砂糖が甘い理由
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#501 [花◆AV8KevAYKk]
:06/10/18 19:33 :SO902i :SfQoRp/c
#502 [花◆AV8KevAYKk]
[何???]
紗弥は軽く足を止めて俺を振り返った。
[え〜っと
なんつーかな…
ほら,アレだよ。アレ]
やっぱりなかなか言えない。
優柔不断な俺を紗弥はどんな風に思うかな。
情けなくてごめん。
言わなきゃな。
しっかり言わなきゃいけない。
[好きだ。
付き合ってくれ]
:06/10/18 19:38 :SO902i :SfQoRp/c
#503 [花◆AV8KevAYKk]
あれ…今,もしかして俺口に出しちゃった???
恐る恐る紗弥を見ると,紗弥はぼーっと俺の方を見つめている。
[だ…だめ?]
紗弥のかおを覗きこむように聞いた。
[あっ…
なんていうか。ゴメン]
え?
紗弥今ゴメンって言った。
[達也のことは好きだけど…
付き合えない。]
:06/10/18 19:43 :SO902i :SfQoRp/c
#504 [花◆AV8KevAYKk]
なんで…
俺のこと本当に好きなのかよ。
[わかった!
悪かったな,いきなり。
また誘うからメール位させろよ!
じゃーな。]
[違う。
達也が悪いんじゃなくて…あたし…あたしね…]
俺は紗弥を残してその場から立ち去った。
紗弥の言いかけた言葉なんか聞きたくない。
怖くて聞けない。
顔が熱い。
目が霞む。
今きっと俺泣いてるんだ…。
:06/10/18 19:48 :SO902i :SfQoRp/c
#505 [悠]
:06/10/20 16:30 :F902i :.enh3O72
#506 [悠]
:06/10/21 00:15 :F902i :tQdTs16Q
#507 [寿]
頑張ってな 更新待ってます
:06/10/22 13:52 :P901iS :eTixM.r2
#508 [花◆AV8KevAYKk]
悠サン
ぁげ ぁりがとうござぃます
寿サン
お久しぶりです
ぁりがとうござぃます
みなさま
最近更新少なくて申し訳ありません
しかも今日から@週間
短期留学研修のため,更新できません
心からお詫びします
お待ち願います
:06/10/22 18:28 :SO902i :MZytvfE6
#509 [リリー]
花さん
大変そうだけど体を壊さず頑張ってきてください
あげながら待ってます
:06/10/22 18:39 :P701iD :☆☆☆
#510 [リリー]
久々にあげぇ
:06/10/26 01:17 :P701iD :☆☆☆
#511 [悠]
ちョッと淋しいけど
帰ッてくるまで
待ッてます
:06/10/26 22:43 :F902i :IywwB7yM
#512 [悠]
あげえ〜
:06/10/27 19:03 :F902i :mhtBLvNQ
#513 [ナナ]
:06/10/27 19:33 :N900iS :ixm.dovA
#514 [ゲイ]
チンポ〜ポ〜♪
片玉男はゲイにな〜りたっがる〜♪ って意味わっから〜ん♪
っていう歌出します!
今週のランキング1位、ゲイで、「アナル」で〜す♪
ミュージックステーション制覇♪
でも所詮俺はゲイ…
うっそっやっね〜ん…
アナルがばっこ〜ん!
屁が出まくる!
肛門筋ゆるみまくりすてぃ〜… さ
:06/10/27 19:35 :W41S :☆☆☆
#515 [悠]
:06/10/28 16:45 :F902i :jJjD.m42
#516 [唯+゚]
早く更新されナィかなッ
:06/10/29 22:06 :N702iD :zodReFmU
#517 [悠]
:06/10/30 18:27 :F902i :kcLiTO6k
#518 [花◆AV8KevAYKk]
皆様
お待たせいたしました〜
帰ってきました
これからバリバリ更新…
とぃきたいところなんですが。。。。。
今日はまだ更新できそうにないです
本当に申し訳ない
明日から出来る限り更新するので
またお願いします
:06/10/30 19:57 :SO902i :HmPuIGeU
#519 [リリー]
:06/10/30 21:27 :P701iD :☆☆☆
#520 [たけのこ山]
:06/10/30 22:58 :F902iS :EhSogEvE
#521 [唯+゚]
主サン頑張ってッ
ぅちらゎぃつでも待ってるかンねッ(
>▽<)
:06/10/31 07:08 :N702iD :VNxUvZGA
#522 [(-.-)]
死ねゃ
:06/10/31 10:27 :W41CA :fuXh4ulM
#523 [リリー]
:06/10/31 18:04 :P701iD :☆☆☆
#524 [花◆AV8KevAYKk]
:06/10/31 18:43 :SO902i :1HpubQ4o
#525 [花◆AV8KevAYKk]
家に着くまではほんの僅かな時間だった。
玄関に倒れ込んだ俺は,息は切らして汗を頬がつたった。
[畜生…]
小さく呟いて床を思いきり殴りつけた。
