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#251 [ゆうと]
彩乃さんの声は真剣だ…
現実感溢れる思いを乗せた言葉…そして、3年もの間、溜めに溜めてきた彩乃さんの本心を『マコちゃん』は、どう受け止めるか見守った…


「…そんなの簡単じゃん♪お前が俺を好きになってくれるよう、努力すりゃいいんだろ?」

⏰:09/11/05 00:42 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#252 [ゆうと]
…この場に『マコちゃん』がいたら、俺は確実に『マコちゃん』をぶん殴ってた。

彩乃さんの目からは大粒の涙が流れた…

彩乃さんのすべてを乗せた言葉は『マコちゃん』には響かなかった…

「電話代わって!」
俺は彩乃さんからケータイを取り上げようとする。
しかし、彩乃さんは首を横に振った。

⏰:09/11/05 00:51 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#253 [ゆうと]
「マコ…あたしには、あなたを愛せません…これから先、何があっても…あたし、前にマコを捨てようとした時期あったよね?あたし、そんな女なんだよ?だから、今度はあなたが彩乃を捨てて」

ぐしゃぐしゃに泣きながら、精一杯の気持ちを『マコちゃん』に伝えた…

そんな彩乃さんを見て、俺も泣きそうになった。

⏰:09/11/05 00:58 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#254 [ゆうと]
俺は初めて2人に会った時のことを思い返した…

2人の第一印象…
自然で、ほんわかしてて、笑顔が明るくて…

アキヒロは『マコちゃん』のことを気持ち悪いと言った。
でも、俺の目に映った『マコちゃん』は、誰よりも彩乃さんのことを想う紳士的な男…
顔がどうこうじゃない…

⏰:09/11/05 01:03 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#255 [ぽん]
続き気になりますI
無理せず頑張ってくださいイ

⏰:09/11/05 01:09 📱:SH001 🆔:qu0eIvXw


#256 [ゆうと]
『マコちゃん』の笑顔…彩乃さんの笑顔…
誰もが羨むカップルだったんだ…

でも、現実は違ってた。でも、『マコちゃん』は1人の女を愛し続けてたんだ…
でも、彩乃さんは涙を見せた…


ほんの一瞬、走馬灯のように頭の中を駆け巡った『思い出』を、俺は思い出していた。

⏰:09/11/05 01:10 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#257 [ゆうと]
>>255 ぽんさん
ありがとうございます!まだ頑張れますよ
見ていただき、嬉しいです(^^)v

⏰:09/11/05 01:13 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#258 [ゆうと]
(続き書きます♪)





「あ…れ…?」
俺…泣いてる?

目の前では彩乃さんと『マコちゃん』は電話をしている…

なんで俺が泣かないといけない?
ってか、なんで俺がこんな悲しい気持ちになってるんだ?

⏰:09/11/05 01:16 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#259 [ゆうと]
そう思えるくらい、2人の仲は永遠だと思ってたんだ…

くさいこと言ってるけど、間違いなく俺は『マコちゃん』と彩乃さんが大好きだったんだ…


でも、その2人は結ばれることはなかった…
残念?可哀想?後悔?哀れみ?
なんともいえない気持ちだ…
そう考えているうちに、ドッと涙が流れてきた。

⏰:09/11/05 01:22 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#260 [ゆうと]
…頭に手を置かれた。
彩乃さんの手…

ポンポン…

優しく笑ってくれた。


電話の向こうでは、『マコちゃん』も泣いていたらしく、時折グスンって聞こえる。

彩乃さんの最後の言葉…
「マコ…今までありがとうね」

⏰:09/11/05 01:27 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#261 [ゆうと]
彩乃さんは『マコちゃん』が電話を切るのを待ってから、ケータイをパチンと閉じた…

彩乃さんはティッシュで涙を拭いた。

隣でおいおい泣いている俺に、彩乃さんは微笑み、両方のホッペをつまんで、

「なぁ〜んであんたが泣いてんの(笑)」

と言った。

⏰:09/11/05 01:32 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#262 [ゆうと]
「だっで…マ゙ゴざん…」

自分でも何を言ってるのか分かんない。
むしろ、女の前でぐしゃぐしゃ泣くなんてカッコ悪い…

彩乃さんは、みっともない俺の顔をタオルで優しく拭いてくれた。
そして、俺の気持ちを察したかのように微笑み、ありがとう…と言った。

⏰:09/11/05 01:37 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#263 [ゆうと]
俺はうなずいた。
それでも涙は止まらなかった。
(今思うとホント情けない)

彩乃さんは、あんたが泣くからあたしもまた涙出てきたじゃん(笑)と言い、涙を拭っていた。

次の瞬間、あぐらかいてる俺の前に膝をついて、俺を抱きしめた。
「ありがとう…大好きよ」

⏰:09/11/05 01:41 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#264 [ゆうと]
「……うん」

ヒックヒック言ってる俺は、返事をするのがやっとだった。

彩乃さんを慰めるためにここに来たのに…
彩乃さんが泣いたら『胸を貸してやるよ精神』でここに来たのに…

小林佑翔…
人生で一番みっともない経験をしました。

⏰:09/11/05 01:51 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#265 [ゆうと]
彩乃さんは俺から離れた。

「あたしなんかのために、一生懸命になってくれてありがとう」

「…(ヒック…ヒック)」

「マコ…もね…別れること認めたよ…泣かせちゃったけどね」

「…うん(ヒック…ヒック)」

⏰:09/11/05 01:54 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#266 [ゆうと]
「…近々、マコん家に置いてる荷物取りに行ってくるよ。バッグとかコートとか…」

「…そっか(ヒック)」

俺は鼻をかみ、ゴシゴシ目をこすった。

「…すんません。なんか、みっともないくらい泣いちゃって…」

「みっともなくないよ。すっごく嬉しい」

⏰:09/11/05 01:59 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#267 [ゆうと]
バスケの試合で負けた悔しさで流した涙、勝った喜びで流した涙…

人を想って流した涙なんて、初めてだ…


…彩乃さんは立ち上がり、コップに烏龍茶を入れて持ってきた。

「はい…水分補給しないとね(笑)」

⏰:09/11/05 02:06 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#268 [ゆうと]
「あ…ありがとうございます」

「今日はあたしの部屋で寝なよ。その顔じゃ、外出られないでしょ(笑)」

「…そうします」
烏龍茶を一気飲みした。

「目…冷やさないと明日とんでもないことになってるんじゃない?(笑)」

⏰:09/11/05 02:10 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#269 [ゆうと]
「あ矧mかに…あの、冷えピタあります?」

「冷えピタ?(笑)それ目に貼るの?」

「目の腫れには冷えピタがいいって…」

「それ誰情報?」

「ユウキ」

「へぇ〜。確かに加藤君貼ってそう(笑)でも冷えピタはさすがにないかなぁ…」

⏰:09/11/05 02:13 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#270 [ゆうと]
「じゃあ、このままで…」

「氷あるから、寝る前に冷やせば?ちょっとは違うんじゃない?ってか今から冷やしときなよ!あたしお風呂入ってくる」

「じゃあ、もらいます」

彩乃さんは、氷をビニール袋に詰め、タオルに巻いて持ってきてくれた。

⏰:09/11/05 02:18 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#271 [ゆうと]
彩乃さんは浴室へ入っていった。
泣き疲れた俺は、グッタリと寝転んで目を冷やした。

さっきまでの出来事が嘘のように、部屋はしーんと静まり返っている。

ただ聞こえるのは、浴室のシャワーの音と、最近隣の家に来たばかりだという、やたら吠えまくるバカ犬の声だけ…

⏰:09/11/05 02:25 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#272 [ゆうと]
ぼんやりしているうちに、彩乃さんは戻ってきた。

「聞いて、ドライヤー壊れた…」

「なんで?」

「分かんない。コンセントが抜けなくて思いっきり引っ張ったら本体とコンセントのつなぎ目?っていうの…?バチンって切れた(笑)」

「あ〜あ…(笑)」

拍子抜けするくらい、彩乃さんは普通だった。

⏰:09/11/05 02:32 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#273 [ゆうと]
彩乃さんは、しばらくゴソゴソと何かしてから布団に入った。

俺も眠くて仕方なかった…
うつらうつらしていると、彩乃さんが俺の腕を引っ張った。

「?」

「腕枕…!よいしょ♪」

俺の腕に頭をちょこんと乗せた。

⏰:09/11/05 02:38 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#274 [ゆうと]
「へへっ…今日はこうして寝たいから♪」

「…いいよ」

彩乃さんは少し微笑んだあと、目を閉じた。
シャンプーと石けんのいい匂いがした。


(今日はここまで!コメントくれた方々、ありがとうございます♪これからも読んでもらえると嬉しいです(´_ゝ`))

⏰:09/11/05 02:41 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#275 [我輩は匿名である]
楽しい
更新頑張って下さい

⏰:09/11/05 08:13 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#276 [ゆうと]
>>275 匿名さん

ありがとうございますまた更新しますんで、ぜひ読んでください(´_ゝ`)

⏰:09/11/05 13:46 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#277 [ゆうと]
(続き書きます♪)


翌日…
昼まで寝てた
練習が休みでよかった…横を見ると、彩乃さんがいない…

「あれ?彩乃さん?」
リビングからゴソゴソ聞こえる。
寝室のドアを開けようとする…

「ちょーっと待って!!開けないで!」

⏰:09/11/05 13:54 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#278 [ゆうと]
「は…?」
「お願い!開けないで!」

…Why?

「目ぇ腫れちゃったのよ、目が!!ボーンって…」

「ボーンですか?」

俺は彩乃さんの部屋に置いてある全身鏡で顔を見てみた。
「…俺、目腫れてない!」

⏰:09/11/05 14:02 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#279 [ゆうと]
昨日は俺の方が泣きまくったのに…
俺、目ぇ腫れてないじゃん!
ラリホー♪


「彩乃さん!俺、部屋帰ります」

「ごめんね、また後でね!」

「へい!」

⏰:09/11/05 14:11 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#280 [ゆうと]
部屋に戻った。

昨日バタバタして彩乃さんの部屋に行ったから地味に散らかってる…

片付けないと…


昨日の腕枕の感覚がまだ少し残ってる…
肩には、まだ少し彩乃さんのシャンプーの匂いが残ってる。

⏰:09/11/05 14:19 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#281 [ゆうと]
その日の夜…

部屋にミクさんがきた。
「ユウト!はい、差し入れ」
デッカいアポロチョコだ!(雑貨屋とかで売ってる1000円くらいの箱の)

「なんでまたアポロ?」

「ゲーセンで4つ取ったから(笑)1つあげる」

ミクさんはK大でUFOキャッチャーの達人として有名だった。

⏰:09/11/05 15:19 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#282 [ゆうと]
「じゃあ、ありがたくもらっときますね」

「また取ってきたらあげるから♪今度はマーブルチョコ(デッカいの)挑戦するからさ!」

「すげっ!俺UFOキャッチャーで取ったことあるやつっておイモチップス?みたいなやつだけですよ」

「ダッサ!」

「そこ黙りましょうか(笑)」

⏰:09/11/05 15:30 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#283 [ゆうと]
「はいはい(笑)あ、そんでさ…」

