ペアリング
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#101 [ゆうと]
:09/11/02 03:04
:F902iS
:M91w052E
#102 [ゆうと]
電話が切れ、鍵をガチャガチャとあける音が聞こえてきた。
「…ユウト君!びっくりした」
「すみません(笑)今、大丈夫ですか?」
「…うん。どうぞ…」
「お邪魔します!」
:09/11/02 03:46
:F902iS
:M91w052E
#103 [ゆうと]
部屋の中は、ダンボールが数個はあったもののスッキリと片付いていた。
そして、新築の匂い…
上田さんの部屋は、赤メインのインテリアが多かった。
赤いテーブルの上には、学校の教科書やレポート用紙が置かれている。
:09/11/02 03:52
:F902iS
:M91w052E
#104 [ゆうと]
「キレイな部屋っすね」
「そうかな、ありがと」
「赤好きなんですか?」
「なんか自然と赤が揃ってた(笑)あ、適当に座ってね」
「失礼します」
:09/11/02 03:55
:F902iS
:M91w052E
#105 [ゆうと]
上田さんはキッチンへ行った。
俺は部屋を見渡した。
『マコちゃん』との2ショットの写真が3枚ほど飾られている。
今より少し髪の短い上田さんと、日焼けして今より少し肌の黒い『マコちゃん』が、笑って一緒にポーズを取っている。
この部屋にアキヒロが来たら大変なことになるだろうなぁ…と思いながら俺は写真を見つめた。
:09/11/02 04:02
:F902iS
:M91w052E
#106 [ゆうと]
上田さんが戻ってきた。
「ごめんね、烏龍茶しかなかった。よかったら飲んでね」
「あ、ありがとうございます」
俺は烏龍茶を一口飲み、フーッと呼吸をして、話を切り出した。
「あの…上田さん」
「ん?」
:09/11/02 04:05
:F902iS
:M91w052E
#107 [ゆうと]
「なんていうか…その…俺…何かしました?」
「え?」
「なんつーか…今日とかほら…上田さん、元気ないですねみたいなこと言ったじゃないすか…」
「うん…で?」
「…そういうのが嫌とか…じゃないんですか?」
「そういうのってどういうの?」
「いや、だから…」
:09/11/02 04:10
:F902iS
:M91w052E
#108 [ゆうと]
なんと説明したらいいのやら…
テンパる俺に、ついに上田さんから質問がきた。
「じゃあ、ちょっと聞くけど、ユウト君ってさ…」
「はい…」
「人の名前呼ぶ時、なんか使い分けてんの?」
「はいぃ?」
:09/11/02 04:15
:F902iS
:M91w052E
#109 [ゆうと]
「ほら…だってユウト君さ、みんなには呼び捨てじゃん。ユウキ!とかアキヒロ!とか」
「まぁ、それは…」
「アキナ…とかさ」
「アキナ…まぁ、そうだけど、上田さんは先輩じゃないですか」
「でも、ミクのことはミクさんって呼ぶじゃん」
:09/11/02 04:21
:F902iS
:M91w052E
#110 [ゆうと]
「最初にアキヒロから上田さんとミクさんって教えられたから…なんかそのまま…使ってるのかも」
「そっか…」
「呼び捨てに特別な意味はないっすよ」
「そうだよね…いや…あたしもごめんね…なんか誤解させちゃったね」
「いや…俺の方こそ…申し訳ないです」
:09/11/02 04:30
:F902iS
:M91w052E
#111 [ゆうと]
やっと笑顔が戻った。
俺は上田さんの笑顔を見て、ホッとした。
何をそんなに不安に思っていたのか…と思わせるほど、上田さんの笑顔はいつも通りで、自然だった。
でも、上田さんは他に言いたいことがあったんじゃないか…
そう思いながら部屋に戻り、眠りについた。
:09/11/02 14:46
:F902iS
:M91w052E
#112 [ゆうと]
翌日も午前中に練習があった。
いつも通り体育館へ向かう。
体育館の入り口近くで、上田さんはバッシュの紐を結んでいた。
「おはようございます。彩乃さん!」
上田さんはいつもの笑顔を見せた後、かすかに照れる仕草を見せた。
「おはよう」
ニッコリと笑って挨拶を返してくれた。
:09/11/02 16:11
:F902iS
:M91w052E
#113 [ゆうと]
そうか…
上田さんって呼ばれるのが嫌だったんだ…
確かに、名字で呼ばれるより名前で呼んだ方が親しみ持てるもんな。
じゃあ、これからは上田さんじゃなくて彩乃さんって呼ぼう。
そして、練習前のランニングを始めた。
:09/11/02 16:23
:F902iS
:M91w052E
#114 [ゆうと]
練習は少しずつ難易度を増してきた。
我らが大川監督は、それなりの知名度がある。
だから、より高いレベルを求めているようで…
8人に対してコート一面は広すぎてかなりきつい。
