.。改]恋愛成就の洞窟で。.
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#338 [桔妁]
 
―――――――――
――

「――…繭さん、繭さん」

朝になり昼になり、すっかり寒そうな繭は囲炉裏の前に寝かしていた。

ただしかし、起こさない訳にもいかないので、つんつん突くのであった。


(…ていうか俺達は、よく考えたら昨日――…)

そんな繭をつつきつつ、天弥は逆に目覚めないでとも願っていた。

⏰:08/04/14 23:09 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#339 [桔妁]
 
(考えたら恥ずかしーんじゃねーか!!?)

天弥の頭の中はそればかりが巡っていた。

「あああ、愛してる、なんて、なぁ!?」

おかしいだろう、と頭に手を当て言い、やり場のない気持ちを押し込んだ。


だが残念ながら繭にはそれが聞こえたようで、うぅ、と声をあげ薄目を開けていた。

⏰:08/04/17 00:28 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#340 [桔妁]
 
「あ、天弥……………っ!」

ふいっと顔を背ける繭は同じ気持ちであろう。ただ天弥は起きた繭に対してはクールに接することにした。


「おはよ、う…」

様子を伺いながらの挨拶。クールにするはずがこうなってしまっている。

「おおはよう!…運んでくれたんだね?有難う!」

そんな上擦る繭の声からすれば、怒りや憎しみがないのはすぐにわかった。

⏰:08/04/17 00:32 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#341 [我輩は匿名である]
>>1-120
>>121-260
>>261-380

⏰:08/04/22 07:15 📱:SH905i 🆔:YinhVAd.


#342 [桔妁]
安価有難うです!
更新します

⏰:08/04/23 14:51 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#343 [桔妁]
 
「いやいや、おいてけぼりにするのも…あれだから。」

上擦る繭の声に答えれば、急に繭は立ち上がった。

「……洞窟、行こ!!」

「は…?」

天弥はといえば、しばらく恋人同士ーみたいな、そんないちゃいちゃをしてみたかったわけだったが。

繭は急いで用意すると、口が半開きの天弥を引っ張り出した。

⏰:08/04/23 14:56 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#344 [桔妁]
 
家の前には、暁が居た。しばらく前から待っていたようで、その手は冷たそうであった。

「あぁ、おはよう二人とも。」

にっ、と微笑む暁は気取るわけでもなく、いつみても綺麗だ。

そして、暁は二人を見比べてニヤニヤと笑う。

「?」

繭と天弥はそんな暁に首を傾げるばかりだった。

⏰:08/04/23 15:01 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#345 [桔妁]
 
「いやぁ、お前たちの事を本に書いたらおもしろいだろう、とな!」

そう言い、端の揃っていない紙の束を二人に手渡す。

「……え、どういう事ですか?」

そこには色々と書いてあったが、何しろ昔の文字。二人には読めなかった。


―――――――――
―――

⏰:08/04/23 15:04 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#346 [桔妁]
 
「……これ、なんですけど…」

歩きながら、柳園は吉原に一枚の紙を差し出した。

「ん?…昔の雰囲気漂う本が沢山?」

そこには、白黒の書が五冊程並んだ写真がプリントされていた。

「そうなんです。それで、この左から二冊目の本なんですが。…"男女鬼穴物語"って書いてあるんです、多分。」

⏰:08/04/27 22:11 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#347 []
>>1-200
>>201-400

⏰:08/09/24 08:44 📱:SH905i 🆔:PrKIzmOA


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