*- エロチュウ -*
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#341 [亜夢pc]
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そのあとは沈黙だった。
華さんは適当に龍紀の両親とお喋りして帰っていった。 そうか、近所なんだものね。
「なんか華が明日、墓の駐車場に13時に待ち合わせだって。 何で一緒に墓参りしたいんだろう。 わかんね〜。」
龍紀はつまんなさそうに手足をのばすと寝ようっていってあたしの腕を引っ張った。
こういう元気があるときは龍紀がエッチしたい日だ。
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:10/06/22 07:29
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#342 [亜夢pc]
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「亜夢......」
龍紀の部屋はちゃあんと残ってある。
ベッドも机もそのまんま。
それに帰ってくるって連絡を受けてたからか、お布団にはいい香りの芳香剤がいっぱい鼻にはいってくる。
「あっ...たっつ...」
実家でまで愛し合うなんてどうかしてる。///
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:10/06/22 07:30
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#343 [亜夢pc]
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翌日13時。
この墓参りが終わったから夕方と夜は龍紀の思い出の街巡りにつきあって、そのまま車でふたりの家に戻ってくる予定だ。
13時をすぎても華さんは来なかったので、ふたりで早速マナブさんのお墓にむかった。
ばけつには水、花芝を持って、お墓を綺麗に掃除すると、夏前だからといって水をたくさんかけてあげた。 ふたりでお線香をあげて、しっかり手をあわした。
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:10/06/22 07:32
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#344 [亜夢pc]
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「兄さんはお前のことなんて、もう親友とも思ってないはずだよ。」
と後ろから声が聞こえた。
マナブさんの双子の弟?
隣をみると龍紀がびっくりした顔でそのひとを見つめてる。 あたしには誰だか分からない。
「まさかだろ?俺もびっくりしましたよ。 まさか俺の兄貴の親友があんただったなんてね...うちの店のナンバーワン【響皐月】さん。」
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:10/06/22 07:34
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#345 [亜夢pc]
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マナブの双子の弟{忍}は
俺の店で一番俺を嫌っているあの男だった。
俺の太客を利用して爆弾して、関係を切れさせたりするような男。
こないだの裕也が起こした事件にもかかわっている男。
朝日だ。
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:10/06/22 07:35
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#346 [亜夢pc]
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朝日が俺の目の前で「兄貴」やら「兄さん」やら白々しく呼んでることさえ、血縁者じゃない俺にはイラっとさせた。
「お前なんか...マナブが死ぬときにも駆けつけなかったくせに...」
「そのときはそれより大事なことをしてたんですよ。【響皐月】さん。」
彼の後ろからひょこっと顔をだしたのは華さん。
もしかして、これを知って華さんは待ち合わせしようとか言ってたんじゃ...?
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:10/06/22 07:37
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#347 [亜夢pc]
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「あんたって酷いよね。 あの日...兄貴が何しにバイクを走らせたか、黙ってるんだろう?で、華さんと付き合った。 マナブが聞いたらどう思う?」
そうだ。
言わないほうがいいと勝手に判断した秘密。
それはマナブが15のとき亡くなった日...バイク運転してたのは、華に告白しにいくためだった。
でも俺は、それを華に言ってしまうと酷く傷つく、と思って心の箱のなかに閉まっておいたのだ。
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:10/06/22 07:39
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#348 [亜夢pc]
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「俺の口からはマナブの想いを伝えることができない。 だからこそ、今のいままで黙ってきた...」
「違うだろ。 あんたは華さんのことを独り占めしたかったんだ。」
「マナブを殺してまで俺は華を自分のものにしたかったって意味か?頭大丈夫かお前!」
死ぬ間際にも来なかった弟。
俺の幸せをぶち怖そうと必死な男。
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:10/06/22 07:40
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#349 [亜夢pc]
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「俺は絶対に許さない。 兄貴が死んで華さんと付き合ったのに事故にあって目が覚めたからってさよなら、するような男...俺は絶対に許さない!」
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あたしには状況がよく把握できなかった。
過去の話は聞いたけど、誰が誰なんてわからない。
ただ、分かることは、マナブさんの弟が龍紀を恨んでいること、それから華さんはあたしが憎くてたまらないこと。
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:10/06/22 07:42
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#350 [亜夢]
:10/06/22 07:45
:F02B
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