宝物。
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#601 [みぉり]
声を聞いたのはどれくらいぶりだろう



話をしたのなんて……正月以来じゃないかと思う



………変わらないんだな

⏰:09/03/15 13:38 📱:N905i 🆔:Fhxk5dG6


#602 [みぉり]
楓は、俺と話していない時間があっても、何も変わらない


俺は、初めは違和感だらけで会いたい気持ちに駆られた


けれど、会わないようになって苛立つことはなくなりほっとした。

何より楓を汚してしまいそうな衝動が薄れたことが有り難かった

⏰:09/03/16 06:13 📱:N905i 🆔:otNY5eiY


#603 [みぉり]
あいつにとって、俺はいてもいなくても変わらないんだと、ただの幼馴染みだと痛感してそのままー………




「…ーくんッ!!森くん!!」


はっ


「あぁッ!!…わりぃ、ぼーっとしてた」

⏰:09/03/16 19:08 📱:N905i 🆔:otNY5eiY


#604 [みぉり]
園田の声で我に返った


そういえば園田と楓はなんで面識があるんだ?


クラスは………かなり離れていたはず



疑問に思いつつも、先刻の不安げな園田の顔がちらつく

⏰:09/03/25 04:58 📱:N905i 🆔:4LQMdRdc


#605 [みぉり]
問い掛けてもいいのか分からず、黙っていると


「ね、ね、森くん家ってお手伝いさんがいるの!?」


園田は目をキラキラさせて聞いてきた



「あ?……あぁ、何人か……な」

「ひゃーっ!!おぼっちゃまだぁ!!」

⏰:09/03/27 02:45 📱:N905i 🆔:9cJ2rwVY


#606 [みぉり]
まぁ、そうだよな

大概の人間はこんなリアクションだ


普通、使用人がいたって数人も雇いはしない

そういう意味でもうちは特殊なんだろう



あ、そうだ

⏰:09/03/27 03:34 📱:N905i 🆔:9cJ2rwVY


#607 [みぉり]
「服なんだけど」


その言葉で、園田の表情が一変した

楽しそうな顔から強ばった顔へ



……………百面相かよッ笑



あまりにコロコロと変わる表情がおもしろい

⏰:09/03/27 03:37 📱:N905i 🆔:9cJ2rwVY


#608 [みぉり]
おそらく……いや、確実に服のことを忘れていたんだろう


今度は見る見る内に顔が赤くなっていく


「ああああああのっ!!…っ///えとっ……服、ありがとう」



真っ赤な顔で俯きながらのその姿は、まるで小さな子ども


…………ユデダコみてぇ

⏰:09/03/27 05:05 📱:N905i 🆔:9cJ2rwVY


#609 [麗]
>>01-300
>>301-600

⏰:09/04/30 03:43 📱:SO905i 🆔:Eo5JWJHo


#610 [みぉり]
>>麗さん
アンカーありがとうございます
更新亀でごめんなさい

⏰:09/05/09 11:24 📱:N905i 🆔:Ex1bs22M


#611 [みぉり]
>>608から


吹き出しそうになるのを堪えつつ、続ける



「いや、俺が貸した服じゃなくてお前の制服」



今度ははっと、目を丸くして慌てだす


「私の服っ…!どこにあるの!?」

⏰:09/05/09 12:52 📱:N905i 🆔:Ex1bs22M


#612 [みぉり]
「クリーニング中」


「へ?」



ぽかん顔の園田を横目に、自室のソファにどかっと座る



「えぇっ!?そんなっお風呂から服まで申し訳なさすぎだよぉっ!」


俺の真前に正座で座る姿が、しゅんとうつむく

⏰:09/05/09 17:50 📱:N905i 🆔:Ex1bs22M


#613 [みぉり]
「俺が勝手にしてるだけだから気にすんな」


うつむく頭をぽんぽんと撫でてみても
顔をあげない

すみませんオーラが嫌ってほどに出てる

⏰:09/05/09 18:01 📱:N905i 🆔:Ex1bs22M


#614 [里紗]
かかないんですか?