フットワークなんかをすると、休む暇なく順番が回ってくる。
それでも、死に物狂いで練習をこなしていった。
:09/11/02 16:34
:F902iS
:M91w052E
#115 [ゆうと]
約3時間後に練習は終了した。
高校の部活引退したあと、ちゃんと動いとけばよかったな…
体が重い重い…
ゾロゾロと帰りだした頃、俺はシューティングを始めた。
シュートは入るのに、体が重い…
「ユウト!まだ帰らないの?」
:09/11/02 16:39
:F902iS
:M91w052E
#116 [ゆうと]
アキナだ。
「うん。シューティングするからさ」
「偉〜い!じゃ、あたしパス出してあげる♪どうせ暇だし(笑)」
「暇つぶしかよ(笑)サンキュー。目標100本な!」
そして100本決まるまでアキナはずっと付き合ってくれた。
:09/11/02 17:05
:F902iS
:M91w052E
#117 [ゆうと]
帰りにアキナの部屋に寄り、シュートを拾ってくれたお礼に缶ジュース1本を届けた。
喜んでくれた。
アキナの部屋は2階にある。
俺は階段を駆け降りて部屋に戻ろうとした。
…ミクさんに会った。
「あ、ミクさん。お疲れ様です」
:09/11/02 18:33
:F902iS
:M91w052E
#118 [ゆうと]
「ユウト!どした?誰かに会ってきたん?」
(ミクさんは会ったときから俺達のことを呼び捨てで呼ぶ)
「はい、ちょっとアキナのとこに」
「そうなんだ。ねーねー、昼食べた?」
「まだっすよ。ユウキ達と今から外出しようかな〜なんて考えてたところです」
:09/11/02 18:37
:F902iS
:M91w052E
#119 [ゆうと]
「ホントに?ってかあんた達外食ばっかでしょ?もったいないよ〜」
「作るのがダルいんすよ(笑)」
「節約しなさいよ。じゃあ、これからあたしの部屋おいで。作ってあげる」
「マジっすか?!やったぁ」
「ユウキとかも呼んでさ。オムライス作るからもうちょいしたらおいで」
:09/11/02 18:42
:F902iS
:M91w052E
#120 [ゆうと]
嬉しかった。
早速ユウキとアキヒロに連絡をして、ミクさんの部屋に行った。
キッチンには材料が並べられていて、忙しそうに動き回るミクさんがいた。
「あ、あんた達も食器洗ったりするの手伝って」
それくらいのことならなんでもやりますよ〜!
:09/11/02 19:51
:F902iS
:M91w052E
#121 [ゆうと]
ガチャガチャッ…
「よかった〜。間に合った!」
彩乃さんが買い物袋を下げて、部屋へと入ってきた。
「アヤごめんね。ニンジンとケチャップがないとは誤算だったわ」
「いいよいいよ、これくらい」
彩乃さんは猛ダッシュで買い物に行ったのか、息切れ切れで話をしていた。
:09/11/02 19:57
:F902iS
:M91w052E
#122 [ゆうと]
「彩乃さん、買い物行ってきたんすか?ニンジンとケチャップなら俺の部屋にあったのに」
「あらホント?ま、いいや。どうせいつか使うだろうし」
彩乃さんは笑った。
「…なぁ、ユウト」
アキヒロに呼ばれ、部屋の隅っこへ連れていかれた。
:09/11/02 20:00
:F902iS
:M91w052E
#123 [ゆうと]
「なんだよ」
「お前、いつから上田さんじゃなくて、彩乃さんって呼ぶようになった?」
怒ってもなく、笑ってもないアキヒロに迫られるように聞かれた。
げっ…
「さ、最近だよ最近。だってメールとかしてるし、流れで呼ぶようになったって感じでさ」
:09/11/02 20:04
:F902iS
:M91w052E
#124 [ゆうと]
「いつの間にそんな親しくなったんだよ…」
「別に深い意味なんてねーよ。だったらお前も彩乃さんって呼べばいいじゃねーかよ」
「…ま、いいや。俺あとで上田さ…彩乃さんの部屋行ってみるわ!男バスで俺が一番最初に行くって決めてたんだ♪」
:09/11/02 20:08
:F902iS
:M91w052E
#125 [ゆうと]
ごめん…
俺昨日行ったばかり…
「…そっか。行ってきなよ」
「おうよ♪」
アキヒロはルンルンで席に着いた。
俺はスプーンや食器を並べ、ユウキは玉ねぎやニンジンの皮むきを始めた。
:09/11/02 20:22
:F902iS
:M91w052E
#126 [ゆうと]
「アヤは座っててね♪」
「はぁい!」
彩乃さんも席に着き、作業するとこを見ていた。彩乃さんはこの前ミクさんに料理を作ってあげたらしい。
だから今回はミクさんの番ってことで。
トントントントン…
ミクさんは手際よくハムや野菜を切っていく。
:09/11/02 20:27
:F902iS
:M91w052E
#127 [ゆうと]
その包丁さばきには目を奪われる。
「すげぇ…ミクさん」
「ね!ミクすごいでしょ。料理上手なんだよ!前はガ○トの厨房でバイトしてたし!」
「へー、すごっ」
