$ 貢ぎちゃん「ユリサ」 $
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#345 [りぃ]

「じゅん君から連絡ないの?」

ホテルで部屋に入るなり、
携帯ばかり気にする私の様子を
察した萌が問い掛けてきた。

「うん…。なんか仕事なのかも。」

「じゃあとりあえずどっか出かける?」

萌はさりげなく気を遣い
私を気分転換に誘ってくれた。

⏰:09/09/01 11:59 📱:P905i 🆔:SKf2jji6


#346 [りぃ]

食事をしても、買い物をしても
何をしていても、どこを歩いていても
頭はぼんやりしていて
心のどこかでじゅん君のことを
常に考えてしまっていた。

せっかく気を遣ってくれる萌をよそに、
私は何一つ楽しめないまま
夕方を迎えてしまった。

⏰:09/09/04 16:40 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#347 [りぃ]

「あ。電話だ。…あれ?」

携帯に目線を落とした萌が
意外そうに声をあげた。

「翔君だよ!仕事終わったんじゃない?」

「うそ!」

萌にかかってきた翔君からの電話で、
私にもじゅん君からの連絡が
あるかもしれないと、
必然的に期待が高まった。

⏰:09/09/04 16:48 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#348 [りぃ]

「もしもし〜?仕事終わった?」

萌が電話で話す隣で様子を伺う。
じゅん君は今どこで何をしてるの?
ただそれだけが知りたかった。

「え?!うそ…」

萌は、電話口の翔君の言葉に
なにやら驚いたらしく、
驚愕の声をあげると混乱した様子で
隣に居る私に背を向けた。

⏰:09/09/04 16:59 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#349 [りぃ]

「いや、でも…」

萌は話しながら私から数歩離れ、
心なしか私に電話の内容を
聞かれたくないかのようにも
見受けられた。

──なんとなく嫌な予感がする…。

⏰:09/09/04 17:01 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#350 [りぃ]

「うん、じゃあ一旦ホテル戻るわー。
 じゃあねー。」

私には様子がよくわからないまま
萌は電話を終え、私たちは
一度ホテルへ戻ることになった。

「翔君なんて言ってた?」

「……」

萌の気まずそうな表情が、
尚更私の不安を煽る。

⏰:09/09/04 17:06 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#351 [りぃ]

「…萌??」

「いやぁ…なんかね、
 …今日オフらしいよ?」

萌は申し訳なさそうに口を開いた。

「…え?」

「仕事終わった?って聞いたら
 今日はオフだったって…」

──どうゆうこと…?!

⏰:09/09/04 17:15 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#352 [りぃ]

「…もちろんじゅん君もだよね…?」

「うん、多分…」

「……」

ふたりの間に不穏な空気が流れる。

「まあ、とりあえずホテル戻って
 翔君に聞いてみよう!ね?」

萌に促され、真実を知りたいような
知りたくないような複雑な
心境でホテルへと歩き出した。

⏰:09/09/04 17:19 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#353 [りぃ]

じゃあ今何をしてるの?
放置なんかされたことないのに…

何だろう、この悲しさ…
なんか虚しい…


ホテルへ到着しても尚、
頭の中をぐるぐると
いろんな思いが巡る。

萌も私にかける言葉が見つからないのか、
ふたりで黙り込んだまま
ホテルのエントランスへと入った。

⏰:09/09/04 17:24 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


#354 [りぃ]

「とりあえず翔君の部屋行くけど
 ユリサも一緒に行く?」

「……」

正直、この状況で事実を知るのは怖い。

でもこのままじゃ気になって仕方ないし
じゅん君にも連絡つかないから
とにかく翔君から話を
聞いてみるしかない。

「…私も行く!」

⏰:09/09/04 17:30 📱:P905i 🆔:ljPHVbQ.


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