あなただけを…
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#501 [さー]
:08/07/26 23:22 :F703i :Tizy1pKI
#502 [ひ-こ]
安価ありがとうございます
:08/07/27 01:15 :SH703i :☆☆☆
#503 [ひ-こ]
そんなこんなで1週間ほど
経ったある日のこと…
私はいつものように
よしくんと電話をしていた。
その電話の中で,愛や山田君
の事で揉めたときの話になった。
もうやましいことなど
何もないのであの時の話は
笑い話になっていた。
:08/07/27 01:22 :SH703i :☆☆☆
#504 [ひ-こ]
ここからたまに少し卑猥な
表現が入るときがあります。
なので苦手な方はご遠慮下さい。
:08/07/27 01:23 :SH703i :☆☆☆
#505 [ひ-こ]
このときまたよしくんが
「俺がちょっと襲っちゃった」
と言う言葉を発した。
私は我慢の限界だった。
「襲ったって具体的に
何をしたん?」
「聞かん方がいーかもよ?」
とよしくんが渋る…
:08/07/27 01:26 :SH703i :☆☆☆
#506 [ひ-こ]
それでもしつこく聞き続けた。
すると,よしくんが
重たい口を開いた。
…押し倒しちゃっただけ
その言葉を期待していた。
が,その期待は簡単に
打ち砕かれて絶望へと
かわっていった。
:08/07/27 01:30 :SH703i :☆☆☆
#507 [ひ-こ]
「ちょっと下の方に指
いれちゃった…みたいな?」
それを聞いた瞬間思わず,まだ言葉を続けようとしていた
よしくんを遮って
「えっ,いや…」
と叫んでしまった。
:08/07/27 22:33 :SH703i :☆☆☆
#508 [ひ-こ]
よしくんと愛にそんなことが
あったのは4月。
私が2人の事を知るまでの
2ヶ月間…
何も知らずに私はよしくんと
数回体を重ねていた。
「どーゆー気持ちで…
愛のこと触った手で
美月にふれてたの…」
ヒステリックに泣き叫ぶ。
:08/07/27 22:36 :SH703i :☆☆☆
#509 [ひ-こ]
「ごめん…」
そんなよしくんの声も
私にはもう…届いていなかった。
予想していた範囲を
越えすぎていた。
「いや…いや…」
ただただ『いや』という
言葉を泣きながら連呼する。
よしくんも私の予想以上の
反応に戸惑っているようだった。
:08/07/27 22:39 :SH703i :☆☆☆
#510 [ひ-こ]
もう時間は夜中の2時を
回っていた。
それでも私は泣き続けていた。
よしくんが愛に対してしたのと
同じ事を自分もされていた
と思うだけで自分が
汚らわしいと思った。
…どーゆー気持ちで
そればかりが頭の中で
ぐるぐるとまわっていた。
:08/07/27 22:49 :SH703i :☆☆☆
#511 [ひ-こ]
「ごめん,ちょっと気持ちの
整理がつかんし,
まだ涙とまらなさそうやから
1回電話切る」
と,電話を切ろうとすると
「待って!!
お願いやから切らんといて!!