俺と彩乃さんの会話が気になるのか、会話ちゅうによくアキヒロと目が合ったのを覚えてる。
:09/11/02 20:44
:F902iS
:M91w052E
#128 [ゆうと]
「俺、なんか手伝いますよ!」
「ホント?じゃあ、そこの皮むき器を洗ってサヤカ(女バスの2年)のとこに返してきてもらっていい?」
「いいですよ。2階でしたよね」
ユウキとミクさんの会話だ。
最近妙に仲良くなっている気がする。
そういえば、毎日メールしてるとか、この前2人で飯食いに行ったとか言ってたな…
:09/11/02 20:52
:F902iS
:M91w052E
#129 [ゆうと]
1人目のオムライスができた。
「すげ〜!料理屋のオムライスみたい!」
「ホントだ。ミクまた腕あげたね♪」
「ありがと♪」
…そして人数分のオムライスが完成し、みんなで記念撮影、んで食べ始めた。
「旨っ!」
アキヒロはガツガツ食べている。
:09/11/02 20:57
:F902iS
:M91w052E
#130 [ゆうと]
アキヒロの隣に彩乃さんは座っていた。
というか、アキヒロが彩乃さんの横に移動してきた。
コソコソと何かを伝えている。
「彩乃さん!俺後で部屋行くからさぁ、夜は部屋にいてくださいよ♪んで、今度俺に料理作って♪」
彩乃さんは困った笑顔を見せた。
:09/11/02 21:02
:F902iS
:M91w052E
#131 [ゆうと]
ユウキとミクさんは気付いていないようだ。
彩乃さんは、チラッと俺の方を見てきた。
SOSを要求しているようだ。
こんだけしつこく言われれば、そりゃあ誰だって嫌がるだろうよ…
彩乃さんは
「ごめんね、あたし今日もマコんとこ行くから…」
アキヒロは
「…またですか?」
:09/11/02 21:44
:F902iS
:M91w052E
#132 [ゆうと]
「またですかって言われても…」
俺はアキヒロに嫌われるの覚悟で
「しょうがないだろ。2人付き合ってんだから、いつ会おうが2人の勝手じゃん」
「…俺がどれだけ楽しみにしてたか、お前が一番分かってんだろ?」
「そうだけど、だったらまた次の機会に行けばいいだろ?」
:09/11/02 21:51
:F902iS
:M91w052E
#133 [ゆうと]
「まぁ…確かにな…」
静まり返ったものの、その場はなんとか解決した。
アキヒロも多少のショックを隠しきれず、ずっとうつむいているばかり。
食べ終わって片付けをする頃…
「なぁユウキ…アキヒロは?」
「部屋戻ったんじゃねーの?」
:09/11/02 21:55
:F902iS
:M91w052E
#134 [ゆうと]
片付けが終わり、アキヒロの部屋に行く。
鍵はかかっていなかった…
「アキヒロ?入るよ」
返事はない。
中に入ると、座椅子にもたれかかってボンヤリしている。
「ユウト…ごめんな」
:09/11/02 21:59
:F902iS
:M91w052E
#135 [ゆうと]
ギョッとした。
アキヒロから謝罪の言葉を聞くなんて…
「いや…つーか、難しいな。俺彼氏いる女を好きになったことないからさ。いいアドバイスも何もできないや…」
「俺もだ…こんな気持ち初めてだ」
どうやら彩乃さんに対しては本気らしい。
:09/11/02 22:03
:F902iS
:M91w052E
#136 [ゆうと]
「とりあえずさ、少し様子見てみようや。今のままじゃ行っても何にもならないと思うよ」
「…うん」
頑固者のアキヒロだけど根は素直なヤツだ。だからストレート過ぎる表現をしてしまうのかもしれない。
さっきみたいに…
アキヒロは少し寝るといい、ベッドに入った。
俺も部屋に戻った。
:09/11/02 22:10
:F902iS
:M91w052E
#137 [ゆうと]
昼からはかなり暇だった。
どこか行くにも体は疲れてきついし、無駄遣いしたくないし…
「暇だな…」
そう思っているうちに、いつの間にか眠りについていたみたいだ。
気がついたら夕方になっていた。
「ん〜?」
ケータイの画面が眩しい。
けっこう寝てたんだな…
:09/11/02 22:16
:F902iS
:M91w052E
#138 [ゆうと]
メールが2件、着信が1件。
メールは彩乃さんとアキナ。着信は彩乃さん。
「あら、2時間も前だ。何かあったのかな」
とりあえずメールを開く。
アキナは暇だから漫画貸して的なメール。
彩乃さんからは、夕方会える?のメール。
:09/11/02 22:21
:F902iS
:M91w052E
#139 [ゆうと]
彩乃さんに電話した。
「彩乃さん今日…マコさんに会うって…」
「さっきの土井君のやつ?とっさの嘘ついちゃった…あのさ、後で部屋行っていいかな?」
「俺は別に構わないすけど」
「ホント?じゃあ…今7時半過ぎだから…8時くらいに行ってもいい?」
「いいっすよ」
:09/11/02 22:26
:F902iS
:M91w052E
