ペアリング
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#701 [ゆうと]
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⏰:09/11/13 02:30 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#702 [ゆうと]
家に着いたのは、もう夜が遅かった。

何十年も家にいなかったワケじゃない…
なのに、なんでこんなに懐かしく感じるんだろう…

ここの柱って、こんなに傷があったっけ?
風呂場ってこんなに狭かったっけ?

ウロウロしてると、

「お兄ちゃんお帰り♪」

妹がリビングにいた。

⏰:09/11/13 02:36 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#703 [ゆうと]
「お前、また背ぇ伸びた?」

「伸びてないよ(笑)気のせいじゃない?」

俺の中の感覚が違うのか…?

「里菜(妹)ね、ユウトが帰ってくるの楽しみにしてたんだよ♪」

母さんに言われた。

「寂しかったんだな(笑)」
「んなワケない(笑)」
里菜…強くなったな…

⏰:09/11/13 02:40 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#704 [ゆうと]
実家に帰ってきても、ユウキやミクさん達とは普通にメールや電話をしてた。

「家着きました♪」

「長旅だったね。お疲れ様♪」

ミクさん達に、家に着いたという報告メールを送った。


左手に書かれだ絆"を見た…
アキナ…どういう意味でこれを書いたのだろう…

⏰:09/11/13 02:45 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#705 [ゆうと]
翌日からは就活に入った。
ダラダラしている暇はない…

けど、仕事なんて簡単に見つかるもんじゃない。

根っからの体育会系の俺には、座りっぱなしの事務業なんて向いてないし、接客業なんて作り笑いすらできない…

アルバイトより、正社員を優先して探した。

⏰:09/11/13 10:35 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#706 [ゆうと]
しばらくは就活に専念していた。

けど、なかなか見つからない…

「来年の公務員試験でも受けてみれば?」

親はそう言うけど、俺の頭じゃ無理な話だ。
だって数学とかうんこだし…

大学辞めたはいいけど、仕事とかまったく決めてないじゃん…

何やってんだ俺…

⏰:09/11/13 10:40 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#707 [ゆうと]
就活して半年…


ついに仕事が決まった。しかも正社員!

俺みたいなうんこ野郎でも、半年頑張った甲斐があった。


ただ、地元じゃなくて県外だけど…


早速引っ越しやらなんやら終わらせて、入社に向けて準備をした。

⏰:09/11/13 10:44 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#708 [ゆうと]
そういえば、K大の卒業式を終えたミクさんから写メが届いてたな…

「おめでとうございます」
しか送ってないし、写メとかちゃんと見てないや…

とりあえず保存はしておいた。



んで、入社して間もない頃にユウキから電話が入った。

⏰:09/11/13 10:48 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#709 [ゆうと]
入社おめでとう!の電話でもしてくれたのかな♪


「もしもーし♪」

「…ユウト。元気だった?」

「全然元気だけど♪久しぶりだな!」

「…まぁな…」


ユウキと連絡を取ったのは久しぶりだった。
…でも、いつものユウキじゃないことはすぐに分かった。

⏰:09/11/13 10:52 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#710 [ゆうと]
「どした?なんか元気ないじゃん。ミクさんと喧嘩でもしたか?(笑)」

「…ユウト」

「なんだよ(笑)」


電話の向こうはザワザワしていた。
忙しそうな感じ…


グスンッ…



「ユウキどうした?なんかあったのか?」

⏰:09/11/13 10:55 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#711 [ゆうと]
「……………」

ユウキは何もしゃべらなくなった。

俺は間を置いて待ってみた。


「……………」

鼻をすする音しか聞こえない。

「ユウキ…どうした?」




「ユウト…落ち着いて聞いてな…上田さんな…昨日亡くなったんだ…」

⏰:09/11/13 10:59 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#712 [ゆうと]
「え?何言ってんの…?」


胸がジワッと熱くなった…
何を言ってるか理解できない…
ユウキは「…亡くなった」と言った後、鼻をかみながら号泣しだした…

「ユウキ…今、言ったこと…嘘だよな?」

嘘だと言って笑ってくれ…
冗談きついぞ(笑)って言わせてくれ…

⏰:09/11/13 23:19 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#713 [ゆうと]
電話の向こうでゴソゴソ聞こえる。

「ユウト?あたしだけど…」

「ミクさん…」

「ごめんね、いきなり…」

「ミクさん、ユウキが今言ったことって…嘘ですよね?」

「いや…嘘じゃないよ」

胸をかきむしられた気持ちになった…

⏰:09/11/13 23:22 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#714 [ゆうと]
「昨日、仕事帰りにガードレールにね…車で突っ込んで…フロントガラス原型とどめてなくて…即死…」


「……嘘だ!あいつがそんな事故なんて起こすはずがない!絶対に嘘だ!」

「ユウト!嘘だったら、もっとまともな嘘ついてるわよ!頼むから落ち着いて聞いて…」

「絶対に嘘だ!ミクさん!嘘って言えよ!頼むから嘘だって言ってよ!」

⏰:09/11/13 23:30 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#715 [ゆうと]
「ユウト!お願いだから…落ち着いてよ…」

ミクさんも泣いている。

「…ミクさん…ミクさんは今…どこにいるんですか?」

「アヤの実家」

「…A県?ってこと?」

「そうだよ…監督と、あたしらの代の女バスと、男バスの代表だけ来たんだ…」

⏰:09/11/13 23:36 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#716 [ゆうと]
「……………」

彩乃…
もうこの世にいないってこと…?
もう二度と会えないってこと…?