「はい」

「アヤがさっき部屋にきたよ。目が腫れてブッサイクな顔でね」

「………」

「昨日いろいろ大変だったみたいね」
ミクさんは困った顔で笑った。

⏰:09/11/05 15:42 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#284 [ゆうと]
「まぁ、いろいろと…俺は何もしてないんですけどね(笑)」

「いや。ユウトがいてくれたから心強かったって…だからちゃんとマコちゃんにも気持ち伝えられたって言ってたよ」

「そうですか?俺何もしてないけど…」

「存在が嬉しかったんじゃない?アヤニッコニコで話してきたよ」

⏰:09/11/05 15:53 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#285 [ゆうと]
「マジすか?でも、無事に解決したみたいでよかったです」

「まぁね…でも、これからどうすんの?」

「何が…?」

「あんたら2人」

「あー、どうなるんすかね(笑)」

「でも、気付いてるんだよね?」

「何を?」

⏰:09/11/05 16:11 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#286 [ゆうと]
「アヤの気持ち」

「………」

「まさか気付いてないわけじゃないよね?」

「…ハハ」

「…あんた、ホンットに鈍いんだね(笑)関心するよ、ホント」

「そうなんすかねぇ…」

「うん!マジ鈍いよあんた」

⏰:09/11/05 16:16 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#287 [ゆうと]
「…アハハ」

「あんたはどう思ってんの?アヤのこと好き?」

なんとまぁ、単刀直入な…

「…好きですよ」

「あら♪じゃあ話は早…」「でも!!!!」「?!」


「俺…アキナのことが好きなんです…最近気付きました」

⏰:09/11/05 16:30 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#288 [ゆうと]
ミクさんの顔を見れない…

俺今、何言ってんだろ…


「…ホントに?」
「…はい」

「へぇ…そう…そうなんだ…まぁ、いいんじゃない?」
「いいんじゃない?って…ミクさん、俺どうすればいいんすか?」

⏰:09/11/05 16:38 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#289 [ゆうと]
「そこはあんた次第だよ(笑)アキナのことが好きなのにアヤと付き合ったって、どっちも傷つけるだけじゃん」

「あの…この前からユウキにも彩乃さんがなんちゃらって言われるんすけど、彩乃さんって俺のこと好きなんですか?」

「…バカ!」
「え…」
「あんたマジバカ!マジうんこ!」

⏰:09/11/05 16:44 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#290 [ゆうと]
う…うんこ…?

「アヤはあんたのこと好きなんだよ?だから………昨日の今日だから言いたくないけど…マコちゃんを好きな気持ちがなくなった…おかしいでしょ?3年付き合ってたカップルが、いきなり別れたりすると思う?」

「でも…」

「いいから聞け芋野郎!」

芋…うんこ…

⏰:09/11/05 16:51 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#291 [ゆうと]
俺は芋なのか…?
俺はうんこなのか…?


「アヤがどんな思いでマコちゃんに別れ話したと思う?…あの場にいなかったあんたには分かんないと思うけど、マコちゃんに殴られ蹴られしても、ずっと別れてほしい!しか言わなかった…あたしそれ見てた。『何があってもミクは手出さないで!』て言うから…あたし泣きながら見守ったよ…」

⏰:09/11/05 17:00 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#292 [ゆうと]
言葉が出なかった…

「マコちゃんのアパート出た時はフラフラだったよ。でも笑ってた!ユウト君のとこ行くって言って…この前来たでしょ?アザだらけで…」

「…………」

「あの時も昨日も、あんたに好きって伝えたかったって言ってた…でも、仮にOKもらったとしても、マコのことで同情買って付き合ってもらうなんてズルいからできないって…」

⏰:09/11/05 17:06 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#293 [ゆうと]
ミクさんは泣いた…
んで笑った…

「…なんて言っても、あの場にはユウトはいなかったんだもんね…分かるわけないよね…ごめんね…」

涙を拭いながら立ち上がった。
「ごめんね、びっくりしたでしょ。でも、これだけは分かってね…アヤは本気であんたのことが好きなんだよ」

⏰:09/11/05 17:10 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#294 [ゆうと]
そう言うと、ミクさんは部屋を出ていった。


1人残された俺は、とりあえずその場に座ったまま考えた…

ミクさんの話を聞いたからか…?
彩乃さんがものすごく愛しい…
アキナはどうなる?
でも…
さっきの俺は、何を根拠にアキナのことを好きと言ったんだ?

⏰:09/11/05 17:16 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#295 [ゆうと]
考えれば頭おかしくなる…










俺が彩乃さんを守らなきゃ!!!

⏰:09/11/05 17:19 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#296 [ゆうと]
俺は部屋を飛び出した。女子寮…102号室目指して走った!


鍵はかかってなかった!

無断で中へ入った!


「彩乃さん!!」






しーん…

⏰:09/11/05 17:36 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#297 [ゆうと]
まったくね…
何やったってカッコつかないんだよね、俺って…


「俺っていったい…」

んでそのまま部屋に帰った。

あ〜恥ずかしい…
ケータイをベッドに投げて、風呂に入った。

⏰:09/11/05 18:05 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#298 [ゆうと]
…風呂から出ると、ケータイがパカパカ光っている。

着信…
彩乃さんだ…

「ちょっ!かけ直すべき?かけ直すべきだよな?いいのか?」

独り言をブツブツ言いながら電話をかけた。

「さっき部屋来たでしょ?」

⏰:09/11/05 18:09 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#299 [ゆうと]
「はい…でも、誰もいなかったんで…」

「……トイレ入ってた」

「あ゙、マジすか?すいません…」

「なんか用事だった?」

「いや…大したことは…」
ミクさんの言葉が頭をよぎった。
「…大したこと…あります」
「え?(笑)何それ(笑)」

⏰:09/11/05 18:13 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#300 [ゆうと]
「今、暇ですか?」

「休日は常に暇人よ、あたし(笑)どしたの?」

「いや、ちょっと用があって…」

「そんなオドオドしなくていいじゃん(笑)おいでよ」

「じゃ、今から行きますね」

「うん」

⏰:09/11/05 18:15 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#301 [ゆうと]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:09/11/05 18:16 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#302 [我輩は匿名である]
mbga.jp/..

⏰:09/11/05 18:57 📱:F01A 🆔:OWTrjnoY


#303 [ゆうと]
(感想板立ててみました。感想等ありましたら、ぜひ!よろしくお願いします♪あと、最初から全部読み返してみたんですが、所々に変換ミスが見つかりました(/_・、)暖かく見守っていただけたら幸いです(´_ゝ`)読んでくださってる方々、本当にありがとうございます)

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4616/

⏰:09/11/05 19:13 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#304 [ゆうと]
彩乃さんの部屋に着くまでに、いろいろなことを考えた。

しょうもない運だめしをした。
…もし、彩乃さんの部屋に着くまでにアキナと会うことがあったら、アキナに告白しよう…
(…ホントしょうもない)
あえてゆっくりなペースで歩いたつもりだったが…
アキナに会うことはなかった…

ピンポーン…

⏰:09/11/05 19:23 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#305 [ゆうと]
「いらっしゃい♪」

彩乃さんが出てきた。

「あれ?目の腫れが…」

「気付いた?腫れ引いたよ♪さっきまで、とんでもないことになってたからねぇ(笑)」

「よかったすね(笑)」

「まぁ、入ってよ♪」

⏰:09/11/05 21:00 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#306 [ゆうと]
「ごめんね〜。また烏龍茶しかないわ(笑)」

「あ、全然いいっすよ」

彩乃さんは烏龍茶の愛飲家だ。

一緒に烏龍茶を飲んだ。

「体は大丈夫ですか?アザとか…」

「一応ね。でも紫っぽくなってきた(笑)」

「笑い事じゃないっすよ」

⏰:09/11/05 21:22 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#307 [ゆうと]
「もう終わったことだからね(笑)笑うしかないわ♪」

「もう、無茶はしないでください」

「無茶なんてしてないよ♪マコの件は、あたしの勝手な行動だからね」

「…ミクさんに聞きました…」

「何を?(笑)」

⏰:09/11/05 21:29 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#308 [ゆうと]
「なんかいろいろ…全部」

「…そっか」

「俺…マコさんのことで同情なんてしないっすよ。ただ協力しただけだし、そんなんで惚れるほど俺、軽くないっすから」

「そっか…いろいろ迷惑かけちゃってごめんね」
彩乃さんは笑って烏龍茶を飲んだ。

⏰:09/11/05 21:36 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#309 [ゆうと]
「…でも俺、彩乃さんのことが好きです」

彩乃さんは烏龍茶を飲みながら、こっちを振り向いた。

「可哀想とか、そんなんじゃないんです…でも俺が守ってやりたいなぁ…とか思ってですね(笑)…あれ?これって立派な同情か?…あ、でも俺軽い男じゃないっすよ。同情でもないっすよ」

口下手な俺は、ホントにカッコよく決まらない…

⏰:09/11/05 21:44 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#310 [ゆうと]
「…で?(笑)」
彩乃さんニヤニヤ…

「…で…好きです、はい」俺ガクブル…


「……………」
「……………」


ぷっ…
「ちょっ!なんか言ってくださいよ(笑)」

「あははは、なんていうかもう…バーカ(笑)」

「ああ〜、もう」

⏰:09/11/05 21:54 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#311 [ゆうと]
「あんたすぐ顔赤くなるよね(笑)分かりやすっ!可愛い〜(笑)」

「うるさいっ!あ〜もう嫌だ!」

「あはははは、分かった分かった(笑)」



「……………」

「……………あたしでいいの?(笑)」

⏰:09/11/05 21:58 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#312 [ゆうと]
「はい…っつーか、俺とかまだまだガキだけど…」

「あたしなんて、あんたの3つも上だよ?」

「俺、歳なんて気にしないですよ」

「じゃあ、あたしも気にしない(笑)」



そういうことで、俺と彩乃さん…改め、彩乃は付き合うことになった!

⏰:09/11/05 22:45 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#313 [ゆうと]
噂なんて、数日も経てばいろんな人に広がるもんなんだな…

俺と彩乃が付き合い始めたことを、寮にいる人全員が知ってたんだから…

ミクさんは苦笑いしながら、
「ユウト、あんた無理したんじゃない?」

「俺から告りました」

「あら…そうなの?」
ラリホー♪なミクさんだった。

⏰:09/11/05 23:34 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#314 [ゆうと]
女バスにも男バスにも、いろんなことを聞かれた。

「なんで付き合うことになったの?」
「どっちから?」
「いつから?」



遠くから感じる視線はなんだ?
アキヒロなのか…?

