*- エロチュウ -*
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#244 [亜夢]
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「いらっしゃいませ〜」

今日も新規のお客さんから声がかかった。

2人組だ。
俺はほんわりした感じの女の子で、その相方は少しツンとした感じのお姉さん系。

俺が名刺をふたりに渡してるちょうどのそのときに【響皐月】が席につこうとする。

「お待たせしました…あれ、姫…俺が遅れたから怒ってるの?ごめんね…」

【響皐月】の法則。

お客さんが怒ったりすねてたら自分のせいにしてすぐ謝る。

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⏰:10/06/14 07:07 📱:F02B 🆔:ha1IKwQo


#245 [亜夢]
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さっきまでツンとしてたお姉さん系がはっとする。

「えっ…違いますよっ…考え事してて…」

失礼といって目の前の席からお客さんの隣に自然に座るナンバー1。

「俺…ちゃらけてるっぽいとかよく言われるけど意外と真剣に相談受けたりするから、いつでも言ってね?」

【響皐月】の法則。

時間は明確にはいわない。 すぐ、いつでも、いつも、ずっとが女は好き。

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⏰:10/06/14 07:10 📱:F02B 🆔:ha1IKwQo


#246 [亜夢]
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「いつでもって言いましたね。 じゃあ迷惑な時間に電話しちゃう!!!」

くすくす笑いながら女の子は言う。

「いいよ。 じゃあ番号頂戴☆ 着信音いちばん起きやすいやつにしとくから♪」

爆音でね、といって携帯を出す奴。

ためらいもなく携帯をだしたあの女の子はもう落ちた。

いま何の職業をしてるかわからないけど、必死で【響皐月】に会いに来るようになる。

「もう指名していい?」

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⏰:10/06/14 07:13 📱:F02B 🆔:ha1IKwQo


#247 [亜夢]
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うんとかいいえを言う前に奴は大声でご指名いただきました〜と、言った。

その瞬間ほかの2人の敗北が決まる。

俺もその日はなんとか送り指名をもらえたので番号を交換したり、残りの初回の時間をお喋りに費やした。

「シャンパンのもーっ!!!!」

「いいよ初回で…卸すなよ。」

肩に腕をまわしてる【響皐月】に甘えているツン女。

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⏰:10/06/14 07:16 📱:F02B 🆔:ha1IKwQo


#248 [亜夢]
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「今馬鹿みたいな金卸すんなら、焼酎のボトルとかにして。 あんま値段しないし、俺好きだし…それに…」

え?て顔をする女の子。

「シャンパンてその日になくなるけど、ボトルなら残るじゃん? 俺…シャンパン卸された日には、もう戻ってこないかもな…て思ってしまう。」

シャンパンのレベルは2万・6万・10万等と上がっていく。

焼酎のボトルは単価が低い…
けどキープボトルだからこそ、女の子なまた会えると思うのだ。

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⏰:10/06/14 07:21 📱:F02B 🆔:ha1IKwQo


#249 [亜夢]
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まるで女の子が得した気分になるような言いぐさ。

どのみち次来るときは、ほかのお客さんにシャンパン開けさせて、ツン女の席につけない。

だからツン女も対抗してあける。

ボトルがヘルプのお酒に消えてまた新しいボトルをあける。

それの繰り返し。

それからもっと好きなり連絡がないと不安心配…会いたくなる…そのためにお金をためる、使う。 酔っぱらって忘れる。

悪循環の連鎖だ。

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⏰:10/06/14 07:24 📱:F02B 🆔:ha1IKwQo


#250 [亜夢]
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>>002
感想はこちらまで

>>003-050
>>051-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250

展開説明

ナンバー1ホスト【響皐月】が大学生+バーで働く亜夢に告白→付き合うことになる。 亜夢にとっては龍紀(響皐月)が初彼・初キス・初H…同棲もはじめて順調だと思いきや、元カノ華が目覚めたことにより展開が…?友達の桜からの龍紀に関することに戸惑う亜夢。 そんな中、心配に思った幼なじみ裕也が龍紀のホストクラブで…?

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⏰:10/06/14 07:30 📱:F02B 🆔:ha1IKwQo


#251 [亜夢]
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ツン女の連れで俺に送り指名をくれた子も俺にうまくはまってくれた。

2コ1で週何度もきてくれるいいお客さんになった。

【響皐月】からすれば、そんなお客さんは、悪い言い方をすれば腐るほどいる。

けど育てるの大事だ。

どれだけ短期間にハマらせるか、どれだけ自分の良さに気づいてもらうか、…勝負がつく。

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⏰:10/06/18 17:39 📱:F02B 🆔:feUpZZhU


#252 [亜夢]
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「おはよ☆」

少しほろ酔いの【響皐月】がツン女事《渚》の隣に座ってヘルプに水を頼む。

「よかったあ〜…渚いてくれて……」

自分の頭を彼女の肩にのせる。 ふうと言いながら目をこすって彼女を見上げる。

ここで女はドキッとする―…

「ね、俺ら会ってどれくらいだっけ?」

「今日で1か月〜☆」

そっかあ…と言って天井を見上げる。

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⏰:10/06/18 17:43 📱:F02B 🆔:feUpZZhU


#253 [亜夢]
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「え―…覚えてないの? やっぱりお客さん多いもんね〜」

嫌みと嫉妬ででる言葉。

「忘れてるとおもった?」

ポケットに手を突っ込んでごそごそし始める。

「ほら…」

小さい箱に可愛いリボン。

ラッキーなことに俺のお客さんはトイレに席をたっていたから、俺はその状況を回避できた。

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⏰:10/06/18 17:46 📱:F02B 🆔:feUpZZhU


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