砂糖が甘い理由
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#401 [寿]
学校始まっていろいろ大変だと思うから、花さんのペースで頑張ってな
:06/09/10 09:32 :P901iS :vDZSAqTs
#402 [花◆AV8KevAYKk]
:06/09/10 15:16 :SO902i :iguysbck
#403 [リリー]
:06/09/10 16:26 :P701iD :☆☆☆
#404 [我輩は匿名である]
:06/09/10 16:33 :N900i :☆☆☆
#405 [花◆AV8KevAYKk]
リリーサン
匿名サン
お待ちありがとうございます
更新します
:06/09/10 20:45 :SO902i :iguysbck
#406 [スィミー]
花サンがんばれぇ
:06/09/10 20:47 :N901iC :☆☆☆
#407 [花◆AV8KevAYKk]
次の日,いつもどうり学校へ向おうと家を出ると誰かが車庫の前に立っていた。
[おっす!達也〜]
優か。
少しだけ紗弥だと期待をしたけど,紗弥は俺のうち知らないし。
当たり前なことにほっとため息をついて優に返事がわりに手を振った。
[おーす。
お迎えありがと〜優くん]
優より数センチ高い背を下げて優にすりよった。
[気持悪いな。
日曜のことが気になって]
だと思った…
いかにも行動が優らしい。
[だと思った]
俺は笑った。
:06/09/10 20:52 :SO902i :iguysbck
#408 [花◆AV8KevAYKk]
:06/09/10 20:53 :SO902i :iguysbck
#409 [花◆AV8KevAYKk]
俺達は並んで歩き出した。それから,ゆっくり日曜の話を始めた。
予め,優には最後まで黙っていろと言ってから。
[紗弥とは役場で待ち合わせて一緒に病院まで行ったんだ]
俺はだいたいのあらすじを長々と優に聞かせた。
[裕也くんはもうすぐ手術があるから,紗弥は今までどうり学校には来ないってさ。
それから…]
やっぱり,紗弥の両親の話やお金の話はしたらいけないよな。
途中で話をやめた俺を優は問いただしたりはしなかった。
そのかわり…
[つーか,お前気持伝えたわけ???]
出た〜。
直球な質問。
:06/09/10 21:04 :SO902i :iguysbck
#410 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥が好きだということは,屋上でそれとなく伝えた。紗弥も俺に心を許してくれてたし…
[裕也くんは…言った]
[お前バカだろ]
優は俺の背中を思いきり叩いて笑った。
だけど,しっかり思いを伝えるのは美穂子と別れてからじゃないと。
[早めにケリつけろ]
優は俺の心を読んで,先に言葉を出した。
何でみんなエスパーの力持ってんだろ。
俺が唖然としていると
[達也はわかりやすいからだよ]
また気持ちを読まれた。
そういえば,紗弥にもおなじこと言われたな…
:06/09/10 21:12 :SO902i :iguysbck
#411 [花◆AV8KevAYKk]
そんなこんな話をしながら歩いていると,何だか早く学校についた。
そういえば今日は美穂子に会わなくちゃいけない。
少し憂鬱な気持ちが漂う。
優は俺を玄関に置き去り,さっさっと階段を上って教室に入った。
教室には結構みんな登校していて,ざわついていた。
[真奈美チャンおはよう♪]
優は本を読んでいた野田さんだけにあいさつをして席についた。
俺も後から一応あいさつをした。
もちろん隣の紗弥の席には誰もいない。
G時過ぎ…そろそろ来るはずなんだけど…
[達也ぁ〜]
キタ………
:06/09/10 21:21 :SO902i :iguysbck
#412 [花◆AV8KevAYKk]
美穂子はいつもの明るい声で俺に走り寄った。
それを見ていた優は軽く鼻で笑った。畜生…
[おはよ〜]
