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#110 [我輩は匿名である]
太郎は町を歩いていた。
しばらくして女の子とすれ違った。茶髪でふわふわのパーマをかけた、美しい人だ。
太郎はその人に一目惚れした。彼女の気持ちが気になった。
太郎が彼女のほうへ向き直ると、ちょうど彼女もこちらを見ている。
一瞬目が合ったが、すぐにそっぽを向かれた。
太郎はショックを受けた。
「あれ? これってさっきのじゃん」
「うん、こういうのが三人称だ。正確には三人称は2種類あるんだけど…まぁ三人称のほとんどはこんな感じの、いわゆる『神視点』と呼ばれるものだ」
:08/11/20 00:40
:P903i
:TDftdaZo
#111 [我輩は匿名である]
「登場人物でも誰でもない、カメラが語っているようなものか」
「そうだね。語り手が登場人物じゃない分、視点の切替に制限がないし、主観が入らないから正確で繊細な描写がしやすい。
その反面、登場人物の心情を直接語るのが難しいので感情移入がしづらい」
「なるほど」
「使いこなせればどんなジャンルにも対応できるのが一番の魅力かな。
ただし、下手くそな人がこれを使うと本当に駄目になるから要注意だ」
「どうすりゃ上手くなるんだ?」
「練習あるのみさ」
:08/11/20 00:41
:P903i
:TDftdaZo
#112 [我輩は匿名である]
5−5 視点の切替・人称の使い分けはアリかナシか?
「ものにもよるが、視点も人称も、コロコロ変えすぎるのはあまりよくない」
「分かりづらいからか?」
「まぁそれもあるんだけど。最初に言ったように、視点や人称が変わる事で心情描写も増えてしまい、一定キャラへの感情移入がしづらい。
また視点が変わった場合は、それを明確に示しておかないと読者が混乱してしまうんだ」
「どういうことだ?」
:08/11/20 00:42
:P903i
:TDftdaZo
#113 [我輩は匿名である]
「つまり、さっきまで主人公の視点で話が進んでいたのに、いきなり違うキャラの視点に切り替わったらわけが分からないだろう?」
「ああ、なるほど」
「サスペンスやミステリーなど、視点の切替によって物語が進む場合もあるんだけどね。
その場合でも、やはり最初に『誰の視点か』を明確にしなくてはいけない」
「どうすりゃいいんだ?」
:08/11/20 00:43
:P903i
:TDftdaZo
#114 [我輩は匿名である]
「『5W1H』、覚えてるかい?
Who(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)の3つを最初に示しておけばいい」
「人物、時間、場所ってことか」
「そうそう。これは人称が切り替わる場合も同じだ、必ずその3つを最初に明確にすること」
「分かったぜ」
「じゃあ、おさらいに入ろう」
:08/11/20 00:43
:P903i
:TDftdaZo
#115 [我輩は匿名である]
〜5章のおさらい!〜
「小説では『誰の視点で物語が進んでいるか』が非常に重要。
視点となっている人物が分からないようなことは極力描写しないこと」
「人称は一・二・三と複数ある。それぞれに長所と短所があるので、プロットと照らし合わせて選ぼう」
「視点や人称の変えすぎはあまりよくない。
切り替える場合は、必ず視点を明確にすること。読者が混乱してしまうぞ!」
:08/11/20 00:44
:P903i
:TDftdaZo
#116 [我輩は匿名である]
「じゃあ、次からは実際に描写してみよう」
「よっしゃ」
>>96-115第5章 〜小説を書こう! 描写の基本編〜 終
次回は
第6章 〜小説を書こう! 情景描写編〜
:08/11/20 00:46
:P903i
:TDftdaZo
#117 [我輩は匿名である]
あげ!
:08/11/23 09:17
:PC
:☆☆☆
#118 [我輩は匿名である]
なんか面白い
:08/11/23 19:03
:824SH
:☆☆☆
#119 [我輩は匿名である]
第6章 〜小説を書こう! 情景描写編〜
「さて、今回は小説の基本であり奥義でもある『情景描写』を教える」
「よしこーい」
「情景描写は、小説において地の文の大多数を占める描写だ。
読者にその場の情況や世界観、登場人物の動きなどの情報を与える役割を持つ。これなくして小説は成り立たない」
「でもネットだと会話だけの小説もあるぞ」
「ギャグや日常系なんかなら別に会話だけでもいいんだけどね。
でも君が書きたいのはファンタジー、これは情景描写が必須とも言えるジャンルだ」
:08/11/23 21:09
:P903i
:epQG/68k
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