微妙な10センチ。〜最終〜
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#247 [あき]
もちろん、私なりに答えを出そうと必死だった。
数少ない友人達に、必死にすがりついた。
だけど
誰に聞いても、答えは一緒だった。
新しい恋をしている友人Aに聞く。
《相手の事が気になる》《会いたいと思う》《声を聞きたいと思う》

どうやら、それが彼女の答えらしい。
確かに、共に過ごした一週間は。西条さんの事は気になる存在だった。朝、迎えに来る前は、鏡を見直したりした覚えもある。離れて時間を過ごす事になれば、不安な思いで、彼の背中を見送った。彼の声に、随分と癒やされた。
離れてからは
いつもの時間になると、そろそろ掛かってくるぞ、と携帯電話を気にする。
いつもの電話が遅いと、今日は遅いななんて思ってもみたりする。

これが恋なのか?
ならば、私は、彼に恋をしている……
そうなるんだ。

⏰:09/08/10 00:29 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


#248 [あき]
《相手の事が気になる》《会いたいと思う》《声を聞きたいと思う》

どうやら、それが彼女の答えらしい。
確かに、共に過ごした一週間は。西条さんの事は気になる存在だった。朝、迎えに来る前は、鏡を見直したりした覚えもある。離れて時間を過ごす事になれば、不安な思いで、彼の背中を見送った。彼の声に、随分と癒やされた。
離れてからは
いつもの時間になると、そろそろ掛かってくるぞ、と携帯電話を気にする。
いつもの電話が遅いと、今日は遅いななんて思ってもみたりする。

これが恋なのか?
ならば、私は、彼に恋をしている……
そうなるんだ。

⏰:09/08/10 00:29 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


#249 [あき]
なおちゃんに関しては、そんな感情は消えていた。

彼が、何をしているかなんて、もはや、大体の予想がつく。から気にもならない。特に彼が誰と何をしようが、それは、彼がどこで、何をしていようが、彼が私を裏切る訳がない、私を傷つける訳がないと、妙な安心感があるから?なのかもしれないが、とにかく、既に私は、彼には持ち合わせていなかった。
会いたいと思うかにしてもそうだ。少なくとも昔は持っていた感情だったけれど、今の私達のスタイルは、いつでも会えるという感情にすり変わっていた。唯一あるとするならば、声を気いたら、安心する。その事だけは、昔も今も変わらない。
結果私は、友人Aの話に、混乱しただけだった。

⏰:09/08/10 00:46 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


#250 [あき]
そして、次に、恋愛真っ最中の友人Bに聞く。

《何気ない瞬間に、たまらなく愛おしいと思える》《ずっと傍にいたいと思える》

それが、どうやら恋愛真っ最中の答えらしい。

西条さんに関して言うならば、何気ない瞬間に、愛おしいと思えた事は…残念ながら、まだ無かった。
ただ、傍にいたら幸せになれるんだろうなと、そう思えた人には間違い無かった。

それが、傍にいたいと思える事に繋がるのならば、そうなのである。

⏰:09/08/10 00:58 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


#251 [あき]
反対に、なおちゃんに関してならば。

たまらなく愛おしいと思えた瞬間…

あの沖縄旅行の夜だ。

私の横で眠る彼を見つめ、たまらなく胸が苦しくなり、衝動的に、抱きしめたくなった。
あれが、その感情なんだろう。
彼に関しては、私自身、傍にいたいと思うよりも。彼が、傍にいてくれる。という安心感。が何より強かった。


やっぱり友人Bの話にも、私は混乱を記した。

⏰:09/08/10 01:02 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


#252 [あき]
そして、これが究極の形。結婚という恋愛のゴールテープを切って、夫婦という新しいスタートを切った友人Cに聞いた。

《全てを受け入れ、許せるる人。》
《自分が生きてくうえで必要な存在。》

この一言だった。

そこに、先に聞いた好きという感情。それはあるのかという、更なる私の疑問には

《…わかんないっ〃》

と笑われた。

⏰:09/08/10 01:13 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


#253 [あき]
彼女の話は、深い話だった。
全てを受け入れて、許せる人か。

考えてみても
西条さんにも、勿論、知り合い月日を数ヶ月過ごした中で、彼の言動に、時折見える私自身と合わない所がある。

それが、これから先
私は、受け入れ、許せるんだろうか。と考える。

その点、なおちゃんに関しては、簡単に答えは見つかっていた。

おいっ!!この野郎と思う言動は多々あるが…
深く気にも止めないで来たのだ。
これが許せる事になるのならば、私は彼の全てを受け入れ、許せてる事になる。

⏰:09/08/10 01:23 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


#254 [あき]
自分が生きてくうえで必死な存在。
西条さんがいなくなった時、なおちゃんがいなくなった時、どちらの状況も、私はイメージする。
なんなら妄想する。

そして……

西条さんが消える時。
寂しいと思えた。胸がキュッと縮んだ。
なおちゃんが消える時。
痛いと思った。胸がズキンと鳴った。
結局私は、どちらにも反応したのだ。
結果、友人Cの話は、深かったが。私の混乱に混乱を記した頭を爆発させて、さらにパニック状況に陥らせただけだった…

⏰:09/08/10 01:33 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


#255 [あき]
友人達の話を照合しても。間違いなく、私は、なおちゃんには恋をしていた。
もうこれは、認めざる終えない。
だけど、私も、そろそろ本気で【結婚】というものを考えなければいけない歳になった。
いつまでも一人でいる訳にはいかない。
母親もいい歳だ。
子供達は、皆自立した。
それなのに、いつまでも、あくせく働いている。
孫の世話をしながら余生を暮らす。なんて選択だってあるだろうに。

友人の子供達は、どんどんと成長し、友人達もすっかり母親が板についてきた。

⏰:09/08/10 01:56 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


#256 [あき]
暖かい日差しの中、黄色い通園帽子をかぶっていた私達。


《あきねーっ!!大人になったらなおちゃんと結婚するっ!!》

《ぼくも、大人になったらあきちゃんと結婚するぅ!!》

保育園の帰り道。
母親達の、あらまぁと言った笑い声の中、私達は手を繋いで田んぼ道を歩いた。そんな、子供の些細な約束。

あれから数十年の月日が流れて。
私達は再会をした。

⏰:09/08/10 02:01 📱:W65T 🆔:AU/RUY7o


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