[おす…]
美穂子はやっぱりいつもみたいに紗弥の席に座った。
[もうすぐ夏休みだね。一緒に海行こ〜]
そうだ。もうF月の初旬。夏休みなんかあっという間に来る。
それまでに何とか美穂子とケリをつけなくちゃ…
目の前で笑う美穂子を優しく見つめながら,俺はそんなことを考えた。
最低だな。
:06/09/10 21:28 :SO902i :iguysbck
#413 [花◆AV8KevAYKk]
適当に美穂子の相手をして,早めに自分のクラスに帰らせた。
だって放課後も会わなくちゃいけないんだ。辛すぎる。
ショートを終らせ,ダラダラとする授業が始まった。
俺はもう憂鬱を乗り越えて鬱病状態。
やっとあと@限で昼休みになる…という,B限目終了の休み時間にポケットの中の携帯が震えた。
どうせメルマガ…
違う。
一瞬光った水色のイルミネーションは…
メルマガでもなければ,友達でも家族でもない。そして美穂子でもない。
紗弥だ…
:06/09/10 21:35 :SO902i :iguysbck
#414 [花◆AV8KevAYKk]
まさかと思い,持っていたジュースを優に押し付け,携帯を開いた。
題名:バイト休み
【屋上来ちゃった。達也は今何してる???】
時計を見ると,授業開始A分前。
俺はメールを開いたまま携帯を閉じ,ポケットに突っ込んで教室を飛び出した。
一応振り替えると,優のとぼけた顔と世界史の青山のハゲ頭が目に入った。
[柿山!!!!どこいくんだ!授業始まるぞ]
うるせぇハゲ。
[腹痛でトイレにいます!]
俺は夢中になって第2本館の屋上に向かって走った。
:06/09/10 21:46 :SO902i :iguysbck
#415 [花◆AV8KevAYKk]
階段を一気に駆け上がり,息切れしながらもとにかく屋上を目指した。
紗弥…!!!!
ガシャン。
丁度あと一段で屋上の扉にたどり着くところで,携帯を踊り場に落とした。
[くそっ!]
舌打をして階段を降りると,携帯についたの屋上の鍵だけを見つめていた俺の視界からいきなりそれが消えた。
驚いて顔を上げると,窓からの日が当たって眩しくて目がくらんだ。
[そんなに急いでどこいくの???]
逆光と埃の粒まみれの中に綺麗な白い歯が輝いた。
[紗弥…]
:06/09/10 21:54 :SO902i :iguysbck
#416 [花◆AV8KevAYKk]
[来るとは思ったけど,まさかこんなに早く来るとは思わなかったよ]
紗弥はまだ息切れと目がやられて,フラフラの俺を抜かして階段を上がった。
俺の携帯から屋上の鍵をとり,簡単にドアを開けて屋上に消えた。
俺も呼吸を整えて,紗弥を追った。
先週来たばかりだというのに,屋上の日差しが何故かすごく久しぶりに感じてしまった。
[達也ー]
紗弥は倉庫の裏に姿を隠し,俺を呼んだ。
紗弥の甘い匂いと声に誘われて,俺は倉庫に惹き付けられるみたいに歩いた。
:06/09/10 22:01 :SO902i :iguysbck
#417 [スィミー]
あげ(
・艸・
)
:06/09/11 22:55 :N901iC :☆☆☆
#418 [み〜]
:06/09/12 00:04 :D902i :kgxnEmxk
#419 [花◆AV8KevAYKk]
スイミーサン
あげ
ぁりがどぉござぃます
お待たせしました
み〜
サン
ぁりがとぉござぃます
ガンバります
:06/09/12 19:03 :SO902i :JU5/B/aw
#420 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥はいつもの場所に座って空を見上げていた。
無表情で凛々しくて…綺麗な顔。
いつもと何も変わらない。
[バイトなかったんだ]
俺は何となく話をきりだした。
紗弥は頷くだけでまた空を見た。
[裕也にあまり無理しないでって言われたし]
[そっか…
今日来る気だったんなら遅刻してくるなよ]
俺は紗弥を茶化したけど,まるっきり紗弥は無視。
[俺に会いたかった???]
