浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#118 [笹]
「俺に‥もしものことがあったら」
「娘を頼む‥とでも?」
否定を求めて問ったんですが、ね
「あぁ‥何でわかった?
やっぱりあんた、徒者じゃないな」
「‥奥さんは?」
:10/05/02 20:59
:D905i
:sxqRlBYk
#119 [笹]
「死んだよ。娘を産んですぐに‥
今は‥別の女と暮らしてんだ」
そしてまた酒を口にした
小刻みに震えていた手が
苦しみのあまり
酒に逃げ続けた事を物語っていた
:10/05/02 21:00
:D905i
:sxqRlBYk
#120 [笹]
「娘には、その女が母親だって
‥そう言ってある。」
「何、故」
「可哀想だった‥。
何も知らずに"お母さんは?"って
‥"死んだ"なんて、言えなかった」
:10/05/02 21:00
:D905i
:sxqRlBYk
#121 [笹]
途切れ途切れの言葉が
妙に奥に突き刺さった
何とも言えない
もどかしさを覚えた
「幸せになってほしいんだ
香夜には‥妻の分まで‥」
やっと顔を上げ
此方に向けられた顔は
父親の顔だった
:10/05/02 21:01
:D905i
:sxqRlBYk
#122 [笹]
最愛の人の死を迎え
絶望に満ちたその瞳は
守らねばならぬものを
確かに持っていた
「香夜に何一つ‥
父親らしいことを
‥してやれなかった。
仕事ばかりで、あまり時間も‥
だからせめて
守りたいんだ。あの子を」
:10/05/02 21:01
:D905i
:sxqRlBYk
#123 [笹]
「あんた‥もしかして」
ふと過ぎるのは暗黒の世界
目に浮かぶは褐色の液体
鼓動が乱れた
:10/05/02 21:02
:D905i
:sxqRlBYk
#124 [笹]
「壱助‥香夜を頼む」
決意に満ちた目は
恐怖に脅えてなどいなかった
ただ一心にひたすらに‥
:10/05/02 21:02
:D905i
:sxqRlBYk
#125 [笹]
香夜さん‥私には任務がある
―‥貴女を守る任務が、ね
_
:10/05/02 21:03
:D905i
:sxqRlBYk
#126 [笹]
:10/05/02 21:08
:D905i
:sxqRlBYk
#127 [笹]
:10/05/02 21:09
:D905i
:sxqRlBYk
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