めっちゃ途中

⏰:09/06/24 01:01 📱:F704i 🆔:Yecw9c/w


#615 [みぉり]
>>里紗さん

コメントありがとうございます。
感想板にてお返事を書かせていただきましたので
そちらに目を通していただければ幸いです。

感想板 
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3579/


みぉり

⏰:09/06/26 22:27 📱:PC 🆔:xMP/tl/s


#616 [みぉり]
>>613から


「・・・・・園田?」
「・・・・けない」


「は?」


曖昧に聞こえ声に聞き返すと、ぱっと園田は顔をあげた

⏰:09/06/26 22:46 📱:PC 🆔:xMP/tl/s


#617 [みぉり]
「自分が本当に情けないなーって思ったの!!」


少しだけ眉間にシワを寄せて、
大きな独り言のように話した顔は
口を一文字にしていて・・・・・小さな子どもそのもので思わず


「・・・・・・ガキみてぇ」


ぽそりとつぶやいてしまった

⏰:09/06/26 22:57 📱:PC 🆔:xMP/tl/s


#618 [みぉり]
あ、やべ・・・余計なこといったな今



直後、まさにその通りと言わんばかりに



「どうせ、ガキんちょですよっ。ひねくれものだし、
自分の服のこととか大事なことはすぐに忘れるし?
っていうかね!まさかクリーニングに出されてるなんて思いもしないじゃない普通!!
それに誰が私の服もってったの?
・・・・あ、もももももしかして森くんっ?!?!?!?!?!?!」


と、一気にまくし立てる園田

⏰:09/06/27 02:21 📱:PC 🆔:6DDDCZg6


#619 [みぉり]
むすっとした顔から赤ら顔へと一瞬で変化したまま


”まさか、あなたがクリーニングに私の下着も一緒にだしたんですか?”


と目で訴える始末。



・・・・・・・・・・おもしろいなぁ。。。。こいつは。


ここまで勢いよく、テンションを上げ下げできるのはたいした才能じゃないかと感心してみていると

⏰:09/06/27 02:26 📱:PC 🆔:6DDDCZg6


#620 [みぉり]
「・・・・・・やっぱり、森くんが・・・・・」


再び、しゅんと泣きそうな顔になった。



・・・・・あ、説明しないとだったな



このままじゃ、俺が園田の下着をぽんっともてるデリカシーなさすぎ男にされる


そう思って口を開いた

⏰:09/06/27 03:08 📱:PC 🆔:6DDDCZg6


#621 [みぉり]
「違うって・・・・お手伝いさんの一人に取らせたんだよ」



”へ?”とキョトンと俺を見る園田



・・・・・1から説明すんのかよ



「俺だってそこまでデリカシーないわけじゃねぇよ。
お手伝いさんの一人・・・・もちろん女の。
俺は脱衣所の衣類全部をクリーニングにって頼んだだけ。
だから、お前の下着を触ってもいないし見てもいない」

⏰:09/06/27 03:11 📱:PC 🆔:6DDDCZg6


#622 [みぉり]
”安心しろ”と、園田の頭に手を置き立ち上がって横を通る


「あっ・・・・ごっごめんなさいっ」


後ろから聞こえた声に視線を向ければ
そこにはほっとした様子の園田


「ま、紛らわしい真似したのは俺だしな。
ちなみに下着だけど、俺の姉貴の未使用品だから安心しろ」


園田に背を向けたまま、おそらくまた顔を真っ赤にして
あたふたしているだろうと想像できて

ふっと笑いながら飲み物を取りに、部屋を出た

⏰:09/06/27 12:41 📱:PC 🆔:6DDDCZg6


#623 [みみ]
>>300-600

⏰:09/06/29 20:52 📱:P905i 🆔:mvV0j6To


#624 [みぉり]
>>みみさん
アンカーありがとうございます

⏰:09/06/29 23:56 📱:N905i 🆔:LcdNULUU


#625 [みぉり]
>>622から


━━−−−………
有希side


ガチャ………バタン。



扉がしまると同時に、一気に力が抜けて



すぐそばにあった、巨大クッションに倒れこんだ




……………ッ恥ずかしすぎるッ

⏰:09/06/30 00:02 📱:N905i 🆔:5n.CYsMw


#626 [みぉり]
女として……本当にダメすぎるなぁ………(涙)




はぁっとため息をはきつつ、クッションに押しつけていた顔をあげると



ちょうど、真っ正面に本棚があった




…………英語?

