*- エロチュウ -*
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#295 [亜夢]
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俺は店で一番【響皐月】を嫌いな人間に電話した。 朝日だ。 ほぼ同期ではいって…朝日から皐月に乗り換えた客がたくさんいた。
朝日は【響皐月】のつぶしで一度かなりの上客を消したって言ってたもんな。
「もしもし朝日さん、ご無沙汰してます。」
話は簡単だった。
朝日は…精神的に龍紀を追いつめたい。
俺は単にそれを利用して亜夢を自分のものにさたかった。
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:10/06/21 05:45
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#296 [亜夢]
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そこで朝日が提案したのが、結婚ネタがあがっている楓さんを利用することだった。
もちろん楓さんには亜夢のことを最近つきまとってるうざい客らしいから、追い払ってよ…と言う。
もちろん朝日が皐月さんはいい、て言うんですけどかわいそうだな、とおもって…
皐月に一途な楓はすぐにオッケーをだす。
オフの日。
俺はいつも以上に何してるかを亜夢に何時間おきに確認した。
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:10/06/21 05:49
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#297 [亜夢]
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〔7時にイタリアン食べにいくみたい☆〕
名前と場所を聞き出すとすぐに俺は楓さんに電話して至急むかうように指示。
脚本もキャストも準備が万端だった。
龍紀と亜夢がきて…悠長にご飯をたべているときに一番上客の楓さんに"それ"を言わせる。
龍紀のいちばん付き合いがながく、お金を持ってるひとだから、言い返すこともできない。
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:10/06/21 05:52
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#298 [亜夢]
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亜夢はうまいこと楓さんを追ってくれてすべて受け入れることにした。
精神的にへこんでるところを優しく、少し強引に誘うと流されるのが女だ。
「ゆっ…やあ―…」
俺の腕の中で狂う亜夢を龍紀に見せてやりたいぐらいだった。
俺は10年も前からこいつが好きなのに…
なんでホストに負けなきゃ駄目なんだよっ…
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:10/06/21 05:54
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#299 [亜夢]
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俺の計画通りにいくはずだった。
***
「お前か…朝日と楓が漏らしたよ。 まさか暁が亜夢の幼なじみだとは……」
あたしは理解できない。
裕也はあたしと龍紀を別れさせるために、そこまでしてたんだ…と思うと
なんだか切なくてどうしようもなくなった。
「亜夢……」
彼が呼ぶあたしの名前…
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:10/06/21 05:57
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#300 [亜夢]
:10/06/21 05:59
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#301 [亜夢]
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「俺はお前を信用してたのに……」
龍紀は切なそうに裕也の胸ぐらをつかんだ手を解いて言った。
「…俺にとって亜夢はすべてだった。 幼なじみで何年も一緒にいる子…この関係を壊したくない。 て、ただ俺は願うだけだった……」
でも、と裕也は続ける。
「あんたが俺から奪った!!! もっと魅力的になる亜夢をみるのが苦しかった。 …と同時に、悲しむ亜夢を見ると、あんたが憎かった…」
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:10/06/21 23:44
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#302 [亜夢]
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「―…」
龍紀は言い返せなかった。
確かにあたしは人を好きになることが出来た…でも同時に相手に対する嫉妬心や不安で押しつぶされそうになった…
と…
「…あっ皐月くん!!! 今電話しようとおもったところだったのよ。 時間がないから急いでっ!!!」
はやくはやく、とスタイリストの女の子が呼ぶ。
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:10/06/21 23:52
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#303 [亜夢]
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龍紀は聞こえないように舌打ちすると素早くスタジオへと走る。
「―…」
あたしと裕也の間で沈黙という重い空気が流れる。
「…亜夢…」
裕也はゆっくりあたしの肩に触れようとする。
「やだっ…」
あたしはその手を振り払う。
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:10/06/21 23:56
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#304 [亜夢]
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あたしが龍紀を信じればこんなことにはならなかった。 あたしが、裕也の優しさに甘えたから、こんなことになったんだ…
「―…」
あたしは何も言えなかった。
裕也との今までの関係が音をたてて崩れていった。
あたしを想ってしてくれたことかもしれない。 でも、あたしのことを考えずに自分の気持ちを優先したんだ、裕也は―…
あたしは何も言わず店に戻った。
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:10/06/21 23:59
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