今電話切ったら美月何するか
わからへんから」
と,止められた。
何するかわからんって…。
確かにこの時一瞬自虐行為
が頭をよぎったのは事実だった。
:08/07/31 00:02 :SH703i :☆☆☆
#512 [ひ-こ]
しかし,残念ながらと言うべきか
幸いと言うべきか…
私はそんな度胸を
持ち合わせてはいなかった。笑
「なんもせーへんから」
と言っても
「お願いやから」
と言って電話を切らせては
くれなかった。
そして,電話を切ることを
諦めた私は,ただただ
泣き続けた。
:08/07/31 00:08 :SH703i :☆☆☆
#513 [ひ-こ]
涙が枯れることはなかった。
力尽きるまで泣き続けた。
相手が知らない人だったら
まだましだったかもしれない。
ただ…相手が愛だから。
どこで,どんな状況で
そうなったのかは全く
わからないはずなのに
頭の中に愛とよしくんの
姿が浮かぶ。
:08/07/31 00:15 :SH703i :☆☆☆
#514 [ひ-こ]
消しても消しても少しずつ
姿をかえて浮かんでくる。
違う場所だったり…
違う体制だったり…
その度に狂ったように
泣きさけぶ。
よしくんは朝の5時まで
そんな会話にならない状況で
電話してくれていた。
:08/07/31 00:22 :SH703i :☆☆☆
#515 [ひ-こ]
電話は2時間45分を
超えてしまうとお金が
かかるので1度切らないと
いけなかった。
そのときも
「1回切るけどすぐかけるから
お願いやからでてな。」
と,何度も言っていてかなり
心配してくれているようだった。
:08/07/31 00:25 :SH703i :☆☆☆
#516 [ひ-こ]
5時を過ぎたころに
私の気持ちがやっと少し
落ち着いて,涙も止まったので
寝ることになった。
しかし私はその日朝から部活で
2時間ほどでまた起きなければ
ならなかった。
一晩中泣き腫らした顔と
寝不足で部活なんて
行きたくなかった。
:08/07/31 00:30 :SH703i :☆☆☆
#517 [ひ-こ]
しかし親にそんな理由が
言えるはずもなかった。
どーしようか悩んでいると
「今日,美月時間あるんやったら
会って話したい」
と,よしくんが言ってくれた。
ので,部活は休むと祥子と
部長に連絡して
部活と同じようにをでて
さぼることに。
:08/07/31 01:29 :SH703i :☆☆☆
#518 [ひ-こ]
間違って絵文字いれちゃった
:08/07/31 01:29 :SH703i :☆☆☆
#519 [ひ-こ]
朝,普通に家をでる。
良心が少し痛んだが仕方ない。
私は駅に着くまでの10分ほど
誰かと話したくて…
山田君に電話した。
よしくんと愛のことを
話したのだが山田君は
優しく話を聞いてくれた。
そして,駅に着いたので電話を
切ってよしくんと合流した。
:08/07/31 01:34 :SH703i :☆☆☆
#520 [ひ-こ]
私が別れ話を切り出した
時のように気まずい空気が
流れていた。
そして電車に乗り,無言のまま
どこかへと向かう。
行き先は決まっていなかった。
何駅か行ったところで
よしくんが何かを
思い出したかのように
「次で降りよ」
と,言った。
:08/07/31 01:38 :SH703i :☆☆☆
#521 [ひ-こ]
私はそれに従う。
そして電車から降りる時,
私が携帯を電車におき忘れて
いきそうになったのを
よしくんがもってきてくれた。
その時,中を少し
見てしまったらしい。
「何で…?」
「…え?」
:08/07/31 01:41 :SH703i :☆☆☆
#522 [ひ-こ]
「何であいつに電話したん?」
「別に誰でもよかってんけど
誰かと話してたくって。」
と,私が言うと
「誰でもいいならあいつに
だけは連絡して欲しく
なかったな」
と,悲しそうな顔をした後
「俺が悪いんやけどね」
とつけたした。
:08/07/31 01:45 :SH703i :☆☆☆
#523 [ひ-こ]
さっきより一層微妙な
空気が流れる中
たどり着いたのはなぜか
ラブホテル。
「なんで…」
と私が呆れ顔で言うと
「ここやったらいくらでも
暴れられるやん?
美月の気持ちの発散が
できるかと思って」
と,よしくんは言った。
:08/07/31 01:48 :SH703i :☆☆☆
#524 [ひ-こ]
でも,私は部活の用意で
でてきたので制服である。
…制服って大丈夫なのかな?
