【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#209 [紫津【雨】]
俺は、まるで病人みたいに病院の待合室で読みもしない雑誌を手に取って、そのまま膝にのせていた。

空虚な頭の中には、今流行りの音楽が流れていた。

これらのことに意味なんて無い。

……馬鹿みたいだ。


ふと、
窓の外を見ると、灰色の世界に雨が降っていた。

ああ、本当だ。

………空が泣いてる。



終わり(^ω^)

⏰:08/03/17 01:58 📱:P702iD 🆔:7QPNki5Q


#210 [◆vzApYZDoz6]
>>207-209
乙です
新たな参戦来ましたねw
しかもいい感じにまとまった短編ですね^^


さぁーてと、ネタが無いので禁断の『宣伝』に手を伸ばすか…w

⏰:08/03/17 02:18 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#211 [宣伝短編-Castaway-(1/2)◆vzApYZDoz6]
〜もし、京介と藍がチャリ通だったら〜



放課後の学校、自転車置き場。帰宅部の連中が自転車を引っ張り出して、いそいそと帰ろうとする。
俺もその波に乗って、自分の自転車に近付いた。
そう言えばワックス切れてたし、帰りにコンビニ寄るか、などと考えながら、肩に掛けた鞄を手に取る。
後ろに、幼馴染みの女がいた。

「ねぇ、京ちゃん」
「何だよ。後ろには乗せねぇからな」

振り返らずに答えた。
そのまま無視して自転車の前カゴに鞄を放り込み、鍵を外す。
腹が減ったな。そう言えばマックに新商品が出てたような気がする。
コンビニの前にマックに寄ろうかな、などと考えながら自転車に乗る。
進もうとした時に、自転車がやけに思い事に気が付いた。
ふと後ろを見ると、迷惑な事に藍が勝手にサドルに跨がっていた。
膝上のスカートから色白の太股が覗いていて、少し嬉しいアングルではあったが。

「ねぇ、漕がないの?」
「お前が重いんだよ。つうか俺はマックに行きたいの」
「へぇ、私もちょうどシャカシャカチキン食べたかったところ」

ほら、と手で自転車を出すよう促す。
また2ケツか。俺は溜め息をついた。
バランスを取るのが下手くそで、どうも中学の頃から苦手なんだけどな。

⏰:08/03/17 02:25 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#212 [宣伝短編-Castaway-(2/2)◆vzApYZDoz6]
「なんか京ちゃんの自転車、乗り心地よくなったね」

昨日ツレにケツ上げされたからだろうが、何も答えなかった。
どうやらサドルから降りる気は毛頭ないらしい。俺は諦めて自転車を漕ぎ出した。

校門を出るときに、ツレのチャラ男数人に毎度のように冷やかされる。
だから2ケツは嫌なのに。
後ろを振り返って藍を見てみたが、俺と違って気にもしていないようだ。

「マックでしょ?早く行こ!」
「運転は俺だけど?」
「早くシャカシャカチキン食べたいなー♪」
「……俺も食いたくなってきたな」

春のそよ風が、頬を撫でていく。


あぁ、これが青春って言うのかねぇ。



元ネタ作品&宣伝
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/6763/
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/7455/

⏰:08/03/17 02:27 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#213 [◆vzApYZDoz6]
あっ、紫津さんはもしかして
>>158-160の作者さんですかね?

⏰:08/03/17 03:00 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#214 [紫津]
>>213
そうっすねww
“どうせならどっちも匿名で行こっか”って思ってたけどバレちゃしょうがないっす(笑)
よく覚えてましたね(^ω^)w
話を短くまとめるのがすごく苦手なんで参加させてもらいました(^ω^)w
おじゃましました(笑)

⏰:08/03/17 07:00 📱:P702iD 🆔:7QPNki5Q


#215 [◆vzApYZDoz6]
>>214
やっぱり!
なんか書き方が似てたし、携帯の機種が同じだったのでそうじゃないかなーって思いましたw

いやいや、綺麗にまとまってましたよ。うまいです^^
よろしければ何度でも参加してください!w

⏰:08/03/17 12:16 📱:P903i 🆔:ihjVvt96


#216 [「2つの判断」向日葵(1/1)]
どちらがいいんだろう。

行動を起こさず後悔するか、行動を起こして後悔するか……。

せずに終われば、きっと「してれば何か変わっていたかもしれない」と後悔する。

して終われば「何故してしまった。しなければ何も変わらなかったのに」と後悔する。

究極のニシャタクイツ……。

運命を変えるも変えないも、自分の判断が全てになるのだ。

⏰:08/03/18 21:27 📱:SO903i 🆔:878n3A0U


#217 [紫陽花[とある商品の話(1/2)]]
僕が生まれたのはとある工場。
僕の兄弟達はたくさんいる。
人間達の言葉で言うと「大量生産」ってやつだ。そんな数多くの僕達は工場の人達が言ってたけど物凄く人間の役に立ってるらしいんだ。






僕等の仕事は鉛筆さんが残してく足跡を消していくこと。鉛筆さんはよくミスをしてしまうから、そんな時に僕等が軌道修正する。でも、その仕事は楽なものではないんだ。足跡を消すたんびに僕の体もどんどん削れてく。削れたあとは黒い固まりとなって煩わしいゴミとなる。


それから……、僕等の一生はとても短い。一年間使われれば長生きした方だ。人間の「学生」って人に買われた兄弟はもっと早く削れちゃうんだって。

⏰:08/03/18 22:34 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#218 [紫陽花[とある商品の話(2/2)]]
でもね……。中には最後まで使ってくれない人間もいるの。僕等の体に鉛筆さんを突き刺したり、いろんな色のペンで落書きしたり…。落書きはちょっとくすぐったいだけだけど、鉛筆さんを突き刺されるのは……、


本当に痛い。


僕らの身体からは人間のような綺麗で赤い血は流れない。涙も叫び声さえ人間の耳に届かない。

けど痛みはあるんだ。
お腹の中に異物質が入り込む時の悶え苦しむ激痛。そんな苦痛のあとに待ってるのはゴミ箱へ投げ入れられる。


でも、
でも……、
僕等は何も言えないし動けない。ただ鉛筆さんの軌道修正をして、運の悪い兄弟は痛みに耐えなくちゃいけない。


それが僕等の運命。

だから僕等は願ってる。

出荷前のダンボールの中
移動中の車の中
店に並べられる前
僕等を選んでくれる人が
現れるまで、願っている。

僕等は願ってるんだ
「最後まで使ってね!!」って。

僕等は願ってる。
その大きな人間の手が僕を選んでくれる日まで。

ーーーendーーー

⏰:08/03/18 22:37 📱:F905i 🆔:☆☆☆


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