*柴日記*
最新 最初 🆕
#548 [向日葵]
苺はしょんぼりしながらもコクコク頷く。
越はこつりと苺と額をくっつける。

「苺はいい子だから、明日先生にごめんなさい出来るよね?」

「うん……」

「あと柴にも言えるよね?柴に馬鹿って言ったんだよね?柴傷ついてたよー」

苺は黙ると、また涙をため始めた。
自分のしてしまった事が悪かった事と分かり、反省しているようだった。

「苺、お返事はー?」

「……あい……」

⏰:08/08/30 04:27 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#549 [向日葵]
「よしいい子ー」

越は苺を抱き締めてやる。
すると苺は小さな腕を越の首に回し「うぅー」と言ってまた泣き出した。
怒られると緊張していた糸が切れたようだった。

そんな苺をポンボンと叩いてあやしながら、立ち上がる。
そして下へと降りて行く。

リビングの机でぼんやりしていた柴は苺と越に気づいて、そちらを向く。

苺は顔を上げて柴を見ると、降ろしてと越に無言で頼む。
越が床に降ろしてやると、苺はすぐに柴が座っているとこまで走って行って、その膝に飛び込んだ。

⏰:08/08/30 04:32 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#550 [向日葵]
「しばちゃんごめんねーっ」

柴は驚いて越を見るが、越は笑顔のままだった。
柴は再び苺に視線を落とすと、微笑んで苺を膝に乗せる。
膝に乗せると苺はヒシッと柴の胸にしがみつく。

小さな手で必死に服を掴む姿はなんとも可愛らしい。

こうして、苺のトラブルは幕を降ろした。

―――――――
―――――――――――

―次の日―

「ねえ柴、理由もなく、叱りつけたらだめだからね。子供でも意見を尊重してあげないと」

⏰:08/08/30 04:38 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#551 [向日葵]
いつも通りの朝。
朝ご飯の支度をしていた越は毎日の日課かのように背中にくっつく柴に言う。

「そうだね。よく分かったよ」

「それに女の子はもうあれぐらいから大人の女として意識しちゃうんだからねー。あんまり子供扱いしたら拗ねちゃうよー」

おかしそうに言う越に、「もう少し大人っぼくなってくれないかなぁ」と思う柴。
もちろんそこが越の良いところだが、あまりに純度100%だと手が出しにくいと悩んでいる彼だった。

これくらいの触れ合いが彼女にとっていいのだと分かってはいるがもう少し近づきたいと思ってるのも正直なところだった。

⏰:08/08/30 04:44 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#552 [向日葵]
「おねえちゃんおはよー」

声が足元から聞こえたと思えば、苺が起きていた。

「あれ苺、今日は1人で起きれたの?」

「うんっ!」

元気よく返事した苺は、越と柴を交互に見る。
すると突然2人を離そうとする。

「え、何なに?どうしたの苺」

仕方なく離れた2人の間に苺は入り、越の足にくっつく苺。

「しばちゃん、おねえちゃんはいちごのだからあんまりひっついちゃだめーっ!」

⏰:08/08/30 04:48 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#553 [向日葵]
「えぇっ!?」

越と柴の声が重なる。
苺はそんなのお構いなしに当然のような顔をして越にくっつく。

「苺、昨日別にいいって言ったじゃない」

「やっぱりいやーっ!おねえちゃんとくっついていいのはいちごだけっ!」

越と柴は顔を合わせる。
柴はどこか遠くを見るような目をしながら乾いた笑いを漏らす。

「大人の女のいいわけ……?」

「そ、それはちょっと違うかな……」

どうやら2人が恋人のように過ごせるのは苺がいない時と限られてしまったらしい。

⏰:08/08/30 04:53 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#554 [向日葵]
天真爛漫。
癒し系。
神田家のアイドル。

その名も苺。

彼女の自由奔放な生活はまだ始まったばかり。

そしてそれに振り回される人々達がその生活から解放されるのは、もう少し、先のお話なのだった。







*苺日記*-fin-

⏰:08/08/30 04:57 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#555 [向日葵]
*感想板*

>>319

*アンカー*

>>2-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

⏰:08/08/30 05:00 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#556 [向日葵]
番外編*夫婦日記*

⏰:08/09/07 15:44 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#557 [向日葵]
「えー!?今日遅くなるの!?」

急な母の叫びに、家にいる子供達と柴は驚く。

何事かと見れば、先程かかってきた父からの電話に出た母は、腰に手を当て、どうやら怒っているようだった。

「……あぁ、うん。分かったよ。」

神田家の長女である越は電話の向こうで必死に母をなだめる父を想像する。
きっと内心焦っているのだろう。

「……ところで、今日なんの日か知ってる?」

母はしばらく静かに父の返答を待っていた。
するとなんの前触れもなく母は電話を切ってしまった。

⏰:08/09/07 15:54 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194