⏰:09/07/01 02:00 📱:N905i 🆔:pNww4Bz.


#627 [みぉり]
なんとなく、取出しパラパラめくって指が止まった。




……英語の問題とかかなって思ったけど


……………英字の本だ



難しい英文がヅラヅラ書かれた洋書が、本棚の下段にびっちり並んでる

⏰:09/07/01 02:03 📱:N905i 🆔:pNww4Bz.


#628 [みぉり]
・・・・本当に森くんって、頭いいんだ



本棚全体をぐるっと見ても、洋書や漢字がやたら多い背表紙ばかり



「はぁ〜・・・・・さすがは、飛び級」



感嘆しながら見回していたが、
ふと、下段の洋書のすみに背表紙のない本が数冊並んでいることに気づいた

⏰:09/07/01 20:14 📱:PC 🆔:0UX7.Hgw


#629 [みぉり]
「?何の本だろ」


すぅっと引き込まれるように手にとって、ページをめくると


小学生が数人でポーズをとっているもの、川辺で遊んでいるものなど


たくさんの写真が貼られていた

⏰:09/07/02 21:51 📱:PC 🆔:mlWqhtqk


#630 [みぉり]
幼いながらに、今の面影がしっかり見える。



「…………森くん、昔からきれいな顔してるのねぇ(笑)」




パラパラとめくりながら、アルバムの中の写真たちが確実に年を重ねていくのが見て取れる




あ、学ラン

⏰:09/07/03 22:52 📱:N905i 🆔:33DHwNDM


#631 [みぉり]
中学校名の書かれた門の横に


満面の笑みで並ぶ森くんと女の子



ふと、その並びに既視感を覚えた



・・・・?さっきの写真は・・・・あっ、これ



少し戻って、めくってみるとあらゆる写真のほとんどに必ずその女の子がうつっていた

⏰:09/07/05 22:23 📱:PC 🆔:GKNu5AC6


#632 [愛]
>>300-600

⏰:09/07/06 01:57 📱:SO906i 🆔:rduiCTqc


#633 [みぉり]
>>愛さん
アンカーありがとうございます

⏰:09/07/07 08:51 📱:N905i 🆔:nLRxr55g


#634 [みぉり]
>>631から


再び、中学入学式の写真をみる



この中学は、あかりと凪が通ってたトコロと同じ

⏰:09/07/07 14:57 📱:N905i 🆔:nLRxr55g


#635 [みぉり]
並んで写る二人に、ある違いを見つけた


森くんは”祝入学“の花がついた札を胸元につけているのに、女の子の胸元に花がついてない


代わりに腕に腕章をつけている



…………学年が違う?

⏰:09/07/07 17:09 📱:N905i 🆔:nLRxr55g


#636 [(*・ω・*)/~]
失礼します、、、。
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:09/07/07 18:41 📱:SO905i 🆔:xvVMR3pw


#637 [みぉり]
>>(*・ω・*)/~さん☆

アンカーありがとうございます!!