でもここまできたら
なるようになれっと
開き直り入ることに。
:08/07/31 06:57 :SH703i :☆☆☆
#525 [ひ-こ]
しかし,やはり予想していた
通りにロビーのような所で
「すいません,学生のご利用は
ちょっとご遠慮ください。」
と,放送のように
聞こえてきた。
ので,しかたなく外にでる。
:08/07/31 14:53 :PC :☆☆☆
#526 [ひ-こ]
「何で制服でくるかなぁ?」
「そんなこと言ったって
しかたないやんか〜。」
なんて言いながら
来た道をとぼとぼ戻る。
「どこいこっかぁ?」
「う〜ん…」
なんて言いながら結局
着いたのはいつもの川だった。
:08/07/31 14:57 :PC :☆☆☆
#527 [ひ-こ]
川の近くに2人並んで
座り無言のまま
川を見つめる。
そのまま5分ほど
経った頃に
「ほんまにごめんな…」
と,よしくんが口を開いた。
するとまた,私の脳裏に
よしくんと愛の姿が
浮かんでくる。
:08/08/01 08:46 :PC :☆☆☆
#528 [ひ-こ]
夜中のように泣き叫んだりは
しなかったが私の頬を
涙が静かにつたっていく。
「もう…いいよ。
今更どうにもできないし。
鈍感だった美月も悪いから」
と,言うと
「もうこんな思い絶対
させへんから!!
全部忘れさせてあげるから。
ほんとにごめん。」
:08/08/01 08:52 :PC :☆☆☆
#529 [あ]
>>0―>>200
>>201−>>400
>>401−>>600
:08/08/01 10:32 :SH905i :yQaW8Nno
#530 [あ]
:08/08/01 10:34 :SH905i :yQaW8Nno
#531 [あ]
:08/08/01 10:35 :SH905i :yQaW8Nno
#532 [ひ-こ]
:08/08/02 10:30 :PC :☆☆☆
#533 [ひ-こ]
よしくんはそう言い
優しく私の唇に触れた。
「もう,泣かないで。」
「…うん。
困らせてごめん。」
そこからはいつも通り
仲良く川で遊んだ。
何もなかったかのように。
:08/08/02 10:33 :PC :☆☆☆
#534 [ひ-こ]
私は部活に行っている
ことになっていたので
部活の終わる時間が
くるまで帰れない。
その時間まで
よしくんは私の相手を
してくれていた。
もう,愛なんてどーでもいい。
よしくんさえいてくれるなら…
そう思えた。
:08/08/02 10:38 :PC :☆☆☆
#535 [ひ-こ]
それからしばらくして
私は夏休みに入った。
私は毎日部活があったし
よしくんは高3で
受験生だったので
会える回数は少し減った。
でも,毎日の電話は
必ずしていたし
メールもずっとしていた。
:08/08/02 10:42 :PC :☆☆☆
#536 [ひ-こ]
そして迎えた8月15日
この日は毎年かかさず
行っているよしくんの
地元のお祭りだった。
小さい時はお祭りの日になると
軽トラックの後ろにのって
太鼓たたきながら
お祭り宣伝をしていた。
男親はみんな着ぐるみを
着て,暑いのに
がんばってたなぁ。
:08/08/02 11:02 :PC :☆☆☆
#537 [ひ-こ]
なんて昔を懐かしんでみる。
今はもうそんなことは
しないけど,私はどこの
お祭りよりもこのお祭りが
大好きだった。
なんせ,よしくんのお父さんの
おかげで矢倉の上で
太鼓叩けるんだもん。
やぐらの上にただいるのも
好きだった。
そこはいつも太鼓を叩く
おじさんたちが飲んでいる
ビールの缶があちこちに
転がっていた。
:08/08/02 11:06 :PC :☆☆☆
#538 [ひ-こ]
そして,汗だくに
なりながらも必死に
太鼓をたたいている
人たちの熱気。
なんだかそれが
心地よかったのだった。
それになんと言っても
ここのお祭りが他と
違うところは盆踊りである。
ほかのお祭りはいつも
やぐらの周りを婦人会の
おばちゃんが踊ってる
だけだが…
:08/08/02 11:09 :PC :☆☆☆
#539 [ひ-こ]
ここのお祭りは
小さい子から若者から
おじいさんまでみんなが
必ず踊っている。
もちろん,私も。
なぜかというと…
ダンレボの曲が流れるからだ。
こんなに盛り上がる盆踊りは
ここ以外ではみたことなかった。
:08/08/02 11:11 :PC :☆☆☆
#540 [ひ-こ]
と,言うことで今年も
楽しみにしながら
家族で谷口家へ向かう。
1つ残念なことは
祭りの間はよしくんと
一緒にいれないと
いうことだ。
一応私たちの関係は
お互いの親以外には
秘密だったから。
:08/08/02 11:25 :PC :☆☆☆
#541 [ひ-こ]
谷口家で祭りの準備を
してみんなでぞろぞろ
祭にむかう。
そして…
祭りがはじまった。
私はいつものように
やぐらにあがったり
下りたりしていた。
:08/08/02 11:27 :PC :☆☆☆
#542 [ひ-こ]
そのときたまたま
やぐらの階段のところで
よしくんと鉢合せした。
すると,上から
「よし!!美月!!」
と,2人の名前が呼ばれた。
上を見てみるとよしくんの
おじちゃんが満面の笑みで
カメラを構えていた。
:08/08/02 11:30 :PC :☆☆☆
#543 [ひ-こ]
「はい!!チーズ★」
…カシャッ!!