ダメ元の冗談。
…紗弥は空を見つめていた目を少しそらした。
:06/09/12 19:11 :SO902i :JU5/B/aw
#421 [花◆AV8KevAYKk]
[まぁね]
少し間があったが,紗弥は鼻で笑うように俺に小さく言葉を返した。
もう紗弥の虜。
俺は紗弥のすげぇ綺麗で透き通るような頬に軽くキスをした。
それでも紗弥は無視。
ただ空ばっかりみている。
だけど少しだけ紗弥の頬が赤らむのがわかった。
素直じゃないけど紗弥は紗弥だな。
沈黙にそろそろ飽きたような顔で紗弥がいきなり話をし始めたのは,E限目も終ろうとしている頃だった。
:06/09/12 19:20 :SO902i :JU5/B/aw
#422 [新]
続きが……読みたぁいxx
\(≧▽≦)丿
でも主タソのヘペェスヘでガンバってツツ
:06/09/14 07:11 :W41T :☆☆☆
#423 [スィミー]
あげ(●^д^人^д^●)
:06/09/14 16:24 :N901iC :☆☆☆
#424 [花◆AV8KevAYKk]
:06/09/14 18:39 :SO902i :jboDgGIs
#425 [花◆AV8KevAYKk]
そういえば,今日の放課後は美穂子と約束をしていたのを思い出した。
…と思った途端に,携帯が震えた。
嫌な予感がする…
その予感は当たり前のように当たった。
相手はもちろん美穂子だ。
鬱陶しく手の上で震え続ける携帯を見て,深いため息をついた。
紗弥に[出ないの???]と促されて,俺は仕方なく渋々と携帯の受話ボタンを押した。
[はい…]
:06/09/14 22:57 :SO902i :jboDgGIs
#426 [リリー]
:06/09/14 23:15 :P701iD :☆☆☆
#427 [みなみ]
:06/09/16 10:02 :SH700i :uWXoh9YU
#428 [ゅぃ]
:06/09/16 13:26 :N902i :Ibq.v0f.
#429 [我輩は匿名である]
:06/09/16 13:53 :N902i :Ibq.v0f.
#430 [千鶴]
あげます
:06/09/19 00:47 :N901iC :Pb1RuKxs
#431 [我輩は匿名である]
:06/09/19 06:02 :P901iS :gTkkCQUc
#432 [リリー]
:06/09/19 20:39 :P701iD :☆☆☆
#433 [☆MIKU☆]
:06/09/19 21:09 :N901iC :OYQYezQ2
#434 [我輩は匿名である]
:06/09/22 18:43 :P902iS :☆☆☆
#435 []
頑張って
:06/09/26 00:11 :N901iS :rn6sF/UU
#436 [花◆AV8KevAYKk]
みなさま…
本当にご感想や励まし
ぁりがとうございます
今 テスト期間でそのあと修学旅行や短期留学…
と,花は小説を毎日更新できない状態がまた何週間か続いてしまいます
ですが妥協
はしません
少しづつでも力を注ぎますので
大変申し訳ありませんが,今暫くお待ち願います
そして,励ましをくれたみなさま
愛しています
:06/09/26 03:45 :SO902i :AiEKBtO6
#437 [☆MIKU☆]
:06/09/26 17:41 :N901iC :yAENoY6A
#438 [リリー]
:06/09/29 12:35 :P701iD :☆☆☆
#439 [☆MIKU☆]
:06/09/29 13:33 :N901iC :KLMSqNFc
#440 [我輩は匿名である]
:06/09/30 00:58 :N902i :sROxTpF.
#441 [花◆AV8KevAYKk]
本当にみなさまぁりがとうござぃます
:06/09/30 11:41 :SO902i :AOYu/.f.
#442 [花◆AV8KevAYKk]
[達也〜??
どこにいんの…???]