#140 [ゆうと]
んじゃ、先にアキナに漫画持っていこう。
「遅い!ずっと待ってたのに!」
「ごめん。なんか疲れて寝てた♪何がいいか分かんないから何冊か持ってきたよ」
漫画を入れた紙袋を渡した。
「サンキュー♪暇つぶしだし、なんでもいいよ(笑)あ!one pieceだ♪」
:09/11/02 22:32
:F902iS
:M91w052E
#141 [ゆうと]
「じゃあな。読み終わったら次のヤツ部屋から勝手に持ってっていいから」
「マジ?わかったぁ♪」
そして部屋に戻る。
彩乃さんが来る前に少し掃除しとこう。
テレビを消して、音楽をかけた。
この前ユウキにやいてもらったレゲエのCD。
:09/11/02 22:38
:F902iS
:M91w052E
#142 [ゆうと]
「ごめんね、あたし来ちゃって迷惑じゃなかった?」
「いやいや全然!さっきまで暇すぎて寝てたんすよ。いいお客さんだ(笑)」
「そう?それならいいけど」
「何飲みますか?お茶かコーラか…あ!缶ビールいっちゃいます?(笑)」
「ビールいらな〜い(笑)じゃあお茶ちょうだい」
:09/11/02 22:43
:F902iS
:M91w052E
#143 [ゆうと]
ペットボトルにお茶を注ぎ、彩乃さんに差し出した。
「ありがとう」
「今日はマコさんには会わないんすか?」
「毎日は会いたくないかな(笑)長く付き合ってるとそうなっちゃうのかも」
「へぇ。でも4年目ってスゴいですよね。じゃあ入学してからすぐ付き合ったって感じですか?」
:09/11/02 23:35
:F902iS
:M91w052E
#144 [ゆうと]
「…まぁね」
「…ああ。ほんで、今日はどうしたんすか?俺に会いたくなっちゃったとか?」
「はいはい(笑)いや、土井君に嘘ついちゃったからさ。あたしの部屋の電気が点いてたらおかしいでしょ?んで非難してきたの」
「そうなんだ」
:09/11/02 23:40
:F902iS
:M91w052E
#145 [ゆうと]
「まぁ、それもあるけどユウト君といろいろ話したいなぁ…って思って」
そう言うと、彩乃さんはいつになく質問攻めを仕掛けてきた。
K高のこととか、バスケのこととか、地元のこととか。
んで恋バナに入った。
「ユウト君は今まで何人の子と付き合った?」
:09/11/02 23:44
:F902iS
:M91w052E
#146 [ゆうと]
「俺ですか?中学の時に2人、高校の時に3人…そんなもんかな?」
「今は?付き合ってる子いるの?」
「今はいないっすよ。寂しいことに…募集中です(笑)」
「へぇ〜。いないんだぁ。なんか意外」
:09/11/02 23:47
:F902iS
:M91w052E
#147 [ゆうと]
「そうですか?俺彼女いそうに見えます?(笑)」
「見える!だってすごい人懐っこいし、優しいし、カッコいいし、女は普通ほっとかないよ」
「カッコいいとか…嬉しいこと言ってくれますね(笑)」
「だってカッコいいんだもん」
わぁお…
:09/11/02 23:51
:F902iS
:M91w052E
#148 [ゆうと]
「ってか、男バスと女バスの1年生って仲良しだよねぇ」
「ですね。まぁ、同じ学年っていうのもあるし」
「ユウト君はアキナと付き合ってるのかと思った」
「アキナですか?まぁ、確かに仲はいいっすね」
:09/11/02 23:56
:F902iS
:M91w052E
#149 [ゆうと]
「もし告られたりしたら付き合う?アキナと」
「どうかなぁ?それはその時にならないと分からないかも」
「…だよねー」
そう言うと彩乃さんはお茶を一気に飲み干した。
しばらく沈黙が続いた。
:09/11/02 23:59
:F902iS
:M91w052E
#150 [ゆうと]
ブーーーン ブーーーン…
アキナさんのケータイが鳴った。
「はい?どうした?うん…うん…で?そう…あはは…そうなんだ…よかったね…で?うん…あっそう…ってかごめん。今ちょっと友達と会ってるから…は?もう寝るし…」
今の彩乃さんは、ものすごく鋭い目をしている。怒ってるような、寂しそうな…
:09/11/03 00:07
:F902iS
:XshxQ3iM
#151 [ゆうと]
電話を切った彩乃さんはいつもの表情に戻った。
「ごめんね〜。マコからだった」
「マコさんですか。あの…喧嘩しました?」
「喧嘩じゃないよ(笑)毎日毎日この時間に電話がくるから、なんかしつこくてさ。寝てたら寝てたで起きるまで電話かけてくるし…」
:09/11/03 00:11
:F902iS
:XshxQ3iM
#152 [ゆうと]
「愛されてるじゃないですか」
「そう思う?でも長年付き合ってるのに、毎日はさすがにキツいよ」
びっくりした。
…同時にショックだった。
この前TSUTAYAやマクドナルドで見た2人はほんわかしてて、仲良しで、まったく自然なカップルで…
実際はそうでもないのかな?