この写真が私の祭りの
1番の思い出となった。
そしてこの数日後
美香から衝撃的な
電話がかかってきた。
:08/08/04 11:50 :PC :☆☆☆
#544 [ひ-こ]
「あたし,彼氏と別れたから。
ちょっと今まだ辛くて
詳しくははなせへんけど
また学校で」
と,早口でまくしあげて
電話はきられた。
:08/08/07 14:19 :PC :☆☆☆
#545 [ひ-こ]
美香と彼氏は私とよしくんより
ずっと長い付き合いで
お互いのことよく知ってるから
絶対別れないって
心のどこかで思っていたので
すごくショックだった。
何より,美香が傷付いているのに
何もできない自分に腹が立った。
:08/08/11 00:57 :SH703i :☆☆☆
#546 [ひ-こ]
自分が辛かったときは
あんなに励まして
もらっていたのに…。
なんだか申し訳なかった。
私はこの日なかなか
寝付くことができなかった。
:08/08/26 12:07 :PC :0eGHYQns
#547 [ひ-こ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
8月も終わりに近づいた頃。
私達はクラスで文化祭の
打ち上げにきたメンバー
中心に花火をしよう
ということになっていた。
みんな部活があるので
何人これるかは
わからなかったが
夏休み最後の思い出作りだ。
:08/08/26 12:22 :PC :0eGHYQns
#548 [ひ-こ]
私は盆明けに部活を
辞めていた。
理由は…
しんどかったから
先生と合わなかったから
そんなありふれた理由。
正直遊びたかったし
バイトもしたかったし。
周りもみんな辞めて
いっていたから
流されたってのもあった。
:08/08/26 12:25 :PC :0eGHYQns
#549 [ひ-こ]
だから私はこの花火に
喜んで参加した。
美香もくると言っていた
ので美香と会うのも
楽しみだった。
少しでも美香の力に
なれたらと思って。
:08/08/26 12:30 :PC :0eGHYQns
#550 [ひ-こ]
部活のある人は後から
合流することに
なっていたので
朝から遊ぶメンバーは
帰宅部組ということに
必然的になってしまう。
ということで結局
待ち合わせ場所に集まったのは
…3人
:08/08/26 12:32 :PC :0eGHYQns
#551 [ひ-こ]
私と美香ともう1人…
あの目つきの悪い
幡中君だった。
かなりの異色メンバーで
一体どこにいこうか…
悩んだ末むかったのは
カラオケ。
:08/08/26 12:44 :PC :0eGHYQns
#552 [ひーこ]
朝早くから集まったので
時間はあり余っていた。
結局幡中君は1曲も
歌わなかったので
私と美香とで
5時間歌い続けた。
:08/08/28 15:32 :PC :NInxq5fg
#553 [ひ-こ]
しかし,5時間もの間
誰一人として連絡してくる人は
いなかった。
「まだ部活おわらんのー」
と,美香がいらいら気味に
言いながらのびをした。
その瞬間袖からみえた"それ"が
私に強い衝撃を与えた。
:08/09/21 12:39 :SH703i :☆☆☆
#554 [ひーこ]
「"それ"どうしたん…?」
と,私が聞くと
1番聞きたくなかった
答えが返ってきた。
「あー…,"これ"?