⏰:09/07/07 23:34 📱:PC 🆔:pmM3V4m2


#638 [みぉり]
>>635から


じっとその女の子を見つめた。



髪が短くて、少しぽっちゃりした女の子



思い当たる女の子が一人、頭をよぎる。



この顔はー・・・・・笑顔は、もしかして・・・・・




「楓・・・・ちゃん・・・・?」

⏰:09/07/07 23:38 📱:PC 🆔:pmM3V4m2


#639 [みぉり]
ガチャッ・・・・・


扉の開く音に、はっと振り返る。


「あったかいのでいいか?三内さんがー・・・・」



話ながら部屋に入ってきた森くんは、アルバムを手にしている私をみて、動きを止めた



驚いた表情を浮かべた森くんと一瞬、目が合い、すぐに逸らされた

⏰:09/07/07 23:44 📱:PC 🆔:pmM3V4m2


#640 [みぉり]
スッと、お茶のセットをトレイごとテーブルにおいて、ソファに座った森くん



固まったまま動けない私





数秒の沈黙

⏰:09/07/08 21:55 📱:N905i 🆔:dHZxOh.o


#641 [みぉり]
ソファに座った森くんは、ちょうど私の真後ろで


その表情は見えなくて、余計に動くことができない



・・・・・・・怒られる。そう思った矢先




「・・・・・・・おい」


ビクッ

⏰:09/07/08 23:58 📱:PC 🆔:HH2AzPHg


#642 [みぉり]
低い声に思わず、体が強張った



振り向けずにそのままでいた私に更に低い声が響く





「……………アルバム」

⏰:09/07/09 22:20 📱:N905i 🆔:pkRu6K52


#643 [みぉり]
「はいっ!」



勢い良く振り返り、両手でアルバムを差し出すと



何もいわず無言で受け取る森くん



ページは開いていた入学式のまま

⏰:09/07/10 07:49 📱:N905i 🆔:1JnXsQzM


#644 [みぉり]
じっ、とアルバムを見つめる姿を静かに見ていた




「………こいつだよ」



「え?」



アルバムを閉じて、バサッとソファに投げ出し、つぶやいた声に聞き返す

⏰:09/07/10 21:18 📱:N905i 🆔:1JnXsQzM


#645 [みぉり]
ふぅっと息をはだした森くんと、視線が合った瞬間



「おれの幼なじみ」
「ごめんなさいっ」



勝手にアルバムを見てしまったことを謝らなくてはと、とっさに出た言葉に重なった声

⏰:09/07/10 21:39 📱:N905i 🆔:1JnXsQzM


#646 [みぉり]
「あ・・・えと・・・・勝手にアルバム見てごめんなさい・・・・あの、写真の子って・・・・・」



少し遠くを見ているような、そんな目の森くんにしどろもどろになりつつも話しかける。



「・・・・・お前、楓の知り合いなの?」


やっぱり。
あの子は・・・・楓ちゃんなんだ

⏰:09/07/12 01:09 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#647 [みぉり]
「知り合いというか・・・・本当に顔見知り程度なの。話したのなんて1回だけで・・・・」



おずおずと話す私から視線をお茶に移した森くんは



慣れた手つきで、紅茶をカップに注ぐ。



部屋中にふわっと紅茶の香りが漂って、ふっと力が抜けた。

⏰:09/07/12 01:16 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#648 [みぉり]
「ふーん。・・・・座ったら?」


その声に促されるように、テーブルのすぐ近くにちょこんと正座しする。



「ん、熱いから気をつけろよ。・・・砂糖はこの中」



トレイの上の可愛らしい小さな容器を私側に寄せて



森くんは、ソファに深く腰掛け直して紅茶を口に運んだ。

⏰:09/07/12 01:21 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#649 [みぉり]
「・・・・・あの・・・・楓ちゃんが森くんの幼なじみ?」


カップには手を伸ばせず、じっと森くんを見上げるように聞く



心なしか、心臓がドキドキしているのが自分でもよくわかる



カチャンと、静かにカップを置いた森くんは再び、遠い目で私に視線を向けた

⏰:09/07/12 01:25 📱:PC 🆔:px1IlGdI


#650 [みぉり]
「楓は、生まれた時から・・・・いや、生まれる前からの幼なじみ。」


じっと、黙って森くんを見つめていると、森くんは投げ出したアルバムを開いてゆっくりとページをめくり始めた



「楓の親と、うちの親が仲良くてさ。ずっと家族ぐるみで仲がいいんだ・・・・で、生まれる前からずっと一緒にいたわけ・・・・・俺が中2までは」



声のトーンが少し下がった

⏰:09/07/12 01:46 📱:PC 🆔:px1IlGdI


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