と 同時に兄貴が階段から降りてきて,俺に近寄り手を引いて顔をあげさせられた。
俺は兄貴と目が合うなり,すぐ反らした。
[おかえり。達也]
兄貴は一言言って微笑むと,事情なんか聞く様子もなくその場を去った。
:06/10/31 18:47 :SO902i :1HpubQ4o
#526 [花◆AV8KevAYKk]
俺は兄貴の後ろ姿を見るなり,また涙を流した。
汗と混じり,ぼろぼろと雫が床に流れ落ちる。
兄貴はずるい…
兄貴のこうゆうとこが嫌いなんだ。
何でも出来て顔もよくて…何より優しくて
気がつかえる。
こんな兄貴が
俺は本当は大好きだ。
涙を拭って立ち上がると,制服のポケットから携帯が落ちて震えだした。
:06/10/31 18:51 :SO902i :1HpubQ4o
#527 [花◆AV8KevAYKk]
メール着信のイルミネーションを見ると,胸が打たれ,呼吸が乱れた。
…紗弥
俺は携帯を拾いあげて,無我夢中でたった今フラレた相手からのメールに目を落とした。
【なんだか今日はゴメン
だけど楽しかったし,あたしの悩みの種も一つ消えたんだ。
達也の話びっくりした。
あの時はゴメンね】
まさに見たくなかった内容どうり。
馬鹿馬鹿しいフォローなんかいらない。
俺は返信しずにまた携帯をポケットに突っ込んだ。
:06/10/31 18:56 :SO902i :1HpubQ4o
#528 [花◆AV8KevAYKk]
だけど どうしても飯の時や風呂の時でも携帯が気になってしまう。
部屋に戻り制服をかけたハンガーを何度も見る。
結局妥協だ。
ベッドから跳ね起き,携帯に手をかけた。
その時。
:06/10/31 18:59 :SO902i :1HpubQ4o
#529 [花◆AV8KevAYKk]
また手のうえで携帯が震えはじめた。
びっくりして体が揺れる。
もちろん…
期待なんかしてないのに。
なんで
なんで
なんで紗弥からメールが届くんだよ…
俺が今送ろうとしたのに。
また失敗。
いつも紗弥のが一枚上手だし,紗弥の方が俺より断然素直。
悔しいのにさ…
顔は緩むんだ。
紗弥からのメールが凄く嬉しくて予想外で。
もっと紗弥が好きになってしまう。
フラレてんにさ。
:06/10/31 19:09 :SO902i :1HpubQ4o
#530 [悠]
:06/11/01 00:11 :F902i :VCMgBweQ
#531 [ぱこ]
始めヵラずッと読ませてもらッてマス(
′`p
q))。+
主さンのペースで頑張ッて下さイ
:06/11/01 21:21 :D902i :tVXb/rgM
#532 [花◆AV8KevAYKk]
:06/11/01 21:35 :SO902i :3HoEWrtI
#533 [花◆AV8KevAYKk]
【達也,怒ってる???】
紗弥のメールはこれだけ。
切なくて,愛しくてまた顔が熱くなって目が霞む。
いつからこんな風になったんだ俺は…
全部
紗弥のせいだよ。
馬鹿やろう…
俺は目を擦り,ゆっくりと返信を打った。
【怒ってね〜よ!寝てただけ
心配させて悪いな】
無器用で単純な嘘。
強がった文章…
もう紗弥には負けたよ。
俺,諦めない。
:06/11/01 21:39 :SO902i :3HoEWrtI
#534 [花◆AV8KevAYKk]
メールを送ると一分も経たない内に携帯が震え,紗弥から返事か届いた。
【よかった。
あのさ,今度また裕也に会いに来て】
紗弥らしい我儘で少しだけ俺みたいに無器用な内容。
俺は
【もちろん!おやすみ】
とだけ打って携帯を閉じてすぐに寝た。
悔しかったけど今はこうするしかない。
そしてまたしても悔しいことにそれから紗弥からの返信はこなかった。
:06/11/01 21:44 :SO902i :3HoEWrtI
#535 [花◆AV8KevAYKk]
次の日俺が起きたのは朝方のD時。
結局携帯が気になって眠れなかったんだ。
仕方ないよな…
俺は今恋する乙女???
なんだから。
なんだか二度寝をする気にもなれず,だらだらと洗面所に向かって鏡をみた。
驚いた…
目が腫れて一重になっている。
とにかくすげー不細工。
:06/11/01 21:52 :SO902i :3HoEWrtI
#536 [花◆AV8KevAYKk]
俺の機嫌は最悪…
そこにいつもやたら早起きな菜々子が入ってきて俺の顔をみて一言。
[うわッ
達兄の顔きっも〜]
だってさ…
俺は菜々子の顔を睨みつけて洗面所を出た。
今日学校休もうかな。
美穂子には気まずくて会いたくないし,紗弥だってこないだろうし…
:06/11/01 22:01 :SO902i :3HoEWrtI
#537 [花◆AV8KevAYKk]
そう思ってまたベッドに潜ろうとした。
けど…
なんかわかんねぇけど,今日は休んじゃ駄目な気がする。
胸が騒いだ。
スエットの端から滑り落ちた携帯を見つめて,とゆうか睨みつけて…
俺はまた洗面所に足早に向かった。
:06/11/01 22:08 :SO902i :3HoEWrtI
#538 [悠]
:06/11/02 17:19 :F902i :APS0ePWo
#539 [愛]
今日はじめて読みました!!