あ、アキナ…

⏰:09/11/05 23:38 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#315 [ゆうと]
アキヒロは、現在アキナにお熱だ。
切り替えの早いアキヒロは、俺と彩乃を盛大に祝福した…


アキナは、アキヒロから俺と彩乃のことを聞いたという。

それ以来、まったく俺と会話をしてくれない。
以前貸した漫画も、紙袋が部屋のドアノブにかけられてたり…
なんてこともあった…

⏰:09/11/05 23:42 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#316 [ゆうと]
─4月─

アキナとギクシャクしたまま、入学式を迎えた…

俺の初スーツに彩乃は
「似合ってる♪カッコいいよ」
なんて言ってくれる。

俺と彩乃は、この時初めて2ショット写真を撮った。
バックには桜の花びらがキレイに映っている。

⏰:09/11/05 23:47 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#317 [ゆうと]
ちょっと前までは学ランだったのに…
ガラス越しに、スーツを着ている自分が写る…

少し大人になった気がした。
『見た目は子供!頭脳は大人!その名は、名探偵コ○ン!』

に対して、俺は見た目は大人、頭脳は子供だから、これからしっかりとした大人になることを、このスーツに誓った。

⏰:09/11/05 23:53 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#318 [ゆうと]
入学式を終えた後、男バス、女バスで写真撮影が行われた。

いい記念になるだろうな…

アキナとの2ショットは撮れなかった…
それ以外のメンバーとは、代わる代わる2ショットを撮ったのに…

⏰:09/11/05 23:58 📱:F902iS 🆔:I.agmiJo


#319 [ゆうと]
昼からは各学部に別れて、授業内容や学校の施設について説明会が行われた。

単位だの履修だの…眠くなるような話ばかりだ…俺とユウキは別の学部だ。
不運にも、俺とアキヒロは同じ学部&同じクラス…
アキナもいた…

⏰:09/11/06 00:02 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#320 [ゆうと]
明日からは学校が始まる…
楽しみだけどめんどくさい…
あ〜めんどくさい…


説明会が終わり、教科書や教材を買いに行った。
教科書なんて中学や高校の時みたいに、配布されるものだと思っていたのに…

大学は、まったくの別世界だ…

⏰:09/11/06 00:06 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#321 [ゆうと]
夕方からは練習…
夕方に練習するなんて、考えてみれば大学に来てからは初だった。

なんか、なつかしい…この感じ…
中学・高校の時は、この少し暗くなりかけた頃には普通に練習してた。
キツかったから、この時間帯は大嫌いだった。

でも今は、なんか違う。夕焼け空がものすごく綺麗だ。

⏰:09/11/06 00:11 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#322 [ゆうと]
K大に来てからは、『春』という季節を好きになった。
だって、いろんな発見ができたから…
桜に、温かい風に、夕焼け空に、K市の街並み…

きっとこれから迎えるであろう夏・秋・冬もいろんな発見をするんだろうな…
んで、好きになっていくんだろうな…

⏰:09/11/06 00:16 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#323 [ゆうと]
俺の心は満たされた。
だからこれからも頑張ろうと決心した!




練習が終わって、アキナに話しかけてみた。

「アキナ!」

アキナはびっくりした顔で振り返った。

「ユウト……何?」

⏰:09/11/06 00:19 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#324 [ゆうと]
「や…最近話してなかったからさ♪元気かなぁって…」

「別に…元気だけど」

「そっか♪」

「じゃ、あたし帰るから…」
俺の心はモヤモヤしていた…

「アキナ!後で部屋行っていい?久しぶりに」

⏰:09/11/06 00:23 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#325 [ゆうと]
アキナの表情は冷たい…凍るような視線を向けたまま、少し微笑んで
(っていうか一瞬ニヤッとして)

「彩乃さんに怒られるよ。やめときな」

冷たく言い放った。

俺はなぜか放っておけなくて、
「少しだけならいいだろ?な?」

「…うん」

⏰:09/11/06 00:27 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#326 [ゆうと]
アキナは体育館を出ていった。

俺…
アキナに会って何話す気なんだろう…


自分でもよく分かんないけど、アキナの後ろ姿を見ていると放っておけなかったんだ…

彩乃はミクさんと外食をすると言い、先に帰ったみたいだ。

⏰:09/11/06 00:31 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#327 [ゆうと]
「……………」

「うわー。アキナの部屋マジ久しぶりだ(笑)でも、この人形、前はなかったよな(笑)」

「ああ、それ…この前チー(久々登場のチヒロ)ががゲーセンで取ったんだよ」

「チヒロやるじゃん♪」

「まぁね…」



しーん…

⏰:09/11/06 00:37 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#328 [ゆうと]
「(あ…)っつーか、アキナの部屋って常に綺麗だよな(笑)俺の部屋とか…」


「ユウト…」

「?」

「そんな…無理やり笑顔作んないでよ…」

アキナは立っている俺を見上げた。

⏰:09/11/06 00:40 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#329 [ゆうと]
アキナ…なんて綺麗な顔なんだ…

…じゃなくて…


「そんなつもりないよ、俺」

「あたしには分かる。お願いだから、やめて。そういうの」

「…………」

「親切なことしてるつもりなんだろうけど、こっちは逆に傷つくんだよ」

⏰:09/11/06 00:46 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#330 [ゆうと]
「いや、ごめん…俺そんなつもりじゃ…」

「もう気が済んだでしょ?帰って…」

「まだ何も話してな…」

「話したじゃん!何?これ以上何を話せっていうの?またあんたの作り笑い見て、『無理して笑わないで』って言えばいいの?何を言ってほしいんだよ!ふざけんなよ!」

⏰:09/11/06 00:53 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#331 [ゆうと]
「…(アキナ)」

呆然と立ち尽くす俺を、アキナは玄関へと追いやった。

「ちょっ…アキナ…落ち着けって!いてぇよ」


アキナは顔を上げなかった…
この前とはまったく違う涙…
この前は俺のために流してくれた涙だったのに…

⏰:09/11/06 00:59 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#332 [ゆうと]
玄関のドアノブが俺の腰にクリティカルヒットをくらわした…


「…%#&*☆」
痛いけど痛いとは言えない…けどいてぇ…

「アキナ!!」

アキナが止まった。

「落ち着けよ…ってかちゃんと話しようよ」

…アキナは後ろを振り向き、涙を拭いていた。

⏰:09/11/06 01:11 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#333 [ゆうと]
テーブルを挟んで、俺達は座った。

「俺もなんて言っていいのか分かんないんだけど…やっぱ、アキナと壁?があるままの関係が嫌っちゅーか…また前みたいに仲良くしたいって思う」

「…そう」

「うん」

「そんだけ…?」

⏰:09/11/06 01:23 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#334 [ゆうと]
「そんだけ…っつーか、俺は仲良くしたい!」

ずっと下を向いていたアキナが口を開いた。

「あたしの気持ちは…重荷だったのかなぁ…?なんて」

「え?」

「だって…気付いてたでしょ?あたしの気持ち」

「……………」

⏰:09/11/06 01:28 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#335 [ゆうと]
アキナの目が潤んだ…

「多少は気付いてたでしょ?違うの?」

「…まぁ、多少は…」

「あたしも…彩乃さんみたいにあんなに目が腫れるまで、あんたの前で泣けばよかった…」

⏰:09/11/06 01:31 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#336 [ゆうと]
「(なんで知ってるんだ)…あいつは…」

「あたし知ってるよ!土井からあんた達のこと聞く前日に、彩乃さん…目ぇ腫らして外出てきてたから…その時嫌な予感がしたのよ!そしたら、その日の夜、あんたが彩乃さんの部屋入っていくの見たんだよ…」

「あれは、彩乃の元カレといろいろ…」

⏰:09/11/06 01:35 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#337 [ゆうと]
「その結果が…それでしょ?結局はあんたらくっついたじゃん…彩乃さんの思い通りになったってことじゃん」

…俺は、アザだらけになって笑いかけてくる彩乃を思い出した…

「…あいつだってなぁ!」

⏰:09/11/06 01:39 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#338 [ゆうと]
俺のスイッチが入った…

「あいつだって…長い間ずっと辛い思いしてきたんだ!周りには迷惑かけないように、明るく振る舞ってただろうよ…でも、心はズタズタだったんだ」

アキナはしばらく黙りこんだ。

アキナは膝を抱え、ボロボロと涙をこぼした。

⏰:09/11/06 01:43 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#339 [ゆうと]
「彩乃さんはズルいよ…本当にズルい…あたしには、そんなの彩乃さんの言い訳にしか聞こえないよ…ズルすぎる…」

膝に顔をうずめ、肩を震わせた。

アキナを抱きしめたい…
でも、それもアキナを傷つけるだけだ…
泣きじゃくるアキナを、黙って見ることしかできない俺は本当に情けない…

⏰:09/11/06 01:48 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#340 [ゆうと]
アキナの部屋を出た。
アキナの言葉は、俺の心に深く刻まれた…

『同情』

そんな言葉が頭をよぎった…
あの時は、彩乃の前でかっこつけて『同情なんかじゃい!お前が好きだ』みたいなこと言ったけど、実際はどうなんだ…

でも、俺は同情して彩乃と付き合った覚えはない…

⏰:09/11/06 01:55 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#341 [ゆうと]
部屋に戻って間もなく、彩乃が入ってきた。

「見て〜!またミクが取ってくれた♪」
両手に抱えていたのは、アポロチョコ(デッカいの)とマーブルチョコ(デッカいの)の箱だった。

「また?すげぇなミクさん」
「ね!しばらくはお菓子に困らないね♪」

⏰:09/11/06 02:00 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#342 [ゆうと]
>>340
『同情なんかじゃない!』です…
また脱字すみません



彩乃は幸せそうに笑っている。
彩乃の笑顔を見ると幸せな気持ちになる…
だから大丈夫!

⏰:09/11/06 02:03 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#343 [ゆうと]
翌日からは、大学の授業が始まった。

方向音痴な俺は、キャンパス内で常に迷っていた。

「あの…2号館はどこですか?」

上京してきたばかりの田舎っぺのように&日本は初めてです的な外人のように、幾度となく人に道を聞きまくり、目的地へとたどり着いていた。

⏰:09/11/06 02:10 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#344 [ゆうと]
一方、アキナは…

都会を歩くお姫様みたいな、涼しい顔でキャンパス内を歩いている。
道に迷うことはなさそうだ。

その容姿から、大学内の2・3・4年生には常に声をかけられていた。

そんな連中に、アキナは目も合わすことなく歩き去っていった。

⏰:09/11/06 02:15 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#345 [ゆうと]
1つの講義時間90分…
俺にとってはまさに地獄だ…
高校の50分でさえ限界なのに、90分なんて鬼だ!
高校の時は、居眠りすると先生に小突かれて起こされてた…
でも、大学は違う…
居眠りしてる奴なんか90分間ノータッチ…スルー…

俺は、ある意味怖くなった。

⏰:09/11/06 02:22 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#346 [ゆうと]
90分後…
キーンコーンカーンコーン♪

あれ…?
意外に短いぞ?
ってかあっという間だった。
なぁんだ…頑張ればできる子じゃん、俺♪


「ユウト!学食行こーぜ♪」
アキヒロからデートのお誘いだ(笑)

⏰:09/11/06 02:27 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#347 [ゆうと]
アキヒロはカレーライス、俺はチャンポン。

学食のメニューはとにかく安い!
大学行く上で、1つの楽しみでもあるかもな♪


「あ、あそこ!ユウキとヒロユキのとこ行こうぜ」

ヒロユキは生姜焼き定食、ユウキは…弁当?!

