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#497 [もう戻らない(3/3)電源]
揺らめく炎。
シャッターが鳴った。
炎は消えない。
少し揺らいだだけで変化はなかった。
炎はお父さんとお母さんを照らしている。

―今年も消せなかった。

お母さんが僕の方を見て小さく微笑んだ。

「お母さんね、今でもあれはユウちゃんの嘘だって願ってる。どんな嘘でも怒らないから帰っておいで。」

お父さんは震える肩を抱き寄せた。僕の方を見る。

「ユウタ、18歳おめでとう。」

ろうそくは2人を暖かく照らす。
炎は消えない。
僕は静かに微笑んだ。

―ありがとう。

⏰:08/09/25 22:23 📱:N903i 🆔:aBurfd3Y


#498 [ラブレター(1/3)あんみつ]
 

大好きな人に手紙を書いた。

私の気持ち、全部込めて手紙を書いた。


届きますように。

この気持ち、あなたに届きますように。

願いながらその手紙、あなたのかかと履き潰した上履きの上に置いた。

.

⏰:08/09/26 14:51 📱:D904i 🆔:7xTSTCD.


#499 [ラブレター(2/3)あんみつ]
 

あなたが来た。

あなたは何も言わない。

私はあなたを見れない。


きっと、届かなかった私の気持ち。

それでも、伝えたかった私の気持ち。


誰もいなくなった教室で、一人涙をこらえてた。

.

⏰:08/09/26 14:52 📱:D904i 🆔:7xTSTCD.


#500 [ラブレター(3/3)あんみつ]
 

その時、あなたが来た。

私のところにあなたが来た。


驚いて目を見開く私にあなたは言った。

「・・・一緒に帰ろっか」

照れた時、目線を少し左にそらす。

あなたのその癖、ずっと見てたから知ってるよ。


・・・気持ち、届いた?

.

⏰:08/09/26 14:54 📱:D904i 🆔:7xTSTCD.


#501 [◆vzApYZDoz6]
おおw
いつの間にか折り返し地点にw
とりあえず
>>491-493
>>494
>>495-497
>>498-500
皆さん乙っす!

折り返しで何かやろうかなーとか考えてたけど何も思い付きませんw

⏰:08/09/26 18:37 📱:P903i 🆔:hjI7VTjs


#502 [英]
はじめまして^^!
いきなりすみません。聞きたい事がありまして…

ルールが3レス以内との事で…やはりルールに書いてあるように、それ以上の少し長くなったものは駄目ですよね…(´`;)?こちらに書こうと思って考えたものが長くなってしまって;;;

⏰:08/09/30 03:25 📱:W53T 🆔:vKD6JVY6


#503 [◆vzApYZDoz6]
>>502
返事遅くなってすみません!

まぁ多少は大丈夫ですよー

ちなみに、最高120行(1レス40行)まで書けるので、3レスは思っているより長いですよ

⏰:08/10/04 02:03 📱:P903i 🆔:pZXk7L.U


#504 [英]
>>503
限界まで書いた事なかったのでそんな書けるとは知りませんでした(´・ω・`)

なら3レス以内ですむかもしれません^^!お返事有難う御座いました!オーバーした場合はごめんなさい;;

⏰:08/10/04 15:05 📱:W53T 🆔:VPxnXd7.


#505 [タイトル未定(1/3)英]
夏が終わり、雨が降り続いた。
雨が降る度に風は徐々に冷たいものへとなり、秋が始まったのだ。



久々に晴れた空は青く清々しかったが、私の心は空のように清々しくはなかった。

進学、就職。
そんなものまだ先の話と思って何も考えず過ごしていたら、あっという間に高校三年の二学期が始まってしまった。いや、もう三学期へと時は進んでるんだけど…そう思うと深い溜め息が出てくる。

鉛のように重たい足を引きずり、学校から家へと帰る途中にある、小さな公園へと入った。
たった一つだけのベンチに腰掛け、私は何をするわけでもなくただボーッと空を見上げていた。冷たい風と一緒に流れて小さい子達の楽しげな声。


昔はよく此処で遊んだっけ…。


学校や家とは違い、進路の事を言ってくる者も焦りや不安、苛立ちを与えてくる者も居なく、とても落ち着ける。

⏰:08/10/04 15:29 📱:W53T 🆔:VPxnXd7.


#506 [タイトル未定(2/3)英]
どの位時間が経ったのか…相変わらず空を眺めている私の元に、黒のランドセルを背負った幼い少年が歩み寄って来た。
無言のまま私の隣りに座る少年。だが、その瞳はずっと私の方へと向けられた。

じぃっと見られているのに耐えられなくなった私は相手が小学生だと言うのに不機嫌丸出しで口を開いてしまった。


「…何よ」
「別に」


あれだけ見ていたくせに返ってきたのはたった一言。
最近の小学生は生意気だな…なんて心で悪態をついていると、今度は少年が口を開いた。

「お姉さん、高校生でしょ……サボり?」

何を言うかと思えばコイツは…。まあ確かに…昼前で、しかも公園で暇そうにボケッとしている女子高生を周りが見たらサボっているように見えるのかもしれない。


「…今日は午前で学校は終わりなのよ」
「ふーん」


そこからまた無言。
私がさっきまでしていたように少年も空を見上げていた。
――変な子。
なんて思うが、邪魔だとかウザイとか、そんな言葉は全く出てこなかった。

⏰:08/10/04 15:49 📱:W53T 🆔:VPxnXd7.


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