でも、まだ半信半疑だ…自分の目で確かめてもいないのに、そんなこと認められるわけないだろ!

「ミクさん…1回…電話切っていいすか?」

「なんで?」

「行きます、A県…」

⏰:09/11/13 23:40 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#717 [ゆうと]
A県とか、まったく知らない地だ…
遠征とかで行ったくらいだ。
土地勘もないし、地理力0の俺だけど…


でも、今は行かなきゃ…

嘘だってこと証明しなきゃ…


俺は会社の休みをとって、仕事に行く時と逆の電車に乗った…

⏰:09/11/14 00:41 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#718 [ゆうと]
財布とケータイだけを持って、飛び出してきた…

駅に着くたびに、ミクさんにメールして場所を聞く。
ホームに着いたら、乗り換えで新幹線に乗る…
到着したら、また乗り換えで電車に乗る…

半日はかかった…
俺んとこが田舎だから、交通の便が不便なんだ…
でも、放心状態だったのかな…?
あっという間にA県に着いた気がする…

⏰:09/11/14 00:48 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#719 [ゆうと]
でも、あいつの家がどこか分からない…

ミクさんが目印の店を教えてくれた。
猛ダッシュで向かった…
気が狂ったかのように足が動く…
涙は出ない…
なんで…?
俺の中のあいつは、まだ生きてるから…



もうすぐだ…

黒いスーツ姿のミクさんが見えた…

⏰:09/11/14 00:52 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#720 [ゆうと]
「ユウト!」

無表情のミクさんが手を振る。
ガクガクの足でミクさんに近づいた。

「あんた…よくここが分かったね」

「なんとなく…勘で…」
息が苦しい…

「彩乃は?」

「…………こっち」

ミクさんについて行く。約10分間、無言…
そして、俺は足が止まった…

⏰:09/11/14 00:57 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#721 [ゆうと]
葬祭場…

黒い喪服に身を包んだ人間が出入りしていた。


目線の先には、



『故・上田 彩乃』



の文字…

その文字を何度も読み返した…
何度も何度も…

⏰:09/11/14 01:01 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#722 [ゆうと]
ミクさんが俺の腕を掴んだ。
ビクッとした…


「行くよ…ユウキ達が中にいる」


足を前に進めた。

中に入る…
お通夜…

入り口の右側には、あいつの遺品…
左にはモニターがある。

⏰:09/11/14 01:06 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#723 [ゆうと]
モニターには、白い箱をメインとして映し出されていた。
すぐに目をそらした…


それが棺って分かってたから…
ただ認めたくなかったんだ…

遺品を見ようとする…

ミクさん達元4年生、ユウキ、アキヒロが出てきた。

「あ、ユウト…」

アキヒロが呟いた。
うつろな目つきだった…

⏰:09/11/14 01:11 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#724 [ゆうと]
「バカ!遅ぇよ!」

ユウキに怒鳴られた。

「…………」

言葉が出なかった。


それを見ていた小柄な女性、2人の男が近付いてきた。

「ミクのお知り合いの方々でしょうか?私、上田彩乃の母親です」

小柄な女性は、彩乃のお母さんだった…

⏰:09/11/14 01:17 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#725 [ゆうと]
そういえば、さっきミクさんと、この『お母さん』は入り口で話をしていた…
ミクって呼んだってことは、家族ぐるみで仲良しだったっていうのが読み取れる。

俺は頭を下げた。

「彩乃の兄の弘樹、弟の健太です」

彩乃のお母さんが名前を言った後、後ろに立っていた2人が頭を下げた。
お母さんの目は腫れていた…

⏰:09/11/14 01:22 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#726 [ゆうと]
すぐに思い出した…

前、彩乃が『お父さん』の話をした時に、兄弟がいるって言ってたな…


そう思いながら、遺品や写真を見た。
久しぶりに見る彩乃の笑顔、小さい頃の写真…


「あ!これ…」

俺は叫んだ。

「何?どうしたの?」

ミクさんが俺の横に並んだ。

⏰:09/11/14 01:27 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#727 [ゆうと]
遺品として置かれていたのは、薄いピンク色の指輪…

あの時、俺があげた『ペアリング』…

なんでここにあるんだ…?

