心霊夜話
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#91 [怪男]
 
 
 
 
 今回の投稿者、下田さん。


 彼はとてもおっちょこちょいで、普段から非常に忘れ物や落とし物が多いそうです。


 そんな下田さんの家の近くには古びた煙草の自動販売機があるそうなのですが、ある日の夜、会社帰りにその自動販売機で煙草を購入したんですね。


 それで…おっちょこちょいな所がありますから、小銭を取り出す際に小銭を派手に地面にばらまいてしまったと。


 夜の静かな住宅街に「チャリーン!」と地面に小銭が跳ねる音が響いてしまい…彼も「あぁっ!」と反射的に大きな声を出してしまい…落ちた小銭をしゃがんで一つ一つ拾っていきます。
 
 
 
 

⏰:11/11/30 02:10 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#92 [怪男]
 
 
 
 
 自販機の下にも転がっていったかもしれないと思って下を覗いたんですね。


 いやないなと顔をあげようとした瞬間、ほんの一瞬だけ奥の方で何かの視線を感じたらしく自販機の下を二度見した下田さん。


 すると…いたらしいですよ。


 暗闇の奥から大きく見開かれた何者かの目が下田さんの方をじっと見つめていたのです。


 自販機と地面の間はほんの数センチしかあいていないので、そんな所に人なんかが入れるわけはありません。


 怖くなった下田さんはそのままダッシュで逃げたそうですが…


 おっちょこちょいな性格は相変わらずで…逃げる際に財布とカツラを落としていかれたと。
 
 
 
 
 No7.自販機の下に潜むもの・END

⏰:11/11/30 02:36 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#93 [怪男]
 
 
 
 
 No8.深夜3時のノック


 投稿者.名無しさん
 
 
 
 

⏰:11/11/30 02:43 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#94 [怪男]
 
 
 
 
 俺が高校生だった頃の話。


 深夜いつものように自分の部屋でパソコンでYouTubeとかニコ動とか見てた。


 よく覚えてないけど深夜3時くらいだったかな?


 俺の部屋のドアが突然ノックされた訳よ。しかもかなり大きな音で。


 こんな時間に俺の家族が起きてる訳ないのね。だからなんかビビッてちびりそうになったのを覚えてる。


 とりあえず様子見ようって事でまたパソコンに向き直して動画を見てた。


 それからノックは一度もなかったんだが、次の日も同じように深夜3時頃に俺の部屋がノックされたんだよ。


 2日連続ともなると深夜とはいえ家族の誰かのイタズラなのかと思えてきて、ついにキレた俺はドアを思いきり蹴ったんだ。
 
 
 
 

⏰:11/11/30 02:58 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#95 [怪男]
 
 
 
 
 そしたらドアの向こうで母親が深夜だというのに騒ぐように言ったんだ。


 「やっぱりいるんだね!」

 俺は何の事かさっぱりで首を傾げてたら、向こうから父親や弟の声も聞こえてきた。


 「兄ちゃん…」

 弟の声はなんか寂しそうだった。


 母親の泣き声も聞こえてくるしで、このドアの向こうで一体何が起こってるのかと。


 俺はドアを開けてみた。


 そっからの記憶はない。



 No8.深夜3時のノック・END

⏰:11/11/30 03:10 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#96 [怪男]
 
 
 
 
 No9.一番怖いのは人間(前編)


 投稿者. ― 
 
 
 
 

⏰:11/11/30 03:19 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#97 [怪男]
 
 
 
 
 お話も残り2話となりました。


 今回は投稿者はいません。


 最後のお話は私、怪男のオリジナルストーリーで締めたいと思います。


 前編・後編があります。


 かなりの長編になるかと思いますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。


 お話のテーマは“人間の狂気”となっております。



 ※文章にグロテスクな表現が多く含まれます。
 
 苦手な方は読まないでください。



 では前編の始まりです。
 
 
 
 

⏰:11/11/30 03:30 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#98 [マヨ]
気になる( ̄∀ ̄)イ

⏰:11/11/30 23:48 📱:W61T 🆔:☆☆☆


#99 [怪男]
>>98
ありがとうございます。

⏰:11/12/01 12:31 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#100 [怪男]
 
 
 安坂家―

 一見幸せそうに見える5人の家族…


 しかし5人はそれぞれ誰にも言えない秘密を抱えている…


 【安坂 渓子】
 45歳、妻、専業主婦。気さくで明るい性格。
 現在、夫以外の男性と秘密で不倫中。
 ある日、息子と知らない男性による薬の売買現場を目撃。

 【安坂 幸宏】
 46歳、夫、サラリーマン。いつもおとなしく何を考えているのかわからない。
 実は隠れた同性愛者。
 次女が妻を脅している現場を目撃し、解決策を練ようとする。