なんか本当にはまっちゃって1日ずっと読んでましたょお
がんばってくださぃねぇ
:06/11/02 18:26 :W44T :F.Irfjhk
#540 [ぴほ]
:06/11/03 08:53 :SH700iS :ktyr3f1c
#541 [リリー]
:06/11/04 01:24 :P701iD :☆☆☆
#542 [リリー]
あげぇ(
´3`)ノ⌒
:06/11/06 22:25 :P701iD :☆☆☆
#543 [花◆AV8KevAYKk]
ぁげ
ゃら 感想
ゃら
カキコミぁりがとぅござぃます〜
遅いながらも
更新頑張ります
夜から書き始めます
:06/11/07 18:31 :SO902i :5qrWgCPs
#544 [悠]
久々にあげえ〜
:06/11/07 19:37 :F902i :90ExuwcM
#545 [花◆AV8KevAYKk]
顔を何度も擦り,自分なりに瞼をマッサージもしたつもり。
だけど俺の二重は戻ってこなかった。
もし優にこの目の理由を聞かれたとき…
[紗弥にフラレて泣いた]
なんて口が避けても言えない。
俺は乙女か!!!!
そうだよ。誰だって失恋は辛い。
だから 乙女かて!!!!
なんて頭のなかでツッコんだりしているうちに,お袋が朝飯の支度を始めたのか,いいかおりが漂った。
俺は諦め,一重のままで居間に向かった。
:06/11/07 23:11 :SO902i :5qrWgCPs
#546 [花◆AV8KevAYKk]
[達也 早いわね〜]
お袋はご機嫌。
俺が早起きだといつもなぜか機嫌がいいんだよな。
俺は適当に挨拶して食卓の席についた。
[あら,あんたその目どうしたの???]
お袋はトーストを出したついでにまじまじと俺の顔を覗き込んだ。
[なんか…起きたら腫れてたんだよ]
俺はわざとぶっきらぼうにトーストに手を伸ばしながら答えると,お袋はなにも言わずにまたキッチンに戻っていった…
と思ったらまたすぐ俺のそばに駆け寄った。
:06/11/07 23:16 :SO902i :5qrWgCPs
#547 [花◆AV8KevAYKk]
[昨日夜更かしでもしたの???]
と言うと,お袋は薄いビニールに氷をいれたものを俺に渡した。
[あ〜でもそれだとこんなに早く起きないわよね…
もしかして泣いたとか?]
なんて無駄口言い,軽く笑ってまたキッチンに戻った。
つまり…この氷で目を冷やせという意味らしい。
俺はトーストの暖かい食感と氷のヒンヤリとした感触にぎこちなさを感じながらも,朝飯を進めた。
でも母さんの行為を容易くあしらったわりにはその優しさに感謝していた。
:06/11/07 23:23 :SO902i :5qrWgCPs
#548 [花◆AV8KevAYKk]
朝飯を終えて,着替えようと自分の部屋にもどる,親父が起きたのか,向かいの部屋から物音が聞こえた。
いくら昨日 俺に辛い出来事があったからといっても,いつもと変わらない朝だ。
いつもと同じ空間に俺はいるんだ。
そう考えると脳裏には紗弥の笑顔。
やっぱり好きだ。
だらけながらも制服に手をとおし,軽く髪をいじると目が二重になりかけているのが鏡をよく見てわかった。
うっすらと線が浮き上がる。
きっと学校につく頃にはいつもの俺だな。
:06/11/07 23:28 :SO902i :5qrWgCPs
#549 [花◆AV8KevAYKk]
いつもより少し早いけど学校に向かおう。
それと昨日起きたことを優に全部話そう。
美穂子とは…気まずいけど仕方ない。
あんな奴はほっておくのが一番だしな。
…紗弥は働いてんのかな。
[いってきます]
少し溜め息混じりにいってきますを言い,玄関開けると,空が真っ青で目がチカチカと痛んだ。
と 同時にこのシチュエーションに慣れた,懐かしくて落ち着く香りが俺の体を包んだ気がした。
まさか…
まさかだよ。
:06/11/07 23:39 :SO902i :5qrWgCPs
#550 [花◆AV8KevAYKk]
俺の目の前…
玄関の柵をはさんで真っ正面にそれはいた。
反則だよ。
また一重に戻っちゃうじゃん。
[おはよう]
[紗弥…]
彼女はスエット姿。
学校にはやっぱり来ないみたい格好で顔はいつもに増して凛々しくて逞しくて綺麗。
そして一言挨拶したきり口を開かない。
[何で…紗弥。俺の家…]
俺は紗弥の顔に見とれながらも,イマイチ状況が把握できないでいる。
紗弥はニコリともしずに,相変わらずな無表情で俺を見つめる。
とゆうか,睨んでいる。
:06/11/07 23:46 :SO902i :5qrWgCPs
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