僕⇒俺
最新 最初 🆕
#566 [氷雨]
「陽は目、開けたまま寝れるんだなー」

雅さんは俺をからかうように言った。


顔を見上げると、いつもの意地悪っぽい笑顔。

俺はこの笑顔に何度、助けられたんだろう。


そう思うと、俺も自然と笑顔になっていた。

⏰:08/04/27 06:39 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#567 [氷雨]
久しぶりに自然と出た笑顔。


久しぶり……


俺は笑えていなかったんだ。

やっと気付いた。


北原さんといても俺は笑っていなかった?

笑っていたよな?

楽しかったよな?

自分に質問した。

⏰:08/04/27 06:42 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#568 [氷雨]
「陽?また考え事?」

雅さんは少しつまらなさそうに呟いた。

いつの間にか下がっていた顔を上げると拗ねている雅さんがいた。


少し可愛い。


そう思ってしまった。


「何かあるなら、俺にも相談しろよ?」

⏰:08/04/27 06:45 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#569 [氷雨]
次には大人の顔。


雅さんって幼かったり、大人だったりする。


思わずプッと笑いが込み上げた。


これに雅さんは素早く反応。

「なっ…何、笑ってんだー…よっ!!」


それと同時にチョップも俺の頭に直撃した。

⏰:08/04/27 06:49 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#570 [氷雨]
「ぃったぁあー………」


それは思いもよらない程、痛くて俺は半べそになっていた。


それを見て、雅さんは笑った。


そして、俺はだいぶ遅れて、ある矛盾に気が付いた。


あれ……?

葉山さんと雅さんの話し、少し違う。

⏰:08/04/27 09:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#571 [氷雨]
なんだか変だ……。


「はっるーー……!?またどっか行ってんぞー」


今度は俺の額にデコピンが炸裂した。


「ぃったぃですってば!!」

必死にデコピンされた場所をさする。

暴力反対!!

心の中で叫んだ。

⏰:08/04/27 09:45 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#572 [氷雨]
雅さんはなんだか機嫌よく笑っている。


俺の気付いた矛盾。


それを聞こうか迷った。









けど、覚悟を決める。

⏰:08/04/27 09:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#573 [氷雨]
「雅さん、雅さんは入学してから葉山さんが俺を好きだと言いましたよね?」


俺の真剣な口調に雅さんも真剣に考えた。


そして、1回頷くと言った。


「ああ…、入学してからだ」


どこか矛盾している。


葉山さんは……、

⏰:08/04/27 09:51 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#574 [氷雨]
「葉山さんはクラス替えがあって、3日後って言ってました」


そうこれが矛盾。


どうして恋の相談をしていた2人の話しが食い違うのか 。


俺は雅さんの瞳を見る。

雅さんは呻きながら考えていた。

眉を寄せて必死に思い出すように。

⏰:08/04/27 09:55 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#575 [カラス]
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500
>>500-600

⏰:08/04/27 14:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194