 【安坂 美緒】
 19歳、長女、大学生。母親同様気さくで明るい性格。
 家族にも友達にも秘密でこっそり風俗店で働いている。
 ある日、父親が男性と親密そうに歩いているのを目撃。

 【安坂 勇紀】
 17歳、長男、高校生。父親同様おとなしい性格。
 大学受験の密かなストレス発散として知り合いから勧まれた薬をやっている。
 ある日、長女の風俗店での出入りを目撃する。

 【安坂 夏美】
 16歳、次女、高校生。気が強く喧嘩っぱやい。年頃のせいでグレている。
 母親の不倫現場を目撃してからは、何かと母親を脅す。



 幸せそうな5人の家族の歯車が今、狂いだす―

⏰:11/12/01 12:37 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#101 [怪男]
 
 
 
 
 朝の日差しが照らされた先に安坂家はある―


 「ほら起きて!勇紀!」

 来年大学受験を控えている長男・勇紀が母・渓子の大声によって起こされた。


 勇紀はいつも起こされない限り永遠に眠っているので、そんな勇紀に渓子はいつも手をやいている。


 「おはよ、もうみんな起きてるよ。早くご飯食べちゃって!」

 無理矢理起こされた勇紀は寝ぼけ眼で寝癖の髪を掻きながら階段を下り洗面所へ向かう。
 
 
 
 

⏰:11/12/01 12:49 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#102 [怪男]
 
 
 
 
 長男・勇紀編
 
 
 
 

⏰:11/12/01 12:51 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#103 [怪男]
 
 
 
 
 眠たい目を水で荒い流しスッキリした勇紀はすぐご飯へ。


 食卓にはいつもと同じような平凡なおかずが並ぶ。


 白いご飯、わかめと豆腐の味噌汁、目玉焼き。


 「お、勇紀、今日もおそようだな」

 勇紀が椅子に座るなり馬鹿にしたように味噌汁の碗を片手に言う、向かい側に座る父・幸宏。
 
 
 
 

⏰:11/12/01 13:04 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#104 [怪男]
 
 
 
 
 「相変わらずだよね〜」

 その父の隣でオレンジジュースが入ったグラスを片手にクスクスと笑うのは、勇紀の姉である長女・美緒。


 「ほっといてよ」

 と、こんな平和な日常生活を送っている安坂家。


 そんな平和な日常という塊に、少しずつヒビが入っていく事になるなど誰が予想しているだろう―
 
 
 
 

⏰:11/12/01 13:13 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#105 [怪男]
 
 
 
 
 午前7時45分…


 「じゃあ行ってきます」

 まず一番に家を出ていくのはサラリーマンをしている父・幸宏。



 午前8時10分…


 「行ってきます」

 次に勇紀。

 勇紀の通っている高校は歩いて数分の所にあるので、遅めに出る。
 
 
 
 

⏰:11/12/01 13:22 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#106 [怪男]
 
 
 
 
 午前8時20分…


 「夏美…今日もなの?」

 ため息混じりでそう言う妻・渓子の視線の先にはソファーでテレビを見ている高校1年生の次女・夏美の姿。


 「っせえな…人の勝手だろ」

 まるで男のような言葉遣いで反発する次女にも妻・渓子は手をやく。


 「もう学校5日も休んでるんだよ? このままだと留年するよ!」

 「あーうぜ、余計なお世話。それよりそのダミ声なんとかなんないの?朝っぱらから耳障りなんだけど」

 「…………」

 ああ言えばこう言う口減らずな所は一体誰に似たんだか、といつも思う妻・渓子である。
 
 
 
 

⏰:11/12/01 13:34 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#107 [怪男]
 
 
 
 
 「じゃあ今日の夜はすき焼きにしようと思うんだけど、暇なら材料買いについてきてくれる?」

 「…は、めんどくせえし。てかなんもない日になんですき焼きなの?」

 「夏美すき焼き大好物でしょ?」

 「答えになってねーし。もういいや、学校遅刻していく」

 次女・夏美はソファーから立ち上がって自分の部屋へと向かった。


 「まったく…」

 そんな次女の後ろ姿を見ながら再び大きなため息をつく母・渓子。
 
 
 
 

⏰:11/12/01 15:43 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#108 [みゆ]
あげます(^O^)

⏰:11/12/09 12:56 📱:841SH 🆔:☆☆☆


#109 [我輩は匿名である]
>>1-30
>>31-60
>>61-90
>>91-120
>>121-150

⏰:11/12/11 13:49 📱:U1 🆔:☆☆☆


#110 [匿名]
>>89バカだからヒント貰っても分からない

⏰:11/12/11 15:18 📱:SH003 🆔:☆☆☆


#111 [マヨ]
同じ名前だからなんか楽しいです♪
気になる( ̄∀ ̄)イ
頑張って下さい(^^)