:09/11/03 00:15
:F902iS
:XshxQ3iM
#153 [ゆうと]
「さて…と!そろそろ戻ろうかな」
「早いな。もう10時過ぎか」
「うん。男子は明日休みでしょ?」
「そうですよ。なんか大川監督機嫌よかったから(笑)」
「いいなぁ。2日間休みってことでしょ?明後日は部活休みの日だし」
:09/11/03 00:20
:F902iS
:XshxQ3iM
#154 [ゆうと]
「そっか!2日間休みになるんだ♪よっしゃ!」
「大川監督たぶん明後日が部活休みの日って忘れてるんだよ、きっと」
「でしょうね。大川監督には内緒ですよ♪」
「はいはい(笑)いいなぁ」
今日は彩乃さんにアキヒロのこと聞くつもりだったのに…
質問に圧倒されて何も聞けなかったなぁ…
:09/11/03 02:05
:F902iS
:XshxQ3iM
#155 [ゆうと]
翌日…
俺は久しぶりに昼まで寝ていた。
「眠っ…ってか寝過ぎたなこれ…」
ベランダに出て布団を干す。
隣の女子寮は静かだった。
まだ練習中なのか、誰も帰ってきてないようだ。
:09/11/03 02:09
:F902iS
:XshxQ3iM
#156 [ゆうと]
ユウキから着信が入ってた。
「もしもし?」
「お前まだ寝てただろ!」
「当たり。どした?」
「トラ○アルってとこ発見したんだけどさ、そこめちゃくちゃ安いんだよね。今から行ってみない?」
「どの辺?」
「学校行く道の反対側をず〜っと真っ直ぐ行けば分かる。フライパンとか鍋が安くで買えるんだ♪とりあえず準備したらチャリ置き場集合な!」
:09/11/03 02:19
:F902iS
:XshxQ3iM
#157 [ゆうと]
お前は主婦かよ…
とりあえず準備して外に出た。
「うわー。お前超寝起きって感じ(笑)」
ユウキが笑っている。
「マジ眠くてさ…でももう大丈夫!」
「よし。じゃ、行こうぜ」
春の昼間のポカポカ陽気…
あ、また眠くなってきた。
:09/11/03 02:25
:F902iS
:XshxQ3iM
#158 [ゆうと]
約20分後…
噂のトラ○アルに着いた。
予想してたよりはるかに汚い店だ…
「なぁ、ここで買うの?」
「…とりあえず、中の方は大丈夫だよ、きっと」
入店。
中は普通の食料品売り場がズラーッと並んでいた。
:09/11/03 02:29
:F902iS
:XshxQ3iM
#159 [ゆうと]
「ほらな!普通じゃん」
「上もなんかあるみたいだな」
「鍋とかフライパンは台所用品だから…2階だ♪行くぞ!」
ユウキのテンションは益々あがっていった。
あれも欲しい、これも欲しいで台所用品だけで1万近く使ったみたいだ。
:09/11/03 02:33
:F902iS
:XshxQ3iM
#160 [ゆうと]
「ユウトはなんか買わないん?」
「俺は食料品買おうかなって思って」
「あ!俺も肉とコンソメ頼まれてたんだ!1階だろ?降りようぜ」
「頼まれてたって誰に頼まれたん?」
「え?ミクさん」
:09/11/03 02:39
:F902iS
:XshxQ3iM
#161 [ゆうと]
「ミクさんか…ってか最近ユウキとミクさん仲いいよな」
「まぁな♪」
「好きとか…だったりする?」
「まぁな♪」
「ふーん…え?本気で?」
「うん」
ユウキは当たり前じゃん!と言わんばかりに堂々と答えた。
:09/11/03 02:43
:F902iS
:XshxQ3iM
#162 [ゆうと]
「え、マジで?ホントに?」
「ホントだよ(笑)嘘ついたところでって感じじゃない?」
「へぇ〜…そうなんだ」
「そうなんですよ♪」
付き合っているのかと聞くと、時間の問題だと言った。
ユウキは今まで年下としか付き合ったことがないから俺はビックリした…
:09/11/03 02:48
:F902iS
:XshxQ3iM
#163 [ゆうと]
「っつーか、そういうお前はどうなのよ?」
「何が?」
「西川(アキナの名字)」
「アキナ…?なんで」
「お前…みんな噂してるぞ(笑)」
「アキナ…か。付き合ってはないけど」
「くっついちゃえばいいじゃん♪あんな可愛い子、この辺じゃなかなか見つからないぜ」
:09/11/03 02:55
:F902iS
:XshxQ3iM
#164 [ゆうと]
そっか。
だから昨日彩乃さんが聞いてきたんだ。
でも、噂になるようなこと何もしてないけど…
「でも、そうなるとだな。1人だけ絶対に賛成しない人が出てくるんだ」
「誰だよ」
「上田さん」
「?!」
:09/11/03 03:00
:F902iS
:XshxQ3iM
#165 [ゆうと]
「どういうことだ?っつーか、何言ってんの?」
「…お前も鈍いヤツだなぁ(笑)」
「だって…マコさんいるのに」
「彼氏はいるよ。でも、この間から上田さん、なんかおかしいんだ」
「おかしいって何が?」
「ん?いろいろさ。そのうち分かると思うよ♪」
:09/11/03 03:06
:F902iS
:XshxQ3iM
#166 [ちな]
ノンフィクションを面白いって言っていいのか分からないですけど、
読んでてめっちゃ楽しいです♪
更新
頑張って下さいね
((

'V`

)

+゜
:09/11/03 07:35
:SH903i
:Umq/ntYo
#167 [ゆうと]
ちなさん
コメありがとうございます!
