*- エロチュウ -*
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#261 [亜夢]
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「たぶん新人で下っ端の俺に…言うのはあれだと思うんですが知りたいんです。 彼女を店に呼ぶんですか?」
「…あっき〜は…なんだか、信用あるんだよなあ。」
あはは、と笑って言った。
「俺は彼女を一度も店に呼んだことないよ。 働いてるところみせて不安にしたくない……」
少し切ない顔をする。
「…でも、店にくる女を《彼女》て言わないとだめなんだ。 じゃないとつぶしがかかる。」
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:10/06/18 20:49
:F02B
:feUpZZhU
#262 [亜夢]
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「俺のことをよく思わない人間なんて腐るほどいる。 はいってすぐにナンバー1になって…それから、幹部になって…長年やってる上の人間からしたら、腹立つわけだよ。」
と苦笑い。
「こんなこと新人に言う俺って情けないよなあ―…」
はあ、とため息を吐く。
「ま、俺にはちゃんと大事にしたいとおもってる奴がいて…だから貯金して、やめたときには何でもしてやりたいんだ。」
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:10/06/18 20:54
:F02B
:feUpZZhU
#263 [亜夢]
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俺は何も言えずに、ただただ彼の言葉をかみしめるように聞いた。
大事にされてるじゃん…
俺…
あいつらの間に入り込む隙なんてなかったってことだな。
―――
裕也は辞めた。
あっさりきっぱりと。
新たなる思いを秘めて…
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:10/06/18 20:56
:F02B
:feUpZZhU
#264 [亜夢]
:10/06/18 21:01
:F02B
:feUpZZhU
#265 [亜夢]
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裕也は全部話してくれた。
龍紀の店で働いたことも…そのときの彼の接客や彼が裕也に伝えたことばも。
でも未だにあたしには桜の言った言葉がひっかかった。
女の勘ていうのかな?
あたしはどこかで引っかかった。
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:10/06/20 05:27
:F02B
:B.Qm7yB6
#266 [亜夢]
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裕也には見えなかった部分。
お客さんと体の関係があるのかもしれない。
本当に桜が言ってたとおり暴力をふるっているのか?
もしかしたら―…
裕也のことを分かり切ってあえて演技してたのかもしれない。
なんとも言えない…
答えは本人か構図をかいた誰かだ。
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:10/06/20 12:59
:F02B
:B.Qm7yB6
#267 [亜夢]
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もう付き合って半年が過ぎた。
あっという間といえばそうだけれど、亜夢のほうは桜のことから、龍紀との間に自然に壁をつくってしまっていた。
龍紀はそれに気づいていたが、『一緒にいれるなら』と思ったんだろう…
特になにかすることもなかった。
「亜夢、今日おやすみだし…ご飯食べいこっか☆」
車のキーをくるくるまわしながら龍紀は亜夢に言った。
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:10/06/21 03:06
:F02B
:d897jUrM
#268 [亜夢]
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「そだね。 どこ行く?」
あたしは龍紀とお揃いのグラサンをかけて手をつなぐと外に出た。
車に乗り込んでふたりはイタリアンレストランに向かう。
――
「ん〜…」
おいしい!!!
あたしは大好きなカルボナーラを食べている。 隣でラム肉を食べながら赤ワインを飲む龍紀はやっぱりあたしより少し大人だ。
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:10/06/21 03:08
:F02B
:d897jUrM
#269 [亜夢]
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「龍紀―っ」
誰かが彼の名前を呼ぶ。
龍紀が振り向いた瞬間に女の人が平手打ちをした。
…一瞬何が起こったかわからなかった…
「今日実家に帰るって―…」
雰囲気が華さんに似てる。
「用事がなくなってお客さんとご飯してるの。 お前空気読めよ。」
え…
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:10/06/21 03:11
:F02B
:d897jUrM
#270 [亜夢]
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女の人は怒りながらどこかに向かった。
あたしはフォークとスプーンを置いてトイレに立った。
…さっき確かに龍紀はあたしのことをお客さんとよんだ。 それがいいわけで逃れやすいとしても、なんで彼女が龍紀ってよぶの?
「あの…」
トイレに行くと泣きじゃくっているさっきの女の人がいた。
「なによっ…」
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:10/06/21 03:13
:F02B
:d897jUrM
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