⏰:09/11/06 02:31 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#348 [ゆうと]
「お前なんだよそれ…弁当作ったん?」
あらあら、可愛いスティッチの弁当箱じゃないの…

ユウキはニヤニヤしながらフタを開けた。

「…分かった…ミクさんだ…」
「お前愛妻弁当かよ!」

そう…
ユウキがこんなに綺麗な弁当作れるはずがない…

⏰:09/11/06 02:34 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#349 [ゆうと]
弁当の定番、タコさんウインナー…
肉巻きアスパラ…
黄金の卵焼き…
野菜炒め…
魚の煮付け…

あら、別容器にサラダもついてんの?
デザートもあるんだ…


ちょっw
冷凍食品1つも入ってないじゃん…

⏰:09/11/06 02:38 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#350 [ゆうと]
「ミクがどうしても作りたいって言うからさぁ♪今日学食デビューしようと思ったのに残念だわ…♪」

「てめぇ、タコさんくらいよこせや!」
「俺肉!肉」

「ちょっ!こら、お前ら」

アキヒロもヒロユキもユウキの弁当に群がる。

「ユウトもなんか取れよ」

⏰:09/11/06 02:43 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#351 [ゆうと]
「今日の夜、彩乃が料理作ってくれるんだけど、何がいいかなぁ…♪」



「ちょっ!K高2人あっち行け!あっち」
「K高とかマジうんこ!」
「てめぇ、カレー食ってる横でうんことか言うな!わざとらしい」

「わざとじゃねーよ、このうんこ野郎!」

あ〜騒がしい…

⏰:09/11/06 02:48 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#352 [ゆうと]
でも、こんな風に毎日を過ごせたら最高だな…


結局『ミクさん手作り弁当』は、アキヒロ&ヒロユキにつつかれまくり、とんでもないことになった…

でも、幸せそうに食べるユウキがなんだか可愛く見えた(笑)

学食を出て各学部に分かれ、それぞれの教室へと移動していった。

⏰:09/11/06 13:40 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#353 [ゆうと]
教室に着き、俺とアキヒロはアキナの斜め後ろの席に座った。

チヒロがアキナの隣にいたから、よく考えたらチヒロも同じ学部だったんだな(笑)

この2人は相変わらず仲がいいみたいだ。

「あら♪ユウト君達だ!」
チヒロが振り返った。
「よっ!」

⏰:09/11/06 13:44 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#354 [ゆうと]
アキナは振り返らない…

「今日の練習、男子は何時から?」

「5時」

「いいなぁ。うちらは4時からだよ」

「でも、その分早く終わるじゃん♪俺らとかたぶん7時過ぎだな」

「まぁね♪」

⏰:09/11/06 13:48 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#355 [ゆうと]
授業が始まった…

俺が大の苦手としている…数学だ…
俺、因数分解すら分かんないんすよ?先生〜…
まぁ、高校みたいに『黒板に出てきてこの問題解いて〜』みたいなことはないだろうから、まぁいいや♪

…先生は黒板にピッピッとラインを引いていく…
嫌な予感が…
何そのラインとラインの間のスペース…

⏰:09/11/06 13:54 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#356 [ゆうと]
「じゃ、問1から問8まで…この列の人達、前出て解いてください」

ガーン…
俺…問6…
やべぇ…やってねぇ…
周りみんな、私勉強できますオーラのヤツばっかりじゃねーか…
神様…もう悪いことしません…ですから、僕を助けてください…

真っ白のノートを手に、席を立った。

⏰:09/11/06 14:00 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#357 [ゆうと]
ガクガクブルブル…

横からノートが飛び出してきた。
綺麗な字…
んで俺のノートを奪い取った…

ポカンとしている暇はない…
黒板に直行した…
そのノートの答えを黒板に書いた。
んで席に着いた…

先生が赤いチョークで○をつけていく…

⏰:09/11/06 14:04 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#358 [ゆうと]
「問6は…おお…この計算のやり方をすれば、問7も問8も解けますね。問4にも応用できる。分かりやすくて大変良い♪」
デッカい○が付けられた。

俺が解いたワケでもないくせに、褒められた嬉しさでヘラヘラしていた。
ノートを閉じた。
表紙に名前が書かれてる…
『西川 明菜』

⏰:09/11/06 14:11 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#359 [ゆうと]
アキナの方を見た…
なんか書いてる…


しばらくすると、アキナからノートが回ってきた。
俺もノートを返した。
ノートに『ありがとう』と書いておいた。

俺の真っ白なノート…
問1から全部解かれているではないか…
あの綺麗な字で…

感動した…

⏰:09/11/06 14:17 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#360 [ゆうと]
とりあえず、今日の数学は免れた!


4時半…
練習の準備をしないとな…
隣では女子の練習が始まっていた。
アキヒロはアキナを見てデレデレしてた…

外からはアキナのファン?らしき男数名が女子の練習を見ている。

⏰:09/11/06 15:56 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#361 [ゆうと]
「アキナちゃ〜〜ん!」

叫ぶヤツも現れた。
ミーハーか、お前らは…

そんなアキナはオールシカトで練習している。

俺に気づいた彩乃は一瞬ニコリと笑った。
俺も笑顔を返すと、また集中モードの表情になった。
今気付いたけど、お前女バスのキャプテンだったんだな(笑)

⏰:09/11/06 16:05 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#362 [ゆうと]
ちなみに男バスのキャプテンが優等生のヒロユキ、副キャプがアキヒロでした!
(アキヒロにはしっかりしてほしいってことで副に任命された)


男バスの練習もスタートした。
近々練習試合をすることになったので、それまでの追い込みに入った。

終わったのは8時前…
7時過ぎには終わるはずだったのに…

⏰:09/11/06 16:12 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#363 [ゆうと]
部屋へ戻ると、彩乃からメール…
「ご飯できたから部屋カモン♪」

んで行ってみると、肉じゃがが…

「うまそう♪」

んで一緒に食した!
こりゃまた旨いじゃん!

肉じゃがを見ると、実家を思い出すな…
あとで母さんに電話してみよっかな。

⏰:09/11/06 16:24 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#364 [ゆうと]
部屋に戻ってから、母さんのケータイに電話をかけた。

「ユウト!珍しいわね(笑)ちゃんとご飯食べてるの?大学はもう始まった?」

「うん。もう寮生活にも慣れたよ♪」



父さん、母さんへの感謝の気持ちが芽生えてた。離れてから気付くことっていっぱいあるんすね…

⏰:09/11/06 16:31 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#365 [ゆうと]
電話を切ると、メールが1件入ってた。

…アキナ?!

「また漫画貸して」
↑(絵文字なし)


俺はビックリしながらも、なんか嬉しくて紙袋に漫画を詰め、届けに行った。

アキナの部屋に行った。

⏰:09/11/06 16:36 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#366 [ゆうと]
「あれ、届けに来てくれたの?」
笑ってもない、怒ってもない表情のアキナが出てきた。

「うん。一応この前の続き持ってきたんだけど、確認してみて」

アキナは紙袋を物色した。
「これこの前読んだよ!これも…これはまだ読んでない…あ、これも、これも…」

「ウソ!マジで?ミスった…」

⏰:09/11/06 16:43 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#367 [ゆうと]
「バァカ」

「あちゃ〜…じゃあまた持ってくるから待ってて」

「今から取りに帰るの?」
「うん。早いうちじゃないと、俺すぐ忘れるから(笑)」

「じゃあ、あたしも行く。あんた1人だと任せられないからね(笑)」

⏰:09/11/06 16:47 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#368 [ゆうと]
アキナの笑顔は久しぶりだった…
ホッとした…


部屋に戻ると、アキナはベッドに腰掛けた。

「あたしも久しぶりかも、あんたの部屋」

「そうだな。…なんか飲むか?」

「紅茶」

「んなもん、俺飲まねーからないよ。炭酸抜けたコーラならあるよ(笑)」

⏰:09/11/06 16:52 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#369 [ゆうと]
「炭酸抜けてるとか…(笑)じゃあ、お茶」

「烏龍茶ならあるけど…」

「彩乃さんの影響?彩乃さん、よく飲んでるもんね」

「ああ…どうだろ、なんとなく(笑)」

「じゃあ、炭酸抜けたコーラがいい」

⏰:09/11/06 16:59 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#370 [ゆうと]
「それでいいの?」

「うん」

俺はペットボトルのまま持ってきた。
アキナはコップに注ぎ、飲み始めた。

「うわ…炭酸ほとんど残ってないじゃん」

「だから言ったじゃん(笑)」

飲み終わると、アキナはベッドに寝転んだ…

⏰:09/11/06 17:04 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#371 [ゆうと]
「あ〜あ…」
アキナは天井を見つめている。

俺は烏龍茶を飲み終わって、ベッドの横のカーテンを閉めた。






「…うわっ」

アキナは俺を引っ張った。

⏰:09/11/06 17:07 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#372 [ゆうと]
俺はアキナの上に倒れた。
アキナに重心がかからないように、片肘を着くのがやっとだった。


「ちょっ…どうした?」

アキナは俺の目を真っ直ぐに見た。
二重で、お姫様のような綺麗な顔が、こんなに近くに…

⏰:09/11/06 17:12 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#373 [ゆうと]
「…まずいよ、これは…」

とか言いつつ、吸い込まれそうなアキナの目に捕らえられ、体が動かない…

「…まずいって…何がまずいの?(笑)」

「何がって…まずいだろ」

沈黙が続いた…
目は離せない…

⏰:09/11/06 17:18 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#374 [ゆうと]
ドキドキが止まらない…
バカ!落ち着け俺…


無表情のまま、俺の頭に手を回した。

シャンプーの匂いがぁ…ってかアキナ…いい匂いだな…目が…離せない…

「目がトロ〜ンってなってるよ」

「…なってねーよ!」

⏰:09/11/06 17:22 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#375 [ゆうと]
「あっそ…」

「…………」

息が当たる距離を保ったまま、アキナは動かない。

「…(俺どうすればいい?鍵…鍵開いたままだ…見られたらまずい)」

「……………」

「…(なんかしゃべらないと…)ど…どうすればいい?」

⏰:09/11/06 17:27 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#376 [ゆうと]
「あ?」
ヤンキー口調でアキナは聞き返す。

「どうすればいいって…あんたはどうしたいの?(笑)」

「…俺は……鍵…」

「鍵?なんで(笑)」

「いや…別…」

「あたしHしないよ?ヤリマンじゃないもん(笑)」

⏰:09/11/06 17:31 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#377 [ゆうと]
…力が抜けた。

「あたし好きな人じゃないと、そういうことしないもん…」

「……そう」

「でもね、あたし…あんたのこと好きだよ。だから今すぐにでもあんたの服脱がせたいよ…」

「…ななな……」

「あたしも脱がせてほしいよ…でも、今はダメなんでしょ?彩乃さん…」

⏰:09/11/06 17:36 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#378 [ゆうと]
アキナは言葉をつまらせた…

「………彩乃さんいるから…あたしはあんたに手を出す資格はないから…」

そう言うと、笑って手を降ろした…

「アキナ…」

アキナは目をそらした。起き上がって、俺を抱きしめた。

⏰:09/11/06 18:41 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#379 [ゆうと]
俺はボンヤリすることしかできない…

そのままの姿勢で、アキナは話を続けた。

「…彩乃さんを恨むことはやめる。でも、これからもあんたのこと好きでいていい?嫌いになれないんだけど…」

「…それはお前次第だろ…でも、俺は今みたいな壁があるままは嫌だよ」

⏰:09/11/06 19:05 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#380 [ゆうと]
「…分かった」

「今日の数学…助かったよ。ありがとう」


アキナは離れた。
たぶん泣いてたと思う…

「あ…漫画借りてくね♪また来るね。今度は紅茶とちゃんと炭酸抜けてないコーラ用意しててよ(笑)じゃあね♪」

⏰:09/11/06 19:10 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#381 [ゆうと]
アキナは笑って部屋を出て行った。

俺…さっきアキナに、彩乃がいるのに鍵がどうとか言ってしまった。
「止めろ!」
…って言えなかった…
…言わなかったのか?