誰も読んでくれてないのかな〜って思ってたのに…(/_・、)
ぜひ読んでください

更新頑張りますね♪
ありがとうございます!
:09/11/03 16:32
:F902iS
:XshxQ3iM
#168 [ゆうと]
(続き書きます!)
俺はユウキの言っていることがよく分からなかった。
心のどこかに、何かが引っかかってる感じがした。
ある程度買い物を済ませ、ゲーセンに行ったりしながら寮に帰った。
:09/11/03 18:31
:F902iS
:XshxQ3iM
#169 [ゆうと]
それからは、休み2日間をenjoyし、また練習が始まり→帰って飯食って→ユウキ達と絡み→アキナ達と絡み→彩乃さん達と絡み→寝る→また練習…
の生活を繰り返し、特に何事もなく過ぎていった。
約2週間後…
:09/11/03 18:35
:F902iS
:XshxQ3iM
#170 [ゆうと]
ユウキとミクさんが付き合い始めた。
ユウキから気持ちを伝えたら、ミクさんは照れながらもニッコニコでユウキの気持ちに応えてくれたみたいで…
アキヒロの行動はおさまりつつあるものの、好き好きアピールはまだ続いていた。
俺は2週間前とまったく変わらない生活を送っていた。
:09/11/03 18:39
:F902iS
:XshxQ3iM
#171 [ゆうと]
そんなある日…
ユウキとミクさんから夕食に誘われた。
この3人での夕食は初めてだ。
近くのカフェに行くことになった。
俺は1人で席に付き、向かい側にユウキとミクさんが座った。
なんだこの空気は…
:09/11/03 18:44
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#172 [ゆうと]
2人はニコニコして、一緒にメニューを見ていた。
それぞれが注文し終わると、ミクさんが口を開いた。
「2人とも、もうこの生活には慣れた?」
「俺は高校のときから寮生活だったら別に普通だよ。ユウトは家から通ってたもんな」
「まぁ、でも寮生活には慣れましたよ。けっこう楽しいです」
:09/11/03 18:48
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:XshxQ3iM
#173 [ゆうと]
「そっか♪でも大学始まったらけっこうダルいよ(笑)でも1年のうちはまだ楽かも」
「そうなんですかぁ…」
ユウキとミクさんの話だの、バスケの話だのダラダラと会話が続いた。
「あー、そういえば…」
:09/11/03 18:54
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#174 [ゆうと]
ミクさんに視線を向ける…
「アヤ…のことなんだけど…最近なんかおかしいんだよねぇ」
俺は飲んでいたコーラを噴き出しそうになった。おかげさまで鼻の中にコーラが入場してきた。
向かいのユウキは俺の方を見てニヤニヤしている。
:09/11/03 18:58
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#175 [ゆうと]
「なんていうか…元気がないとかじゃないんだよ。なんか、ふとした瞬間ボーってしてたり…」
「げほっ…ズビバビ〜(鼻かんで)」
「一番おかしいのは、最近マコちゃんの誘いを全部断ってること。用事もないのに…マコちゃんからあたしにメールで『アヤどうかしたの?』とか送ってくるくらいだよ」
:09/11/03 19:38
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#176 [ゆうと]
「なんかいろいろあったんじゃないですか?喧嘩とか…」
「喧嘩だったらマコちゃんからあんなメール送られてくるはずないのよね。昨日、一昨日はオールシカトされたって言うし…うーん…喧嘩かなぁ」
俺はなぜか、心臓がバクバクした。
昨日、一昨日?
昨日も一昨日も、俺の部屋に彩乃さん遊びに来ましたよ…?