彩乃のお母さんが話しだした…

「家で料理を作る時以外は、ずっとこの指輪をしてましたよ。一番のお気に入りだったみたいで、今日、ここに置かせていただきました」

⏰:09/11/14 01:31 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#728 [ゆうと]
泣き崩れた…


俺と別れてから、絶対に捨てただろうって思ってたから…

そういえば、いつかあいつは言ってた…

『あたし指輪もらうの初めてだよ♪』って…

あの時の彩乃の笑顔は最上級だった。
あの笑顔をすっかり忘れてた…

俺、ホントにバカだ…

⏰:09/11/14 01:38 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#729 [ゆうと]
あいつの顔には、白い布がかけられていた。

事故の衝撃で、見れないくらいの顔になってたからって…

もう、あの可愛い笑顔は二度と見られないんだ…

彩乃…
頼むから、また笑ってくれ…
また喧嘩しようや…
俺にビンタしてくれよ…また「腕枕♪」って言ってよ…
頼むから…

⏰:09/11/14 01:45 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#730 [ゆうと]
明日が葬式だという…
俺達は葬儀場を出た。


泊まる所は、大川監督が用意していたから困らなかった。
俺…黒いスーツなんて持ってきてない…

そう言うと、彩乃のお兄さん・弘樹さんが貸してくれた。

本当はこんなスーツ着たくないよ…

⏰:09/11/14 01:50 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#731 [ゆうと]
翌日…
俺は一睡もすることなく、準備をした。
眠れるワケがない…

ただボーっとしてる状態…

葬儀場に着いた…



葬儀開始…

お経…お焼香…
それだけは覚えてる。
後はなんも記憶にない…

⏰:09/11/14 01:54 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#732 [ゆうと]
「皆様…外の方で…」

式が終了して、こんなアナウンスが流れたかなぁ…

ミクさんは俺の肩を抱いて、外に連れていってくれたみたいだ…

棺が運ばれて、黒い車に乗せられ、最後に長いクラクション…

これって、ドラマやニュースの世界だけじゃないのかよ!
こんなのおかしい!

⏰:09/11/14 01:58 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#733 [ゆうと]
黒い車が見えなくなった…

俺は泣き叫んだ。

「彩乃ー!」

その場に泣き崩れた。
弘樹さん…スーツ汚しちゃってすみません…

もう二度と会えない…
あの笑顔…
ペアリング…

ダメだ…
考えれば考えるほど、涙しか出てこない…

⏰:09/11/14 02:01 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#734 [ゆうと]
泣きまくった後は放心状態だった…
だって本当に記憶がないんだ…

唯一覚えてるのは、

「次にユウトと会うのはいつかなーって思ってたけど、こんな辛い場所での再開は果たしたくなかったよ…」

っていうアキヒロの言葉…

K大組は式が終わってから、しばらくして帰っていった。

⏰:09/11/14 02:07 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#735 [ゆうと]
スーツ返さなきゃ…
親戚だと言うおばさんにスーツを渡した…
あとクリーニング代。

俺も帰らなきゃ…

フラフラで駅まで向かった…
道分かんない…
まぁ、いいや…



家に着くまで半日以上かかった。
行きよりも時間がかかったのは、乗り間違いが多かったから…

⏰:09/11/14 02:12 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#736 [ゆうと]
ボーっとしてたんだな…
よく帰ってこれたもんだ…



ちなみに、俺はもう子供じゃない…
社会人として働いてる身だ…
だから気持ち切り替えて仕事しないと…
2日間休みもらってた分、しっかり仕事しないと…

そう思うけど、すぐボーっとしてしまう自分がいる…

⏰:09/11/14 02:17 📱:F902iS 🆔:SsIHbRfA


#737 [ゆうと]
翌日から仕事に励んだ。

思いっきり集中しないと辛さが襲ってくるから、何も考えずにひたすら仕事した。


夜は同僚の家行って酒飲んだり、くだらない雑談して1日を終えた。
そんなこんなしてるうちに、1日1日過ぎていく…

⏰:09/11/15 00:09 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#738 [ゆうと]
あれから約2ヶ月…

彩乃の死を忘れたワケじゃないけど、なんとなく吹っ切れたような気がしてきた…

思い返してしまうと、辛くて泣いてた…
けど今は、思い出しても涙は出なくなった。

薄い水色の指輪を見ても、泣かなくなった。

強くなったとかじゃなくて、ちゃんと受け止められるようになったんだと思う。

⏰:09/11/15 00:15 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#739 [ゆうと]
また2ヶ月が過ぎた…

ミクさんから電話がきて、K大の寮に来るように言われた…

「土日利用して来てほしい」




土曜日…

俺はK大に向かって、また電車に揺られてた。
駅に着いて、出口に向かった。

⏰:09/11/15 00:19 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#740 [ゆうと]
逆のホームを見ると、めちゃくちゃ可愛い女の子を見つけた。

「おっ!」

思わず目を奪われてしまった…


目が合った…


俺は目をそらした…


瞬間…

「ん?!」

⏰:09/11/15 00:22 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#741 [ゆうと]
向こうはずっとこっちを見ている…


