― 短編箱 ―
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#238 [栢]

「じゃあ美知‥
お星様の絵パパにあげる!
それで、
みんなに自慢してもらうの!
美知はこんなに上手な絵を書くんだよって!」

にこにこと笑みを浮かべた
ちょっぴり大人になった。
大好きな"恋人"を
少しだけ独占したかった。


「そうしようか」

安心したようにお兄ちゃんが笑う

⏰:09/11/02 18:16 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#239 [栢]

たくさんの人に見送られて
パパはお星様の国に旅立った。

「美知!ほらあの白い煙‥
パパが馬車に乗ってるんだよ」

「わぁ‥!パパ王様だもんね!!」

笑顔でさよならをした
またいつか帰ってきてねと

⏰:09/11/02 18:19 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#240 [栢]

その日の夜は
星が満ちていた。


「パパが帰ったから
今日はお星様いっぱいだね」

白い息をリズムに乗せて

「今頃‥
美知の絵、自慢してるよ」

「そうだといいなぁ‥!」

流れ星が一筋
きらり、光って月に消えた

⏰:09/11/02 18:23 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#241 [栢]

>>213-241

まとまりなさすぎます(´;ω;`)笑

先日
流星群もあったと言うことで
星をネタにしたものが書きたくて
思いつきで書いてみました ^^
今回は恋愛ではなく
家族愛っぽいものを‥

死を暖かく見つめる事と
兄弟愛とパパに恋する娘と‥
いろいろ盛り込みシリーズ!←

何かしら
感じてもらえたら嬉しいです◎

⏰:09/11/02 18:28 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#242 [栢]

>>213-241
星のブーケ

>>180-208
春の青い芽

>>153-179
たった一度の反抗期

>>136-151
金木犀

>>135
前作

⏰:09/11/02 18:38 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#243 [栢]
 
 
     淡い雪

_

⏰:09/11/06 17:16 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#244 [栢]

ため息白く染まる。


「帰ろっか」

眉をさげて
少し恥ずかしそうに
手を差し出した。

小さな白い手が
俺の手を軽く握る。

「相変わらず、
手‥あったかいね」

クスリと笑う姿が
とてつもなく愛おしい。

⏰:09/11/06 17:22 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#245 [栢]

「相変わらず‥冷え性だね」

それを理由にして
その手を握りしめて
そのままポケットに突っ込んだ。

「手が冷たい人は
心があったかいんだよー」

長い睫に白い雪が降る
少し冷たそうにして
彼女は片目を瞑った。

⏰:09/11/06 17:28 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#246 [栢]

「ねぇ?」

真っ赤な傘から
こちらに顔を出しす

少し切りすぎたと言った
眉の上の前髪が揺れた

「何?」

返事をするのを忘れそうなくらい
見とれているから
それくらい、惚れてるから‥

離したくないんだけどね。

⏰:09/11/06 17:33 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#247 [栢]

「‥んん。
やっぱり、前髪変かな?」

彼女は何かを飲み込んだ
本当に言いたいことは
いつも言ってくれない‥。

「あぁ‥似合ってるよ?
長いときもよかったけど、」

手を伸ばして
くしゃくしゃと撫でた
視線を惹きたくて。

⏰:09/11/06 17:38 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


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