帰らなあかんから飲めへんかったけどおじさんグビグビ飲んどった。
おじさんはなんつーかなんか良いパパって感じやな。
おばさんは綺麗やな(笑)

『遼君は仕事何しとるんや？』

とか色々な話をした。

『年が離れとるってのがあるで俺は納得いかんけど…遼君もいい年やしわきまえとると思うから娘をよろしく。』

と言われた。

んで俺はりんちゃんの親にちゃんと正直に話した。
子供がいてバツイチな事。
それを隠していてりんちゃんを傷付けてしまった事を…
おばさんはびっくりして笑っていた。
おじさんは険しい顔したな…

そしてこう言われた。

『そおか…楽しい話しとった後にこう言うのもなんやけど…俺は反対する。』

そうはっきり言われた。

『娘の親として言うけど、俺は反対や。まだ高校生やし、遼君との生活にはすれ違いが出るんじゃないか？』

『ですね…』

『遼君を悪く言っとるわけやないけど…俺は反対や。』

『…』

りんちゃんはおじさんに向かって文句言っとったな。
好きなんやからいいやん、関係ないやん。
って言っとった。

俺はまだ娘が小さいからそうゆう事は全く分からん。
けど年頃の娘を持つ親からしてみれば、やっぱりバツイチ子持ちってダメなんかな…
心が痛んだ。

それからの俺はご飯もあまり食べれんくておじさんに何言われるかドキドキしっぱなしでしたよ(笑)

ご飯も食べ終わってりんちゃんに部屋に誘われたんやけど、おじさんの俺を見る目がかなり鋭くて怖かったな(笑)

『お父さんありえんよね！遼君の前であんな事言わんくていいのに。あたしは何も引っ掛からんのに…』

りんちゃんは俺が好きやから大丈夫とか言うけど、やっぱり現実は辛いんじゃないか？
子供に会わせてやる事も出来んし、俺もそれは考えてなかった。

いくらりんちゃんが大丈夫と言っても、やっぱり俺がバツイチ子持ちだとゆう事に代わりはない。
りんちゃんといれて幸せやけど、俺よりももっといい男がおると思うんやわ…
そんな事言うと泣くから言わんけど(笑)

部屋に行っても特に何もせんかった(笑)
下におじさん達おるし気まずすぎるわ！(笑)
けど決めたんや。

よし、年始はりんちゃんを家に連れていこうって。

phassy.net/..
はい

『年始さ…りんちゃんが良かったらうちにこん？』

『え…？』

『嫌やったらいいんやけど…子供に会ってみる？』

『…』

『…』

『…会ってみる！』

うちは賑わしいとゆう事を伝えた。
そりゃ子供４人おるから賑わしいな(笑)
親は別にキツい事言わん人達やからきにするなと言う事を伝えた。

そして１月２日やったな。

りんちゃんを家に連れて行ったんやけど、未知が家におったんやて────

は？

…は？

…何でおんの？

ですよね普通に。

玄関入ったらまずオカンが慌てて走ってきたんやな。

『あんた携帯見た？メールしたし電話もしたやん！』

と何故か急いでる。

携帯見たらオカンの着信何件かとメールも入っていた。

見たら
“みー坊いるけど何とかして！あんた彼女連れてくるんやろ！？”

俺の携帯マナーモードになっとって全く気付かんかった。
りんちゃんは俺の横におった。
初めて会うしオカンは慌ただしいしりんちゃんもびっくりしたやろうな。

そんな感じで取り込み中の時に、未知が出てきた────

は？
何でおんの？ですよマジで。
りんちゃん未知の顔知っとるからさ、固まってた。
未知は自分の家のように

『遼ちゃんお帰り～。』

やと…
最悪の年始やて…

『あ、あたし…帰る…』

そう言うりんちゃんを俺は素早く引き留めた。
分からんけどすぐに手を掴んだんや。
んですぐに思った。

“もう話し合いしかない”ってな。

『取り合えずりんちゃん…中入って。』
『…』

俺は絶対手を離しませんでした。
帰られたら困るから。
ちゃんとはっきりさせなあかんから。

おー、更新してる(笑)

遅くなるかもですがすんません

『…お邪魔します…』

未知はりんちゃんを睨んどったけどさ、お前睨む立場じゃないやろ(笑)
りんちゃんびくついとったし、俺は未知から目をそらした。

部屋に入ってりんちゃんを俺の横に座らせて未知を１人で座らせた。
もちろん親とは別の部屋で、俺とりんちゃんと未知の３人。

『お前何しとんの？』

本当にその言葉しか出てこない。

『何って、遊びに来たんやん。子供見にきて悪いの？』
『…』

子供の事を言われたら何も言えんくなるけど、子供を捨てたんやからそれを考えたら俺は言う事いっぱいある。

『お前もう関係ねえやろが。何しに来たんやて。』

『子供に会いに来たのもそうやけど、遼ちゃんに会いたくなったから来たんやお？悪い？』
『悪いに決まっとるやん。俺らはもう離婚して赤の他人なんだわ関係ねえやろが。』
『会いたかったから来たのー。』

子供か？と思った。
未知の考えはガキか(笑)

『まさか遼ちゃんが彼女連れてくるとは思わんかった～。まだ別れてなかったんやねえ～。』

“チッ”と舌打ちしたな未知は。
んで煙草スパスパ吸い始めたんや。

俺はりんちゃんと会う時極力煙草を吸わないようにと気を付けてるつもりや。

りんちゃんに煙草の臭いがついてまうからさ、帰った時にやらしいなと思って。

まあ吸いたい時は吸ってまっとるけど…(笑)

だから未知の行動が許せんかった。

『煙草やめろて。』
『何で？』
『いいから。』
『嫌だ。』

未知はやめんかったな。

『で、お前は何しに来たん？会いに来たとかそんな理由じゃねえやろ絶対。』
『ん～、まあそうやけど…』
『言ってみろ。』
『やり直そうって言いにきた。』
『…は？』

俺はついつい鼻で笑ってまった。