禁断って何?
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#691 [シバ]
「…………」
「心配しなくていいよ。誰にも言わないし。むしろ、教えてくれてありがとう」
そう言うと、シバの肩に寄りかかってきた。
いきなりの行動にびっくりしたけど、そのままでいた。
「だってシバさ、歳の割には女の子の格好しないじゃん。高校卒業したら、みんな可愛い格好とかしてるじゃん。シバ、昔からボーイッシュな感じだし。そういう単純な理由(笑)」
:10/10/02 22:38 :F02B :/Sa.bspw
#692 [シバ]
「そんな人、他にもたくさんいるじゃん」
「うん。あとね…」
理彩ちゃんは視線を下に向けたまま、話を続けた。
「さっきの事で、何となくピンときた。理彩の体見て、物凄く焦ってたじゃん」
「だって、いきなり裸って、そりゃビックリするよ」
「そうだけど、何か他の人と違ったし。もしかしたらって思って。嫌な思いさせちゃったなら謝る。ごめん」
:10/10/02 22:43 :F02B :/Sa.bspw
#693 [シバ]
「じゃあ、リィはそういうのないの?」
「何が?」
「シバみたいに、女の子の事〜…とか」
「どうかな(笑)」
…え?
理彩ちゃんは、意味深な言葉を放った。
「ない事もないよ」
理彩ちゃんは笑った。
外からの光もあって、暗闇に目が慣れるのに時間はかからなかった。
理彩ちゃんは続ける。
:10/10/02 22:48 :F02B :/Sa.bspw
#694 [シバ]
「リィはきっと、バイなんだと思う」
理彩ちゃんのいきなりのカミングアウトに、シバは益々動揺した。
「リィ、去年の今頃は普通に彼氏がいたんだ。でも、何かとだらしない所に冷めてしまって、別れようって言った。そしたら、『分かった。じゃあ、最後にHしよう』って。リィ、好きでもない相手とそんな事できないから、ふざけんなって言って別れた」
更に続く。
:10/10/02 22:54 :F02B :/Sa.bspw
#695 [シバ]
「その前の彼氏は、物凄くリィの理想のタイプだった。でも、お互い冷めて別れたのね…だけど、しばらくして、会う約束したんだ。ただ『遊ぼう』って事で」
シバは理彩ちゃんから目線をそらせなかった。
ずっと黙って聞いていた。
「そしたらさ、いきなり豹変して…ラブホ連れて行かれてさ。着いていったリィも悪いんだけど。半分は軽い気持ちだったんだけど、相手は真剣に飢えてたみたいでね」
:10/10/02 22:59 :F02B :/Sa.bspw
#696 [我輩は匿名である]
:10/10/02 23:00 :SA001 :☆☆☆
#697 [我輩は匿名である]
:10/10/02 23:01 :SA001 :☆☆☆
#698 [シバ]
「物凄く激しくされた。気持ち良いどころか、痛いし、気持ち悪いし、リィが泣いてるのもお構いなしにずっと行為を続けられて…止めてって言っても押さえつけられて」
シバは、次第に怒りが増してきた。
「やっとの事で突き飛ばして、着替えようとした。そしたら手で口を塞がれて、『分かったよ。じゃあ、俺がイクまで舐めろ。じゃないと、一生返さない』って言われて。シカトして着替えようとしたけど、殴られた」
:10/10/02 23:03 :F02B :/Sa.bspw
#699 [シバ]
もう話さなくていい…
そうとも言えず、ただ黙って聞いていた。
「結局は言われるがまま…んで、行為が終わると相手はさっさと着替えて部屋を出て行った。そんな嫌な経験があるからさ、男が嫌いなんだ。男なんて、結局は体が目当てなんだよ。あ〜、ずっと閉じ込めてたのに、つい喋っちゃった(笑)ごめんね、長々と」
理彩ちゃんの無理やりな笑顔が切なかった。
だからあの時、ゆーちゃんと3人でファミレスに行った時、あんな話をしたんだと理解できた。
:10/10/02 23:12 :F02B :/Sa.bspw
#700 [シバ]
それと同時に、下を向く理彩ちゃんを抱きしめていた。
初めて理彩ちゃんに触れた。
風呂上がりの、シャンプーの真新しい匂いと、理彩ちゃんの肌の匂い。
理彩ちゃんが可哀想…とか、そんなんじゃなくて、瞬間的に抱きしめたくなったんだ。
シバの鎖骨あたりに、理彩ちゃんの顔が当たる。理彩ちゃんの呼吸を感じながら、シバは目を閉じて懸命に理彩ちゃんを抱きしめた。
理彩ちゃんも、シバの背中に手を回した。
:10/10/02 23:19 :F02B :/Sa.bspw
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