もう分からん…

でも、今俺が好きなのは彩乃なんだ!!

⏰:09/11/06 19:16 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#382 [ゆうと]
一時はどうなるかと思ったけど…

その日から、アキナとは前みたいに話せるようになった!


バカ言って笑い合えるようになったし、一緒に外食したり…


そんな中、俺と彩乃の関係も順調だった。

⏰:09/11/06 21:43 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#383 [ゆうと]
休みの日は、
「ゲーセン行こ〜♪」

とか言ってチャリ2人乗りなんかしちゃってK市をウロウロしたり、カフェ行ったり…

俺の中で、
『大学生=大人』
という、方程式が成り立っていた。
だからプリクラなんて撮ることもないし、駄菓子なんて食べない…と思ってた。

⏰:09/11/06 21:48 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#384 [ゆうと]
しかし、上田彩乃は違ってた(笑)

ゲーセンに行くと、
「プリクラ撮ろう♪」

スーパーなんかに行くと、
「ユウト、あっち!あっち駄菓子あるよ♪買おうよ♪」

俺の中の方程式は、大間違いだったことに気付いた。

⏰:09/11/06 21:51 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#385 [ゆうと]
駄菓子を1000円分買ったりすることもあった…

「買いすぎだろ(笑)」

「だって、安いからさぁ(笑)」

はいはい…(笑)


ミクさん達と一緒にいても、彩乃は駄菓子を食べていた。

「そんなん、よく食べれるね」

⏰:09/11/06 21:54 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#386 [ゆうと]
ミクさんは、呆れた顔で笑った。

「いいじゃん別に♪」

彩乃は棒付きチョコやミニドーナツが大好きだった。
それを食べてる時の顔…なんとも言えない幸せそうな、幼い顔…

時々見せる、そういう子供っぽいところも好きなんだろうなって思った。

⏰:09/11/06 21:57 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#387 [ゆうと]
ある日、彩乃と2人でベッドに寝転がって過去のことや、今までの恋愛について話をしていた。

「ユウトは今まで5人と付き合ってたんだよね?」

「そうだよ」

「モテてたんだ(笑)」

「まぁね♪お前は?」

「あたしもそれくらい♪」
「それくらいって(笑)6人とか?」

⏰:09/11/06 22:03 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#388 [ゆうと]
「…何人でもいいじゃん♪」

怪しい…

「いいじゃん!俺も言ったんだし」

「まぁ、過去のことだもんね(笑)」

「そーそー♪」

「…10人(笑)」

…俺の倍じゃねーか。どこがそれくらいなんだよ…

⏰:09/11/06 22:05 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#389 [ゆうと]
「…え?ああ、そうなんだ(笑)」

「ユウトのファーストキスはいつ?」

「俺は中2」

「あたしも♪初Hは?」

「…高1」

「あたし中3♪」

…俺、こんな話したくねーよ…

⏰:09/11/06 22:08 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#390 [ゆうと]
「可愛いもんだよね、実際…」

「…あのさ、俺こんな話したくないんだけど」

「なんでー?(笑)昔のことじゃん」

「俺、今まで彼女とそんな話したことねーし」

「そっか(笑)あんたまだ子供だもんね。可愛い〜(笑)」

⏰:09/11/06 22:11 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#391 [ゆうと]
冗談には聞こえた…
でも、俺の中で何かが暴走しだした。

「子供って…なんかウザいんだけど…」

「え?何怒ってんの?(笑)」

「お前は嫌じゃねーの?」
「別に(笑)」

俺は、彩乃が過去に付き合ってた男なんて、『マコちゃん』しか知らない。

⏰:09/11/06 22:17 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#392 [ゆうと]
彩乃と付き合ってた過去の男達に対する怒りがこみあげてきた…
なんかこう…ヤキモチみたいな…

「別に聞きたくないならいいよ」

「じゃあ、そんなこと話すなよ」

「何怒ってんの?意味分かんないんですケド」

彩乃は「…ケド」のとこを強調しやがった!

⏰:09/11/06 22:20 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#393 [ゆうと]
「はぁ?だからそんなこと話すなって言っただけじゃん。…すいませんね、俺ガキだから」

「マジウザい…部屋帰れや、ガキ!」

「もう来ねーよ。じゃあな…」

ドアをバタ〜ンッと閉めて、自分の部屋に戻った。

ああ゙〜もう…くそイライラする!

⏰:09/11/06 22:25 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#394 [ゆうと]
んで1人でイライラしながら漫画読んだ…

なのに、内容が頭に入ってこない…
漫画は手に持ってても、考えることはさっきの喧嘩のことばかり…

子供って言われた…
こんなことで怒るなんて、ホント子供なのかもな…

罪悪感はあったものの、なんか自分からは謝れなかった。

⏰:09/11/06 22:39 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#395 [ゆうと]
漫画持ったままボーっとしてた。

メールがきた。
「なんかごめんね…ユウトの過去話聞きたくて…特別な意味はないんだよ。言い訳はしない!本当にごめんなさい」

そのメールが来てから、数分後に彩乃は部屋に来た。

「元気ですか?(笑)」

⏰:09/11/06 23:38 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#396 [ゆうと]
「…なんだよ…元気ですかって(笑)」

「あはは!ごめんね…はい!仲直りー(笑)」

彩乃は本当に明るいやつだ。
…というか、なんか大人だ。

悔しいけど大人だ。

駄菓子・プリクラの子供みたいな彩乃、いざとなったら大人になる彩乃…両方好きだ!

⏰:09/11/06 23:43 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#397 [ゆうと]
ある休日の日、彩乃・ミクさん・ユウキ・俺の4人でカラオケに行った。

次の日は学校だけど、フリータイムでガンガン歌った。

ミクさんは幅広いジャンル、ユウキはレゲエ系、俺はHYや湘南、彩乃は浜崎あゆみ…
それぞれが歌い出した。

⏰:09/11/06 23:51 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#398 [ゆうと]
モニターの歌詞を眺めてみた。
『浜崎あゆみの歌ってこんなに切ないんだ…』

なんかカラオケでモニターに映る歌詞見てると、ジーンときたりする時あるじゃないすか…
恋してる時とかなおさら…
俺はそんな感じでした。

彩乃が歌う浜崎あゆみ…これがまた上手いんだ…

⏰:09/11/06 23:55 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#399 [ゆうと]
モニターに映る歌詞が『大好き』『大切な人』『愛すべき人』なんて出ると、俺の方を見てニッコリ笑う。
歌いながら!

歌詞と照らし合わせて伝えてくれてるみたいで、本当に嬉しかった…

冷静を装ってみたけど、ニヤニヤは止まりませんでした(笑)

⏰:09/11/07 00:00 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#400 [ゆうと]
ミクさんは、そういうサービス的なことをユウキにはしなかった(笑)

ユウキはユウキで怒鳴り散らして歌って1人で盛り上がってるし、ミクさんはミクさんでナリきって歌ってるし、まぁいいか…みたいな(笑)

俺はカラオケはそこまで好きじゃなかったけど、この4人で行くことが楽しくて仕方なかった。

⏰:09/11/07 00:05 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#401 [ゆうと]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:09/11/07 00:05 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#402 [ゆうと]
日曜日…

隣のコートでは女バスの練習試合が行われていた。
男子は午前中練習で、昼からは休みだったから女バスの試合を見てた。

K大は彩乃とアキナが一緒に出てた。
彩乃がドリブルで相手を交わし、突破…
アキナにパスが行き、シュートを決める。

笑ってハイタッチする2人は、なんかよかった。

⏰:09/11/07 00:12 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#403 [ゆうと]
4月は、いろいろあったけどかなり充実してて、楽しかった。


─5月─
学校にも慣れてきた。
俺もキャンパス内で道に迷わなくなったし、同じ学部の友達も増えた。
今まではバスケ部内でしか関わりがなかったから、学校の友達はいなかった。
大学って楽しいじゃん♪

⏰:09/11/07 00:19 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#404 [ゆうと]
ただ、90分という講義時間の長さに耐えられなくなってきた。
4月の頃は、すべてが初めてだったから、新鮮で楽しかった。

けど、今はダルい…
寝ちゃったらノートとれなくなる…
起きろ!
しかし…


グースカピー…

⏰:09/11/07 00:24 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#405 [ゆうと]
その日の練習が終わり、寮に帰る…

「ダメじゃんあんた(笑)授業中寝てたでしょ」

彩乃につっこまれる。

「いつ見てた?肇

「3限目かな?英語の授業だった」

「だって90分とか長いんだもん」

⏰:09/11/07 00:29 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#406 [ゆうと]
「テスト大丈夫なの?まだ先の話だけど、単位落としちゃったらヤバいよ」

ニコニコしながら嫌な話をしてくる。

「でも俺、今まで赤点とったことねーよ♪だから大丈夫!」

「そうかなー?どんどん難しくなってくるから…ま、頑張って♪」

⏰:09/11/07 00:32 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#407 [ゆうと]
そんな話が終わると、彩乃は部屋へと戻っていった。

それを見計らったかのように、ミクさんが部屋へと入ってきた。

「ユウト!」

「わっ肇

着替えようとパンツを脱いだ俺は、見事にケツを見られた…
「ちょっ!ミクさん…俺着替え中っす!」

⏰:09/11/07 00:35 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#408 [ゆうと]
「んなもん、言わなくても見れば分かるよ。早くパンツ履いてよ(笑)」

ケロッとした表情でミクさんは言う…

「ケツ見ちゃったからアヤに怒られるかな(笑)」

「黙っててあげますよ…んで、どうしたんすか?」

⏰:09/11/07 00:38 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#409 [ゆうと]
「あのね、5月ってアヤの誕生日なのよ…そんで、何人かでサプライズやろうかって話になって!」

「そういえば5月でしたね。メンバーは?」

「あたし、あんた、ユウキ…その他4年生とかかなぁ」

「サプライズかぁ…いいっすね。何やるんすか?」

⏰:09/11/07 00:43 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#410 [ゆうと]
「とりあえず、定番のクラッカーでパーンと盛り上げて、ハッピバ〜みたいなノリで…ケーキにろうそくのあと、プレゼント渡してってしようかなぁ…って考えてる。そのあとみんなで夕飯!だから夕飯はあたしが作るよ」

「ナルホド!」

「まぁ、全部が終わったら解散して…プレゼントは俺…みたいな感じで…」

⏰:09/11/07 00:47 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#411 [ゆうと]
「なるほど……え?」