「(可愛いなぁ…でも、どっかで見たことある気が…)」

逆のホームに電車が来た…
それで女の子が見えなくなった…


「(ま、いっか!)」

出口を出て、K大行きのバスに乗った。

⏰:09/11/15 00:25 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#742 [ゆうと]
久しぶりに見るK市の光景…


あそこのTSUTAYAから始まったんだなぁ…
あの吉野家はユウキと行ったところだ…
auのケータイショップは、彩乃と喧嘩した次の日に行ったな…

K市にいた期間は短かったけど、思い出はたくさんある。
あの時は笑ってこの道を歩いてたけど、今はもう歩けない…

⏰:09/11/15 00:30 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#743 [ゆうと]
K大前で信号にひっかかった…

最後に彩乃を見た場所だ…
あの時の彩乃は笑ってた…
最悪な別れ方して、もう二度と名前呼んでくれないって思ってたのに、笑って「ユウト!」って呼んでくれた…

その笑顔は、モノクロの世界へと消えていった…彩乃…
そっちでも笑っていますか?
…とか問いかけしたっけ?

⏰:09/11/15 00:37 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#744 [ゆうと]
寮に着いた…

何も変わってないけど、なんだか懐かしい匂いがする。
隣の家のバカ犬まで吠えだした。

あの頃は「うぜぇ」とか思ってたけど、懐かしくて笑えた。


「ユウト〜♪」

ベランダ側からミクさんが出てきた。
俺はなぜかホッとして、寮の中に入った。

⏰:09/11/15 00:41 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#745 [ゆうと]
「お久しぶりですね。ミクさんパーマかけました?」

「さすがユウト!誰も突っ込んでくれなくて寂しかったのよ〜…あ、ユウキ達ももうすぐ帰ってくるみたい♪」


一瞬、

「ミクさんって留年したっけ?」

とか思ったけど、よく考えたら、ここはユウキの部屋だ。
その隣が俺の部屋だった…

⏰:09/11/15 00:44 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#746 [ゆうと]
「ミクさん、今何してるんでしたっけ?」

「エステの受付(笑)」

「へぇ〜」


A県での出来事がなかったって言えるくらい、ミクさんは普通だった。

俺も笑って話ができた。


…それから30分もしないうちに、ユウキが帰ってきた。

⏰:09/11/15 00:48 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#747 [ゆうと]
ユウトは鞄を投げ捨て、ニヤニヤしながら近づいてきた。

「ユウト!久しぶりだな。生きてたか?(笑)」

「バリバリな(笑)お前こそ調子に乗って金髪かよ(笑)」

「あは(笑)たまにはいいじゃん!」

ユウキも普通だった。

その後はアキヒロを始め、男バス女バス数人が俺に会いにきてくれた。

⏰:09/11/15 00:51 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#748 [ゆうと]
「みんな久しぶりだな〜♪なぁチヒロ、アキナは?」

笑ってたチヒロは表情を曇らせた…

「アキナね…学校辞めたんだ」


「…え?いつ?」

「先月にね…いきなり」

「……そうなんだ」

⏰:09/11/15 00:55 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#749 [ゆうと]
そういえば、俺が大学辞めてから1、2回くらいしか連絡とってなかったな…

「今年からエースでバリバリやってたから、アキナが抜けたダメージは大きいよ」

「そうなんだ…あ、男バスも新入生いるんだろ?」

ユウキはニヤニヤしながら、
「今年は10人入ってきたぞ!イケメンは1人もいないけどな(笑)」

「んなこと誰も聞いてない(笑)」

⏰:09/11/15 00:59 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#750 [ゆうと]
このままK大にいても、楽しくやれてたんだろうな…

なんてしみじみ思いながら、話をした。

夜はユウキ、ミクさん、俺の3人で、よく行ってた居酒屋へ行った。

昔話をしながら盛り上がる中で、彩乃の話がでた。

「今日ここにユウトを呼んだのはね…アヤのことで、まだ気持ちの整理ができてないんじゃないかって思ってさ…」

⏰:09/11/15 01:03 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#751 [ゆうと]
ミクさんは心配してくれてた…

「うーん…そりゃ、最初は放心状態っつーか…寂しいやら悲しいやら、なんかよく分かんない感情でした…でも、時が経つにつれて受け止めようって思えるようにはなりました。前みたいにウジウジしてたって何も始まらないし、彩乃だってそんな姿見たくないだろうし…」

笑顔で答えたつもりだったけど、そんな話をすると、やっぱり胸が熱くなって涙が出そうになる…

⏰:09/11/15 01:09 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#752 [ゆうと]
グッとこらえた…


「強くなったね…あんたが大学辞めるって言った時は『はぁ?』とか思ったけど、なんか安心した(笑)」

ミクさんは笑った。

「そうっすかねー(笑)人に頼りすぎてた分、これからもっと自分を磨いていかないと…」


ユウキも笑顔で、今のK大について話をしてくれた…

⏰:09/11/15 01:14 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#753 [ゆうと]
酒で出来上がった頃に居酒屋を出た…