[悪い。
今日はやっぱり会えなくなったから…]
一瞬にして携帯の向こうの空気が凍りついたように静かになった。
その時,紗弥は俺たちの会話を聞いたらしく,立ち上がった。
そのまま何も言わずに出口に向かって歩く。
[…紗弥!!!!]
呼び止めた俺の声。
もちろん通話はしたまま…
紗弥は止まったが同時に電話も切れた。
:06/09/30 11:48 :SO902i :AOYu/.f.
#443 [花◆AV8KevAYKk]
しまった…
明らかに俺は[紗弥]と叫んだ。
聞こえていた証拠に美穂子は電話を切ったんだ。
どうしよう…
俺って最低。
[バカだね…]
紗弥はいつのまにかまた俺の横に座って悲しそうな顔をした。
その顔は今にも泣き出しそうで,ほんのり顔が赤い。
[だって俺…紗弥っ]
紗弥の香りが一層濃くなって目の前が霞んだ。
口が熱く,心臓が高鳴る。
俺は一心に紗弥を抱き締めて唇を求めた。
唇が一瞬離れるたびに何でも呟いた。
[好きだ]
:06/09/30 11:56 :SO902i :AOYu/.f.
#444 [花◆AV8KevAYKk]
もう後悔なんかなかった。
美穂子を考えている余裕なんかない。
紗弥への想いはもう抑え切れないくらいになって俺を狂わせた。
紗弥も何も言わずに,俺を抱きかえしてキスをする。
何もいらない…
今はもう,紗弥とこうしていられればいいから。
紗弥の長い髪に触れながら,俺は何度も思ったんだ。
もっと早く…
紗弥に出会っていたかったって。
:06/09/30 12:02 :SO902i :AOYu/.f.
#445 [あ〜ちァん]
:06/09/30 14:11 :F702iD :HobFmHEA
#446 [姉]
楽しみに読んでます
紗弥と達也結ばれてほしぃな
そしてラブ
になって欲しいなぁ
:06/09/30 14:23 :N902i :1eFAMt8s
#447 [☆MIKU☆]
:06/09/30 18:18 :N901iC :tzpWMZCY
#448 [我輩は匿名である]
:06/09/30 19:15 :P902i :Wzo5bN5E
#449 [リリー]
花さん
更新ありがとうございます
なんか…良いですね
笑
読んでてすごく感情移入しちゃいました
本当この小説好きです
頑張ってください
:06/09/30 23:03 :P701iD :☆☆☆
#450 [☆MIKU☆]
:06/10/02 17:08 :N901iC :r8mzWo6Y
#451 [☆MIKU☆]
:06/10/04 00:58 :N901iC :bXrYZxx.
#452 [☆MIKU☆]
:06/10/04 20:48 :N901iC :bXrYZxx.
#453 [ゅりん]
:06/10/04 21:38 :P901iS :d7ehk8mI
#454 [リリー]
:06/10/05 01:12 :P701iD :☆☆☆
#455 [リリー]
:06/10/05 14:56 :P701iD :☆☆☆
#456 [リリー]
またまた,あげぇ
:06/10/05 21:20 :P701iD :☆☆☆
#457 [☆MIKU☆]
:06/10/06 01:17 :N901iC :d2ZMrJfE
#458 [リリー]
寝れないから深夜にのぞいちゃいました* ̄0 ̄)ノ
あげますぅ
:06/10/08 02:42 :P701iD :☆☆☆
#459 [花◆AV8KevAYKk]
いつもぁげ
てくださる皆様
とても感謝しています
頑張ります
:06/10/08 09:54 :SO902i :upLnr4jE
#460 [花◆AV8KevAYKk]
日も暮れはじめて,校舎は静かになっていた。
微かに聞こえる笑い声や部活の声…
俺達は黙って夕日を見ていた。
紗邪はまだガラスみたいな目をしていたけど,俺は夕日の暖かさにまかせて,何も話しかけなかった。
何分か座ったままでいたけど,紗邪はいきなり立ち上がって俺の手をとっ出口へとて歩き出した。
:06/10/08 09:58 :SO902i :upLnr4jE
#461 [花◆AV8KevAYKk]
[紗…邪…?]