自分で切っちゃった。」
…リスカの痕だった。
:08/09/21 16:14 :PC :dvcXlvOg
#555 [ひ-こ]
美香は私が聞く前に
彼氏と別れてからの
夏休みの話をしてくれた。
美香は彼氏を他の女に
とられたのだった。
許せなくて,死にたくて
自虐行為に至ったらしい。
その白い肌に刻まれた
痛々しい赤く細い筋が
美香の心の傷を表していた。
:08/09/21 18:00 :SH703i :☆☆☆
#556 [ひ-こ]
「…それからさ,剃刀を
持ち歩くようになってん。
私はいつでも死ねるんだ
って思えるから」
美香はそういって
ポケットから剃刀を
とりだしてみせてくれた。
私が何て言っていいか
わからなくて黙っていると
幡地君が口を開いた。
:08/09/21 18:59 :SH703i :☆☆☆
#557 [ひ-こ]
「死んだらあかんやろ〜」
って。
今の話の流れからは
想像できないくらい
かる〜い感じで。
すると
「あ〜,いーよねー,
そーゆーかる〜い感じ!
だからこーゆーのも
話やすいねんよなあ」
と,美香が笑った。
:08/09/21 19:02 :SH703i :☆☆☆
#558 [ひ-こ]
:08/09/21 19:13 :SH703i :☆☆☆
#559 [ひ-こ]
美香の一言で暗くなりかけた
雰囲気が元にもどり
また3人で笑いあった。
それからファーストフード店へ
移動することに。
美香は隣に人が座るのが
嫌いらしく必然的に
私と幡中君が隣になる。
:08/09/23 01:37 :SH703i :☆☆☆
#560 [ひ-こ]
そのうえ美香の元カレの
話をしてる途中で
美香が紙コップを
握り潰したりしていたので
まわりからみたら
修羅場のようだっただろう。
結局その後みんなに
ドタキャンされてしまい
花火をしないまま
解散になってしまった。
:08/09/23 20:25 :SH703i :☆☆☆
#561 [ひ-こ]
そんなこんなで
初めての高校生としての
夏休みが終わり
学校が始まった
そして,2学期が始まって
すぐにある大きな行事…
体育祭が着々と
近づいていた。
:08/10/30 09:48 :SH703i :☆☆☆
#562 [ひ-こ]
自慢にもならないが
私は足が速くない
ということで走る競技は
クラス全員リレーのみ
あとは騎馬戦と
学年パフォーマンスに
でることになっていた。
特に楽しみなこともなかったので
私はよくよしくんに
愚痴をこぼしていた。
:08/10/30 09:52 :SH703i :☆☆☆
#563 [ひ-こ]
「練習めんどくさい〜」
とか
「だるい〜」
とか…。
するとよしくんが
「俺が見に行ったるから
がんばりーや!」
と,言ってくれたのだが…
:08/10/30 09:55 :SH703i :☆☆☆
#564 [ひ-こ]
「体育祭…平日やで?」
「あっ…。
まっまあ,学校休んで
いくって!」
なんて言ってくれてたけど
よしくんは中高一貫の学校で
今まで皆勤賞。
学校休むなんて
ありえないと思ってた。
親にもすぐばれちゃうし。
:08/10/30 09:59 :SH703i :☆☆☆
#565 [ひ-こ]
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
体育祭当日
この日の朝…
よしくんからメールが
きていた。
『やっぱいけんかったわ。
ごめんな』
…やっぱりな。
元々期待はしていなかったので
あまり落ち込みはしなかったが
なんだかちょっと寂しかった。
:08/10/30 10:02 :SH703i :☆☆☆
#566 [ひ-こ]
でも,ほんとは
きてくれてた。
椅子を運動場に運んでる時
電話があったんだよね
「制服で来たら
止められたやんかー」
って。
最初は何の事言ってるのか
わかんなかった。
:09/01/23 11:28 :SH703i :☆☆☆
#567 [ひ-こ]
「えっ?