K大にいる時よく来てたカラオケ店へ入った。


あの部屋とまったく逆方向の部屋だったことが救われた…

俺は最初に、湘南乃風をチョイスした。
とりあえず叫んだ。
ユウキも(曲名分かんないけど変な歌)叫んで歌ってた。
ミクさんの倖田來未も久しぶりだった。

⏰:09/11/15 01:20 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#754 [ゆうと]
俺が次に入れた曲は、浜崎あゆみ…

酒が入ってたっていうのもあったけど、なんか歌いたくなったから…

「いつも強い子だねって言われ続けた 泣かないね偉いねって褒められたりしていたよ」

…から始まって、曲名分かんないけど『君がいるから〜』みたいなやつ、『恋人達はとても幸せそうに歩いているからね』の歌、『M』、『You』を歌った。
これは彩乃がカラオケにきた時に歌う一連の流れ…

⏰:09/11/15 01:27 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#755 [ゆうと]
俺以外の人が浜崎あゆみを歌ったら確実に泣いてた…

だから俺が歌った。
涙は出なかった。


ユウキは相変わらず「何それ?」っていう、変な歌しか歌わなかった。

ミクさんは大塚愛の「プラレタリウム」を歌ってた。
彩乃にフラれた後、俺を元気づけようと、「フラレタリウム〜(笑)」とか言って歌ってたな…

⏰:09/11/15 01:31 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#756 [ゆうと]
いつもならフリータイムだけど、今回は時間を決めてたから夜中には店を出た。



ユウキの部屋に3人で寝た。
久しぶりだったからオールで語ろう♪ってことになってたけど、気付いたらみんな寝てた。

俺もミクさんも、昼過ぎには寮を出ることになった。

⏰:09/11/15 01:34 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#757 [ゆうと]
みんなに見送られ、2人で駅に向かった。
その間にも、いろんな話をした。

「ユウキ最近モテるらしいよ!」

とか、

「アキヒロとチヒロ別れたよ!」

とか、仕事の話とか…

話し出したらキリがないくらい、ミクさんと語るのが楽しかった。

⏰:09/11/15 01:38 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#758 [ゆうと]
ミクさんとはまったく逆の電車だった。


「また会おうね♪今度はみんなで旅行でも行こうよ♪あんたも頑張るんだよ!」

「了解です!ミクさんも体には気をつけてくださいよ〜♪」


途中で分かれて、電車を待った。
寂しいけど、また会えるっていう楽しみができた。

⏰:09/11/15 01:41 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#759 [ゆうと]
ホームで電車を待つ…

逆のホームに昨日の女の子らしき人が…

「(あれ?昨日の人だ…)」

また目が合った…


俺は目をそらせなかった…

向こうもそらさなかった…


向こうのホームに電車がきた…
女の子は見えなくなった。

⏰:09/11/15 01:45 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#760 [ゆうと]
電車が出ていく…

俺は呆然とそれを眺めてた。


…女の子は電車に乗ってなかった…


女の子は俺を見ながら、笑顔になった…
お姫様みたいな笑顔…


俺はビックリしながらも、視線は女の子へ…
あれ?
あいつもしかして…

⏰:09/11/15 01:49 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#761 [ゆうと]
女の子は笑いながら叫んだ。


「ユウト!!」


ビクッとした。
一瞬時が止まったかと思った…
その間に、いろんなことが頭ん中を渦巻きながら思い出された…





「……アキナ?」

⏰:09/11/15 01:53 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#762 [ゆうと]
俺が待つホームに電車が来た…
…ことさえ忘れて呆然としてた。


電車が発車したと同時に女の子はいなくなってた…

「え?あれ?」

なんで俺電車乗らなかったんだ?


足音が響いた…
走ってる音…

「こらぁ!小林佑翔!」

⏰:09/11/15 01:57 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#763 [ゆうと]
後ろから思いっきり飛びついてきた。

「え?ちょっ…うわ肇

ホームで2人して倒れた。


「やっぱりユウトだ!なんで昨日シカトしたんだよ、ボケ!」

この地味なヤンキー口調…


「いってぇ…やっぱアキナだ」

⏰:09/11/15 02:01 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#764 [ゆうと]
「なんでそんなに普通でいられるのよ(笑)めちゃくちゃ久しぶりじゃん!元気だった?」


「いや、元気だけど…お前何してんの?」

「あたし?就活(笑)」

「し、就活?」

「うん♪大学辞めたからさ(笑)あんた何してんの?」

「K大行ってた」

⏰:09/11/15 02:06 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#765 [ゆうと]
「え〜?K大行ったの?何しに?」