[…見たい]
呟くように紗邪が何かを言った。
あまりに小さい声を俺は上手く聞き取れなくて,紗邪の顔を見つめた。
紗邪は屋上から一点を見つめてもう一度小さく呟いた。
[教室が見たい]
紗邪の視線の先には,第一本館の俺等の教室があった。
[行こう]
俺は紗邪の頭をなでて,早歩きで屋上を出た。
:06/10/08 10:03 :SO902i :upLnr4jE
#462 [花◆AV8KevAYKk]
階段を一段づつ降りるたび,二人の足音が響いた。
途中,何人かの生徒とすれ違ったけど,俺は紗弥の手をはなさなかった。
紗弥も気に止めていないようで,目がちらちら合うたびに小さく微笑んでくれた。
[何か…急に学校での自分の存在を確かめたくなったの]
並んで渡り廊下を歩きながら紗弥は独り言みたいにはなした。
[紗弥の席はまだ俺のとなりだよ]
:06/10/08 10:08 :SO902i :upLnr4jE
#463 [花◆AV8KevAYKk]
また階段を上がって俺たちは教室を目指した。
何人かまだ生徒は残っていて,他のクラスからも声が聞こえる。
C組の前を通った時,中を少しだけ横目でのぞいたけど,誰もいなくて電気もついていなかった。
美穂子は…帰っただろう。
安心なのか,不安なのかわからない,おかしな気持ちが俺の心を煩わせた。
:06/10/08 10:12 :SO902i :upLnr4jE
#464 [花◆AV8KevAYKk]
俺達の教室に着くと,教室から声が聞こえた。
高い大きな声。女子???
A,B人いるみたいで,みんなで騒いでる。
俺は紗弥と繋ぐ手を思わず離し,ドアを開けるのをためらっていると,紗弥は首を傾げて,教室のドアを開けようとした。
―その時
[あーもう別れよっかな]
今の美穂子…?
いつもの美穂子の声だけど,どこか違い,憎たらしい声をしている。
でも確かに…この声は美穂子。
:06/10/08 10:25 :SO902i :upLnr4jE
#465 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥はドアを開けようとした手を止めて,ガラス張りから教室の中を背伸びで静かに覗いた。
美穂子を確認したのか,離していた俺の手を握り返し,ドアの向こう側を見透かすように見つめていた。
[え〜?
だって真奈美から盗ったばっかなんでしょ???
早いよくねー!?]
友達らしい誰かが言った。真奈美…?とった???
紗弥は黙って美穂子達の話を聞いている。
:06/10/08 10:29 :SO902i :upLnr4jE
#466 [花◆AV8KevAYKk]
[だって,何か城谷だっけ?あいつの事気になっるらしくて〜うざい。
あんたなんかただの遊びだっての!!
真奈美が好きだって言ってたし,まぁまぁ顔がいいと思って盗ったんだけど。
この前なんて,あたしのことフろうとしてんの!何様だよ!!!!]
全員が吹き出して笑っている。
俺は頭の中真っ白。
美穂子達はしゃべるのをやめない。
:06/10/08 10:32 :SO902i :upLnr4jE
#467 [花◆AV8KevAYKk]
[ね,ね!誰かD組の山田春香の好きな奴知らない???
あいつ気に入らないんだよね〜!
自分ぜってー可愛いとか思ってるってし]
美穂子は意地悪そうに笑う。
[また好きな奴盗るの???
美穂子も飽きないね!
