禁断って何?
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#688 [シバ]
タオルケットを腰まで掛けて、寝転がってるシバは口をポカンと開けたままだった。

起き上がって、理彩ちゃんと目線を合わせる。


「あー…どうかなぁ(笑)」

動揺を隠せないシバに、理彩ちゃんは怯まなかった。

「リィ、そういうのに偏見とか持たないよ。シバが女の子を好きだとしても、シバを見る目変わらないし」

⏰:10/10/02 22:25 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#689 [シバ]
「何で、そう思ったの?」

「なんとなく」

女の勘って、本当に鋭い。
否定した所で、何も変わらないし…
むしろ、本当のシバを知ってほしいとも思った。だから言った。

「…女の子を好きっていうか、女の子と付き合った?事はある」

理彩ちゃんは目を見開いた。
シバは、理彩ちゃんの方を見るのが怖かった。

⏰:10/10/02 22:29 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#690 [シバ]
理彩ちゃんは立ち上がり、部屋の電気を消した。

キョドっていると、理彩ちゃんは布団まで戻ってきた。

「暗い方が、何か落ち着かない?」

「まぁ…ね」

シバの隣に座ると、深呼吸した。

「やっぱりなぁ(笑)」

「軽蔑した?」

「だから、そういうのはないってば(笑)」

⏰:10/10/02 22:34 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#691 [シバ]
「…………」

「心配しなくていいよ。誰にも言わないし。むしろ、教えてくれてありがとう」

そう言うと、シバの肩に寄りかかってきた。
いきなりの行動にびっくりしたけど、そのままでいた。


「だってシバさ、歳の割には女の子の格好しないじゃん。高校卒業したら、みんな可愛い格好とかしてるじゃん。シバ、昔からボーイッシュな感じだし。そういう単純な理由(笑)」

⏰:10/10/02 22:38 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#692 [シバ]
「そんな人、他にもたくさんいるじゃん」

「うん。あとね…」

理彩ちゃんは視線を下に向けたまま、話を続けた。

「さっきの事で、何となくピンときた。理彩の体見て、物凄く焦ってたじゃん」

「だって、いきなり裸って、そりゃビックリするよ」


「そうだけど、何か他の人と違ったし。もしかしたらって思って。嫌な思いさせちゃったなら謝る。ごめん」

⏰:10/10/02 22:43 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#693 [シバ]
「じゃあ、リィはそういうのないの?」

「何が?」

「シバみたいに、女の子の事〜…とか」

「どうかな(笑)」



…え?
理彩ちゃんは、意味深な言葉を放った。

「ない事もないよ」

理彩ちゃんは笑った。
外からの光もあって、暗闇に目が慣れるのに時間はかからなかった。

理彩ちゃんは続ける。

⏰:10/10/02 22:48 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#694 [シバ]
「リィはきっと、バイなんだと思う」

理彩ちゃんのいきなりのカミングアウトに、シバは益々動揺した。

「リィ、去年の今頃は普通に彼氏がいたんだ。でも、何かとだらしない所に冷めてしまって、別れようって言った。そしたら、『分かった。じゃあ、最後にHしよう』って。リィ、好きでもない相手とそんな事できないから、ふざけんなって言って別れた」


更に続く。

⏰:10/10/02 22:54 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#695 [シバ]
「その前の彼氏は、物凄くリィの理想のタイプだった。でも、お互い冷めて別れたのね…だけど、しばらくして、会う約束したんだ。ただ『遊ぼう』って事で」


シバは理彩ちゃんから目線をそらせなかった。
ずっと黙って聞いていた。

「そしたらさ、いきなり豹変して…ラブホ連れて行かれてさ。着いていったリィも悪いんだけど。半分は軽い気持ちだったんだけど、相手は真剣に飢えてたみたいでね」

⏰:10/10/02 22:59 📱:F02B 🆔:/Sa.bspw


#696 [我輩は匿名である]
>>1-10
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700

⏰:10/10/02 23:00 📱:SA001 🆔:☆☆☆


#697 [我輩は匿名である]
>>10-100

⏰:10/10/02 23:01 📱:SA001 🆔:☆☆☆


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