浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#121 [笹]
途切れ途切れの言葉が
妙に奥に突き刺さった
何とも言えない
もどかしさを覚えた
「幸せになってほしいんだ
香夜には‥妻の分まで‥」
やっと顔を上げ
此方に向けられた顔は
父親の顔だった
:10/05/02 21:01
:D905i
:sxqRlBYk
#122 [笹]
最愛の人の死を迎え
絶望に満ちたその瞳は
守らねばならぬものを
確かに持っていた
「香夜に何一つ‥
父親らしいことを
‥してやれなかった。
仕事ばかりで、あまり時間も‥
だからせめて
守りたいんだ。あの子を」
:10/05/02 21:01
:D905i
:sxqRlBYk
#123 [笹]
「あんた‥もしかして」
ふと過ぎるのは暗黒の世界
目に浮かぶは褐色の液体
鼓動が乱れた
:10/05/02 21:02
:D905i
:sxqRlBYk
#124 [笹]
「壱助‥香夜を頼む」
決意に満ちた目は
恐怖に脅えてなどいなかった
ただ一心にひたすらに‥
:10/05/02 21:02
:D905i
:sxqRlBYk
#125 [笹]
香夜さん‥私には任務がある
―‥貴女を守る任務が、ね
_
:10/05/02 21:03
:D905i
:sxqRlBYk
#126 [笹]
:10/05/02 21:08
:D905i
:sxqRlBYk
#127 [笹]
:10/05/02 21:09
:D905i
:sxqRlBYk
#128 [笹]
*゚*。*゚*
「あれ‥?
ない‥ないない‥」
「朝から騒がしい、ですね」
それはある雨の日のこと
いつものように
壱助さんの顔面攻撃を食らい
目を覚ましたわけですが‥
:10/05/03 22:20
:D905i
:92Bmo8C2
#129 [笹]
「ないんですぅーっ!!」
「‥」
もう今は
そんな呆れた視線なんて
気にもならない
ないんですよ‥あたしの‥
「か ん ざ し ーっ!!!」
:10/05/03 22:21
:D905i
:92Bmo8C2
#130 [笹]
:
:
雨音が強くなる
屋根にぶつかる雫は
ばちばちと打ち抜くようで
液体だということを
忘れさせるくらいだった
「あたしの簪!!
‥知りませんか?
確か昨日枕元に‥あれぇ?」
:10/05/03 22:21
:D905i
:92Bmo8C2
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