:09/11/03 20:14
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#177 [ゆうと]
そうとは言えず、話を聞くことに専念した。
「後で部屋行ってみようかなぁ」
「行ってみなよ。心配なら直接本人から聞かないと解決できないじゃん。もしかしたら上田さん…誰にも言えない悩みとか抱えてたりするんじゃないの?例えばだけどさ」
ユウキはうっすらと笑みを浮かべていた。
:09/11/03 20:23
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:XshxQ3iM
#178 [ゆうと]
夕食を済ませ、店を出る。
美味しそうだと思って頼んだピザも、味が分からなかった。
そして帰宅…
ミクさんは女子寮に入っていった。
俺はユウキにCDを借りようと思っていたけど、今はそんな気分になれない。
部屋に帰るなりベッドに転がり込み、気持ちを落ち着かせた。
まさかね…
そんなワケない…はず
:09/11/03 20:31
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#179 [ゆうと]
呼び鈴が鳴った…
「開いてますよー」
アキナが入ってきた。この前貸した漫画を入れた紙袋を持っている。
「やっほ!漫画返しに来た♪次のヤツ貸してね」
「いいよ」
アキナは漫画を紙袋に詰め込み始めた。
「じゃ、借りて行きます♪」
:09/11/03 20:37
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:XshxQ3iM
#180 [ゆうと]
そう言うとアキナはテーブルの上に何かを置いて出ていった。
…紙だ!
よく見るとそれは手紙だった。
『ユウト♪マンガありがとうね〜!いい暇つぶしになったわ(笑)今度はあたしの少女マンガ貸してあげる(笑)またご飯食べ行こうね。いつもありがとう♪アキナ』
:09/11/03 20:42
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:XshxQ3iM
#181 [ゆうと]
「少女マンガかよ(笑)」
俺は手紙を折りたたみ、テーブルに置いた。
明日はアキナと昼飯行こうかな♪
…でも、なんかモヤモヤする。
1時間後…
ユウキからメールがきた。
「俺の部屋来てハァト」
:09/11/03 21:11
:F902iS
:XshxQ3iM
#182 [ゆうと]
「で…どうよ?」
「何が?」
「さっきミクが話してたこと」
「あー…」
なんとも言えない。
何が起こっているのか、こっちが聞きたいくらいなんだから…
「俺が思うに、上田さんは彼氏に対して完璧に冷めてる!」
:09/11/03 21:17
:F902iS
:XshxQ3iM
#183 [ゆうと]
「そりゃ4年も続けば、そういう時期もあるだろ」
俺は、ユウキの言葉をまともに受け入れなかった。
「だいたい、喧嘩かもしれないんだろ?ってか、マコさんと彩乃さんの問題じゃん。俺らにはなんの関係もないだろ」
「…さっきミクが上田さんトコ行ってきた」
「…」
「上田さんには好きな人ができた。マコさんじゃない」
:09/11/03 21:25
:F902iS
:XshxQ3iM
#184 [ゆうと]
「え…?」
「俺も詳しいことはよく分かんない。でも、ミクにはハッキリそう言ったらしい…誰にも言うなよ」
「…うん」
状況把握に時間がかかった。
「詳しいこと聞きたいならミクんトコ行ってみな。俺が聞いたのはそれだけだから」
:09/11/03 21:45
:F902iS
:XshxQ3iM
#185 [ゆうと]
「いや…遠慮しとくよ」
「そうか?まぁ、俺らがワーワー騒いだところでって感じだしな(笑)しばらく様子見よう……ってか今なんか聞こえなかった?」
「別に。なんで?」
「なんかこう…クラクションみたいな…」
「クラクション?!」
嫌な予感がした。
:09/11/03 21:55
:F902iS
:XshxQ3iM
#186 [ゆうと]
ベランダに出てみる。
…何もない。
「気のせいだよ、たぶん」
……ってば…
「え?」
「なんか聞こえたぞ、隣の広場だ!」
『離してってば!!』
「暗くて見えねー………あ!赤い車…ユウト!赤い車だ!」
:09/11/03 22:00
:F902iS
:XshxQ3iM
#187 [ゆうと]
「赤い車?!」
「その木の後ろだ!あれ上田さんじゃねーか?」
「ってことは、あれはマコ(ちゃん)?…なんかヤバいぞ!行こう!」
階段を降りていく。
広場には女バスが数人来ていた。
「ちょっと…坂田君、落ち着いて!」
「いい加減に…誰かぁ!」
:09/11/03 22:08
:F902iS
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#188 [ゆうと]
俺とユウキは広場へと走った。
「ちょっとマコさん…何やってるんすか!!」