「ユウキとかミクさんに会ってきたんだ。久しぶりだったからな…」

「そうなんだ…みんな元気だった?」

「うん。何人かは会えなかったけどな」

「ふーん…ね、ユウト今仕事してるの?」

「してるよ」

⏰:09/11/15 02:09 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#766 [ゆうと]
「じゃあ、明日とか普通に仕事?」

「そりゃあね(笑)一応社会人っすから!」

「え〜?もっと話したかったのに…」

「なら今からうち来るか?(笑)」

「いいの?行く行く♪」


「え〜?」とか「はぁ?行かないし(笑)」みたいな答えかと思ってたのに。

⏰:09/11/15 02:12 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#767 [ゆうと]
「本気で言ってる?うちまで結構あるぞ」

「平気だよ♪あたし暇人だし(笑)1人暮らし?」

「今はね」

「彼女とかいるの?」

「いないよ」

「よかった♪あ、あたし切符買い直してくる!ちょっと待ってて…ってか一緒に行こうよ♪」

⏰:09/11/15 02:15 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#768 [ゆうと]
アキナの明るさは相変わらずだった。
なんとなく気持ちが和らいだ感じがした。


電車の中でいろいろ話した。

「お前なんで大学辞めたの?」

「自分磨きしたかったから(笑)」

「はいはい(笑)本当の理由は?」

「ホントだよ♪」

⏰:09/11/15 02:19 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#769 [ゆうと]
「お前それ…まったく俺と…」

「一緒だよ♪悪い?(笑)」

「悪いってワケじゃないけど…」

「じゃあいいじゃん♪自分磨き…大事だよ(笑)全然磨けてないけどね(笑)あはは〜」

相変わらずアキナペースに持っていかれてしまう…

⏰:09/11/15 02:26 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#770 [ゆうと]
「で…お前今日はどこ行ってたの?」

「彼氏のとこ(笑)」

「……そうなんだ」


「嘘だよ(笑)彼氏とかいるワケないじゃん♪今ちょっと間が開いたよね(笑)心配したんでしょ?分かりやすいねあんた(笑)」

「してねーから(笑)」

「はいはい(笑)も〜、素直じゃないところは相変わらずだわ♪」

⏰:09/11/15 02:30 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#771 [ゆうと]
くだらない雑談をしてる間に駅に着いた。

駅から俺の家まではすぐだ。
7、8分も歩けば着く。


「へぇ〜。結構いいとこ住んでんじゃん♪なんかK大の寮みたいな造りだね、この建物」

「そうそう♪寮と似てるからさ。そこだけ気に入って借りちゃったってワケ」

「家賃とかいくらくらいすんの?」

⏰:09/11/15 02:38 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#772 [ゆうと]
「そんなに高くないよ。仕事場も近いし、文句なしだよ」

「へぇ〜」

俺はアキナにお茶を出した。
緑茶…

「もう烏龍茶じゃないんだね…」

アキナはハッとした表情になり、

「あ…ごめん」
と言った。

⏰:09/11/15 02:41 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#773 [ゆうと]
「…ああ、烏龍茶な。懐かしいな」

「ごめん!」

「いいよ、別に(笑)」

「…あのね。あたし今日、本当はA県に行ってきたんだ…」

「A県に?そうなんだ」

「お線香あげに…」

「彩乃の?」

「…うん」

⏰:09/11/15 02:44 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#774 [ゆうと]
「そっか…」

「怒らないの?」

「なんで怒らないといけないんだよ(笑)」

「だって、彩乃さんのこと話しちゃったから…」

「別にいいよ(笑)彩乃ね…いろいろあったなぁ」

「事故って聞いたんだけど…」

「らしいね」

⏰:09/11/15 02:47 📱:F902iS 🆔:JA4Rjr/w


#775 [ゆうと]
「そっか…嘘みたい」

「うん。俺も最初は気が気じゃなかったよ」

「またさ、ユウトに時間が出来たらA県一緒に行こうよ」

「そうだな…」




アキナが左手で髪をかきあげた。
うつむいてた俺だったけど、なんとなくアキナの方を見た…

「ん?!」

⏰:09/11/16 00:31 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#776 [ゆうと]
「…え?何?」

「アキナのこれ…」



アキナは左手に指輪をしていた。
2つ一緒に…

「これ?まだ大学にいる時に、K市の雑貨屋さんで買ったんだ♪」

「これは白?透明?」

「どっちかと言うと透明かなー?綺麗だよね」

「俺は水色と…」

⏰:09/11/16 00:35 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#777 [ゆうと]
「ピンクでしょ?ペアで買ってたの知ってるよ。彩乃さん、毎日つけてたもん。ユウトが大学辞めてから、ユウトとお揃いなんだよって彩乃さんに聞いた」

「そうなんだ…ってかお前同じヤツ、2つもつけてるんだ」

アキナは笑った。

「まぁね(笑)あの『ペアリング』の水色の指輪の意味知ってる?」


「なんだったっけ?忘れた…健康?」

⏰:09/11/16 00:42 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#778 [ゆうと]
「『勉強・知力』だよ♪」


