*柴日記*
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#516 [向日葵]
「そうかな……?」
「ここで拾ってくれたのが越で本当に良かった。越が俺に色々教えてくれて、与えてくれて、幸せ。俺の幸せは、全て越のおかげだよ」
それは、私が望んでいた事。
柴の幸せを、私が与える事が出来ますようにって。
柴、あのね……。
私は柴が巻いているマフラーの端っこをグイッと引っ張った。
当然柴は前のめりになる。
その唇に、そっと私の唇を押し付けた。
柴が驚いているのが分かる。
:08/08/21 02:24
:SO906i
:☆☆☆
#517 [向日葵]
そして離れる。
「柴、あのね……。私、柴が大好き……っ!」
やっと言えた。
この溢れる想いを。
柴は私から色々貰ったって言うけれど、私だって柴から沢山のものを貰った。
それが嬉しくて、そしていとおしい……。
柴は急な私のキスと告白に呆然としている。
いつも私が戸惑う立場だから、なんかいい気分。
「……初めてのキスは俺からが良かったのに……」
ようやく口を開いたかと思ったら、なんだか拗ねている。
:08/08/21 02:28
:SO906i
:☆☆☆
#518 [向日葵]
「そんな事勝手に決められても困るよ。さぁ、寒いから早く家に……」
と進みかけた私の腕を、柴が掴んで引き止めた。
かと思えば、そのまま柴の腕の中へ。
「俺も好き……。越が大好きっ!」
そう言われれば、素直に嬉しくて、ギュッと抱き返す力が強くなった。
しかし、私は忘れていたのだ。
こんな素直な反応を見せれば、柴が調子にのるという事を……。
「ねぇ越。気持ちを再確認したって事で、もう1回キスしていい?」
:08/08/21 02:33
:SO906i
:☆☆☆
#519 [向日葵]
身の危険を察知した私は、手の力を入れて離れようとしたが、柴の力には敵わず、腕の中におさまったまま硬直する。
「し、し柴……っ、私、早く家に入りたいなぁーって思ってんだけどなぁー……」
「だぁかぁら、キスしたら入ったらいいじゃない!」
あぁ……私なんであんな事しちゃったんだろう……。
軽く後悔し始めている私の事なんて露知らず。
柴は顔の距離を詰める。
「や、あの、えと、柴っ……」
「わぁー!雪降ってんじゃーんっ!」
能天気な声は空のものだった。
私と柴は反射的にサッと離れる。
空は庭に続く戸を開けて外を眺めていた。
そしてこちらに気づいた。
:08/08/21 02:39
:SO906i
:☆☆☆
#520 [向日葵]
「あれ、越姉帰ってきてたんだ。ってか何してんの?こんな寒いとこで」
「や、お姉ちゃん達も雪降ってきたから嬉しくなっちゃって……っ!」
「あ、ちょっとお姉ちゃん聞いてよ!柴があたしに敵うのはゴリラだけとか言ったのよー!!」
桜もヒョイと顔を出す。
そして苺も同じように顔を出す。
まるでトーテンポール。
「だって桜って女の子っぽくないんだもん。俺のタイプじゃないね」
「あたしだってアンタみたいななよっちいのタイプじゃないから安心してっ!」
:08/08/21 02:44
:SO906i
:☆☆☆
#521 [向日葵]
まったくこの2人は……。
ああ言えばこう言う。
まぁケンカする程仲が良いって言うけどさ。
「ホラ、愚痴なら家に入ってから聞くから!さっさと入ろう!」
私は柴の背中を押す。
柴もどこか不服そうな顔をしながら黙って私に従って歩き出す。
その背中を見ながら思う。
これからも、この家で、この家族で、柴と共に時間を過ごせると思うと、胸の中が温かくなる。
柴も、そう思ってくれてるって思っていいんだよね?
大切な家族。
それ以上に大切な存在。
:08/08/21 02:49
:SO906i
:☆☆☆
#522 [向日葵]
この楽しい時間が永久に続きますように……。
柴、これからもずっとずーっと、大好きだよ……。
*柴日記*-fin-
:08/08/21 02:51
:SO906i
:☆☆☆
#523 [向日葵]
*あとがき*
柴日記、これにて終わりでございます

応援して頂いた皆様、アドバイスを下さった皆様、本当にありがとうございましたm(__)m

同時進行でとても遅い進行具合でしたが、なんとか書き上げる事が出来ました


もう1つの物語、柴日記の中にも出てきました、越の友人・椿と、その婚約者・要のストーリー、「ギンリョウソウ」も制作途中ですので、見て頂ければ幸いです(o^-^o)
本当にありがとうございました


向日葵
:08/08/21 02:56
:SO906i
:☆☆☆
#524 [向日葵]
:08/08/21 02:58
:SO906i
:☆☆☆
#525 [向日葵]
番外編*苺日記*
:08/08/28 03:45
:SO906i
:☆☆☆
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