「あたしがあんたにリボンつけてあげるからさ♪アヤが風呂から上がってきたら電気全部消して…布団に連れ込んでプレゼントは俺だよ♪…で、イチャコラしてチョメチョメしてあ〜れ〜…みたいなさ(笑)」

ミクさんは自分で言った言葉が面白かったのか、1人でひたすら笑い続けた。

⏰:09/11/07 00:51 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#412 [ゆうと]
「あの…ミクさん…大丈夫すか?」

「ゲラゲラ…うん、大丈夫…あ〜おかしい(笑)」

「自分で言って自分でウケないでくださいよ(笑)」

「だぁって想像したらさぁ(笑)裸にリボンだよ?あ〜笑った笑った!」

「とりあえずプレゼントは俺が買っときましょうか?」

⏰:09/11/07 00:59 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#413 [ゆうと]
「プレゼントでしょ?やっぱユウトに選んでもらいたいんだけど、1人で行かせるとなんかタワシとか買ってきそうだから、3人で見に行こ♪」

タワシ…
俺っていったい…

「ユウキとミクさんと俺ってことっすね」

「そういうこと♪」

⏰:09/11/07 01:03 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#414 [ゆうと]
話が長くなりそうだから、俺は飲み物を差し出した。

「どうぞ」

「サンキュー♪お、烏龍茶かぁ…アヤに影響されたな?(笑)」

「まぁ…なんとなく」

「へぇ〜…んで、あんた達もうヤッたの?(笑)」

⏰:09/11/07 01:07 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#415 [ゆうと]
烏龍茶が鼻に大量に流れ込んできた…
むせた…
コーラの次は烏龍茶か…

「ゲホッウエッ…鼻いてぇ…」

「びっくりしすぎでしょ(笑)」
「だって、ミクさん唐突なんですもん…」

ミクさんは涼しい顔してそういう話をする。
んでヒートアップしてくるとニヤニヤしだす(笑)

⏰:09/11/07 01:12 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#416 [ゆうと]
「そんなん…とっくに…」

「あらまぁ♪ユウト君も男になったかぁ♪」

「ミクさんだってユウキがいるじゃないすか…」

「ユウキね♪ウマいよ、あいつ(笑)」

「(ヤバっ…ミクさんニヤニヤしてきた)」

⏰:09/11/07 01:20 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#417 [ゆうと]
ミクさんのニヤニヤ=ヒートアップのサインだ…

「ユウキ変態だよ♪『もう無理』って言ってんのに『俺はまだ元気』とか言って体勢変えて…キャー♪」

「あははは…」

「あいつの腰ってどういう作りしてんのかな♪あ、でもSMとかはしないよ♪いたってノーマルだから(笑)」

⏰:09/11/07 01:28 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#418 [ゆうと]
「…あはははは」

「アヤが最近テンション高いのは…そっかぁ♪やっぱユウトが原因だったんだ♪」

「俺っすか?」

「うん♪恋する乙女!って感じになっちゃってるのよ。たまにはラブホでも行ったら?(笑)」

「ミクさん達行ったんすか?」

「行ったよ!たまにはいいかも(笑)」

⏰:09/11/07 01:39 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#419 [ゆうと]
「ミクさんとユウキ…ラブラブっすね」

「うん!でもあたしH目的でユウキと付き合ってるんじゃないからね。あいつ、ヘラヘラしてるけどあたし以上にしっかりしてるし、なんか頼れる♪だから大好きだし、一緒にいたいし♪」

「へぇ…俺とかめちゃくちゃガキだから、彩乃が頼ってくれてるのか、たまに不安になります…」

⏰:09/11/07 01:45 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#420 [ゆうと]
「あんたは不器用だよね。でも、アヤにはちゃんと伝わってるよ。4年間一緒にいるけど、アヤがあんな嬉しそうな顔してるとこ、ぶっちゃけ初めて見るもん♪だから自信持っていいと思うよ」

この言葉に、ものすごく救われた。

ミクさんは俺のお姉ちゃんみたいな存在だ。
だからなんでもしゃべれる。

⏰:09/11/07 01:51 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#421 [我輩は匿名である]
頑張って

⏰:09/11/07 08:08 📱:F02A 🆔:4LULZjjI


#422 [ゆうと]
>>421
あざす(^^)v
まだまだ更新しますんで、今後もよろしくお願いします(´_ゝ`)

⏰:09/11/07 15:47 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#423 [ゆうと]
(続き書きます♪)


ミクさんはオヤスミと言い、帰っていった。

俺はグラスを洗いながら彩乃の誕生日プレゼントは何がいいか考えていた。
ミクさんがさっき言ってた『プレゼントは俺〜♪』なんてマヌケだし、タワシなんか買わないし…

何がいいんだろう…

⏰:09/11/07 15:52 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#424 [ゆうと]
遠まわしに、彩乃に聞いてみるべきかな?




翌日…
授業が終わり、アキヒロと学食に行った。
チヒロとサヤカさん(女バス2年)がいた。

俺とアキヒロは2人の近くに座る。

「チス!」
「あら、お疲れ♪」

⏰:09/11/07 16:04 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#425 [ゆうと]
「サヤカさんって何学部でしたっけ?」

「あたし環境♪」

「あ〜、どうりであんまり学校で会わないわけだ」

「環境は別館だもんね。ってか学食久しぶりだなぁ」

「今日彼氏さんは?」

「カズは研究室で課題解いてるよ」

⏰:09/11/07 16:07 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#426 [ゆうと]
「そうなんだ。昼はいつも彼氏さんと一緒にいるから、珍しいなぁって思って!」

「だね♪」


チヒロはきつねうどんを食べていた。
俺はチヒロに話を聞くことにした。

「俺もうどん食おっかな」
「今の時間きつねうどんしかないんだって…あたしえび天がよかったのに」

⏰:09/11/07 16:12 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#427 [ゆうと]
「マジ?じゃあラーメンにしよ」

「学食の味噌ラーメンおいしいよ」

「もうちょいしたら買いに行くわ。あのさ、聞きたいことあるんだけど…」

「何〜?」

「誕生日にプレゼントもらうとしたら、チヒロだったらどんなものが欲しい?」

⏰:09/11/07 16:15 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#428 [ゆうと]
「あたし?あたしだったら…なんでも♪」

「なんでも?」

「うん!だってプレゼントってなんでも嬉しいじゃん♪気持ちこもってるヤツでも、なんかウケ狙いの面白いヤツでも、『ありがと〜』ってなる」

「彼氏からもらいたいものとか、特にない?」

⏰:09/11/07 16:19 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#429 [ゆうと]
「特にはないよ。指輪とかだったらキューンとくるけどね♪」

「指輪かぁ…それって長年付き合ってないと、なんかなぁ」

「関係ないんじゃない?婚約する時も指輪、結婚する時も指輪だから『あたし大事にされてる』って思ってくれると思うよ。でも値段高すぎる指輪もらっても、え?って感じするし…難しいね(笑)」

⏰:09/11/07 16:25 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#430 [ゆうと]
「どうしよ…」

「彩乃さんでしょ?誕生日5月だもんね。ま、難しく考えないことよ♪女バスも学年ごとにプレゼントしようって話出てるんだよ」

「そうなんだ。指輪かぁ…でも指輪あげるとか、かなりムードが必要じゃない?俺とかくさいセリフ言うだけでニヤニヤするのにムード作りとか…」

⏰:09/11/07 16:31 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#431 [ゆうと]
「あはは、ウケる(笑)じゃあ指輪あきらめて違うものにすれば?」

「うん…あいつ何が好きだっけ?赤は好きなのは知ってるけど、これ!っていうのが分かんねー」

「あ!最近彩乃さん、あたしにiPod借りにくるよ!」

「iPod?」

⏰:09/11/07 16:36 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#432 [ゆうと]
「うん!彩乃さん、コンポがあって、MDとかCDはいっぱい持ってるけど、それのMD playerとか持ってないんだって。だからiPodがあると便利みたいなこと言ってた!」

「でもあいつパソコンとか電子機器持ってないよ」

「そうなの?じゃあMD playerでいいんじゃない?今ベ○ト電器なら安売りしてるからお手頃なやつ見つかるかもよ」

⏰:09/11/07 16:42 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#433 [ゆうと]
「それだ!サンキューチヒロ!後でなんかおごってやるよ(笑)」

「期待しないで待ってるわ(笑)今日の練習早く終わったら行ってみれば?」

「そうする!マジありがとう♪」

んで味噌ラーメン食って昼からの講義に行った。

⏰:09/11/07 16:45 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#434 [ゆうと]
練習終了後、ミクさんを呼び、事情を説明した。

「…1人で買いに行くの?」

「はい!プレゼント決めました」

「何何?」

「ヒミツです!」

「何それ(笑)別にいいけど、タワシとか買ってこないでよ」

⏰:09/11/07 16:50 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#435 [ゆうと]
「昨日から思ってたんすけど、なんでタワシなんすか?」

「なんでだろ(笑)なんかタワシ買ってきそうなノリだったから♪」

「どういうノリですか(笑)」
深い意味がなくてよかった♪

「じゃあ、プレゼント任せるね」

⏰:09/11/07 16:53 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#436 [ゆうと]
「はい!ってか、俺が勝手に決めたプレゼントなんで、プレゼント代の割り勘はしないでください」

「なんで?1人じゃ高くつくじゃん!いいよ。お金のことはちゃんとみんなで…」

「お願いします!いつもカッコつかないから、今回はカッコつけさせてください」

⏰:09/11/07 16:56 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#437 [ゆうと]
「…まぁ、いいけど…じゃあ、あたしらも別になんか買うよ♪それならいいでしょ?」

「はい!」

「よし!決まり。じゃああたしとユウキは今から買いに行くわ。早いうちがいいからさ♪食材は前日に買えばいいし♪」

B型のミクさんは、最初会った時、ホント自己中なヤツだと思った。
でも、人一倍思いやりがあって、周りのことをよく考えてる…

⏰:09/11/07 17:02 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#438 [ゆうと]
ミクさんとユウキは、先に買いに出た。

俺も準備をして、出ようとする。

「ユウト君!今から買いに行くんでしょ?」

帰り支度を済ませたチヒロだった。

「うん!」

「あたしもベ○ト電器近くの店行くから、一緒行こうよ♪」

⏰:09/11/07 17:08 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#439 [ゆうと]
「マジで?じゃ、帰る準備するから待っててよ」

「了解!外出とくね」

なんか心強くなった!


チャリ置き場に着いて、これからの予定を説明した。
「ベ○ト電器までどれくらいかかるっけ?」

「寮からだと20分はかかるから、こっからだと…40分くらい?」

⏰:09/11/07 17:14 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#440 [ゆうと]
「40分?!チヒロは時間大丈夫?」

「大丈夫♪暇だし」

「じゃ、行こう♪」
ジャイ子〜♪


K市の街に灯りが灯る。俺らの寮はK市のはずれにある。
だから静かな場所だ…
けど、K市中心部は、仕事帰りの人達や、若い連中が溢れてにぎやかだった。

⏰:09/11/07 17:21 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#441 [ゆうと]
約40分後…
ベ○ト電器に着いた。
チヒロの予想の正確さにビックリだ。

「すげぇ!ホントに40分くらいで着いた!」

「あたしもたまには役に立つでしょ?笑」

「めちゃくちゃね!…で、どうする?チヒロはどこの店行く?」

「あたしはすぐ隣の雑貨屋さん」

⏰:09/11/07 21:55 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#442 [ゆうと]
「ああ、隣ね。じゃあ後でこのチャリ置き場集合な♪」

「わかった♪」

ベ○ト電器入店…

MD playerの置かれている場所へ向かう。

5200円…
安っ…
あ、カセットテープ専用か…
6500円…
ちょい高いけど、これくらいなら…
…なんたショボい…

⏰:09/11/07 22:01 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#443 [ゆうと]
↑(「なんかショボい」の間違いっす…すみません)


7000円代入った…
CD playerならたくさんある。
けど、あいつがいつも聴いてるのはMDだ。

妥協はできん!
ちゃんと探せ!