「そうだっけ?ピンクは?」


「『恋愛・縁結び』」


「白?透明は…?」


「…『絆』だよ」



「絆?」

⏰:09/11/16 00:46 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#779 [ゆうと]
「うん。絆♪」

「絆って…」

「覚えてるかな?ユウトが地元に帰る日、あたしがあんたの手に書いたじゃん」

「…覚えてる。ずっとワケが分かんないままで…今も…あんまり…」


「あんまりってか分かってないでしょ(笑)あたしね…賭け事は好きじゃないんだけど…賭けてみたんだ♪ってか、普段信じない占いを信じてみたんだ」

⏰:09/11/16 00:52 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#780 [ゆうと]
「どういう意味?」


「あたし本当は、この指輪買うつもりなかったんだ…しかも、ユウトと彩乃さんがペアっていうの聞いて、なんか嫌で…」


うつむきながらも笑顔で話を続けた…

「でもね…その日に大学行く前にTVで占いやってたんだ。いつもなら見ないで消すんだけどさ。血液型別のヤツなんだけど…」

⏰:09/11/16 00:58 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#781 [ゆうと]
「そういう日に限って、O型が一番最悪だったのね(笑)『今日は気分が沈みます』とか『しゃしゃりすぎ注意』みたいな(笑)」


「うん」


「その解消方のアイテムみたいなのが…『天然石の指輪』だったんだ。リラックス効果って書かれてる後に、『同じ血液型の人といい出会いに導いてくれますよ』みたいなこと書かれててさ」

⏰:09/11/16 01:05 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#782 [ゆうと]
「へぇ〜」

「はぁ?嘘くせぇ…とか思ってたくせに、なんか気になり始めてさ(笑)練習終わってソッコー買いに行ったんだ(笑)マジ単純だわ、あたし♪」

「単純なところは相変わらずだったってワケか(笑)」

「うるさい!(笑)それで、K市の雑貨屋さんに行きました♪そしたら、『ペアリング』って書かれてるじゃありませんか…」

⏰:09/11/16 01:10 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#783 [ゆうと]
「1人モンのお前には、残酷な言葉だったってワケだな(笑)」

「ちょっと黙ってて(笑)まぁ、そうなんだけどさ…彩乃さんはピンクだったし、ユウトは水色…あたしはピンクが欲しかったんだけど、さすがに一緒は嫌だなぁって思って…水色もね…う〜ん?って感じだったし」


「別にピンク買ってもよかったんじゃないか?」

「ピンク買おうかって、最後まで悩んだんだよ!でも、゙絆"っていう意味を持つ指輪を信じたくて、透明買ったんだ」

⏰:09/11/16 01:16 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#784 [ゆうと]
「2つも?」


「そうだよ。じゃないと、『ペアリング』になんないじゃん(笑)」


「なるほどね」


「だから、1つは自分のもの…もう1つは、心から好き!って思える相手に渡そうって思ってさ♪それが本当に゙絆"として結ばれたら素敵じゃん(笑)」

⏰:09/11/16 01:21 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#785 [ゆうと]
「元ヤンのお前が、そういう占いとか信じるなんてな(笑)」

「誰が元ヤンよ(笑)普通の一般ピーポーの優しい女の子よ、アキナちゃんは(笑)」

「あっそ(笑)」


「それでさ…もし、この瞬間が指輪の力だとしたら、ユウトはこの指輪もらってくれる?」

⏰:09/11/16 01:28 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#786 [ゆうと]
「え…?」

アキナは俺の目をジッと見つめた。
笑顔で…


「不謹慎かな?あたし…でも…今までずっと言えなかった…彩乃さんと付き合う前から、あたしユウトのことが好きだった!」



「…アキナ」

「だからあの時も占いとか信じてみた!ユウトはもうK市にいなかったから…」

⏰:09/11/16 01:34 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#787 [ゆうと]
言葉が出なかった…


「だから、次に自然に再会できた時は、本当に運命なのかも!とか、思っちゃったワケ(笑)昨日は話せなかったけど、実際ユウトに会えたワケだし…」

「……………」


「今日もこうやって会えたから…なんか…絆なのかなぁって思っちゃったんだ♪…ごめん(笑)バカバカしいよね(笑)」

⏰:09/11/16 01:40 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#788 [ゆうと]
「…全然バカバカしくなんかないよ…なんか、俺なんかのこと、そこまで考えててくれたっていうのが…嬉しいな」


「…この指輪…もらってくれますか?」

「もらうよ。ありがたく」

「彩乃さんの代わりみたいになっちゃうけど…」

「代わりなんかじゃないよ…彩乃は彩乃、アキナはアキナだから」

⏰:09/11/16 01:45 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#789 [ゆうと]
「…あたしと付き合ってくれますか?」


