よすが
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#377 [蜜月◆oycAM.aIfI]
「……その時は、迎えに来て。あたしはいつまでも待ってるから。何年先でもあたしはあそこで、ユキを待ってるから」
その時、静寂に包まれていた森の中、冬の冷たい空気を震わせて大きな爆発音が響いた。
と同時に真っ黒だった空が一瞬にして真っ白に光る。いや、黄、赤、青、何色もの光が混じり合った明るい空……。
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:08/05/21 20:04
:SH903i
:5BNBitiM
#378 [蜜月◆oycAM.aIfI]
花火。
それに続いて、いくつもの光の花が空に舞う。体の芯を揺さぶる低い爆発音とともに。
あたしの薄く開いた目に、無限に散らばる光の花びらが舞い込んできた。
花火が弾ける度に、辺りの景色は明るく照らされた。
いきなり現れた花火に驚き目を奪われているハナの横顔も、鮮やかに染められる。
あたしは赤や青の光をうけて輝くハナの顔を見ていた。
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:08/05/22 00:09
:SH903i
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#379 [蜜月◆oycAM.aIfI]
「お祭りかな……」
音と光の洪水の中、見つめていた顔がぽつりと呟く。
あたしの頭は体に響く振動と眩しい閃光で朦朧とし始めていた。
ハナの顔がこちらに向けられたような気がする。
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:08/05/22 00:10
:SH903i
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#380 [蜜月◆oycAM.aIfI]
「忘れてね、あたしを。でも、あたしはいつでも待ってるから」
再びあたしの体に力が加わる。
けれどあたしはその直後、全ての感覚を断ち切って闇の世界へと旅立った。
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:08/05/22 00:11
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#381 [蜜月◆oycAM.aIfI]
ハナを忘れる。あたしは生きる。
その言葉だけが頭をぐるぐると巡り、あたしの意識は完全に途絶えた。
けれどハナとの最後の会話は、あたしの中にしっかりと刻み込まれていた。
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:08/05/22 00:12
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#382 [蜜月◆oycAM.aIfI]
――ハナ……忘れても……忘れないよ……
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:08/05/22 00:12
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#383 [蜜月◆oycAM.aIfI]
:08/05/22 00:18
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#384 [蜜月◆oycAM.aIfI]
:08/05/22 00:18
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#385 [蜜月◆oycAM.aIfI]
:08/05/22 00:21
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#386 [蜜月◆oycAM.aIfI]
:08/05/22 00:23
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