まぁ美穂子ならイケると思うけどさ〜]
教室が大爆笑の中,俺は廊下に立ち尽くしていた。
でも…
―ガラッ
いきなり教室のドアが開いて,美穂子達の視線が一挙に俺達に集中した。
:06/10/08 10:36 :SO902i :upLnr4jE
#468 [花◆AV8KevAYKk]
開けたのは紗弥…
紗弥は黙ったまま俺の手を引いて美穂子達にどんどん近づく。
美穂子達は呆然として黙り込んでいる。
[紗弥…!]
俺は早くこの場から消えたいのに,紗弥はそれを許さない。
紗弥の手から汗を感じる。俺なのか,紗弥なのかはっきりしないけど,わかることは お互い緊張しているということ。
俺らを見て,まずいと思ったのか,美穂子の友達は美穂子を残してさっさっと教室から逃げ出した。
:06/10/08 10:39 :SO902i :upLnr4jE
#469 [花◆AV8KevAYKk]
[ちょっと!!]
美穂子は言葉を投げ掛けるけど,それも届かない。
紗弥は美穂子の友達を嫌そうに見送り,美穂子の前にに向き直した。
[あんた…どうゆうつもり???]
[違う。違うの達也…]
美穂子は紗弥の質問を無視して紗弥を避けるように俺に擦り寄った。
紗弥はため息をついて,俺と美穂子の間に割込み,強い口調で一言言うと,思い切り平手を振り上げた。
[人を馬鹿にしないで]
:06/10/08 10:43 :SO902i :upLnr4jE
#470 [花◆AV8KevAYKk]
―バシッと鋭くて痛々しい音が教室に響く。
紗弥の平手は俺の頬にクリーンヒット。
俺は美穂子の前に反射的に立っていた。
[[達也…]]
紗弥と美穂子は声を重ねて俺を呼んだ。
:06/10/08 11:31 :SO902i :upLnr4jE
#471 [☆MIKU☆]
:06/10/08 16:50 :N901iC :ogfMUjIg
#472 [我輩は匿名である]
:06/10/08 18:04 :N902i :TjUBc.ig
#473 [タコ焼き~(笑)]
気になるやん♪♭ほな頑張ってなぁxx
:06/10/08 18:05 :W31K :MzH1cZrs
#474 [我輩は匿名である]
:06/10/08 19:08 :P902i :2RL0pvBY
#475 [美穂]
:06/10/08 19:17 :N901iC :☆☆☆
#476 [花◆AV8KevAYKk]
皆様〜
こんなに読者の方が沢山ぃてくださるなんて
花ゎ幸せ
です
:06/10/08 19:52 :SO902i :upLnr4jE
#477 [花◆AV8KevAYKk]
[達也…やっぱりあたしは達也じゃないと…]
美穂子は俺に抱き付いて泣き始めた。
紗弥は俺達の様子を見て,手を拳にして震えていた。
[勘違いするな。
俺はお前を守りたかったんじゃない。
紗弥を汚したくなかったんだ。
帰れよ…]
俺は美穂子の腕を振払い,震える紗弥の拳を両手で覆った。
美穂子はぴたりと泣くのを止めて,悔しそうに舌打ちをして教室を走って出て行った。
:06/10/08 19:54 :SO902i :upLnr4jE
#478 [花◆AV8KevAYKk]
[達也…]
紗弥は泣き出してしまって,俺はもう慌てるだけ。
[泣くなよ,紗弥〜]
[だって…
痛かったでしょ?
ごめん…ごめんなさい]
紗弥の目からはとめどなく涙が溢れる。
俺はそれを一粒も無駄にすることのないように,一生懸命綺麗にシャツの裾で拭った。
そんなことをしながら,今幸せで仕方ない気持ちを紗弥に伝えたかったと思ったし,キスもしたかった。
でも…やっぱり紗弥はエスパーなのかな。
甘い香りを漂わせて俺の頬に何度もキスしてくれた。
:06/10/08 20:04 :SO902i :upLnr4jE
#479 [たけのこ山]
:06/10/08 20:06 :F902iS :/B2z.EyI
#480 [☆MIKU☆]
:06/10/10 03:00 :N901iC :pahdHDbQ
#481 [リリー]
すごくたくさん更新されてて嬉しかったです
やっぱこの小説大好きです(
*'v'*q)
これからが楽しみです
頑張ってください
:06/10/11 14:26 :P701iD :☆☆☆
#482 [我輩は匿名である]
:06/10/11 19:17 :SH700i :guLLWuUg
#483 [ゆい]
:06/10/12 00:55 :W32H :Rp24GIx.