今どこおるん?」
「運動場がみえる
マンションの階段のとこ」
電話片手に周りを見渡すと
こっちに向かって手を振る
一つの人影が遠目に見えた。
とりあえず電話をきり
開会式を終わらせ
美香と近くまでいってみた。
:09/01/23 11:34 :SH703i :☆☆☆
#568 [ひ-こ]
口では
「ほんまにきたんや!」
なんて言い方しか
できなかったけど
本当はめちゃくちゃ
嬉しかった。
美香にも
「学校さぼってまで
体育祭にきてくれるとか
めちゃ愛されてるやん!
こんな人めったにおらんで?
大事にしーよ」
って言われた。
大事に…してるつもり
だったんだけどな。
:09/01/23 11:38 :SH703i :☆☆☆
#569 [ひ-こ]
この時の体育祭は
よしくんのおかげで
本当に楽しかった。
自分達の競技がないときは
運動場の隅の柵ごしに
3人でしゃべったり
写真とったり
かき氷をみんなで
わけて食べたり
お昼も学校抜け出して
3人で食べて
競技があるときは
遠くからよしくんが
見守ってくれてて。
:09/01/23 11:44 :SH703i :☆☆☆
#570 [ひ-こ]
美香は気まずかった
だろうけど,嫌な顔せず
ずっと一緒に
付き合ってくれて。
本当いい友達だ。
そんでもって体育祭が終わると
学校をでて
ちょっと離れたところで
よしくんが待ってくれてて。
初めて一緒に学校から帰った。
学校が反対方向だから
一緒に帰ったことなくて。
ずっと憧れてたから
本当に嬉しかった。
:09/01/23 11:51 :SH703i :☆☆☆
#571 [我輩は匿名である]
:09/01/24 00:31 :N906imyu :d4fGl2VQ
#572 [ひ-こ]
それからしばらくすると
1年記念日がやってきて
2人でお祝いすることになった
でもやっぱり
貧乏学生同士だから
たいしたお祝いはできないし…
よしくんは大学受験を
控えてるから塾に
行ってることになってるし…
:09/02/03 17:23 :SH703i :☆☆☆
#573 [ひ-こ]
結局最終的には
いつもの橋の下で
いらない紙を燃やして
暖をとりながら
質素なお祝いをした。
でも,プレゼントだけは
ちゃんと用意してた。
私があげたのは
ペアのネックレス。
よしくんがくれたのは
ブレスレット。
:09/02/03 17:37 :SH703i :☆☆☆
#574 [ひ-こ]
プレゼントは
お互いつけあいっこした。
どちらのプレゼントも
特にブランド物って
わけでもなかったけど
とても嬉しかった。
付き合って1年という
そこそこ重要な記念日も
私達らしくホントに
質素だったけど
それはそれで
幸せだった。
:09/02/24 12:35 :SH02A :☆☆☆
#575 [ひ-こ]
でも,やっと手に入れた
こんな小さな小さな
幸せでさえ
長くは続かなかった。
:10/12/17 15:26 :SH02A :o0bFP.fg
#576 [ひ-こ]
私はまだ高校1年生だが
彼は高校3年生。
そう,受験生。
私が言うのもなんだが
彼は私にかまうのに
一生懸命で
勉強なんて上の空。
もちろんその年は
あっさり浪人してしまった。
:10/12/17 15:30 :SH02A :o0bFP.fg
#577 [碧 ゆーすけ]
久しぶりに読んだ^^*
:19/07/20 16:45 :SC-01L :bA7IbB92
#578 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/02 03:12 :Android :Ltpo.xA.
#579 [ゆーすけ]
あげーー!ー
:22/12/25 13:40 :SC-52B :iWqaV9hM
#580 [わをん◇◇]
:22/12/25 16:10 :Android :uhzetoTA
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