⏰:11/12/17 00:51 📱:W61T 🆔:☆☆☆


#112 [怪男]
 
皆さんありがとうございます。更新します。

⏰:11/12/17 12:27 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#113 [怪男]
 
 
 
 
 長男・勇紀の学校―



 朝のホームルームが終わり
一限目の授業が始まるまでの数分間
教室内は雑談タイムである。

 勇紀は前の席の男友達と受験についての話をしていた。


 「お前大学行くんだろ?」

 羨ましそうな顔で勇紀に尋ねる男友達。

 「まあね。たっちゃんは家の仕事手伝うんでしょ?」

 「そうなんだよ。親父に、高い金払ってまで大学通う必要なんかないとか言われちゃってさぁ」

 「それは…むちゃくちゃだね」

 苦笑いで言う勇紀。
 
 
 
 

⏰:11/12/17 12:40 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#114 [怪男]
 
 
 
 
 「親父の奴、自分も大学行ってなかったからあんな事言えるんだよな」

 「頑固親父って感じだね」

 「そう、それよ!」

 あはは、と笑い合う二人。


 『キーンコーンカーンコーン…』

そんな一時の雑談タイムは一限目が始まるチャイムによって終了する。


 「一時間目からいきなり数学とか鬱だわな」

 男友達はめんどくさそうな顔で言って前に向き直した。
 
 
 
 

⏰:11/12/17 12:49 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#115 [怪男]
 
 
 
 
 『数学』

 男友達は数学が鬱だと軽く言ったが
勇紀にとっては重くのしかかるほどに苦手で嫌いな教科である。

 数字の集まりを見るだけでも頭が混乱し滅茶苦茶になる。

 吐き気にも襲われる事があり、数学の時間が終わると一人こっそりトイレに行き嘔吐する事も多くあった。


 数字アレルギーとでも言うべきなのだろうか。

 おかげで数学が終わった後はしばらくの間極度のストレスにさらされる。
 
 
 
 

⏰:11/12/17 13:12 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#116 [怪男]
 
 
 
 
 そんな勇紀のストレス発散法は
人や物に当たる事でも、カラオケで熱唱する事でもない…


 知り合いから勧められた薬…いわゆる麻薬だった。


 あれは一カ月前の事。

 数学の授業が終わるといつものように素早くトイレに駆け込み、個室で嘔吐した。


 はあはあ、と息をしているとトイレに誰かが入ってくる足音。

 口を押さえて黙っていると再び吐き気が襲い


『ガハッ!』

と、なんとも言えない声と共に便器の中に汚物を出してしまった。
 
 
 
 

⏰:11/12/17 13:25 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#117 [怪男]
 
 
 
 
 「(マズい…聞かれた!)」

 そう思っていると突如、勇紀が入っている個室がノックされ…


 「あのぉ〜大丈夫っすか?」

 と、チャラ男っぽい声の男がドア越しに聞いてきた。

 勇紀が黙っていると、やがて男はとんでもない行動に出る。


 ジャンプをしドアの上に両手をかけると、その間から個室の中を覗いてきたのだ。
 
 
 
 

⏰:11/12/17 13:38 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#118 [怪男]
 
 
 
 
 勇紀がその行動に気がついて反射的に上を見上げると
そこに髪を金色に近い感じの色に染めた、まさにチャラ男というべき人物が勇紀を凝視していた。


 バッチリ目が合ってしまい、数秒間見つめ合った後…チャラ男が最初に口を開いた。


 「具合悪いの?」

 一見、心配そうな言葉に聞こえるが彼の目は笑っていた。


 心配してるように見せて、どこか面白がっているような…。
 
 
 
 

⏰:11/12/17 13:50 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#119 [怪男]
 
 
 
 
 しばらく気まずい雰囲気が続いた後
勇紀は苦笑いして言った。


 「あ…うん、大丈夫」

 するとチャラ男は少しニヤニヤさせた顔を引っ込めて床に下りる。

 水を流してドアを開け、男が見ている中…蛇口で手を洗い、さっさとトイレから出ようとしたその時…


 「ちょっと待って!」

 後ろでチャラ男が勇紀の腕を掴んで言った。
 
 
 
 

⏰:11/12/18 15:27 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#120 [怪男]
 
 
 
 
 勇紀は驚いたように男の方を振り返る。

 すると彼は歯を出してニカっと笑うと、いきなり勇紀の肩に手をやってきた。


 「な、なに…?」

 どのクラスの男だろうか、やけに馴れ馴れしい。

 チャラ男の行動にただオドオドしていると、今度は勇紀の耳元でこう囁いてきた。


 「よく吐くの?」

 小さく笑いながらそう言ってくる男に頭にきた勇紀は、肩に置かれた手を払いのける。
 
 
 
 

⏰:11/12/18 15:40 📱:W62P 🆔:☆☆☆


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