#484 [ぷりん]
マジすごぃイィぉ話ですね
初めて読んだのですが、ハマりました
続き楽しみにしてます
:06/10/12 02:46 :N901iS :c9n.ok7o
#485 [ゆリこ]
:06/10/13 13:09 :SH902iS :sCWfkNmY
#486 [リリー]
:06/10/13 20:28 :P701iD :☆☆☆
#487 [パンダ]
今全部読み終えました
すごいおもしろい
花さんがんばってください
:06/10/14 05:45 :N901iS :vV32IcSs
#488 [我輩は匿名である]
:06/10/14 14:53 :P902i :DXKCmGpc
#489 [花◆AV8KevAYKk]
:06/10/14 18:04 :SO902i :ivV99JMo
#490 [花◆AV8KevAYKk]
学校からの帰り道,紗弥と一緒に俺の携帯を開いて美穂子のアドレスを消した。
[嫌な奴だったね]
紗弥は軽く横目で俺を流し見て呟いた。
俺は無言で少しだけ頷いて見せた。
正直…
美穂子にあんな風に思われて今まで付き合っていたなんてショックだったし,別れた実感も薄い。
あんな事を言われてるのに,ムカつくっていうより悲しいと思ったりしてしまう。
:06/10/14 18:11 :SO902i :ivV99JMo
#491 [花◆AV8KevAYKk]
確かに,美穂子と付き合いながらも紗弥に惹かれていたのは事実だし,キスだってした。
明らかにこれは浮気。
だけど仕方なかったんだ…
俺は紗弥が好きだったし,紗弥も俺の行為を拒む様子もなかった。
だけど別に紗弥のせいにしている訳じゃない。
俺と紗弥は運命なんだ…
[達也,平気???]
帰りの別れ道,紗弥が優しく俺の頬を掴んで真っ直ぐ俺に問掛けた。
:06/10/14 18:16 :SO902i :ivV99JMo
#492 [花◆AV8KevAYKk]
[全然平気!]
俺は笑って右手をあげた。
そうだよ。
俺と紗弥は結ばれたんだし,美穂子の正体にだって気付けた。
幸せじゃん。
あれ,でも俺………
紗弥に告白とかしてねーし。結ばれたって言っても,付き合えてるのか?
コレ…
紗弥は安心したように手を振りかえして帰ろうとした。
[あ!紗弥〜]
情けない声で俺は紗弥を呼び止めた。
:06/10/14 18:20 :SO902i :ivV99JMo
#493 [我輩は匿名である]
:06/10/14 18:32 :N902i :xd8vwMc.
#494 [優]
久々にこんな
いい小説読みました。
アタシもこんな恋
したいと思った。
すごい純粋で綺麗だしなんかあったかくなります!
これからもずっと
読んでいきます☆
:06/10/15 01:56 :W32S :c/xqtAzI
#495 [けんじ]
:06/10/15 17:20 :N900iS :8Q1orn.o
#496 [優]
まだかなあ〜x
戻ッてくるまで
上げて待ッてますツ
続きが
気になります。
:06/10/16 00:54 :W32S :5kIVpgMw
#497 [リリー]
:06/10/16 02:23 :P701iD :☆☆☆
#498 [あい]
:06/10/16 19:35 :SH902iS :pg8nJrGg
#499 [リリー]
あげます($
'U`人)
+゚
:06/10/17 19:17 :P701iD :☆☆☆
#500 [悠]
あげえ〜
:06/10/18 10:34 :F902i :vEibpCvk
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