『マコちゃん』は彩乃さんの首根っこを強引につかみ、車の中へ引きずり込もうとしている。
「俺らの問題だ!大したことじゃねーよ!いちいち大勢集まってんな!」
「ふざけんな!彼女嫌がってんじゃねーかよ。離してやれよ!」
:09/11/03 22:14
:F902iS
:XshxQ3iM
#189 [ゆうと]
普段チキンな俺は、無意識に『マコちゃん』の腕を離そうと飛びかかっていた。
「なん…だ…よ、お前には…関係ねー…だろが!」
「いいから離せ!」
『マコちゃん』の腕は予想以上に貧弱だった。スルリと離れた。
でも女にとったら、男の力にはかなわない。
:09/11/03 22:20
:F902iS
:XshxQ3iM
#190 [ゆうと]
彩乃さんは、その場に崩れ落ちるように倒れた。女バスが周りを囲み、『マコちゃん』から離れた場所へ連れて行った。
よかった…
フッと油断した…
「ユウト!!!」
「え?」
バコッ…
不意打ち右ストレートをくらった…
:09/11/03 22:25
:F902iS
:XshxQ3iM
#191 [ゆうと]
俺はよろめいた。
んで火が付いた…
「この糞ジジイ…やんのかコラ…」
『マコちゃん』が近づいてくる。
俺は身構えた。
「ごめん!」
:09/11/03 23:39
:F902iS
:XshxQ3iM
#192 [ゆうと]
『マコちゃん』はひざまずいた。
そして下を向いたまま、何度もごめんを繰り返す。
「…ユウトっていったな……痛かったよな…ごめん…ごめんな…本当にごめん」
体の力がスーッと抜けた…
『マコちゃん』は、しばらくその場を動かなかった。
俺もしばらくそのまま立っていた。
:09/11/03 23:44
:F902iS
:XshxQ3iM
#193 [ゆうと]
ミクさんの指示で、全員寮の中へ移動した。
「一体どういうこと?こんなにたくさんの人を巻き込んで!」
ミクさんは『マコちゃん』を怒鳴りつけた。
『マコちゃん』は、またごめんを繰り返すばかり…
「ヘタすれば警察沙汰になるとこだったんだよ?しかもこんな静かな近所で…何考えてんの?」
:09/11/03 23:51
:F902iS
:XshxQ3iM
#194 [ゆうと]
「本当にごめん…ごめんなさい…」
ミクさんは眉をしかめた。
「…アヤは?」
「あの…彩乃さんの部屋に連れていきました」
「そっか。ありがとう。…とりあえず2人、ちゃんと話し合いなよ。今日は止めときな…アヤは話せる状態じゃないから…」
:09/11/03 23:57
:F902iS
:XshxQ3iM
#195 [ゆうと]
この場の出来事はとりあえず解決し、『マコちゃん』も帰っていった。
「あ、ユウトは大丈夫だった?」
「大丈夫です」
「ごめんね、いろいろ迷惑かけちゃったね…みんなにもね…」
女バスは、恐くて泣いている人もいた。
:09/11/04 00:01
:F902iS
:aZQl5Q/M
#196 [ゆうと]
ゾロゾロと部屋へ帰って行った。
アキナに呼ばれた…
アキナもさっきの広場にいたみたいだ。
気付かなかった。
アキナの部屋に入った。
「あ〜あ…殴られちゃったね(笑)氷あるから冷やしなよ」
「…ありがと」
アキナはキッチンへ行き、小さいビニール袋に氷を詰め、持ってきた。
:09/11/04 00:05
:F902iS
:aZQl5Q/M
#197 [ゆうと]
アキナは、俺が座っている座椅子の前に膝を付いた。
「はい、どうぞ。ちょっと腫れてるかも」
「…サンキュー」
「まったく…1人で向かっていくなんてアホだね、アホ(笑)」
「ホント俺アホだな(笑)状況を把握する前に体が動いてた」
:09/11/04 00:10
:F902iS
:aZQl5Q/M
#198 [ゆうと]
笑うと左のホッペがズキンと痛む。
しかし…あんな貧弱な腕だったのに、こんなに痛いパンチをくらうなんて…
どこにそんな力があるっていうんだよ…
「……アキナ?」
アキナは顔を上げない。
…泣いていた。
:09/11/04 00:14
:F902iS
:aZQl5Q/M
#199 [ゆうと]
「…バカ!バカ!」
小さな肩を震わせながらバカ!を連呼するアキナを見つめていた。
「バカユウト!本当にバカだよ…!」
「ごめんな、アキナ…」
アキナは俺の肩に顔をうずめて泣いていた。
「ごめんな…怖かったな…」
俺はアキナを抱きしめた。
:09/11/04 00:21
:F902iS
:aZQl5Q/M
#200 [ゆうと]
アキナの頭を軽くポンポンした。
「怖かったん…じゃないよ…あんたのこ…とが…心配だった…んだ…よ」
泣きじゃくって途切れ途切れに話しているアキナの言葉が嬉しかった。
「そうか…でも、俺は大丈夫だから…」
「なん…で?」
「ん?アキナが氷くれたから」
アキナは笑った。
:09/11/04 00:27
:F902iS
:aZQl5Q/M
#201 [ゆうと]
:09/11/04 00:31
:F902iS
:aZQl5Q/M
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