お、赤いMD playerだ!いくら?

⏰:09/11/07 22:05 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#444 [ゆうと]
\14,500 (税抜き)


完全な予算オーバー…
手元には20000ちょい…

買えないことはない…
しかし、この金額はイタイわ…
どうしよう…
違うヤツ買えばいいんじゃないか…?
でも何買う?
あ〜、考えんのがめんどくさい…

⏰:09/11/07 22:09 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#445 [ゆうと]
んで最後に頭に浮かんだのは…

「ありがとう♪」
って言ってくれるあいつの笑顔…



安いもんだ!
これくらい!


ちょい生活費削らないとな…
ま、いいや!

⏰:09/11/07 22:14 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#446 [ゆうと]
シンプルだけど使い易そうだし、赤色だし…

んでお買い上げ…


チャリ置き場に着いたけど、チヒロはまだ来てない。

俺も雑貨屋行ってみよ♪
入り口に貼られてたポスターに目がいった。

【ペアリング】

⏰:09/11/07 22:20 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#447 [ゆうと]
「指輪かぁ…見てみよ」

入店…
物にゴチャゴチャ囲まれた雑貨屋が好きな俺は、なんだかワクワクしていた。

んで、さっきと同じポスターが貼られた場所に着いた。

【ペアリング】

よく見ると、シルバーとかじゃなくて天然石でできた指輪だ。

⏰:09/11/07 22:25 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#448 [ゆうと]
薄いピンク、薄い水色、透明(白っぽい)があった。
透き通ってキレイだな…指で弾くとビィンって音がする。

近くには、占いチックな色の意味が書かれていた。

薄いピンクは恋愛とか薄い水色は勉強とか…
透明は覚えてなかった。大事な意味だったのは覚えてるけど…

⏰:09/11/07 22:33 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#449 [ゆうと]
1つ1000円…

水色とピンクを買おう。透明で統一もいいかなぁ?
まぁいいや…

彩乃の喜ぶ顔が目に見える♪

会計を済ませ、チヒロと合流した。
「あれ?ユウト君来てたの?」

⏰:09/11/07 22:41 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#450 [ゆうと]
「うん。買い物終わったからさ」

「お♪買ったのぉ?何買った?」

「MD player!」

「発音いいね(笑)ってかすごい。ホントに買ったんだ。彩乃さん喜んでくれるといいね♪」

「うん♪今日は付き合ってくれてありがとう」

そして、寮に帰った。

⏰:09/11/07 22:44 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#451 [ゆうと]
5月の末…

彩乃の誕生日の日がきた。
打ち合わせ通り、ミクさんやユウキ、女バスの4年生で彩乃の部屋で待ち伏せ…
彩乃が入ってきたところで、クラッカーを鳴らした。
彩乃はキョトンとした顔で、え?え?みたいなこと言ってた。

⏰:09/11/07 22:48 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#452 [ゆうと]
ケーキの登場!
彩乃が好きなチョコレートケーキ…

上に乗ってるチョコレートには『Happy Birthday Yuutoto Nakayoku Shiroyo』と書かれていた。
ケーキを頼んだのはミクさん…
彩乃より先にニヤニヤしていた俺だった。

彩乃はローソクを吹き消すと、ニッコリ笑ってありがとうを言った。

⏰:09/11/07 22:57 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#453 [ゆうと]
夕方からのサプライズ…

ミクさんは夕飯を作っていた。
さすが元ガ○ト店員厨房係!
ハンバーグやらサラダやら、とにかくすごいのが出てきた。
チキンまでも出てきた。
みんな「わー!すごい♪」で盛り上がってたけど、ミクさんは俺に「あのチキンは買ったやつだからアヤには内緒にしててキャピ」と耳打ちしてきた。

⏰:09/11/07 23:03 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#454 [ゆうと]
盛り上がってきた頃に、プレゼントを渡した。
女バス4年生→ミクさん・ユウキ→俺の順で渡していった。

ものすごく嬉しそうに笑ってくれた。
まだ中は開けてない。

「後でゆっくり開けさせてもらいます♪」
…と彩乃。

夕飯を済ませ、しばらくダラダラ雑談…
片付けまで彩乃以外のメンバーで済ませ、みんな帰っていった。

⏰:09/11/07 23:07 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#455 [ゆうと]
俺は彩乃の部屋にいた。

みんなが帰ってからも、1〜3年の女バスが彩乃へプレゼントを持ってきた。

「マジ嬉しい。もう、みんな大好き♪」

ニコニコでメッセージカードを読んでいる。

⏰:09/11/07 23:11 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#456 [ゆうと]
「じゃ、さっきもらったプレゼント開けよっかな♪」

1〜3年生からは、写真立てや、写真をビッシリ貼ったコルクボード、キャラクターグッズをもらったようだ。

4年生からはメッセージや写真を貼ったアルバム風の1冊の本。

ミクさんとユウキからはおっぱいチョコ…と、下ネタの絵が描かれたマグカップ…あらあら…

⏰:09/11/07 23:18 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#457 [ゆうと]
それを見た彩乃は、照れながらも爆笑してた…


「じゃあ、最後にユウトからの………肇

一瞬ビックリした顔を見せた。

「え?嘘…すごっ…MD player?」

「うん」
なぜか俺の方が照れくさかった。

⏰:09/11/07 23:21 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#458 [ゆうと]
「うわ…マジで?すごい…え〜?ホントに?」

彩乃は中身を取り出した。

「…赤だぁ!可愛い…ヤバい…マジ嬉しい」

俺の方を見て、
「ありがとう」

最上級の笑顔を見せてくれた。

俺も自然と笑顔がでてくる。

⏰:09/11/07 23:35 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#459 [ゆうと]
「あ、あと…手ぇ出して」

「手?」

目を閉じて…なんてカッコいいことは言えず、彩乃が見ている中で儀式が行われることになった。

両手を差し出す彩乃は何かを察したかのように、右手を引っ込めた。

彩乃の左手薬指に、薄ピンクの指輪をはめた。

⏰:09/11/07 23:41 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#460 [ゆうと]
「安物でごめんな…でも、いつか俺が出世した時はちゃんとした指輪を買うから。…で、またこうやってプレゼントするから…誕生日おめでとう」

「いつ出世してくれるのかなー?(笑)…でも、めっちゃ嬉しい…本当にありがとう♪大切にします」

彩乃は、
「お礼ね♪」
と言って俺の肩に手を置き、キスしてくれた。

⏰:09/11/07 23:49 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#461 [ゆうと]
彩乃は、
「この指輪、ユウトのやつあたし買うね。ペアリングにしようよ♪」

「あの…実は…」

「何?」

「実はペアで買っちゃったんだよね(笑)」

「えー?マジで?今持ってんの?」

「部屋に置いてる」

「バカチン!持ってきてよ!儀式成立しないじゃん」

⏰:09/11/07 23:55 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#462 [ゆうと]
部屋を出た俺…
今回ばかりはカッコついたと思ったのに…
結局はチーンじゃねーか…

マイルームに戻り、水色の指輪を取り彩乃の部屋へ!

「指輪あった?」
「…ありました」

「ホントおっちょこちょい(笑)ほら、おいで」

そう言うと、水色の指輪を俺の手にはめてくれた。

⏰:09/11/08 00:03 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#463 [ゆうと]
「ほら、ペアリング♪」

嬉しそうに彩乃は言った。
「あたし指輪もらったの初めてだよ(笑)」

「え…?そうなの?」

「うん♪不思議とね、誰もくれなかったんだ♪」

「へぇ〜」

「バスケの時は外すね。外出する時とかに付けようかな♪」

⏰:09/11/08 00:08 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#464 [ゆうと]
「うん♪」

「今日1日、サイコーだったなぁ♪お風呂入ってくる…あ、一緒に入ろうよ(笑)」

「あ…じゃあ、着替え持ってくるよ」

「OK!早くねん♪」

んでまたマイルームへ…

⏰:09/11/08 00:12 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#465 [ゆうと]
「お礼に背中流してあげる♪」

「じゃあ俺はハッピーバースデーってことで背中流してあげる」

こんな感じでラブラブでした。
流し終わってから、彩乃は俺の背中に抱きついてきた。

「どした?」
「ん?なんとなく」

⏰:09/11/08 00:17 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#466 [ゆうと]
背中にぴったりくっついてきた。
なんか柔らかいものが当たってますよ、姉さん…


風呂から上がると、彩乃は洗濯機を回し始めた。
「あんたのやつも洗っとくよ」

「お、サンキュー♪」
彩乃の部屋で洗濯をすると、乾いた衣類をたたむ時めちゃくちゃいい匂いがする。

⏰:09/11/08 00:22 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#467 [ゆうと]
「洗濯物どうしよっかな…まぁいいや。明日干そう」

俺は先に布団に入り、ケータイをいじってた。

ミクさんからのメールに返信してた。

「今日はありがとうございました♪」

「アヤ喜んでくれたね♪チキンのこと内緒にしてくれてるでしょうね?(笑)」

「バッチリです!」

⏰:09/11/08 00:28 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#468 [ゆうと]
「ならいいよ♪ってか、ユウトからのプレゼント何だったの?」

「MD playerです(笑)」

「マジで?やるじゃん♪ってかうちらからのプレゼント見た?(笑)」

「見ました。ミクさん達らしいって言って、2人で爆笑しました…」


こんな感じでやり取りをしてた。

⏰:09/11/08 00:31 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#469 [ゆうと]
彩乃は洗濯物を干すことを諦め、布団に入ってきた。

俺はケータイを枕元に置き、彩乃の方を見た。

「ミクさん達の誕生日の時も、こうやって盛り上げような」

「うん。みんなにマジ感謝♪」

…沈黙。

彩乃はオレをジッと見つめている。
誘ってる…?
誘ってるよね、これ…

⏰:09/11/08 00:36 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#470 [ゆうと]
♪♪♪♪♪

枕元のケータイが鳴った。
俺は手を伸ばし、ケータイを取ろうとする…
彩乃はその手を掴んだ。

俺の顔を両手で支え、キスしてきた。
彩乃めちゃくちゃいい匂い…
…なんて思ってるとディープに入った。

⏰:09/11/08 00:40 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#471 [ゆうと]
彩乃マジック…

俺は彩乃の匂いにやられた…
暗くて顔がよく見えないけど、激しい。

んで、上半身脱がされ、あんなことやこんなこと…

「…脱がせてよ」

なんて言うから彩乃の服を脱がせた。

暗闇に目が慣れてきた…

⏰:09/11/08 00:45 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#472 [ゆうと]
彩乃の顔が見えた。
…なんてやらしい顔してんだ、こいつ…

目が合うと、彩乃は笑って髪を耳にかけた。

「今夜はあたしに任せてね」

「…え?」

「ジッとしてて…」

くっそ色っぽい!
大人の女って感じだ…

⏰:09/11/08 00:52 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#473 [ゆうと]
やばっ…

ってなった頃には、彩乃にリードされっぱなしで悔しくなって、立場逆転!