「うん。俺なんかでいいなら…長い間、想い続けてくれてありがとう」




「…いきなり真面目になんないでよぉ(笑)」
とか言いながら泣いてるし…

「それはお前だろ(笑)いきなり真顔になるなよ(笑)」

⏰:09/11/16 01:49 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#790 [ゆうと]
「あたしから人に告るとか初だし!レアなんだからね!大事にしてよ(笑)」

「大事にしますよ、ちゃんと…ありがとう」


彩乃は指輪を1つ外した…

「今日までずっと外さなかったんだ♪だから就活も上手くいかなかったのかな(笑)こいつ指輪なんかつけてるし…とか思われて面接落ちたのかな(笑)あんた責任取ってよね」

⏰:09/11/16 01:54 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#791 [ゆうと]
「はいはい(笑)」


付き合うことになった俺とアキナ…
付き合うことになったからって、むやみやたら体を求めたりしない…
俺もアキナも…
本当に大事にしたいって思える相手だから…



さっきまでの愛の告白ムードはどこに行ったの?って言わんばかりに、俺もアキナもくだらない雑談で盛り上がった。

⏰:09/11/16 02:05 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#792 [ゆうと]
俺がK大を辞めた後の話、アキナがK大を辞めてからの話、今現在の話…


そんなこんなしてるうちに、外はすっかり夜になってた。

「ありゃ、長居しすぎたかな(笑)」

「今日は泊まれよ。夜に女1人でウロウロするのは物騒だぞ」

「社会人になってから親父くさくなったね(笑)」

⏰:09/11/16 02:10 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#793 [ゆうと]
「心配してるだけだよ!俺まだ二十歳だし(笑)」

「あはは〜♪…じゃあ、泊まろっかな♪ユウトはあたしの恋人だもんね」

「恋人だよ」

「…きゃー♪なんか顔がにやけてしまう(笑)あ〜もう…キャハハ〜♪」

「K大辞めてから、なんかお前女の子っぽくなったな(笑)なんだよ『キャハハ〜』って(笑)」

「いいじゃん、まだ二十歳なんだし(笑)」

⏰:09/11/16 02:16 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#794 [ゆうと]
>>790
『彩乃は指輪を…』
じゃなくて
『アキナは指輪を…』
です…
変換ミスすみません…

⏰:09/11/16 02:17 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#795 [ゆうと]
(続き書きます)


「はいはい(笑)ってかもう7時過ぎてるけど、腹減ってない?まだ大丈夫?」

「お腹空いたかも。なんか作るよ♪」

「嬉しいけど、材料がないわ…買い物行ってなかった」

「マジで?じゃあ買い物行こ♪」

「今から?」

⏰:09/11/16 02:21 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#796 [ゆうと]
「当たり前じゃん(笑)ほら、立って♪」


アキナは先に靴を履きに行った。
俺は、部屋を出る前に収納棚と上に置いてある、水色の指輪に目がいった。
今、自分の左手にはめているのは透明の指輪…

アキナはここに置いてある指輪に気付いていたのに、何も言わずに笑ってこの゙絆"の指輪をくれたんだ…

俺は水色の指輪を、クローゼットの中の小物入れの中にそっと入れた。

⏰:09/11/16 02:27 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#797 [ゆうと]
「車持ってんの?いつの間に免許とったの?」

「今年に入ってから♪一応社会人っすからね。持ってないと不便だから…」

「いいなぁ〜。あたし免許すら持ってない(笑)」

「すぐ取れるよ。慣れれば簡単…乗りなよ」

「新車の匂いだ♪助手席はあたしのモノだね♪わーい♪」

ドライブがてら、少し遠くのスーパーへ向かった。

⏰:09/11/16 02:33 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#798 [ゆうと]
閉店前の安売りをしていた(肉半額とかの)スーパーには、主婦的な人達で賑わっていた。

「これ半額になりますか?」

店員に自ら催促する主婦までも現れた。


アキナは野菜や肉類を手に取り、何を作るか考えていた。

「今日何食べたい?何でも作るよ♪」

「俺最近、肉食ってないなぁ…肉料理食いたい」

⏰:09/11/16 21:18 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#799 [ゆうと]
「肉〜?肉だったらチキンステーキとか…あ、ハンバーグ作ろうかな♪」

「ハンバーグいいね♪」

「じゃあ食パンも買わないと♪」

「食パン使うの?ハンバーグに?」

「うん♪お母さんに教えてもらったんだ。まぁ見てて♪」

ミンチやジュース、その他諸々をカゴに入れ、レジへと向かった。

⏰:09/11/16 21:24 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


#800 [ゆうと]
家に着くなり、アキナはキッチンへ立った。

「ねぇ、エプロンないの?」

「ないよ。基本的にエプロンとか使わないし」

「料理作る時はエプロンでしょ、普通は!まぁ、いいや♪」

アキナは食材を取り出し、準備をした。

「ユウト、ちょいと手伝って♪」

「何〜?」

⏰:09/11/16 21:32 📱:F902iS 🆔:O.gB36H6


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