彩乃を押し倒して、ガンガンせめた。
…けど、彩乃は我慢できなくなったのか、俺の上に乗り、抱きついたまま腰を動かしてくる。

んで、悔しくなった俺は、また立場逆転して彩乃を寝かせ、ガンガン…

⏰:09/11/08 01:03 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#474 [ゆうと]
寝かせた彩乃の表情が見える…

表情を歪ませたまま、ジッと俺の目を見つめている。
一瞬笑ってまた顔を歪ませ、体をそらした…



お互い最高潮を迎え、チョメチョメは終了した…
彩乃の息遣いがまだ激しい…

⏰:09/11/08 01:08 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#475 [ゆうと]
「…あたしに任せてって言ったのに」

「リードされっぱなしのこっちの身にもなれよ(笑)」

「このエロオヤジ(笑)」
「うるせっ!このエロ女(笑)」


そんなやり取りをして、服を着た。

布団に入ってからは眠かったけど、さっきの誕生会の話をした。

⏰:09/11/08 01:15 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#476 [ゆうと]
「そうだ!MDプレーヤー充電しとこっかな♪そしたら明日から使えるじゃん♪」

そう言うと、新品で包装されてるビニールの中から中身を取り出し、組み立て始めた。


「でも、MDプレーヤーとかホントに嬉しいなぁ♪みんなからもらったヤツも飾っとこ♪」

彩乃はニッコニコだ!

⏰:09/11/08 01:20 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#477 [ゆうと]
「そんなに嬉しい?」

「嬉しいよぉ!だってMDプレーヤー欲しかったから…なんか昔のクリスマス思い出してさ♪」

「そりゃあよかった(笑)」
そう言ってもらえると俺も嬉しい♪


「…言ってなかったよね?あたしが赤好きになった理由」

⏰:09/11/08 01:23 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#478 [ゆうと]
「え?」

「ほら!あたしの部屋って赤ばっかりだって、あんたも前言ったじゃん?」

「気が付いたら自然と赤が揃ってたって…」

「…まぁ、それもあるんだけどさ(笑)」


意味深な言い方をする彩乃から目が離せなかった…

⏰:09/11/08 01:27 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#479 [ゆうと]
「クリスマスって聞いたら、一番に何を思い出す?」

「サンタクロース」

「サンタクロースの色って言ったら?」

「…赤」

「やっぱりサンタクロース思い出すんだ!あたしと一緒だね(笑)」

意味が分からなかった。

「どういうこと?」

⏰:09/11/08 01:31 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#480 [ゆうと]
「ん?ま、大した話じゃないんだけどね。でも一応教えとこうかなぁって思って…」

「ちゃんと聞くよ。話してよ」

「うん…あのね、うちって母子家庭なのね…」

「…(初めて知った…)」

「あたしが小さい頃からお父さんはいなかったんだ…あの時はちっちゃかったから、よく分かんなかったんだけど…」

⏰:09/11/08 01:37 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#481 [ゆうと]
「でも、小学校に上がってからかなぁ?父親参観とか昔なかった?」

「あった」

「んで、父親参観の日に、友達のトコはお父さんが来てるのに、うちは来てないわけじゃん…ってか、お父さんすらいないわけじゃん(笑)低学年のうちはあんまり気にしてなかったけど、学年が上がっていくうちに、どんどん惨めになってきてね」

⏰:09/11/08 01:43 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#482 [ゆうと]
「…………」


「お母さんはあたしら3人のために仕事しないといけなかったし…あ、あたし兄弟がいるのよ。でも、誰の参観日にも行けないくらい仕事仕事で忙しかったから参観日どころじゃなかったんだけどさ…友達からは『なんでアヤちゃん家はお父さんがいないの?』とか聞かれるのも嫌で嫌で…あたしだって、なんでお父さんがいないのか知らなかったし…」

⏰:09/11/08 01:51 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#483 [ゆうと]
「小6の時に、夜遅かったんだけどお母さんが帰ってくるの待ってたんだ…んで、泣きながら聞いたのよ。『なんでうちにはお父さんがいないの?』って(笑)」


「……………」


「そしたら、兄ちゃんと弟を起こしてこいって言うからワケ分かんないけど起こしにいった」

⏰:09/11/08 01:55 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#484 [ゆうと]
「『みんな座って』っていうから座ると、『あんた達ももう大きくなったから話しておくわね』って言った…」


「……うん」


「お父さんはね、あんた達がまだ小さい頃に死んだのよって…言った…天国に行ったのよって言われた」

⏰:09/11/08 02:00 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#485 [ゆうと]
「……うん」

「そっかぁ…死んだんだって感じだったかなぁ…あの頃は…(笑)小さい頃の思い出とか、なんも覚えてなかったから、別に悲しいとかなかったわ」


「……うん」

「死んだって分かってからは、学校でお父さんのこと聞かれても別になんとも思わなくなってた…」

⏰:09/11/08 02:05 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#486 [ゆうと]
「それから中学に上がって…高校に入学する前かな?知らないおじさんがうちに来たんだ。誰か知らないからシカトしてたんだけど、そのおじさん変なこと言った…」


彩乃の目が潤んだ…

「『おう、彩乃!大きくなったな』って…」

「…………」

⏰:09/11/08 02:09 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#487 [ゆうと]
「は?キメェよ(笑)みたいなこと思いながらシカトして部屋に行ったんだ…けど、お母さんとなんか話してたから気になって、部屋行くふりして盗み聞きしてた」

「……うん」

「弘樹だの彩乃だの健太だの言うからさ、なんでうちら兄弟3人の名前知ってんだろうって思ってよく聞いてたら…そのおじさん…お父さんだった」

⏰:09/11/08 02:16 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#488 [ゆうと]
「………え?」

「ね?ビックリでしょ(笑)その場で足ガクガクしちゃったよ…でも聞いとかなきゃって思ってドアに耳くっつけたまま聞いてた…」

「………うん」

「よ〜く聞いてたら…話の中で知らない女の名前がいっぱい出てくるんだ…まさか…って思ったら…そのまさかだった」

⏰:09/11/08 02:22 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#489 [ゆうと]
「…それって、浮気とか?」

「ピンポーン♪お母さんも浮気相手の名前で、○○さんと上手くいってるの?みたいなこと言い出すから、も〜ワケ分かんなくなって…廊下で号泣してたら聞こえてたみたいで、お母さん達が出てきた…」

「……うん」

⏰:09/11/08 02:26 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#490 [ゆうと]
「お母さんは『彩乃、落ち着いて…』とか言うし、おじさん?お父さんは『ごめんな』しか言わないし…正直、誰も信じられなくなったって感じで…」

「………うん」

「兄ちゃん達には悪いけど、それからは家にいたくなかった…友達ん家行ったり、これあんたに言っていいのかな…男に走ったり…」

「………うん」

⏰:09/11/08 02:31 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#491 [ゆうと]
「高校入学前に何やってんだって話でしょ(笑)」

「……まぁね」

「でも、しばらくしたらちゃんと家に帰ったんだ。お母さんが何話しかけてきても全部シカトしたし、お父さんから送られてきた手紙も、未開封のまま破って捨てたり…今思うとありえないことしてたなぁ(笑)」

「………あはは」

⏰:09/11/08 02:35 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#492 [ゆうと]
「まぁ、そんなこんなで月日は流れ…意地張ってたあたしだけど、お母さんとも少しずつ話できるようになって…」


「………うん」

「高2のクリスマスだったかな?お母さんがボロボロのクリスマスツリーを倉庫から出したんだ…あたしは汚い!って言ったけど、お母さんはツリーを出して飾り付けしてた」

⏰:09/11/08 02:41 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#493 [ゆうと]
「毎年綺麗なツリー出してたのになんで…?って思ってたら、お母さんが『このツリーはあんた達が産まれる前からお父さんが買ってたものだよ』って言うワケよ…」

「……うん」

「そしたら、ツリーと一緒に倉庫の中に入れてた…隠してたって言った方が正しいかな…?埃だらけのアルバムをお母さんが出したんだ」

⏰:09/11/08 02:46 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#494 [ゆうと]
「中を見ると、あたしらが産まれてからの写真がいっぱいあった…」

「……うん」

「弘樹誕生!とか弘樹2ヶ月とか、健太君初めまして!健太3ヶ月とか字が書かれてたんだけど、全部お母さんの字だった」

「………うん」

「彩乃産まれた!とか彩乃3ヶ月!とか、汚い字で書かれててさ…」

⏰:09/11/08 02:52 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#495 [ゆうと]
「…………」

「あたしのページは、全部お父さんの字で書かれてた…お母さんは『女の子が産まれてお父さん…ものすごく喜んでたんだよ』って言うからさ…泣きそうだったけど、グッと涙こらえてページめくっていったんだ」

「………うん」

⏰:09/11/08 02:55 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#496 [ゆうと]
「お父さんがサンタの格好して、ちっちゃいあたしを抱っこして写ってるのがあったんだ…日付のあとに、『道弘と彩乃…我が家のクリスマスパーティーにて』って、また汚い字で書かれてた…その時、初めてお父さんの名前知ったんだけどね(笑)」

「………うん」

⏰:09/11/08 03:01 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#497 [ゆうと]
「ページめくってもめくっても、お父さんはあたしを抱っこしてた。んであたしのページには、汚い字で彩乃なんちゃらっていっぱい書かれてた…お父さんは、サンタの格好してなくても、常に赤い洋服着てたんだ」

「……うん」

「車も赤いのに乗ってたんだって…どんだけ赤好きなのかって話よね(笑)」

⏰:09/11/08 03:06 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#498 [ゆうと]
「……へぇ」

「もし、またお父さんと会った時は、なんかしゃべってあげようかなぁ♪とか昔話できるかなぁ♪とか思ってたんだけど…お父さん…本当に死んじゃったんだ…」

「……え?」

「仕事終わって帰る途中に交通事故でね…」

⏰:09/11/08 03:09 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#499 [ゆうと]
「…………」

「その次の年のクリスマス・イヴにね…即死だったんだって…」

「…………」

「あたしが前に破って捨ててた手紙、お母さんが持ってたんだ。つなぎ合わせて読んでみたら『彩乃は元気にしてるか?来年はみんなでまたクリスマスパーティーやりたい…』って書かれてた…」

⏰:09/11/08 03:15 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#500 [ゆうと]
「その年に死んじゃうんだよ?…ありえないよね…しかも気付いたら、あたしのケータイもペンケースもマフラーも全部赤色だった…ああ、あたしってやっぱりお父さんの子供だったんだなって思えたよ…」

「………うん」

「でも気付いたらお父さん死んじゃった…あの時優しくしとけばよかったとか…後悔の嵐だよ…」

⏰:09/11/08 03:20 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


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